2007年05月04日
ACミラン対マンチェスターユナイテッド
ファーストレグのレポはこちら。 ユナイテッドの注意点はカカとセードルフを自由にしない。そのためには引きこもるのが一番まともな策だと思う。前線の選手はそこまで守備をしてくれないので、そのプレスにあわせて中盤がラインを上げてもどうしようもない。サイドの守備に関しては守備の場面だけロナウドを中央に、ルーニーをサイドにすればなんとかなるかもね。もともとルーニーは恐ろしく守備をする選手なので。 ユナイテッドはほぼファーストレグと同じ布陣で試合に臨んだ。変更点はリオ→ビディッチくらいだ。 ミランはいかにしてばてないか。それだけ。こう考えてもわかるようにユナイテッドの穴は確実に存在する。逆にミランの穴はあまり思いつかない。それだけ組織がしっかりしているっていうことだろう。 ミランはインザーギがスタメン。マルディーニの代わりにカラーゼ。後は変わらず。 ■前回のリプレイか 序盤からミランがエンジン全開で飛ばす展開となった。またもやカカと後ろから飛び出してくるセードルフを自由にし、好き勝手に攻撃されていた。カカにファーストシュートを打たれ、セットプレーからセードルフにあわやというミドルを打たれ、ユナイテッドにとってはかなり苦しい展開となっていった。 ピルロのマークはスコールズが行っていた。そのせいで、中盤のフレッチャー、キャリックのポジションが、前回と同様に中途半端なものになっていた。ピルロのマークをルーニーにやらせればいいのに。 そして、前半の槍のひとつはオッド。飛び出してもロナウドがついてこないので、エインセと一対一を仕掛けることができる。しかし、さすがのロナウドも徐々にポジションを下げるようになっていった。ただ、ポジションを下げただけだったが。そしてポジションを下げた分、そこにスペースができる。そのスペースから得点が生まれた。 ミランが先制。まったくプレッシャーのかからないネスタからフリーランニングで飛び出したセードルフへロングボール→セードルフが動いたことによってできたスペースにカカが侵入→セードルフはカカに落とし、ほぼフリーでカカがシュート→ゴール。 カカ、セードルフの動きについていけない中盤の選手もひどいし、ネスタに誰も寄せに行かないのもひどい。なんで何にも対策しないのだろうか。ちょっと理解に苦しむ。 ■先制点後のミランの対応 ミランはセードルフの位置を左サイドハーフに変更。また攻撃意識も多少下がったように見えた。つまり、意図的に攻撃の手を緩め、ユナイテッドを迎え撃つ形となる。攻めすぎてばてた前回の反省だろうか。このミランの行動によって、ユナイテッドは多少自分達の形を取り戻していく。しかし、ミランの網の前になかなかチャンスを作ることはできなかった。ユナイテッドはミランの寄せの前に効果的なタメを作ることができず、いつもならフォローに来る両サイドバックの飛び出しがあまり見られなかった。 つまり、サイドの選手は独力で突破するしかない。ただでさえ雨が降っていてドリブルには不利、しかも相手は組織でしっかり守るミラン。ちょっと勝ち目がない。つまり、敵のミスを巧くつくことでしか、得点の気配がしない。 ミランはカカを中心に少ない手数で攻めて行った。攻撃のときガットゥーゾがフリーな場面が多かった。原因はこんなとこだろう。スコールズはピルロをほぼマンツーマンで見ていた。そして同サイドのロナウドは何もしていなかった。キャリック、フレッチャーのコンビは一応、DFラインと中盤の間をケアしなければいけない。だから寄せにいけない。そのガットゥーゾから何度も楔のボールが入り、ミランは効率よく攻撃をしていた。 そして2点目が入る。ミランの寄せにエインセがびびり、ビディッチにバックパス。ビディッチは少しあせりながら前線にボールをけろうとするが、すべる。そのボールを奪われクロスを挙げられてしまう。そのボールをセードルフが見事にシュート。 その後、ユナイテッドはロナウド、ギッグス、ルーニーの位置を変更。攻撃の場面ではスコールズが低い位置でゲームを組み立てようとしていた。つまり、普通の4-4-2に戻してきた。攻撃はあまり改善されなかったが、守備面での穴は改善された。このまま前半は終わる。ファーストレグと同様に、ミランが完全に試合を支配した。ただ、最近のギッグスの左サイドはあまり信用できない。 ■インザーギ→ジラルディーノ 後半になると、そのシステム変更が顕著に現れる。そしてミランはいつばてるのか。ゆっくりとユナイテッドがペースを取り戻す形となった。ファーストレグほど明らかではないが、徐々にユナイテッドペースになっていく。 原因は3つ。システム変更によって、ミランの中盤の間隔が開いたこと。また、ミランの寄せが前半に比べると落ちた。そしてミランの両サイドバックが飛び出さなくなった。それによって、ユナイテッドのサイドハーフの選手は攻撃重視でいける、またミランの攻撃の選択肢は一つ減る。 後半20分にミランはインザーギ→ジラルディーノ。なぜかこの交代によって流れが変わった。交代するまでのインザーギはよくわからないポジションにいることが目立った。例えばカカよりも後ろで守備をしていたり。もしかしたらばてばてだったのかもしれない。ポストプレーをしていたわけでもない。 インザーギのようにフラフラしないジラルディーノが中央にいることで、他の選手の守備のゾーンは明確になったかもしれない。だからってここまで状況が改善されるかというと、微妙な気がする。 ただ、ジラルディーノの交代直後から、それまで抑えていた両サイドバック も上がるようになった。つまり、この交代策はここからもう一回攻めましょうという合図だったのかもしれない。 そんな流れを変えるべく、ユナイテッドはオシェイ→サハ。しかし、極端に前がかりになったせいか、ジラルディーノの独走を許し、ゲームオーバー。 ■独り言 良く走る11人のほうが強いってことですね。リバプールも全員走るのでとんでもない試合になりそうだな。
