2009年07月02日

川崎対ガンバ ~計算の先に~

 川崎のスタメンは、川島、村上、菊池、伊藤、森、谷口、寺田、憲剛、養父、ジュニーニョ、レナチーニョ。何気に連勝しているらしい。外国人を並べまくる戦術をやめて、バランスが良くなったのかなって推測。でも、黒津は放出してあげてほしい。どっかでスタメンを担ってほしいぜ。

 ガンバのスタメンは、松代、下平、山口、中沢、加持、明神、橋本、遠藤、二川、チョジェジン、レアンドロ。怪我人も復活してきたようで。ここからガンバの反抗が始まるのだろうか。そして、先週の復讐なるか。

 ■4-4-2の川崎

 恐らくだけれども、今日のガンバは良い意味でも悪い意味でもらしかったのではないかと。多分、管理人がそういったガンバらしさに触れたのは随分と久しぶりな気がする。遠藤、明神、橋本、二川のそろった中盤のボール運びは、目を見張るものがあった。はっきり言って、超うまい。

 運動量をベースとしたポジションチェンジ、ポジションチェンジによって発生したスペースに入っていく動き、周りとの連動性、楔のボールをダイレクトで三人目の選手を使う動き、状況に応じたパススピード、相手のゾーンから消える動きなどなど。主に、ボールのないところの動きがすごい。そりゃ、ボールを触っている時間はほんのわずかなので、目立つのはボールを触っていないときだったりする。

 攻撃的だ、ガンバのサッカーは凄いって言われている所以が、やっと理解できた試合であった。病み上がりの二川のコンディションが上がってくれば、さらに凄みを増すだろうと勝手に期待している。ただ、バルサの哲学に似ているようで。それはサッカーがバルサに似ているというのでなく、誰が相手でも俺たちのサッカーをやるってところ。ベストメンバーがそろったら限定のお話だけど。

 浦和戦では相手にボールを与え、守備から試合に臨むことのあるガンバ大阪。よって、単に攻撃馬鹿ってわけでもなさそうである。でも、自分たちでボールを支配できたときは、本来の攻撃大好きっぷりが目覚めてしまうのかもしれない。

 つまり、戦術の幅があるのだけど、それを試合の中で活用できていない印象である。むしろ、自分たちから活用する気がないって感じで。ただし、選手が活用したがっている印象もなければ、監督にもそんな気はないように見えるので、悲劇はゆっくりと訪れるだろう。訪れるならばの話だけど。ただ、ここまでボール回しがうまければ、それなりに結果も出るだろうし、内容も良いだろうから色々難しいだろうな。

 川崎のシステムは4-4-2。ヴィトールは怪我かな。チョンテセはベンチにいる。開幕時の外国人4トップはどれだけ関塚が血迷ったのかと思っていたが、最近の選手起用を見ると、攻守のバランス感覚がかなり改善されている。そりゃ、ヴィトール、チョンテセ→養父、寺田で守備が良くならなければおかしな話である。

 基本的に4-4で守る。FWは守備をしているようで機能していなかった。序盤は相手の中央を見る役割なのだけど、ボールを受けに下がる明神や遠藤に対するチェックが甘かった。なので、谷口たちが引き出されて楔から攻略される川崎。危険な展開である。

 FWの立場からすると、俺らの担当は相手のCBだろうってな真っ当な意見もあるだろう。なので、遠藤たちは中盤の選手が見るべきってのは理に叶っている。でも、川崎のやり方やこの試合の状況から考えると、理に叶っていない。

 途中から、FWはサイドの守備をしたりすることもあったけど、最後までなんともいえないできであった。しかし、今までに比べれば川崎の守備の枚数は増えているわけで、彼らがあんまり機能しないことは想定の範囲内だったに違いない。守備で機能しなくても、本職の攻撃で仕事をしてくれるわけだし。

 川崎はボールを奪えない状況が続いた。しかし、相手に対する意識が強く、特にチョジェジンにはまったく仕事をさせていなかった。MFとDFで相手を挟み込む意識も強く、ボールを奪ったら素早く前線の選手に攻撃を託す意思統一も完璧だった。危険だったのはレアンドロ。ガンバの中盤にあわせられるレアンドロを経由すると、ガンバの攻撃はフィニッシュに格段に近づいていた。

