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グアルディオラ対アンチェロッティ ~2014年4月29日の決戦~

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 ■グアルディオラの修正

 3-0になった試合に興味は削がれるのが常だが、この試合でグアルディオラはしっかりと修正を見せる。アンチェロッティの狙いがSBの裏であり、CBとFWの数的同数ならば、それを封じればいい。守備を修正することで、攻撃を修正する。風が吹けば桶屋が儲かるのはサッカーではよくある話である。

 3-0で負けているのに、マンジュキッチ→ハビ・マルティネスの采配。負けているのにFWを交代したグアルディオラ。何が悪くてチームが機能していないかを正確に把握できている勇気のある采配であった。

 この交代によって、景色はがらっと変化する。レアル・マドリーのカウンターは枚数を揃えたバイエルンの守備陣に捕まるようになり、そもそもカウンターの場面はほとんど観られなくなっていった。また、ビルドアップの面でもハビ・マルティネスがベンゼマたちを牽制することで、クロースたちがより自由に振る舞えるようになった。つまり、前半よりもカウンターの恐怖にとらわれないで攻撃を仕掛けられるようになったバイエルンの攻撃の精度が上がり、それがレアル・マドリーのカウンター機会の減少にも繋がった。

 ただし、得点が奪えたかというと奪えなかったので、恐らくあんまり良い評価はされない采配になったのではないかと推測される。終盤にピサロ、ゲッツェを投入することで、相手が狭く守っているエリアの攻略に乗り出すが、攻守のバランスが乱れ、レアル・マドリーにカウンター機会を与えるように試合は動いていくと、最後はクリスチャーノ・ロナウドが直接FKを決めることで、試合は終了した。

 ■独り言

 バルセロナ時代でも起きた現象だが、守備のときに相手よりも枚数を残すことで、守備が安定したライカールト×テンカーテ時代を思い出す教訓を得たグアルディオラのバイエルン。ただし、アラバはリベリを開放するための役割があるので、アビダルロールはできない。ラームを後方に残すことは非常にもったいない。となると、バランスを取るのはブスケツとなるが、バイエルン・ミュンヘンのシステムは4-2-3-1。この試合ではクロースとシュバインシュタイガーだが、後方に残るのは想像できそうでできない。この宿題の解答はポカールの決勝で観られるだろう。



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