2007年05月07日
アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
前回の対戦レポはこちら この試合、チェルシーは勝たなければいけない。勝たないと優勝がなくなってしまう。アーセナルに特別なモチベーションはない。でもホーム最終戦なので、気合十分かも。そんなアーセナルは、ディアビ、デニウソン、セスク、ジウベルトの中盤。なんだこの中盤は。。バチスタはレアルに帰ることが濃厚。レジェスはどうなるのだろうか。。。 チェルシーはドログバがいない。前線はカルー、ジョーコール、SWP。ベンチには見慣れない選手もいる。ブラルーズが久々に復帰。 ■デニウソンとセスク アーセナルの右サイドは非常に流動的であった。ディアビが行儀良く左サイドにおさまっているに対して、右サイドは誰もいないこともあった。右サイドの守備は基本的にセスクが対応していた。恐らく右サイドのポジションはセスクが任されていたのだろう。しかし、中央が大好きなセスク。頻繁に中央に進出し、パス回しを手伝っていた。デニウソンとジウベルトが底でバランスを取り、前にセスクそんな形であった。バチスタは左より、アデバヨールは中央にポジションを取る。 チェルシーは慣れ親しんだ4-3-3で試合に臨んだ。体が覚えているのだろう。配分されたゾーンに基づくプレスはほぼ完璧。機能した守備の前に、アーセナルはらしさを一度しか見せることはできなかった。何度も中盤でボールを奪い攻撃を試みたが、アーセナルの守備意識も高く数的不利に陥ることが多かった。 もともとチェルシーの攻撃はウイングの個人能力に頼ることが多い。SWPは果敢に仕掛けていたが、効果的な突破はできなかった。ジョーコールはその中でも違いを見せていた。ただチーム事情がそれを許さない。この試合にはドログバがいない。放り込みができない+中央でボールがおさまらないという攻撃の問題が露呈。そのせいで、ジョーコールが中央で仕事をする場面が多かった。 ジョーコールが中央に行くと前線は流動的に変わる。チェルシーのウイングには相手SBを抑えるという仕事がある。SWP、カルーともに基本的にはサボっていなかったが、ポジションチェンジした場面などでは、守備に対する集中力がかける場面が目立った。 アーセナルからすると両SBが上がれば攻撃の形を作ることはできた。しかし、前線でボールはおさまらない&バチスタ、アデバヨールはボールをもらうと強引なドリブルをする場面が目立ち→複数でつぶされることが多かった。これでは両SBは上がれない。 チェルシーもアーセナルが空けているサイドから攻めればいいのだが、基本的に両SBが上がらない戦術なので、その穴をつくことはできず。一進一退の状況が続く中で、アーセナルはアデバヨールに放り込む場面が目立つようになる。しかし、マイボールになることは少なかった。それでも放り込むしか選択肢がなかった。それほどアーセナルにとって、攻撃面では苦しい前半であった。 放り込みという選択肢が最初からないチェルシーの攻撃は、ショートパス主体の懐かしいものであった。ランパードの位置も高く、エッシェンの位置も高い。そこにジョーコールが絡み、仕掛けていく。しかし、個人で仕掛ける場面で勝つことができず、アーセナルに比べるとチャンスは作るものの、守りきられてしまった。 そんな緊迫した試合展開の中、レーマンがロングキック→アデバヨール競るがボールは誰にも触れず後ろに流れる→ブラルーズがバウンドの憶測を見誤る→バチスタに奪われる→後ろからチャージ→PK。これをジウベルトが冷静に決決めてアーセナルが先制。ブラルーズは一発退場であった。赤は厳しいと思う。 ■10人対11人 チェルシーはエッシェンをCBにして対応。守備の場面ではランパード、ミケルが底、ジョーコールがその前のスペースを埋めていた。攻撃の場面では、両SBが上がることで対応。これでどこまでアーセナル相手にできるか。 やはりアーセナルにボールを支配される。チェルシーはボールを取り返しても自陣に近いので攻撃に苦労。しかし、アーセナルの追加点を狙う意識が希薄で、このまま試合が続くような感じがした。いつものようにシュート意識が低い。両サイドを広く使った攻撃で、中央のスペースをこじ開け、そこでボールを受けるまではいい。そこから先の工夫が最近のアーセナルにはない。 そうは言ってもチェルシーにとっては防戦一方の展開で、ここから2点返すのは不可能に思える。セットプレーでチャンスを得られるだろうが、そのセットプレーを得る力がない。しかし、セットプレー崩れからエッシェンがダイビングヘッドで同点ゴール。簡単にクロスをあげさせたフレブと、エッシェンの前に入れなかった誰かのミスでした。これで試合がどう転ぶか。後半70分。残りは20分。 この同点ゴール以降、チェルシーは前線からプレスに行き、必要以上にリスクをかけた攻撃に出る。アーセナルは面食らったか徐々に勢いを失っていく。どっちが人数が多いのか、、という試合展開であった。アーセナルは守りきる形になっていく。 チェルシーはアーセナルの両SB裏に選手を走らせ、放り込みを新しい形で機能させ始めるカルーが何度も仕掛けているのが印象的だった。何度もコーナキックを得て、何度もチャンスを作ったが最後までゴールを割れなかった。1-1で試合終了。 ■独り言 チェルシーは最後までらしかった。アーセナルも最後までらしかった。ロスタイムにアーセナルはうまくチャンスを作っていたが、やはり点は入らず。ロッペンがいればなー。