 で、そのレアンドロ。こんなに器用だとは思わなかった。ってか、前を向いたら怖いレアンドロが、相手を背負ってプレーしまくるのは何だかもったいない気分である。本来ならば、その役割はチョジェジンな気がするけど、そのチョジェジンは高さが武器だけど、ガンバは基本足元かスペースである。なので、困ったときにチョジェジンなのだろうけど、困ったとき、つまりクロスを連打する場面でチョジェジン→バンドに交代していた。なぜじゃ。

 いわゆるそういう異質な存在を入れることの多いガンバ。っても試合をそこまで見たことないので、断定できるのはバレーくらいだけど。恐らくマグノやアラウージョもそんな感じだったのではないかと。逆に今はそういう選手がいない。ルーカスがいれば、レアンドロがそういう役割をこなせるかもしれないけど。

 そんなわけで、ガンバ。中盤は強いし、レアンドロも強いのだけど、最後のピースが弱かった。そして、守備のバランスを改善させていて、ついでに守るぞって決めたときの強さを見せる川崎の前に、点を奪えない展開が続く。さらに言えば、ガンバの両SBは大人しかった。攻撃的なチームにしては特に左が弱い。

 で、ボールを奪われれば憲剛がカウンターの起点、レナチーニョとジュニーニョがボールをマイボールにして仕掛ける。で、後ろから養父と谷口が猛烈なスピードで突っ込んでくる。非常に計算されたチーム設計である。守りだけが機能するチームは多い。たいてい、前線の選手がボールをキープできないってな問題があるけど、前線大国の川崎には無縁な問題のようで。先制点もこの形であった。ガンバの選手はボールに気をとられすぎたね。枚数は足りていたから悲しい失点である。

 そんで、後半になるとガンバの猛攻が続く。そしてPKを奪う。攻め続けると概してこういうことが起きる。でも、川島のスーパーセーブで養父は九死に一生を得る。遠藤が止められてしまったのだけど、印象的だったのはこの後の遠藤の行動。悔しがるそぶりもなく、すぐにコーナーを再開させたり、追加点を積極的に狙う姿勢を見せた。

 川崎は田坂、黒津を入れて、守備固めをする。特に相手のサイド攻撃に備える。多分、ワントップにして中央を固めている。で、ガンバの猛攻をしのぎやすくなったのは言うまでもないけど、それでも、強引に中央を通してくるガンバも凄い。で、佐々木が出てきて右サイドからクロスを連発。でも、クロスの意図が中央とぜんぜんあわずに終了であった。

 そんな試合。川崎が狙い通りに試合を終えることができた。ガンバの攻撃力が川崎の計算を超えることもあったけど、そこは川島が防いでくれたってな印象な試合であった。

 ■独り言

 川崎は次は鹿島である。ここで、鹿島が勝つと優勝は決定的になるのだろう。ACLもないし。よって、とんでもない試合になるに違いないと。楽しみだな。

posted by らいかーると |08:52 | J2009 | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年07月01日

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

 大分のスタメンは、西川、上本、森重、藤田、エジミウソン、西山、慎吾、清武、高橋、家長、ウェズレイ。徐々に怪我人が戻ってきている大分。中断明けなので、そろそろ結果がほしいところである。金崎が控えってのがびっくり。何があったのだろうか。そういえば、誰も補強しなかったね。

 鹿島のスタメンは、曽々端、パクチュホ、伊野波、岩政、内田、青木、小笠原、野沢、本山、マルキーニョス、こおろぎ。ACLで負けちゃったことで叩かれまくっている鹿島。なんで、海外では勝てないのだろうね。海外にも内弁慶なチームってあるだろうか。あんまり記憶にない。

 ■ザ・鹿島

 大分のシステムは3-4-3。いつもの形に戻してきたようである。しかし、序盤の大分の守り方はなんとも言えないものであった。前線の選手があんまり守備をしないのが良くも悪くも特徴なのだけど、今日の大分は前線の選手が守備をすることを前提に守っているように見えた。恐らく、4-4-2の時は前線の選手が守備をしていたに違いない。多分、献身的な選手がFWをやっていたのだろう。

