2007年01月22日

悲観する内容ではない今週のバルセロナ ~ジムナスティック戦~

 ライー・カールト、プジョル、バルデスが次々に発言した。彼ら曰く「チームが不調である原因は、敵に対してプレスにいっていないことだ」。今更かよっ!!と思う。しかし、この問題に取り組む気があるようで、少し安心した。ホームで最下位のジムナスティックを迎える。最初から結果が見えている試合なので、重要なのは内容である。

 ジムナスティックはカタルーニャ州にあるチーム。なんとポルティージョがいる。レアルカンテラ出身の選手がいろんなチームで頑張っている姿を、よく目にする。彼の名前はあまり聞かないので奮起を期待したい。

 ■改善された問題と改善できない問題

 バルセロナはかなりスタメンを代えてきた。特にDFラインを左からザンブロッタ、プジョル、テュラム、オレゲール。かなり守備を意識した布陣である。最近凡ミスの多いマルケスはベンチに下がってしまった。これでDFラインからのロングパスという武器がなくなる。意外だったのは両サイドバック。攻撃的なバルセロナがこのような布陣を取るとは正直思わなかった。それだけ守備に危機感を持っているのだろう。

 またFWのスタメンにサビオラ。とうとうスタメンで登場。ここで結果を出せれば最高である。

 まず、改善された問題。それは前線からのプレスである。今までのプレスのレベルはなにもしないという最低レベルであった。それが、ボールホルダーにプレッシャーをかけるレベルまで復活した。ロナウジーニョが積極的に相手のボールを追いかけていたので、かなり驚いた。チーム全体で守備をしようという意識が高まっているのだろう。いい兆候である。

 しかし、当然その守備の完成度は低い。パスコースを限定しても、その先に味方がいなかったり、連動性のあるプレスは出来ていなかった。つまり、高い位置でボールを奪う場面は少なかった。それでも、相手の攻撃を遅らせることは機能していて、DFが無防備にさらされる場面はほとんどなかった。

 改善できなかった問題はビルドアップ。自分で書いていて、デジャブのような気がしてくる。バルセロナ対策をしてくる相手に対して、はっきりいって何も出来ない。特にマルケスがいないために、さらに中盤の密度が上がり、エジミウソンは完全に消えていた。

 このような状態のとき、イニエスタが状況を打開することが多い。彼が無理を引き受け、ボールを前に運ぶ。しかし、今日の試合で彼はスタメンにいなかった。シャビ、デコではボールを前に運べない。特にデコは病み上がりのため、動きが悪かった。それは仕方がない。シャビもう少し頑張れなかったかな。この試合でこのビルドアップができない状況を打開しようと奮起していたのはオレゲールであった。つまり、組織で問題を改善できず、個に依存しすぎである。それは非常にリスクが高い。

 クサビのボールをいれて、パス&ゴーを忠実にこなし、前線に顔を出してくる。この動きによって、バルサの攻撃に変化を与えていた。そしてこのオレゲールの突破からセットプレイのチャンスを得る、すると、そのセットプレイの混戦からサビオラが素晴らしいシュートをみせる。オレゲールとサビオラのお手柄。前半戦のバルセロナはかなり苦しんでいた。その中での先制点。かなり大きい点だったと思う。0-0で後半戦はいただけない。

 ■予定調和の後半戦

 後半になると、バルセロナは当然リスクを犯さなくなる。途中でサビオラ→グジョンセン、デコ→イニエスタに代えてくる。時間がたつにつれ、ジムナスティクのスタミナが切れてきたことと相まって、徐々にバルサがペースを握り始める。

 イニエスタが中盤に入ることによって、オレゲールはあまりリスクを犯さなくなった。イニエスタは得意のドリブルで、バルサの攻撃を活性化させる。ロナウジーニョはトップ下の位置にポジションを移し、好き勝手にプレーしていた。効率的に追加点を奪い、3-0でバルサが勝つ。

 ■独り言

 解説の方がバルサをぼろくそに貶していたが、ここ何試合と比べると、そこまで悪くはなかったと思う。むしろ無失点で試合を終えたことは評価されるべきかと。

 サビオラは得点シーンのほかに何度かいい連携を見せていた。ただ、前線までボールが来ず、もう少しボールに絡みたかっただろうと思う。後半はロナウジーニョが中に侵入してきて、ポジションが思いっきりかぶっていた。

 ジュリは積極的にプレス、仕掛けをしていたが、いいボールがなかなか入ってこなかった。ロナウジーニョからはいいパスがくるが、他の人からは微妙。

 イニエスタは点まで入れてしまった。相手が疲れてきた場面での投入なのであれくらいはできて当たり前だと思う。グジョンセンにだしたスルーパスは見事だった。

 グジョンセンは2回ビックチャンスを得た。しかし、両方とも自分で決めることができなかった。この決定力の差が痛い。

 今日のMVPはオレゲール。

 バルサは守備が改善されると、厄介なチームになると思う。これから楽しみだ。

posted by josepgualdiola |11:05 | バルセロナ/06~07 | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:悲観する内容ではない今週のバルセロナ ~ジムナスティック戦~

良い内容じゃなかったけど勝ちましたね。相手に助けられたのと、早い時間帯に点取れたのが大きかったと自分も思いました。

エジミウソンのポジションに補強はいらないんでしょうか?チャンピオンズリーグを考えると・・・です。ベニテス監督は研究してくるでしょうし。

posted by サトウ | 2007-01-22 16:47

Re:悲観する内容ではない今週のバルセロナ ~ジムナスティック戦~

こんにちは。

エジミウソンのポジションが出来る選手って世界でも少ないと思います。補強は必要かと思いますが、デロッシクラスでないと意味がないでしょうね。

チャンピオンズリーグは面白くなると思いますよ。

posted by josepgualdiola | 2007-01-25 15:05

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