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マンチェスター・シティ対ハル・シティのペジェグリーニの修正について

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 前節でカーディフに敗戦したことで、開幕戦の高評価はどこ吹く風のマンチェスター・シティ。相手はまたも昇格組というわけで、ここで結果が出ないと外野の声はうるさくなるばかりだろう。そして、今月はマンチェスターダービーも控えていることから、調子を上げていきたいところである。  コンパニが負傷で離脱してしまったが、ナスタシッチが怪我から復活。また、クリシー→コラロフという変更もあるが、この意図はローテーションなのか、戦術的な理由なのかは不明である。コラロフのほうが攻撃で貢献できるはずなので、試合を作れないCBの代役を任されているのかもしれない。  ハル・シティは開幕戦でチェルシーに敗戦したものの、次のノーウィッチには勝利。成績を五分に戻してシティのホームスタジアムに乗り込む。同じ昇格組のカーディフがシティに勝利したので、続きたいところである。スタメンを眺めると、中盤のコンビがスパーズなので、期待が持てそうである。  ■躍動のハル・シティ  前半はハル・シティの4-4-2に対して、マンチェスター・シティは苦戦を強いられることとなった。ナスタシッチが登場したが、CBの試合を作る能力は特にないようだった。なので、中盤の選手に負荷がかかり、その負荷からボールを失い、カウンターをくらい決定的なピンチを相手に与える最悪な立ち上がりと言っていいだろう。  ハル・シティはスパーズコンビ、特にハドルストンを中心に、ボールを繋ぐときは繋ぐ、蹴るときは蹴っ飛ばすの判断が秀逸だった。また、トップ下のアルコがDFとMFの間にポジショニングできる選手だということが大きかった。リバモアもハドルストンも攻撃で特徴を出す選手であり、そこに前線にボールを受けられる選手がいる、ということは非常に大きいだろう。  マンチェスター・シティは、いつものようにヤヤ・トゥレがDFラインに落ちて、そこから縦パスを通す形でしか攻撃を構築することができなかった。シルバ、ヘスス・ナバスもポジショニングをフリーにすることで、ボールを引き出そうとしていたが、ハル・シティのスペースを消す4-4-2の前に、いい場所でボールを受けることはできなかった。  それならば、アグエロとジェコの個人技でどうにかボールをキープしてもらおうとなるのだけど、そもそもそこまでボールが届かない。強引に届けてもさすがに働けないという悲しい状況であった。なお、アグエロはそれでも相手からファウルをもらう粘りを見せていたので、交代されることはなかった。  試合が動いたのは後半である。ビジャレアル時代からネルシーニョばりにハーフタイムで修正をしまくるペジェグリーニ。今日はその本性をちょっとだけみせることに成功していた。
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 また、後半からネグレドを投入したことで、ポストプレーがジェコよりは機能していた。ネグレド投入よりも、相手の守備に混乱を与えるために、ボールを受けられなかったらそのまま降りてきてボールを受けて、相手をどうのように食いつかせるかを考えた攻撃であった。ヤヤ・トゥレが自由になることは言うまでもないが、シルバ、ヘスス・ナバスが試合を作るようになると、ほっておはけない状況となる。  というわけで、前半に比べると、相手に攻撃を許さなくなり、ついでにシルバも自由になったことで、ハル・シティを圧倒していくマンチェスター・シティ。そして、先制点はやっぱりヤヤ・トゥレの縦パスから始まり、見事なパス交換からのクロスを最後はネグレドが決めた。   シティはナスリ、ミルナーなどを投入するが、徐々にピッチの上でのテンションが落ちていく悪循環。こうして、試合はハル・シティの反撃を許す形となっていった。特にセットプレーではなかなかの迫力をみせるハル・シティ。しかし、ゴールまで届かず。さらに、最後には頑張ってファウルをもらいつづけたアグエロに感謝をするように、ヤヤ・トゥレが直接FKを叩き込んで試合が終了した。  ■独り言  CBがやるべき仕事を色々な人が行っているのがマンチェスター・シティという印象である。ただ、デミチェリスの獲得が決まったので、ちょっとは何とかなるかもしれない。後半からネグレドが登場して気づいたのだけど、前線がシルバ、アグエロ、ネグレド、ヘスス・ナバス。そして、サバレタ、ヤヤ・トゥレ、そして新加入のデミチェリス。いつのまにかリーガエスパニューラ選抜になっているマンチェスター・シティであった。  ハル・シティは中盤のトライアングルのクオリティが高いので、残留は果たしそうな予感。怪我さえしなければね。




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Szakekovciさんへ

フェルナンジーニョももっとできる選手ですので、CBの問題をいかにごまかせるかは監督の手腕次第になるかなと考えています。ただ、ペジェグリーニがCBにそこまで攻撃の能力を求めているかも微妙です。なので、どうなるかわからんですね。

リバモアですが、周りができると自分もできる子になる現象とでもいえばいいでしょうか。

ボトムチェンジに枚数で対抗すると、どうしても自陣にスペースができてしまうので、DFラインを高くして圧縮すれば、DFラインをラインの裏が空くので、どこを捨てるか問題は予め準備しないと厳しいでしょうね。

マンチェスター・シティ対ハル・シティのペジェグリーニの修正について

ビルドアップ問題が守備にも波及してしまうのであれば、いっそヤヤをCBにしてしまい、CMはロドウェルにでもやらせる方が良かったりするかもしれませんね。
バルサ時代と比べて、テッキトーに守備をする場面が増えているのが気にはなりますが。

>ハル
ハドルストンはともかく、リヴァモアは潰し屋的なイメージでとらえていたので、ボールを持った時に価値が出せる選手だと言うのは知りませんでした。

後半、ハルとしてはどのように戦うべきだったでしょうかね。
アマチュアレベルですが、自分がプレーするときに似たような状況(うまい子がDFラインの近くに降りて行ってゲームを作り始める)になったときは、ボランチの片方をヤヤ周辺まで上がらせちゃってます。

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