 そんな習慣から、高い位置でボールを奪おうとする大分の中盤、でも、FWはそんなにってことで、大分のMFとDFの間にスペースが出来る悪循環であった。ただし、そんな悪循環も鹿島とやりあう中で、本来の形を取り戻していったのだけど。怪我人も戻ってくる状況で、自分たちのやり方を取り戻しつつあるのは大きい。

 鹿島のシステムは4-4-2。この試合で感じたのはなんでこれでアジアで勝てないのだろうってこと。内弁慶ことインテルがセリエ向けの特殊型サッカーをしている状況を考えると、鹿島がJ向けの特殊型のサッカーをしているようにはまったく見えない。カウンターでも出来るし、ポゼッションも出来るし、全員守備もお手の物ってことで偉い完成度の高いチームになっている。ちょっと、ドゥンガのブラジル代表に似ている。

 この試合での鹿島。前半はリスクをかけずに攻撃を構築しようってことだった。SBを上げずに、FWをサイドに流れさせることで、サイド攻撃を敢行。この鹿島のFWの動きは、大分のWBを下げさせる役割も担っている。それで、鹿島の中盤をさらに自由にしようと。さすがである。

 大分のFWとMFの間はスカスカなので、青木や小笠原がゲームメイクでいつでも動き出せる本山やこおろぎ。そんな相手にコンパクトに守れない大分は序盤に非常に苦労することになる。でも、得意のカメナチオが復活すると、大分は徐々にらしさを取り戻していくんだな。

 で、大分の得意技である、3バックシステムで発生するギャップを活かしたボール運び。これはほとんど機能しなかった。3バックが横に広がることで、相手のプレスを無効化するのだけど、どこまでも追いかけてくるこおろぎに連動する鹿島の選手たちによって、ボール運びは完全に破壊されてしまう。

 いや、本当に鹿島の連動した守備はお見事で。最初の選手が相手の選択肢を削りながら、ボールを追いかける。数少ない選択肢の先に選手を配置することで、どうしようもない状態に追い込むってな連動性が本当にお見事であった。さらにいうと、後ろ向きの守備もなかなかで。大分のロングボールによって、一対一の局面を作られてしまう場面のあった鹿島。でも、中盤の選手が下がることで、一対一の場面を数的有利にしちゃう場面が何度も見られた。訓練の賜物である。

 また、攻撃に枚数をかけなかったことで、守備のバランスが狂わなかったことも事実。大分は単発のロングカウンターを繰り広げるのみで、鹿島に試合の主導権を握られたまま、前半が終了する。でも、大分も自分たちの守備を取り戻している感じはあって、後半の鹿島のギアの入れ方に注目ってな感じ。

 ■

 後半になると、大分が一変。もっと激しく相手のマークにつかないと駄目だよ。ボールを奪わないと攻撃は出来ないよってな守備を見せる。前半に比べると、人につく意識が格段に強くなった大分。それで、裏を取られたり、スペースを取られたりする場面もあったが、最終局面で耐える力が復活しつつあるので、自分たちが攻撃を仕掛ける時間が増えていく。

 後半の鹿島は内田を攻撃参加させることで、前半との違いを見せたが、大分のほうが違いを明確に見せたかなってな印象。その違いが大分に勢いを与える。

 死なばもろともだべってことで、大分の奇襲に鹿島は苦戦。そして先制点が生まれる。ゴール前のこぼれ球を清武が素早く反応。で、清武のシュートがゴールに突き刺さる。歓喜の大分。

 で、その清武。やはりうまい。いちいちうまい。ひとつひとつのアイディアが本当に面白い。連敗のどさくさにまぎれて、スタメンに定着している家長とともに、清武も成長しているようで。できれば、エジミウソンの横で見たいのだけど。

 で、鹿島。もっと攻撃にギアをいれるきっかけになったのは間違いなく。でも、大分の勢いに押され気味な失点直後。でも、こういう苦しいときに前線でこおろぎとマルキーニョスがボールをキ-プしたり、ファウルをもらってくれるのだから大きい。逆に、大分にはそういう選手がいないね。だから、攻め込まれる場面が延々と続き、点を決められてしまうわけで。

