2007年02月27日
ヘタフェ対セビリア ~セビリア対策発見~
今シーズン、躍進を遂げているヘタフェ。特にホームで無類の強さを誇っている。この試合、ヘタフェは先週のアトレチコと同じシステム、つまり中盤を3センターにして試合に臨む←4-4-2のひし形ともいえる。 先週の記事を読んだ人なら気づくと思うが、そのシステムの場合、ヘタフェはサイドからやられてしまうのではないか、という疑問にぶち当たるだろう。しかし、システムが同じでも、戦術が違えば、そこで繰り広げられるサッカーはまったく別物となる。それがわかる試合であった。 ■アトレチコとヘタフェの違い その大きな違いは前線の選手が守備をするか否か、それだけなので話は単純である。セビリアの攻撃の起点は主に右サイドバック(ダニエルアウベスやヒンケル)の選手が行う。このサイドバックにプレスに行くのは誰の仕事??バルサの場合、するか定かではないが、ロナウジーニョやメッシ。バレンシアの場合、ビセンテやアングロ。アトレチコの場合はアグエロ、ミスタ、トーレスの誰かが行うのが普通である。 前回も書いたが、アトレチコはこのサイドバックの守備を中盤に任せたため、崩壊した。試合前から前線の選手が守備をどのようにするかくらいわかるものだと思うので、監督の采配ミスである。 ヘタフェの場合、前線の3人がそのタスクをしっかり行った。この試合ではヒンケルに早くボールを離さないととっちまうぞ!!というようなプレスをみせる。前線からの守備が機能すれば、この3ボランチが生きてくる。この詳しい説明はあとで。 ■セビリアの攻撃の形 セビリアは片方のサイドに選手が寄る癖がある。例えば、ヒンケルがボールを持つ。縦にヘススナバス、後ろにアイトールオシオ、横にポウルセン、その少し前にレナト、前線、ゴール前にはカヌーテがいる。 プレスがなければ、プレーの選択肢はかなり多い。ヘススナバスにボールを預け、そのままを追い越す形。また、サイドをドリブルで疾走。サイドで数的有利を作る形だ。 また、フリーなので質の高いロングボールを蹴ることが出来る。ターゲットは基本カヌーテ、たまにルイスファビアーノ。ボールがこぼれても、そこにはレナトがいて、彼の役割はボールを拾うことと、相手にボールが拾われたときの起点つぶし。 仮にプレスが合っても、パスコースが多いのでそんなに困ることはない。あくまで4-4-2のチームの、普通のプレスにはまったく手を焼かないだろう。しかし、そこに人数をかけられ、スペースをなくされると手詰まりになってしまう。その守り方をヘタフェがしたのである。 ■セビリア対策 まず、ヘタフェの前線の選手3人のうち、2人がサイドにプレスに行っていた。しかも1人は正面から。もう1人はポウルセンのマークをし、スペースを潰す。そして前のスペースはサイドバック、中央のスペースは3センターのうち2人がスペースを埋め、時間を掛けられるようだったら一気にとり囲んでいた。 文字にするとわかりにくい。つまり、逆サイドの守備を捨てて、セビリアの右サイドに人を集めたのである。だったらセビリアは逆サイドから攻めれば良いではないか。まっとうな指摘である。自分もそうすべきだと思う。 しかし、セビリアはなぜかサイドチェンジをまったくしない。よく、右サイド詰まる、DFライン経由して左サイドに行く、また詰まる右サイドにボールを流す、相手が疲れる。このような場面を多くの試合で見ることが出来る。 しかし、セビリアはサイドチェンジをしない。よって逆サイドを捨ててもあまり問題はないのである。ヒンケルから一発で左サイドにボールを展開するシーンもなかった。そもそも左サイドに選手がいないのである。左サイドハーフの選手は前線にいて、左サイドバックの選手は中に絞っている。カウンターを防ぐためだろうが、もう少しリスクをかけてもいいのではないか。このセビリア対策がさらに洗練されれば、かなりやばい。 セビリアは攻撃が詰まる、後半になると、個々が独力で状況を打開しようとし、攻撃のバランスが崩れる。今年にはいって0-0が多いのは、このパターンのせいではないだろうか。 ■試合レポ。 セビリアは攻撃に手詰まり、セットプレイでチャンスを得るが相手GKの好セーブに阻まれる。ヘタフェはしっかり守ってサイドを広く使い攻めていたが、いつもに比べると全体的な運動量は少なかった。 また、UEFAカップの疲れのためか、セビリアのプレスもいつもの凶暴性はなくかなりゆるかった。ボールの回復点が後ろになり、カヌーテまでボールが届かない、そんな前半戦であった。ボール支配率は6:4でヘタフェの勝ち。 後半になると、セビリアはいつものように個人技ごり押しのサッカーになり、ヘタフェに巧く守られてしまう。ヘタフェも前半に比べると運動量が増し、サイドバックのオーバーラップはかなりさえていた。しかし、悲しいかなストライカーがいないので、最後まで点をきめることは出来なかった。 0-0で引き分け。 ■独り言 独り言というか予想。ヘタフェは来週レアルと当たる。前回の対戦でレアルを粉々にしたヘタフェは恐らく今回もレアルを粉々にすると思う。やっているサッカーのレベルが違いすぎる。レアルのキーマンはカシージャスだろうな。でも0-0とかありそうだ。 セビリアはホームでバルセロナ。大一番。バルサがセビリア対策をしてくるわけがないので、かなりの名勝負になると思う、サラゴサ対セビリアぐらい気合の入った試合になれば嬉しい。案外、セビリアが勝ちそうだと思う。
posted by josepgualdiola |09:46 |
リーガエスパニョーラ/06~07 |
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セビリアはバテ気味で分けるのがやっと [ヘタフェ-セビリア 0-0 リーガ第24節] 【ユーロな日々】
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2007-03-03 10:24 | 続きを読む
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Re:ヘタフェ対セビリア ~セビリア対策発見~
確かにヘタフェはいいサッカーしてますけど・・・
サッカーは組織力と同じくらい個人の能力も大事ですから・・・。
組織力のヘタフェ対個人能力のレアル。
試合は結構互角の勝負になるのでは・・・?と思っています。
レアルはなんといっても飛び道具だらけですから。
posted by 通りすがり | 2007-02-27 11:12
Re:ヘタフェ対セビリア ~セビリア対策発見~
>>通りすがりさん
通りすがりさんのおっしゃることが一番論理的だと思います。自分の予想には、多少ヘタフェに対する希望が入っています。
posted by josepgualdiola | 2007-03-01 18:11


