2007年04月22日

レアルマドリッド対バレンシア

 久々のレアルは布陣を少し変えていた。ラウールをセカンドトップ、イグアインを右サイド、ロビーニョを左サイドで固定。これが巧くいっているらしい。イグアインの右サイドは非常に怪しいと思う。エルゲラが累積、エメルソンが風邪のため欠場。ホアキン、シルバを警戒してか、サイドバックはサルガド、トーレスで望む。

 バレンシアはセカンドレグのチェルシー戦とほぼ一緒。この布陣だと、攻撃の組み立てはシルバ、ホアキンの個人能力に依存症である。つまり、カウンターとセットプレーくらいしか武器がない。せめてレゲイロがいれば。。。

 ■消極的な守備を見せるバレンシア

 チェルシー戦のセカンドレグから、バレンシアの守備が少しおかしい。ボールホルダーを見てしまう場面が非常に増えた。パスコースをきって、そのパスカットを狙うためにあえてパスを出させているんだ、だから飛び込まない、、なんてことはない。後ろにカバーの選手がいないから飛び込めないんだ、、なんてこともない。

 そのため、前半の立ち上がりはレアルが試合を支配する。人数をかけた攻撃で波状攻撃を見せた。レアルの攻撃意欲の高さとバレンシアの守備のまずさによって、この波状攻撃が引き起こされた。レアルの人数をかけた攻撃によって、バレンシアのアルベルダ、アルビオルコンビは最終ラインに吸収され、前線と間延びしてしまった。バレンシアDFがクリア→レアルに拾われるというきつい展開となった。

 また、バレンシアの中盤のプレスも微妙であった。いつもの中央にふたをする守り方が機能しない場面が目立ち、ガゴから普通に試合が展開されていた。原因はホアキンとシルバのポジショニングにある。ただこの2人にそこまで守備を求めるのも違う気がする。試合展開によって、攻撃的な選手の併用は使い分けないと自爆になるかもしれない。この試合では中盤がすかすかであった。

 そして久々の連動性ある攻撃から、ニステルが見事なボレーを決め先制。このままレアルが試合を支配するかと思いきや、攻撃に人数をかけなくなっていく。

 ■消極的な攻撃を見せるレアル

 先制点までは、なかなかの攻撃であった。しかし、先制点後、その勢いは潜めてしまった。ポゼッションも互角の流れになっていき、バレンシアも徐々に調子を取り戻していく。

 レアルの攻撃が単発になっていったので、守備のあらも目立たなくなっていった。ホアキン、シルバもそれまでに比べると比較的高い位置でボールをもらえるようになり自分達の技を披露していく。モリエンテス、アルベルダが抜け出しあわやという場面を作り出していた。しかし、前半は1-0のまま終わる。

 あのまま攻撃を続けていれば、レアルはバレンシアを前半だけでノックアウトできたかもしれない。それくらい攻撃が機能していて、攻撃は最大の防御という言葉をあらわしているようであった。それなのに引きこもったのは癖か、指示か、なんなのか。

 ■ベッカム→ラモス
 
 後半になってもレアルのペースは変わらなかった。カペッロがハーフタイムに何を指示したのか、とても気になる。ビジャにあわやというシーンを作られ、得点は時間の問題と思っていたら、ホアキン→モリエンテスで同点ゴール。ホアキンは1人で右サイドを突破。モリエンテスはボールのないところの動きが良くチェルシー戦同様すばらしい飛び出しを見せた。

 その後、レアルが前に出るようになる。前半ほどの内容ではないが、レアルが徐々にバレンシアを押し込む展開となっていく。逆にバレンシアはチャンスを作れなくなっていく。しかも怪我のため、ホアキンが途中交代。攻め手がなくなっていった。