 そんなマルキとこおろぎの頑張りから、徐々に流れを取り戻すと、まずは小笠原のボレーで同点ゴールを決める。野沢のパスも恐ろしかったけど、小笠原のゴール前の飛び出しも恐ろしかった。で、逆転ゴールはコーナーキックのこぼれ球を岩政が押し込んで逆転。中澤とトッゥーリオのせいで、代表に選出されない悲しい岩政。

 で、大分は金崎や高松を投入するのだけど、ボール運びが雑だった。でも、家長をWBで使うことで低い位置に起点が出来た85分以降はちょっと面白かった。家長ミドルもあと少しだったし。守備は微妙だけど、やはり攻撃面では凄い。そんなわけで、鹿島が勝ったのだけど、大分はかなり良くなっている印象。でも、芝生がひどい。

 ■独り言

 鹿島が強いなって印象を受けた。一貫性ってやつだろうか。あっちこっちいかない、流行の言葉を使えば、ブレないってやつだろう。そんな姿勢がチームの完成度につながっているのだろう。でも、なぜにアジアで勝てないのだ。

 大分はあと少し我慢すれば、何とかなると思う。なので、ここまで我慢したのだから、シャムスカはきらないほうが良い。シャムスカと心中でいいと思うのだけどね。多分、心中にはならないだろうから。

posted by らいかーると |09:54 | J2009 | コメント(8) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年06月30日

新潟対名古屋の雑感

 そんなわけで久々のJ。コンフェデが終わったので、しばらくはJリーグを追っていこうと。そんな第一弾は、好調の新潟とACL生き残り組の名古屋。名古屋といえば、ダヴィ。ヨンセンのように試合に影響力を与えるよりは、試合を壊すダヴィ。色々な意味で試合を壊しているらしい。両チームともまあまあメンバーがそろっている印象。

 ■マギヌンのご乱心。

 怪我から復帰したマギヌン。攻撃の流れにアクセントをつけることのできる貴重な選手である。そんなマギヌンが復活したことで、名古屋は低調な毎日から脱却しつつあるらしい。最近の試合の内容に比べると、立ち上がりはなかなかだったようだ。ようだと書いたのは、解説の人がそう言っていたからである。

 そんな名古屋の攻撃は、サイドからのクロスが中心であった。SBも攻撃に参加するよってことで、特にハユマ君は積極的に攻撃に絡んでいた。しかし、名古屋のサイド攻撃。平たく言うと、サイドの低い位置からクロスを連打しているだけであった。昨年の名古屋は、サイドをえぐったり、裏を取って相手の陣地の深くまで進入しているケースが多々あったような。結果の出ないスパイラルで早くゴール前にボールを運びたい症候群かもしれない。

 昨年に見られた、ヨンセン、玉田、マギヌンがポジションを代えながら、中央やサイドで楔のボールを受けることで、相手の意識を中央に集まるおとりのプレーや、サイドに流れて数的有利を作る場面はあんまり見られなかった。なので、本当にサイド一辺倒である。ダヴィが楔を受けようと奮闘していたけど、なぜかファウル判定で悲しみのダヴィ。

 そんなわけで、ヨンセンを外したことで、サッカーの変革を迫られている名古屋。そろそろごまかしは聞かないわよってな事態になってきましたよと。で、話はそれるけれど、ケネディを獲得するらしい。今のクロス連打のサッカーならば、ケネディは有効だろうけど、本来のサッカーには程遠いのではないかと。ケネディの獲得は応急処置か、本気の処置かは名古屋の中の人しか知らない。

 で、ダヴィ。この選手は本当にめちゃくちゃである。DFラインの裏に出たボールに対して、恐ろしい強さを発揮する。相手が先に追いついているのに、気づけばボールを取り返しているダヴィ。サイドに流れてのドリブル勝負でも日向小次郎も真っ青の強さを見せていた。

 こうした異質な選手をチームに組み込むことはよくある話で。組織のサッカーが通用しないときにダヴィの出番である。その代わりに、組織のサッカーにはなかなか貢献できないけど、そこは目を瞑るしかない。スペイン代表のトーレスみたいな。そうやって、チームの幅を広げているんだろう。それにしても、ヨンセンとダヴィのコンビだったら恐ろしい。

