2007年03月08日
レクレアティーボ対アトレチコ・マドリッド ~レクレアティーボの独壇場~
久々のレクレアティーボである。今シーズンは、ヘタフェと共に、内容と結果を両立させている稀有なチームだ。カソルラが非常に良い。そして、シナマボンゴユ、ウチェの両FWはかなり個人技を持っている。 対するはアトレチコ。リュクサン、ガジェッティが累積のため不在。真ん中をマニシェ、コスチーニャ、左サイドはロペス、ペルニアコンビで試合に臨む。ちなみに全開の対戦では、アグエロの神の手でアトレチコが勝利を得た。少し因縁の残る試合である。もちろんアグエロがボールを持つとブーイングが凄かった。 ■ボール支配を放棄したレクレアティーボ 細かいパスを繋いで敵を崩すレクレアティーボは、ホームにもかかわらず、ボール支配を放棄し、カウンターに活路を見出す戦術に出る。この姿勢を評価するつもりはないが、アトレチコ対策としては満点だ。アトレチコはアウェーで強い。サイドアタッカーを怪我で失ってからは、前線の選手頼みで、守備の固いチームとなっている。つまり、相手が攻めてくるほうがアトレチコとしては組みやすいのだ。 しかし、レクレアティーボはボールをアトレチコに渡し、さらにアトレチコのDFラインにプレスをかけなかった。ここまでされればいくらアトレチコでもボール支配に身を乗り出す。レクレアティーボの戦術が機能した瞬間である。 ボールを持たされたアトレチコDF陣はゆっくりとボールをDFラインでまわし、ボールのだしどころを捜した。しかし、そのだしどころがなかった。中央のマニシェ、コスチーニャのところには、プレスに来ないレクレアティーボのFWがパスコースをきっている。すると、ボールを前線に運ぶにはサイドを使うか、一気にトーレス達に入れるしかない。 アトレチコはサイドから攻める選択をする。その起点はフラード。しかし、ここはレクレアティーボに狙われており、フラードのボールが入ると、サイドバックとサイドハーフの選手で挟み込み、あっさりとボールを奪っていた。この挟み込みはデジャブのように何度も繰り返された。トーレスに何とかボールを入れても、アグレッシブなDFの前に何も出来ていなかった。 レクレアティーボはボールを奪うと、DFラインの裏にボールを出すか、FWに当てる。それが無理なら、いつものようにパスを繋いでアトレチコに攻撃を仕掛けた。この形が見事で、ボールを奪う→速攻が見事に効いていた。また、アトレチコ中盤の攻守の切り替えが遅く、アトレチコDFはさらされる場面が増えた。アグレッシブな守備が出来ず、簡単に相手にキープを許し、やられ放題であった。 そしてレクレアティーボはPKを得る。単純なゴールキックからウチェが裏を取り、ゼカストロが倒してしまった。これをシナマボンゴユが決めて先制。アトレチコは終始意味なくラインが高かった。裏にはスペースがあり、そこをうまく使われていた。 その後すぐに今度はカウンターでウチェが裏へ抜け出し今度はセイタリディスが倒してPKを奪う。しかし、シナバボンゴユ今後は外す。その後、シナマボンゴユはペレアと交錯し、2人とも負傷退場してしまう。この場面も裏へ抜け出した場面であった。 アトレチコは何も出来ないまま前半を終わるか、、、と思っていたら最後に息を吹き返す。前半の20分頃に、初めてアグエロがボールにさわり、そこから良い形が生まれた。このシーンの後から、アトレチコはボールをアグエロに集め始める。ブーイングの中、アグエロが巧くボールをキープし、徐々にアトレチコへ流れを引き寄せたところで前半終了。 ■戦術を変えたレクレアティーボ 後半になると、レクレアティーボはなぜか巧くいっていた戦術を変えてきた。自らボールを支配し、果敢にアトレチコ相手に攻め抜こうとしたのである。アトレチコは守備は巧い。ボールを奪われる→速攻という形でなく、守備の準備が出来ている状況ではかなりのレベルにある。 レクレアティーボもそれなりにチャンスを作っていたが、明らかに流れはアトレチコにいってしまった。前半のように持たされている感がなくなり、立場が逆転する。後半はアトレチコがボールを奪い攻撃という形になり、レクレアティーボの選手はずるずると後ろに下がり、スペースをアトレチコに与えてしまった。まるで浦和レッズの試合展開のようだった。 アトレチコはトーレスやアグエロの個人技、サイドからの放り込みからチャンスを作るが、引きこもったレクレアティーボに決定機を作ることはできなかった。サイドから放り込んでもヘディング強い選手がいない気がするが。。もっとサイドを深くえぐる場面が観たかった。 後半の残り時間が少なくなるにつれて、アトレチコの猛攻が続いたがキーパーの好セーブや決定力不足が目立ち、今回は点を奪うことができず、1-0のまま試合は終わる。 ■独り言 レクレアティーボはなぜ後半に戦い方を変えてきたのか。謎である。アトレチコは点を取れないとこうなる、、という典型的な試合だったのではないか。それにしてもアグエロはリーガにすっかりなじんだようだ。このまま順調に成長していけば、とんでもない選手になりそうな予感である。 レクレアティーボはフィジカル的にちょっと疲れてきているので、これから先ポイントを落とすことが増えそうだな。
posted by josepgualdiola |22:06 |
リーガエスパニョーラ/06~07 |
コメント(2) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/tb_ping/131
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:レクレアティーボ対アトレチコ・マドリッド ~レクレアティーボの独壇場~
結果は1-0ですよ。
posted by 22 | 2007-03-09 13:34
Re:レクレアティーボ対アトレチコ・マドリッド ~レクレアティーボの独壇場~
ほんとだ。間違った。
posted by josepgualdiola | 2007-03-09 20:10