 バレンシアはボールの回復点がずいぶんと後ろになっていった。アルベルダ、アルビオルのポジションがどうしても後ろ気味になってしまい、それにともなってFWの位置も後ろになってしまった。つまり、攻撃の一つ一つが長い距離を走らなければならないので、消耗が半端じゃない。すべての原因は前線の選手の守備のやり方にまずさがあると思う。サイドの選手はサイドバックにつくのか、サイドハーフにつくのかを臨機応変に対応しなくてはいけない。そのマークの対応のまずさが、ズルズル後ろに下がってしまった原因だろう。誰かが指示して音頭を取らないと試合中の修正は難しい。

 ガゴ→グティ、イグアイン→ベッカムの加入によって、レアルはさらに攻勢に出る。特にグティは前線へ頻繁に飛び出すことによって、ガゴとの違いをみせた。ベッカムはサイドで起点となり、さらに守備でシルバを追っかけるなどイグアインとの違いを見せた。

 そして得意のセットプレー・ベッカム→ラモスのホットラインで勝ち越し点を取る。カニサレスは阻止する機会がなかった。

 この失点後、バレンシアはらしくないサイドバックの飛び出しが頻出する。特にデルオルノはがんがんあがっていった。ただ、相変わらず走る距離は長かった。しかし、そのサイドバックの飛び出しもフリーになるような飛び出しではなく、相手を引き連れたものなので、そこまで相手によって脅威ではなかった。そして試合はこのまま終わる。2-1

 ■独り言

 怪我人続出のため、バレンシアは控えにろくな選手がいなかった。結局、それが響いたといえる。こればかりはどうしようもない。柄にもなくサイドバックも飛び出しを見せたし、これ以上何をやるのかといったところだ。課題は前線の選手が連動性のある守備を見せていなかったこと。疲れかサボりか。

 レアルはだいぶよくなっていた。イグアインはサイドの選手ではなかったが、相手によってはサイドでも通用すると思う。サイドの選手にありがちな中央に飛び出さない、という癖が彼にはない。当たり前の話だが、ゴール前に何度も飛び出していて非常に面白かった。ただし、イグアインが出ている間はあまりデルオルノが前に行かなかったので、守備面は未知数。

 ラウールは中央のほうがいきいきしていた。ディアラ、ガゴが後ろにいるのでボランチのような動きが一切なかった。久々のFWらしいラウールであった。ロビーニョもレギュラーポジションを得て積極的に仕掛けていた。ここに来て怪我人も0。ようやく本領発揮かもしれない。

 最後にカメラワークがひどかった

posted by josepgualdiola |20:12 | レアルマドリッド/06~07 | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:レアルマドリッド対バレンシア

やはり、ラウルはトップ下でもいいから、中央で使うべきですね。サイドは似合いません。

posted by shimada | 2007-04-22 23:01

Re:レアルマドリッド対バレンシア

チェルシー戦からバレンシアがおかしい。
アルベルダとアルビオルのコンビはイマイチですね。今までだと11人が見事な連携から中盤でインターセプト→必殺カウンターって流れがめっちゃ決まってた。サイドの守備はミゲルいわくホアキンとの連携が上手くいかなかった。ここにきてあきらかに疲労が目立ってる

最近レアルは1点とったら消極的になるね。
グティ、ベッカムが入って流れが完全にレアルに・・・控え選手がうらやましい

posted by ハビエル | 2007-04-22 23:52

Re:レアルマドリッド対バレンシア

初めましていつも楽しく読ませてもらってます。
やっぱりラウールはセカンドトップのポジションに居てくれた方がやってて楽しそうでしたね。
確かにイグアインはサイドでは、まだまだ未知数ですね・・・
使うならセカンドトップか中央で使うべきだと思いますがそれならラウールの居場所が無くなるのでちょっとしたジレンマです。


posted by 司 | 2007-04-23 16:14

Re:レアルマドリッド対バレンシア

コメントありがとうございます。

>>shimadaさん
おっしゃるとおりだと思います。

>>ハビエルさん
チェルシー戦のファーストレグで見せたようなパス交換が見られませんでしたね。最近のバレンシアはカウンターというより単なる放り込みになっちゃっていると思います。

>>司さん
イグアインのこれからに期待しましょう。

posted by josepgualdiola | 2007-04-23 23:18

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