 で、そんな名古屋。前半にマギヌンがあっさりと退場。なぜか機嫌の悪かったマギヌン。一枚目のイエローはひじうち。名古屋のゴールが取り消されたときは、審判の真後ろで審判を挑発。そして、その数分後には、本間に足の裏で特攻で退場。感情のコントロールができなかったらしいけれど、何が彼にそうさせたかは謎である。

 マギヌンが退場した後半も、名古屋はボールを動かしてチャンスをうかがう。カウンターをくらいまくったけど、そこは楢崎が止めるってな計算どおりで。その攻撃を延々と続け、ロスタイムには一点返すモラルの高さは感心しました。

 基本的に、自分たちでボールを展開するサッカーを持ち味としているのは変わらない。吉村や直志はいい仕事をしていた。そこに対して、玉田がもっと影響力を出していかないと難しいのだろう。でないと、ヨンセンを放出した意味がない。、で、攻撃よりは守備が悪い。ボール運びは上手いけれど、ボール奪取が上手くない。

 この試合で、名古屋は4-4-2で守っていた。多分、ゾーン。絶対にゾーン。で、新潟の3トップはちょっと面白い。残留の決まった矢野は右サイドにいるのだけど、大島とペドロは自分のゾーンから超えた動きを頻繁にする。

 で、その動きに名古屋の選手はまったくついていかない。前を向かせないとか、アプローチとか、インターセプトって考えよりも、自分のゾーンを守ることに固執しているのかなって。攻撃よりも、こっちを直さないと大変なことになりそうであるよん。ペドロがドリブルで何度も仕掛けさえちゃうのはちょっとひどかった。

 ってか、結果を出したければ、ダヴィへ放り込みで勝てそうな気配である。もちろん、走らせるのだけど。

 ■4-1-4で守るよ

 で、新潟。ホームだけど、守備的なサッカーで名古屋を倒しましたと。なんとなくポゼッションをやっているのかなと思ったけれど、全員で守備ブロックを作って、しっかりとカウンターを仕掛けていた。もしかしたら、名古屋対策だったのかもしれない。

 特筆すべきは、矢野とペドロ。ペドロはちょっと怪しかったが、基本的に中盤のラインでサイドの守備をちゃんと行っていた。なので、名古屋の攻撃を跳ね返して、自分たちの持ち味を出すことに成功する。ボールを奪えなければ、自分たちのサッカーをすることは無理だもんね。

 大島が中央でためを作り、ペドロと矢野ががんがん仕掛ける。おとり役が松下と大島で、ギャップをつくのがペドロ。で、そこへボールを供給するのがリシャルデス。よくできたチームである。ただし、カウンターに弱い。

 新潟はこんなところ。好調の要因は献身的な守備なんだろうと感じた。それにカウンターで輝けるペドロジュニオールの存在がやっぱりでかすぎる。次回も期待。

 ■独り言

 前述したけど、後半の名古屋はいい意味でやばかった。チームがファイトするってのはああいうことだろう。復調するきっかけになるのではないかと、ポジティブに考えてみたり。新潟は止めをさしてお祭りといきたかったのだけど、楢崎はやっぱり凄いなって。いや、なかなか面白い試合でした。ピクシーがピッチに乱入したときはどうなることかと思ったけれど。

posted by らいかーると |20:36 | J2009 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年06月29日

アメリカ対ブラジル ~決勝戦~

 アメリカのスタメンは、ハワード、スペクター、オニャウ、デメリット、ボカネグラ、クラーク、フィルハーバー、デンプシー、ドノバン、アルティドール、デイビス。ブラッドリーが出場停止。とうとうアメリカのスタメンを記憶してしまった。ジャイアントキリングは起こせるか。

 ブラジルのスタメンは、ジュリオ・セザール、マイコン、ルシオ、ルイサオ、アンドレ・サントス、ジウベルト・シウバ、フェリペ・メロ、ラミレス、カカ、ロビーニョ、ルイファビ。相手がスペインじゃねえのかよってなブラジル。そして、守備問題はあぶりだされるのかどうか。