posted by josepgualdiola |07:14 |
チャンピオンズリーグ/06~07 |
コメント(8) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/tb_ping/174
この記事に対するトラックバック一覧
ミランvsマンチェスター・U。 【続・アーセナルvsバルサのCLファイナルを願う!】
前日にファイナル進出を決めたリバプールと対戦するのはどちらか? 同国対決か?2年前の再現か? マルディーニはアテネへ行くことが出来るのか? C.ロナウド、ルーニーの時代が果たして本当に到来したのか? 興味のつきない準決勝2ndレグは、雨の降りしきるサンシーロ。
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
久しぶりにコメント書かせていただきます。ユナイテッドはほんとにカカ、セードルフの対応が全然な感じでしたね。2戦で二人に何回やられたことか。やっぱ戦術とかの面ではファーガソンはアンチェロッティ、ベニテス、モウリーニョには見劣りしてしまう感があります。
決勝はリバプールが2人をどう止めるか、注目します。
あとFWはベラミーなのかクラウチなのか。ですかね。
posted by ムッチ | 2007-05-04 09:51
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
個人的な意見としてエブラがいなかったのが痛かった気がします。今シーズンのマンUの攻撃力はエブラは非常に良かったおかげだと思うんで。
今回はミランが勝つでしょう。
カカは非常に調子が良く、ジェラードは微妙だし、ただこの試合はマスケが鍵を握っている気がします。
posted by モラレス | 2007-05-04 10:15
ジラルディーノの投入
「もう1回攻めましょうという合図」
僕もその意見に賛成です。
この交代、少し驚きです。2点取られなければOKという場面でアンチェロッティだったら絶対カカのカウンター1本を狙うと思ってました。
2点リードしていればインザーギはセルジーニョと交代だとばかり(バイエルン戦はそうでした。ジラは出場停止でしたが)。
堅実すぎるアンチェロッティの強気な采配(他のチームからしたら普通の交代でも)で選手の士気も上がったことでしょう。
posted by サンチョ | 2007-05-04 10:55
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
ミランの中盤の構成力には驚かされました。今年はマン・Uが優勝すると思っていたのですが見事にはずれました。この試合を見ていて攻守のバランスの大事さを痛感しました。ロナウドはこれを機にさらに大きく成長してくれると思います。
決勝はミランんじょ中盤をリバプールが抑えられるかってとこでしょうか。この試合を見るとミランが優勝しそうな気がします。リバプールは前でクラウチがどれだけ踏ん張れるか。
posted by komori | 2007-05-04 16:11
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
コメントありがとうございます。
>>ムッチさん
お久しぶりです。ユナイテッドは相手に応じてどうこうするっていうのが苦手なのでしょうね。また、守備に穴があるので、強豪相手にはいつも苦労しています。
自分だったらベラミーで行きます。
>>モラレスさん
確かにエブラの穴はでかかったでしょうね。今シーズンでかなり成長したと思います。リバプールはちゃんとカカ・セードルフ対策をやってくると思うので、いい試合になるでしょう。
>>サンチョさん
またグルキュフでてくるのかなーーと待っていたらジラルディーノでかなりびびりました。過去の失敗から現在の行動を変えることができるアンチェロッティは結構すごいですね。
>>komoriさん
ロナウドが成長したらいいですね。
ジェラードをどこで使うか。これがポイントになりそうです。
posted by josepgualdiola | 2007-05-04 21:59
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
ロナウドとギグスはほんとに守備をしませんね。
ルーニーめがけてロングボールをけるシーンも多かったけど、ルーニーはそもそもヘディング強くないし、相手もネスタじゃ勝てんだろうと何度か思った。
posted by shimada | 2007-05-04 23:44
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
いやーミラン完璧でした。とくにオッド、カカ、ガットゥーゾの右サイドは完全に支配してた。インザーギもよかったしセードルフもサイコー。
それにしてもユナイテッドはなんでルー二ーの1トップ?サハは90分は無理だったんでしょうか・・・。なんかいいところなかった。前半終わった時、イスタンブールみたくなるかなーってちょっと期待してたけど後半メンバーチェンジなしかよってがっかりした。ユナイテッド側で見てたので残念です。でもこの試合ミランは完璧です。とてもグループリーグの時と同じチームとは思えませんね
posted by ハビエル | 2007-05-05 02:41
Re:ACミラン対マンチェスターユナイテッド
>>shimadaさん
ギッグスとロナウドはいつもあんな感じです。たまに守備をする日もありますが。
ロングボールけるしかなかったのでしょう。
>>ハビエルさん
サハは怪我明けだったので、フルで使うのが怖かったのではないでしょうか。あとギッグスロナウドの穴を消そうと4-3-3にしたのではないかと。まったく消せてませんでしたが、気持ちはわかります。
posted by josepgualdiola | 2007-05-05 08:45


