2007年01月25日

リヨン対ボルドー ~リヨンの分析~

 運がよくリヨンの試合を見ることが出来た。毎年チャンピオンズリーグで結果を残し、フランス国内では常勝軍団になりつつあるリヨン。一試合だけでそのチームについて語ることは、かなり危険なことだが、この先見る機会もなさそうなので、書こうと思う。

 ちなみにボルドーにはミクーがいる。そして昨年二位という成績を残している。これぐらいしか知らない。

 リヨンは最近調子を落としているらしい。選手も監督も、チャンピオンズリーグしか眼中にないようなので、フィジカルをそんなにあげていないのかもしれない。しかし、2試合勝ちがない、ということは、リヨンにとってとても珍しいことらしい。先発はベルクトル、レベイェール、クリス、ミュラー、アビダル、ティアゴ、トゥララン、ジュニーニョ、ゴブ、フレッジ、マルダ。怪我人はウィルトールと正GKのクーペ。こんな感じです。

 ■リヨンの攻撃の形

 フォーメーションはバルサ、チェルシーと同じ4-3-3。どちらかというと、バルサよりのサッカーをしている。主な攻撃の形はサイド攻撃。マルダ、ゴブの2人がドリブルで積極的に仕掛けてくる。そしてサイドバックのアビダル、レベイェールも機を見て積極的に攻めあがってくる。このサイドバックはウイングを追い越したり、後ろのフォローについたりとかなり攻撃的に振舞う。

 中央に構えるフレッジはサイドに流れてチャンスメイクしたり、真ん中から中央突破を試みたり、ポストプレイをしたりと何でも屋。特にジュニーニョ、チアゴがフレッジにクサビのボールを入れる場面が多かった。まずはフレッジになんて決まりごとがあるのかもしれない。

 基本的にはポゼッションサッカーだと思うが、カウンターもやれないことないと思う。なかなか点が奪えないときはジュニーニョのフリーキックがある。マルダ、ゴブ、フレッジの3人の個人能力は非常に高く、高い位置でファウルを得られる。リヨンにとって、セットプレイは大きな武器である。

 つまり、基本はサイドから崩し、中へクロス。そのままフレッジか、こぼれだまをジュニーニョ、チアゴが押し込む。それに中央突破、個人での打開、サイドバックを使う攻撃でバランスを巧く取る。状況が膠着したらセットプレイ。非常にバランスのいいチームだと思う。

 ■リヨンの攻撃の不思議な点

 最初にポジションチェンジが異常に少ない。やってマルダ→ゴブが入れ替わるくらいだ。全員運動量もあるのに、なぜかそれをやらない。ポジションチェンジすることによって、ゾーンだろうが、マンツーマンだろうが簡単に崩すことは出来る。状況によってはジュニーニョ、チアゴが外に開き、マルダ、ゴブが中に入ってくる場面があれば非常に強くなると思う。

 また、リスクをかける攻撃がない。確かにサイドバックが積極的にオーバーラップする時点である程度リスクは犯している。問題なのはチアゴ、ジュニーニョがフレッジを追い越さないことだ。フレッジにクサビのボールを当てて、そのままワンツーでボールをもらう場面はなかった。中央突破はフレッジにマルダ、ゴブが絡んでくる形である。

 同じシステムのバルサはポジションチェンジとデコ、シャビの飛び出し、チェルシーはダイレクトパスとパス&ゴーを多用してくる。もっとチアゴ、ジュニーニョが積極的に開いてゴール前に顔を出さないと、上にはいけないよ。多分。ジュニーニョ、チアゴはもう少し攻撃に絡まないと。

 ■リヨンの守備の問題

 FWとMFはまったく問題ない。ボールを失ったときの攻守の切り替えは早いし、スペースを埋める動きも、人につく動きもほぼ問題ない。これだけ完成された守備はそう見ることが出来ない。この場面のジュニーニョ、チアゴの働きは完璧である。

 しかし、DFがもろい。どうやらポカ癖がある。肝心な場面で自分のマークを外したり、クリアミスしたりしてしまう。この試合でも相当怪しい守備だった。勘だけど、スキラッチがでてもそこまで問題は改善されないと思う。ミュラー、クリス、スキラッチの3人がレギュラー格のセンターバックだと思うが、リーグアンで通用しても、チャンピオンズリーグでは通用しないと思う。恐らく、今までリヨンはゲームを支配していたものの、相手の一発に沈むという試合内容でチャンピオンズリーグから消えていたのではないだろうか。これも勘です。

 この問題は組織がどうこういう問題ではなく、人の問題であるので、改善は人を代えることだ。ストライカーが補強ポイントだってよく言われているけど、それは違うと思うぞ。

 ■試合の総括

 リヨンはいきなり先制される。GKと一対一になりPKを与えてしまう。足から相手に突っ込むのは良くない。GKのミス。失点後、ゴブ、マルダを中心に攻めまくり、セットプレイからジュニーニョがゴールを狙うが不発。

 不運な形で中盤の選手がボールを失い、カウンターから2点目を許す。DFがボールウォッチャーになってしまい、マークを外してしまうというポカ。その前からポカをしまくっていたので必然といってもいい。

 その後、がんがん攻めまくるがセットプレイからフレッジが頭で1点返しただけで試合は終わる。なんと負けてしまった。

 ■独り言

 バロシュがそつなくワントップをこなしていてびっくり。トゥラランもいい選手だと思います。

 でもローマには勝てないと思うよ、DF陣に差がありすぎるから。

posted by josepgualdiola |16:07 | リーグ・アン | コメント(4) | トラックバック(1)
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Re:リヨン対ボルドー ~リヨンの分析~

バロシュはもともと動き出しはうまいんですよね。評価は高い。
でもフィニッシュが…酷い…。
FWはまず点とれなきゃダメですからね;

posted by ゲシュペスト | 2007-01-26 11:50

Re:リヨン対ボルドー ~リヨンの分析~

こんばんは。

バロシュは献身的な守備、飛び出しは巧いですよね。でもなぜ取ったかは疑問です。
ウリエコネクションだって言われてますけど、そもそもバロシュはリバプールであまり活躍していないような。。。。

posted by josepgualdiola | 2007-01-26 20:18

Re:リヨン対ボルドー ~リヨンの分析~

こんばんは

もし、ル・グエンがまだリヨンの監督だったら、カリューは、残したでしょうね。彼、レンジャース辞めて今、フリーだから、戻ってこないですかね。

posted by mussan | 2007-01-26 22:49

Re:リヨン対ボルドー ~リヨンの分析~

いつもありがとうございます。

ルグエンはパリサンジェルマンの監督になりましたよ。あまりに早い就職っぷりにかなりびびりました。ここでリヨンを倒すようなことがあれば、かなりやばいと思います。

posted by josepgualdiola | 2007-01-26 22:54

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