 ■良い面も悪い面も

 アメリカのシステムは4-4-2。基本的には4-4の2ラインでゴール前に壁を作る。FWは相手の攻撃を遅らせるプレスを相手に浴びせる。攻撃を遅らせている間に、4-4が自陣で守備ブロックを形成する。中央に絞り気味に守るので、中央は固いがサイドはちょっと守備が遅れる傾向がある。しかし、SHとSBががっつりと守りを固めているので、時間をかけるとサイド攻撃も困難になる。

 ブラジルのシステムは4-3-3。カカをFWとしてカウントしたほうがわかりやすい。コパのアルゼンチンに実は似ている。4-3で守備を固めるために、相手のサイド攻撃に弱い。つまり、SBを攻撃参加させるチームに相性が悪い。攻撃に中心は前線の3選手とマイコンが右サイドを征服する。組織で崩すよりは、前線の選手のひらめきに頼る傾向がある。

 序盤はブラジルのペースで試合がすすんでいった。しかし、中央を固めるアメリカの前に、マイコンのクロスを連発するブラジル。だが、アメリカのCB。ボールと相手をちゃんと同一視野に入れることで、ルイファビを試合に消すことに成功していた。また、マイコンに対して、ドノバンが積極的に守備を行うようになると、マイコンの良さも消えていく。

 そして、先制したのがアメリカ。きっかけはスペクターのクロス。懸念された相手のSBからの攻撃であった。スペクターへの対応が遅れるブラジル。余裕のできたスペクターは狙い通りのクロスを供給することに成功した。南アフリカもそうだったけど、相手の弱いところを確実についてくるアメリカも凄い。

 さあ攻撃の時間ですよってことでブラジル。アンドレ・サントスが中央に切れ込んだり、ロビーニョが左サイドに移動して仕掛けたり、やっぱりマイコンが右サイドからクロスを上げるのだけど、数的有利で勝るアメリカの前に決定機を作ることがなかなか出来なかった。

 アメリカの守備の弱点をいえば、MFとFWの間が空く。なので、ゲームメイクで違いを生み出せれば、ブラジルはチャンス到来である。しかし、ここにいるのがフェリペ・メロとジウベウト・シルバ。今までの試合を見ていてわかるように、この2人にそういう器用さはない。なので、フェルペ・メロの成長に期待である。

 先制したことで、守備の集中力がより高まるアメリカ。ブラジルが前に出てくればカウンターのチャンスだよってことで、特にセットプレーからカウンターを繰り広げるアメリカ。このときはドノバンを前線に残しているのがキーなのだろう。

 時間がたつにつれて、リスクをかけ始めるブラジル。例えると、イタリアのデロッシの特攻に似ている。本来の役割を超えた攻撃はハイリスクハイリターン。守備の準備をするべき選手の攻撃参加→失敗→一気に自陣のゴールまでボールを運ばれる循環の前に、ブラジルは追加点を許してしまう。代表ではいつも凄いドノバン。

 アメリカは4-4で守る。で、4-4で守ると瓦解する可能性が高い法則ってのを管理人はいってきたわけで、それに触れないわけには行かない。4-4で守るチームを突き崩す方法は多々ある中で、メジャーなのが相手を自陣に引き出すか、相手の選手間の距離を横に広げるって物がある。でも、アメリカは前には出てくる気配がないので、横に広げるのがよさそうな気配。

 その方法はサイド攻撃に人数をかけること。SBとSHが有機的に絡むことで、数的同数や一対一の局面を作ること。高い位置でスペースを自分たちで生み出すことで、サイドをえぐったり、中央に切れ込んだりってことをしていれば、相手に距離はどんどん開いていくことが多い。単純にワイドに選手を配置するってことも大切だけども。どうせ守るならば、チェルシーのようにやるべきなのだろう。

 後半のブラジルはサイドに選手を流れさせることで、相手にマークを混乱させることに成功した。前半は左はロビーニョで右はマイコンってな決まりごとがあるようだったけれども。開始早々のマイコンが中央に切れ込んだ場面がまさにそれ。ラミレスがサイドに流れたことで、マイコンの動きに変化が生まれた。で、ルイファビがちょっと空く。そんなルイファビの振り向きざまのシュートが炸裂。

