サッカーの面白い分析を心がけます

内容は良いけれど、勝てないをどのように解釈すべきか:ゼロックス・スーパーカップ(ガンバ大阪対浦和レッズ)

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 ガンバ大阪は今野が怪我のため欠場。ACLのスタメンから、小椋、米倉、阿部、パトリックをベンチへ。明神、オ・ジェソク、倉田、赤嶺をスタメンで起用した。昨年度は三冠を達成したが、日本代表に選ばれるのは遠藤と今野ばかりで宇佐美の乱が内外で起きていたことは懐かしい記憶。今季はスタートからパトリックと宇佐美のゴールデンコンビが始動できるのは大きなメリットになるだろう。

 浦和レッズは興梠が怪我のため欠場。ACLのスタメンから、ズラタン、石原、橋本、青木、宇賀神をベンチへ。李、梅崎、高木、関根、平川をスタメンで起用した。大量補強で注目を集める浦和レッズ。ベンチでくすぶる人材が増えるのかと思いきや、ガンバ大阪に続いてターンオーバーを実行。いわゆる生え抜き組のレンタル移籍も進み、終わりのときは近づいている気配だ。そうなれば、今季がまさに背水の陣となるのかもしれない。

  ■マイナーチェンジを見せる浦和

 大枠で言えば、変化と呼ぶべきかは曖昧になるかもしれない。浦和のビルドアップは3バック→4バックへの変化を合図にし、4-1-5の5トップによる数の暴力で相手に形の変化を強いる。アギーレ×日本代表では4バック→3バックにすることを常としていた。上記のようなDFラインの形状変化の目的は、ボール前進を容易にすることが狙いだ。相手の形と噛み合わせない、相手の形を自分たちの形によって変化させることによって、ミスマッチを起こさせることによって、危険な状態にボールを晒すことなく前進させていく。これらの行動の注意点は相手の形にある。相手の形によって、自分たちの形を変化させるかどうかを決定させるべきだ。闇雲に自分たちの形状変化させたところで、相手に変化が起きなければ意味が無い。

 浦和は常に形状変化を伴って試合をしていたと言っても過言ではない。その浦和が3バックのままビルドアップを行う場面が何度も見られた。とうとう相手の形を観るようになったといえるようになったかもしれない。浦和の3バックのビルドアップは両脇のセンターバックが横幅を取り過ぎて自滅する場面が何度か見られた。しかし、阿部と柏木のヘルプによって大きな破綻は見られなかったと言ってもいいかもしれない。また、槙野と森脇の運ぶドリブルによる打開も見られなかったわけではないので、今後に期待が持てそうな変化だ。

 ボールを保持する浦和に対して、ガンバは撤退守備で対抗。浦和のワントップツーシャドウは中央での数的優位、相手のセンターバックの孤立を狙った戦術だ。よって、中央に枚数を担保するために、浦和の5トップに対する答えはウイングバック帰陣だった。もしも、浦和が後方から攻撃参加していても、4バックに人あまりの状況が作れていれば、一対一の状況は作られど、数的不利になる場面を日常的に作られることはない。こうして、槙野たちの攻撃参加によるズレを作らせないガンバは上手くスライドで対応していく。浦和はサイドチェンジからの単純なクロスで新しい型を見せるが、今日はズラタン、石原がいないので、クロスは効率的とはいえなかった。ただし、ワントップツーシャドウに配置する選手によって、サイドチェンジからのクロスは効力を発揮するかもしれない。

 浦和の攻撃に問題があったとすれば、ワントップツーシャドウになる。彼らは狭いエリアで息をする、というよりは、決まった形をダイレクトプレーを織り交ぜて行うことで、狭いエリアを打開することが求められている。つまり、相手が側にいても、躊躇なくボールを受ける勇気が必要とされている。

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teru001さんへ

ミシャのサッカーを肯定しているか、否定しているかはこのブログからは読み取れる無いと思います。

どっちかは秘密です。どういうサッカーを目指すかという点において、肯定も否定も吾輩はすべきでないと考えています。もちろん、好みは有りますけどね。

教えてください

詳しい解説で大変勉強になる内容でした
しかし、私は頭が悪いので一点だけ理解できない部分があったのですが、ブログ主様は、結局、今のペトロヴィッチ監督のサッカーを肯定しているのでしょうか?否定しているのでしょうか?

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