2007年01月16日
ユナイテッドの分析 ~アストンビラ戦~
この試合はあまりにアストンビラが不甲斐なかった。両チームはFAカップで試合をしたばかりらしい。この連戦によって、アストンビラはユナイテッド対策を練りやすい、、、はずだった。しかし、試合内容はユナイテッドのサッカーが具現化したものになった。アストンビラはあっさりと敗れ去った。ていたらく。前節のチェルシー戦では、あれだけの気合を見せてゴールを死守していたのに。やはりホーム、アウェーってでかいな。 ■最近のユナイテッドの攻撃 この試合のスタメンはファンデルサール、エブラ、ビディッチ、リオ、ネビル、ロナウド、スコールズ、キャリック、パク、ラーション、ルーニー。この試合で、ラーションはプレミアデビュー。エインセが怪我をしている間にエブラが急成長を遂げている。エブラは今まで守備に問題を抱えていたが、いつの間にか改善され、攻撃面でエインセをリードしている。もちろん、守備固めのときはエインセのほうが上である。また、パクが復活したことによって、両サイドの層が厚くなった。ちなみに、サハは怪我。ラーションやスールシャールが代役をきっちりこなす。 ユナイテッドの攻撃の形は他のチームと少し違う。基本はサイドアタックなのだが、それだけではない。例えば、両サイドハーフは中に絞ることが非常に多い。中央にFW2枚、両サイドハーフが集まってきて、狭いスペースを強引に突破しようと試みる。この攻撃によって、相手の守備陣の意識はどうしても中央よりになることが多い。スコールズやキャリックから質の高いクサビのボールが入り、そこからダイレクトでボールを動かしてくる。守備側は数的優位に立てなければ不安で仕方ない。主にセンターハーフ、センターバック+サイドバックで対応。すると当然、サイドにスペースができる。 この開いたスペースにサイドバックが必ず上がってくる。よくあるパターンは左サイドでボールをこねて、一気にサイドチェンジ→ネビルがフリーでクロス。このような場面が多い。ほとんどフリーでボールをもらえるため、仕掛けることも出来るし、アーリークロスもお手の物。 また、両サイドハーフがサイドに開いているときは、普通に一対一を仕掛ける。このとき両サイドバックは追い越すよりも、後ろのフォローに入ることが多い。突破が無理ならボールを戻し、スコールズ、キャリックが作り直す。サイドバックが追い越した場合はこの2人が裏のフォローに回る。 両サイドがポジションチェンジをすることも多い。ただ、ロナウドはしっかりとサイドにつくことが多いのに対して、パク、ギッグスは逆サイドまで行かず、片方のサイドによったり、中央にいたりする。空いた逆のスペースにはサイドバックがしっかりと入ってくる。この数的優位によってロナウドが一対一を仕掛ける場面ができ、またパス交換で崩す。 キャリック、スコールズはよっぽどのこと(セットプレーやカウンター)がない限り、ゴール前に飛び出すことはない。二人ともこぼれだまや味方の落としたボールをシュートすることが役割のようだ。この2人は常にお互いのパス交換、サイドチェンジ、クサビのボールを狙っている。 この攻撃の形だとルーニーの役割があまりない。ユナイテッドが機能していないときはルーニーが目立つが、機能していると目立たない。もちろん中央にルーニーが構えていることで、サイド攻撃が活きるのだが、本人からしたらフラストレーションがたまると思う。最近点をきめられず、さらに得意の気持ちを出した前線からのプレスも見られなくなってしまった。頑張れルーニー。 ■守備はどうなのよ 攻守の切り替えはかなり早い。元々勝気な性格の選手が多いからか、ボールを奪われたら、ファウルしてでも止めに行く選手が多い。特にパクはこのチームにとって珍しい労働者タイプの選手。ギッグスよりも守備面で貢献できるので、存在感はでかい。キャリック以外は球際に強い選手が多く、引きこもられたら崩すのは相当厄介だと思う。 試合ではカウンターをくらう場面が多い。特にサイドバックの裏をつかれ、センターバックがつり出される。ファーディナンド、ビディッチは個に強いのでそこで対応できてしまうのだが、当然たまに抜かれる。この抜かれたときがとんでもなくピンチに陥る。 攻撃上の問題で、両サイドバックが高い位置を取っているので、この状況を改善するにはボールを失ったときのプレスをさらに強めるしかない。