 この後半直後のゴールがブラジルの精神に良い影響を与えたのはいうまでもなく。その後もポジションチェンジを繰り返してサイド攻撃と中央攻撃を織り交ぜていく。カカのヘディングはほぼゴールだったし、同点ゴールのサイドからのカカの仕掛けは、前半にはほとんど見られないものだった。カカの仕掛け→ロビーニョのヘディングのこぼれ球をルイファビが押し込んで同点。

 とどめはコーナーキックからルシオであった。後半のアメリカは守りきるにしても、攻撃するにしてもチーム全体で同じ絵を描けていなかったのかなと予想。ブラジルが攻撃的にきたので、カウンターをするチャンスはあったけれども、それでゴールを目指すか、休憩するかの判断はやはり難しい。

 ■独り言

 コパも勝ったし、コンフェデも勝ったよってことで、ドゥンガは結果をだしている。ただし、コパに比べると、チームにゆるさがあったのは事実で、それはコンフェデだからか、スペインのように違うチームに変わろうとしているかの結論はまだなし。

posted by らいかーると |08:23 | コンフェデ2009 | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年06月26日

最近気になっていること13

 気になっていることがたまってきたので、一気に更新です。コンフェデの決勝は予選の再現になってしまいましたね。いやー、試合を見るモチベーションが減った。3位決定戦とかスペインはどれだけ本気でやるんですかね。南アフリカはがちでしょうけど。

 ■ブラジル対南アフリカ

 南アフリカがあれだけできるとは正直思いませんでした。ブラジルの緩慢な守備に対して、恐れずに攻撃に枚数をかけたこと。で、カウンター対策として、すばやい攻守の切り替えを行ったこと。ハードワークをきっちりこなしたことで、善戦することができましたと。

 強国に対して、戦術的な正しさで挑んだとしても、惜しい試合にはなるけど、勝ちきれないことってのが結構多い気がします。その先には何があるってことで、そこを追求していくと、やはりいかに相手を崩すかってポイントが大事になってくるのかと。

 南アフリカはミドルも放ったし、それなりのリスクをかけたけれども、ジュリオ・セザールのスーパーセーブの前に涙を飲んだみたいな。いい選手が多いのだけど、もう一人役者がいれば面白くなりそうだなって。マッカーシーよ帰って来い。

 で、ブラジル。南アフリカから失点するとしたらカウンターだよねってことで、リスクをかけた攻撃を仕掛ける場面がかなり少なかった。フェリペ・メロの位置がブラジルのバランス感覚を図るにはいいのかなと思うのだけど。途中から、フェリペメロが攻撃に顔を出すようになったけど、あんまり状況は変わらなかったかなって。

 危ない場面もありながらも、想定外の場面を削りに削り、自分たちの攻撃を仕掛けていれば、いつかは点が入るだろうし、俺たちは負けないよってな余裕が伝わってくるようで、ブラジルはとことん不気味だった。最後にはアウベスの飛び道具で相手を仕留めるのだからさすがである。できれば、アウベスの左SBを長い時間見てみたかったよん。

 ただし、やっぱりコパの時に比べると、攻守のバランスが中途半端である。その中でも一番驚いているのがルイファビ。ルイファビがセレソンのスタメンかよと。ディオゴと猫パンチ合戦を繰り広げた男の逆襲が始まっている。でも、セビリアでスタメンからはずされそうになっているけど大丈夫か。

 ■アルビオルについて

 アルビオルの移籍が正式に決定いたしました。バレンシアの生え抜きの選手がレアル・マドリッドへ移籍。移籍金は1500万ユーロ。ちなみに、バルサ→ミランのロナウジーニョの移籍金と一緒。ブラックバーン→トッテナムのベントリーも一緒。ユベントスがシルバに提示した額と一緒。古くは、ポルト→バルサのデコも一緒。ちなみに、移籍金はソースによって異なりそうなので、そのへんはご了承ください。

 これが高いのか安いのかの判断はお任せします。ただ、これでビジャとシルバを残すのは確定なのかなと予想します。でなければ、生え抜きの第二キャプテンを売ったりはしないだろうと。