posted by josepgualdiola |23:00 |
プレミアリーグ/06~07 |
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Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
アーセナルの決定力のなさは深刻でしたね。決めるべきところで決められるFWの補強が必要です。あと、あの中盤の並びはどういう意図なのか、よく分かりませんでした。セスクをサイドで使うのはどうかと思います。ジェラードをサイドで使うようなもんですね。サイドがあいてしまうため、よくないですね。
一人少なくなってチェルシーは終わったなと思いましたが、同点に追いつくのはさすがとしか言いようがないです。試合内容がよくても勝てないアーセナルとの対比を見るようでした。これだけ怪我人が出て苦しい状況の中で、チェルシーはよくがんばりました。フロント(アブラモビッチ)は今シーズン優勝できなかったことで、補強に口を出すとろくなことがないということを学んでほしいものです。来シーズンは4-3-3の復活を期待したいです。
posted by セクソン | 2007-05-08 06:55
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
シンクレアとベンサハルの2トップもそのうち、みたいですね。
posted by shimada | 2007-05-08 08:28
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
As.コールはやっぱりブーイングされてましたか?
posted by sz | 2007-05-08 21:55
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
コメントありがとうございます。
>>セクソンさん
アーセナルの布陣はいまいち理解不能でした。守備第一ということは理解できます。フレブは恐ろしく軽かったですし。
エッシェン、ランパードが中盤の前にいる4-3-3はきれいに機能していました。ここは二人に任せて欲しいですね。
>>shimadaさん
だいぶ未来のことですね。
>>szさん
そっちのコールは試合に出ていませんでした。一応・怪我のためです。
posted by josepgualdiola | 2007-05-08 23:26
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
こんばんは
モウリーニョの監督としての技量を改めて感じたシーズンでした。正直、過去2シーズンの彼に対するイメージは、メディアを通して他チームを過度に批判して自分の選手を守る指揮官、というだけだったんですが、アーセナル戦後での彼のコメントを見て感動しました。特にテリーやランパードの涙が、それを証明していると思います。余談ですか、一言言わせていただきます「シェバ!!来シーズンこそ得点王狙って」
posted by mussan | 2007-05-09 23:57
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
アーセナル戦が終わった後のモウリーニョの行動は感動ものでしたね。選手に対して、観客に拍手を促すとは思いませんでした。
試合の状況に応じて動くことに関して、モウリーニョは世界でも相当のランクだと思います。
posted by josepgualdiola | 2007-05-11 21:44
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
来シーズンはベンゲル監督がやめるにしたがって、アンリ、セスクら主力が退団する可能性がありますが、このことにについてどうお考えですか?
posted by アン・李 | 2007-05-21 20:13
Re:アーセナル対チェルシー ~最後までらしさは失われず~
アン・李さん
2人とも売り時だと思うので、いいのではないでしょうか。ベンゲルさんは試合の流れを変える能力や、相手に対応する力が他の監督さんに比べて微妙だと思います。
勝ちたかったら変えるべきかもしれません。ただ、今のサッカーでもやり方をほんの少し変えるだけで勝ちは拾えると思います。実際に強豪相手には良い試合をたくさんしたと思いますし。
難しいですね。
posted by josepgualdiola | 2007-05-24 22:38