攻撃を遅らせることが出来れば完璧。 ■独り言 スコールズは代表に復帰できそうなくらい凄い活躍っぷり。サハも復活しここからさらに勢いを加速しような予感。単純に得点に繋がるような攻撃、個で仕掛ける選手が多いので、観ていて面白いサッカーだと思う。ローマほど革新的なことをやっているわけではないが、非常に良いサッカーをしている。 ただ前半戦で飛ばしすぎる癖がある。そこで点をきめることが出来れば問題ないが、そこで決めきれないとグダグダな試合になることが多い。この試合もビックチャンスが数多くあったが、結構外していた。この決め切れない癖が次のアーセナル戦でどう影響するのか、とても楽しみだ。 アーセナルは最初の猛攻を耐え忍べば実はかなりチャンスがあると思う。パスだけじゃなく、カウンターサッカーもやろうと思えば出来るチームなのでかなりの好試合になると思う。 セーレンセンは良いキーパーですね。ラーションの決定機をすべて防いでいた。
posted by josepgualdiola |17:20 |
プレミアリーグ/06~07 |
コメント(4) |
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Re:ユナイテッドの分析 ~アストンビラ戦~
高校サッカーの記事を読んでくぐってたらココのサイトにたどり着きました。
「サッカーの面白い分析を心がけます」
タイトルにまったく劣らない、読んでいてとても面白い中身でした。サッカーの雑誌はいろんな種類をよく読みますが独自の味(切れ口)が出ていて非常に興味深かったです。今後の更新を期待してサイトを閲覧させていただこうと思います。
楽しみにしてます!!
posted by 引退生は受験生 | 2007-01-16 21:48
Re:ユナイテッドの分析 ~アストンビラ戦~
いつも読ませてもらってますが、いやー、僕が書こうかなって思ったことを全て書かれてしまって書くことがないですな。
今のユナイテッドのサッカーはほんとに面白いですよね。特にベテランがすさまじい。ギグスどうしたの?こんなにキレキレで。それにパクが復活したからギグスを時々休ませることができるのが大きいね。ターンオーバーが使える。パクの貢献度はでかいからね。
ルーニーが目立たないっていうのは同感ですね。それに最近シュートがほとんどポスト直撃ばっかでついてないからフラストレーションも溜まってるかも。以前みたいにキレないことを祈るのみです。まあ一回決まればどんどんいくと思いますけど。
問題点としてはセンターバックかな。リオ、ヴィディッチがときどきポカをやるんだよなー。それに控えがちょっと‥。シルベストルだめ、エインセは完璧にサー・アレックスに信頼されてない。怪我したらどうするんだろう?
あと、キャリック・フレッチャーとかにスコールズのような力強さを感じない。もっと成長してもらわないと。
また、ユナイテッドが負けるときはだいたい決めれるときに決めれずにアホをやるときか、相手になめてかかるときなんだよね。CLの負け試合なんかがまさにそれ。最近はあまりないけど、へまはやめてもらわないとね。
次のアーセナル戦ほんとに楽しみー。前回の失敗はしないでくれよ。
posted by おっしー | 2007-01-17 10:46
Re:ユナイテッドの分析 ~アストンビラ戦~
コメントありがとうございます。
>>引退生は受験生さん
お褒めの言葉ありがとうございます。これからもちょくちょく更新すると思うので、よかったらちょくちょく見てください。
>>おっしーさん
アーセナル戦の肝は前半開始15分までと後半開始20分の時間帯で何が起きるかだと思います。アーセナルがどのようにしてユナイテッド戦に臨むかが楽しみです。
posted by josepgualdiola | 2007-01-17 19:32
Re:ユナイテッドの分析 ~アストンビラ戦~
こんばんは
ラーションは、スコットランドリーグに長く活躍していたので、英国圏のチームに馴染むのは彼にとっては、まったく問題なかったようですね、ヘルシンボリの会長は、ユナイテッドが契約の延長を希望するなら、それに応じる姿勢を見せているようなので、しばらくは、マンUのラーションを見れそうです。
posted by mussan | 2007-01-19 23:40


