2007年05月06日

レアルソシエダ対バルセロナ ~ロナウジーニョがトッティのように~

 デコが怪我のため欠場。そのため、アンカーでエジミウソンが復帰。そしてロナウジーニョが中央、エトーが左サイドに。この発想はローマのシステムにちょっと似ている。この試合の注目点はビルドアップ。

 ソシエダは降格圏にいる。かなりやばい。この時期のホームでの試合は相手がどこであろうと勝たなければいけない。試合に臨む気持ちはかなり高いだろう。あついサッカーを期待。

 ■新しい形といつもどおりの形

 4-3-3の場合、デコシャビイニエスタを同時に使わないと、ビルドアップが巧くいかないと書いてきた。レバンテよりも狡猾に戦いを挑んできたソシエダの守備ブロック前に、バルサはいつものバルサになってしまった。イニエスタ、シャビがボールをもらいに下がってもソシエダの選手が厳しくついてくるので、2人は前を向くことが出来ない。よって、DFラインからのロングボールが増える。しかしロングボールの質は悪いし、この試合で中央で構えているのはロナウジーニョだ。ちょっとつらい。

 ただ新しい形も垣間見えた。ロナウジーニョのマークは基本的にソシエダのセンターバックの選手が担っている。エトーに比べると、ロナウジーニョは容赦なくポジションを下げる。ボールがこなかったらどこまでも下がっていく。

 センターバックの選手は、どこまでロナウジーニョについていったらいいかわからない。中盤の選手とマークの受け渡しを行おうにも、彼らにはシャビ、イニエスタ、エジミウソンをマークする仕事がある。よってマークの受け渡しはできない。センターバックもさすがにハーフラインまでついていく勇気はない。そんな彼にできることといえば、ロナウジーニョがボールをもらいに下がっていったことを、前の選手に伝えることくらいだ。

 つまり、ロナウジーニョがボールをもらいにハーフラインまで下がると、かなりの確立で自由に前を向くことができる。そこからいい展開が何度も見られた。これは新しい形だ。ロナウジーニョを中央で使うとこんなメリットがある。ソシエダ側からすると、いくらゴールから遠いとはいえ、ロナウジーニョに前を向かせ続けると、ろくなことが起きないぞ。

 まだメリットがある。エトーを左サイドで使うことによって、守備が安定する。うそだ。これは判断がつかなかった。想像以上にエトーは守備をしていなかったし、ソシエダにバルサのどこから攻めようという特別な意図はなく、コバチェビッチらへのロングボールや、ボールを奪ったらとにかく速攻というものであった。このような理由で左サイドに出来る穴が埋まるかどうかの判断はできなかった。

 ただロナウジーニョは中央のほうが守備をしていた。シャビ、イニエスタと連携し、パスコースをきる場面が何度も見ることができた。しかし、コバチェビッチに何度も楔のボールを入れられていたので、機能はしていなかった。試合を重ねていけば、より守備の連携もよくなっていくだろう。

 つまり、バルサはセットプレー崩れ、前線でファウルをもらう、カウンター、相手陣内でのスローインなどによって、相手陣内に進入することができれば、形にはなっていた。その一方で、流れの中から相手の陣地に進入することにはかなり苦労していた。ロナウジーニョが中盤に頻繁に下がるようになると、多少状況は改善されていった。ロナウジーニョの空けたスペースにはエトーが入ってきて、エトーのスペースにはジオが頻繁に顔を出していた。

 メッシがあまりに目立っていなかったことが気になった。エトーが中央に、ロナウジーニョが中盤の中央にらへんにいるので、メッシは窮屈そうだった。メッシが窮屈だとザンブロッタの飛び出すスペースはない。また、ジオの上がったことによってできるスペースが気になった。そんな前半戦であった。

 ■中央のロナウジーニョ

 後半開始早々にバルサが先制点を取る。メッシが自陣で相手を交わし、相手を引き寄せ、中央のロナウジーニョへパス。ロナウジーニョはやはりフリー。イニエスタが相手の裏へ飛び出す動きをみせ、そこへ見事なスルーパス。イニエスタはキーパを交わしてゴール。ロナウジーニョは前半からいいパスを出していて、それが合った瞬間であった。やはり前を向いて仕事をさせてはいけない。

 得点後、ソシエダががんがん来るのかと思いきや、まだまだ様子見であり、流れは前半とあまり変わらなかった。ただし、ソシエダの動きは徐々に重くなり、DFラインが下がり始めた。また、ジオの飛び出しにケアするために、全体的にスペースができた。このソシエダに起きた現象と、前半に比べてメッシにボールを集めたことによって、バルサは前半よりもましになる。メッシは相手を引き連れてパス、ドリブルでファウルをもらうなど、バルサの攻撃を助けていた。

 その後は特に何も起きず、最後にまたもロナウジーニョが見事なスルーパスでエトーの追加点をアシスト。

 ■独り言

 ロナウジーニョの中央は、トッティのようで面白かった。イニエスタ、メッシは相変わらずキレキレであった。ザンブロッタは飛び出しを自重していたのだろう。メッシ云々ではないと感じた。上がってほしい場面でもこなかったので、そのようなリスクのとり方なのだろう。ジオが上がりまくっていたのも原因のひとつだろうが。レバンテ戦に比べれば内容はよくなっている。

posted by josepgualdiola |07:44 | バルセロナ/06~07 | コメント(3) | トラックバック(0)
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Re:レアルソシエダ対バルセロナ ~ロナウジーニョがトッティのように~

今日はジオの上がりは効果的でしたね。対してザンブロッタの上がりはほとんど見られず。しかしこれは意識的な感じ。ディフェンスのためでしょうね。

久々に復帰のエジミウソンですがなんか微妙な気がしました。しかし数試合はエジミウソンでいくしかないんだろうなぁ。

ビルドアップに苦労している姿をみるとマルケスのフィードがあればなと思ってしまいます。守備ではテュラムには到底及びませんがその辺はやっぱり貴重ですね。ああゆう”蹴れる”CBと言えば・・・やっぱりキブー?

posted by T33 | 2007-05-06 14:21

Re:レアルソシエダ対バルセロナ ~ロナウジーニョがトッティのように~

ロナウジーニョの中央もオプションとしては、おもしろいですね。

posted by shimada | 2007-05-06 16:42

Re:レアルソシエダ対バルセロナ ~ロナウジーニョがトッティのように~

コメントありがとうございます。

>>T33さん
ザンブロッタは上がりませんでしたね。メッシとの連携はいつ花開くのでしょうか。

エジミウソンはあのような感じだと思います。

初期に比べると、テュラムはだいぶ馴染んできたと思います。一年は計算できないかも知れませんが、来年も期待できると思います。

キブはその辺の選手に比べれば巧いでしょうね。

>>shimadaさん
強豪相手には通用しないでしょうが、下位相手には結構面白いですね。

posted by josepgualdiola | 2007-05-06 21:31

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