 で、肝心のアルビオル。正直いって不安です。あんまり弱点はないです。でも、思い切った長所もないです。万能型と呼ぶほどでもないし、何々が弱いってのも特にないです。敢えて言うならば、メンタルが弱そう。自分のミスを引きずって暴走した記憶が何度もあります。それで、結果を出しちゃうこともあるんですけど。

 その期待やポテンシャルからすれば、あっさりとマルチェナを抜き去ってんもおかしくないのに、いつまでも彼の影に隠れているのは、そういった気持ちの弱さなのではないかと。責任感が強すぎるためか、ミスに対して切り替えが上手くない選手である。

 そんなマイナス面ばかり並べたけれども、スピードもあるし、それなりに繋げるし、前にスペースがあればドリブルもできるし、色々なポジションができるしっってことで、重宝されるのは間違いなし。他の理由を考えてみると、UEFAの自国選手の割合なんちゃらの関係でアルベロアと一緒に狙われた背景もあるのかなと推測。

 セルヒオラモスが伸び悩んでいるように、アルビオルにとって、レアルが天国か地獄かってのはなんとも言いづらい雰囲気である。カンナバーロ師匠もいなくなったしね。ただし、ガゴとラサナが前にいれば、まあ何とかなるだろう。

 ■エスパニョールについて

 俊輔の移籍が決まったよってことで、にわかに注目を集めるエスパニョール。しかも、確か来季から新スタのお披露目だったはず。なので、エスパニョールは大騒ぎに違いない。

 日本人として気になるのは、俊輔は試合に出場できるのかどうかってことである。当初はペーニャが移籍するよってことだったのだけど、移籍はやっぱりしないってことになりそうで、これは困った事態に。

 エスパニョールのシステムは4-2-3-1か4-4-2。で、俊輔ができそうなポジションを好意的に考えてみると、中盤全部。そして、ライバルを考えてみよう。

 すでにレギュラーが確定しているのは、ルイスガルシア、ネネ、ペーニャ、モイセスである。こちらも強引に選手の特徴を考えてみると、ルイガルはシャドウストライカー、ネネはサイドアタッカー、ペーニャはゲームクラッシャー、モイセスは守備的な中盤。他にもロマン・マルティネス、スミリャニッチとか意外に中盤の底を任せられる選手が多い。

 もともとペーニャがあんまり守備をしないって事情から、中盤は守備的な選手で組むことが多かった。ただし、近年のペーニャは相手をどこまでも追いかける奔放っぷりを見せるので、前線と間延びしないように気をつける大仕事を任されている中盤の戦士たちである。

 なので、俊輔とペーニャを中盤の中央で使うのはかなり危なっかしい。ってか、俊輔が守備に追われすぎて、自分の持ち味を発揮できない可能性が高い。時々ペーニャが中盤の底をやることもあったけど、ルイガルをトップ下に使うパターンがそれなので、ちょっと考えにくいのである。つまり、俊輔をトップ下でペーニャを底ってのはどうも。

 そんで、結論から言うと、ベストの布陣に組み込まれるかは非常に怪しいところである。でも、出番はたくさんありそうな雰囲気である。それは選手層の薄さにある。エスパニョールのベンチには残念ながら流れを変えるような選手がいない。頑張ってブエノくらいである。ごめんね、ルフェテ。

 さらにいえば、ペーニャは怪我を頻繁にする。なので、俊輔の出番はいやがおうにもまわってくる。さらにいえば、新戦力のベルドゥ。何で獲得したのか謎。恐らく、ペーニャの控えやサイドの控えで取られたのだろう。ただし、現段階で試合の流れをコントロールするような選手はエスパニョールにはいない。

 なので、俊輔のパフォーマンス次第では、SHで出番が得られるかもしれない。そこから先ははじまってからの楽しみ楽しみってことで。つまり、出番がまったくないってことはないんじゃないかって予想。自分の個性を発揮できれば、スタメン獲得も夢ではないってありきたりな結論で終了。

 ■独り言

 コンフェデが終わったらJ祭りにする予定です。後はバルサ企画の復活。今回は残念ですけど、総括系はなしです。ちゃんと書ける自信がないので。こういった気になっていることのおまけでやるかもしれませんが。

posted by らいかーると |20:23 | 独り言 | コメント(9) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加