2013年05月17日
中の人の体調不良によって、いつものように三日坊主で終わるのかと予想されていたバルセロナの研究。無事に再開します。3試合をセットにして更新していく予定だったが、ヘタフェ戦が忘却の彼方になる恐れが強かったので、さっさと更新します。対象試合はヘタフェ戦(アウェー)、グラナダ戦(ホーム)です。
■メッシとセスクの個性の差によるゼロトップの差について
ヘタフェ戦のスタメン。シャビとチアゴ・アルカンタラの位置が逆だったような気もする。これがいわゆる忘却の彼方現象。欧州で言われているFIFAウィルス、つまり、この試合はA代表マッチ明けだったので、アウベスやメッシはベンチ。ちなみに、イニエスタは怪我のため離脱している。
これまでの3試合を踏まえた上で、ヘタフェは論理的なバルセロナ対策を行なってきた。中盤の中央に3枚揃えて、ブスケツを封じる作戦である。
しかし、本日のワントップはセスク・ファブレガス。メッシがいるときはメッシのポジショニングに気を使って上下動を繰り返す選手である。そんなセスク・ファブレガス。ワントップになって相手の裏に飛び出す動きを繰り返していた。中盤に降りていく場面は少なく、偽というよりもホントのCFとしてプレーする場面が目立っていた。
なので、ヘタフェは下記のように変化する。
セスクが降りてこないなら、CFはバルセロナのCBにつけようぜ作戦。枚数の差配的には問題がない。むしろ、カウンターで頑張ってくれるかもしれない。ただし、セスクが裏に飛び出しまくったことで、ヘタフェのDFラインは下がるしかなかった。DFラインが下がれば、中盤にスペースが出来る。いやいや、中盤も連動して下がればとなれば、バルセロナが有効活用したいスペースに人がいなくなる。
というわけで、セスクの動きによって、ヘタフェは全体のラインを下げることになり、バルセロナは相手を押し込んでボールを保持する形を手に入れることに成功する。これまでのバルセロナは相手を中央に寄せて、サイドからボールを運ぶ場面が多かった。なので、サイドも選手を配置することで、簡単にボールを運ばせないぜという解答が裏に飛び出しまくることで、全体のラインを下げてしまえという形になった。
ただし、相手が自陣に撤退して守備を固めれば、それは簡単には点が入らない。この試合ではピケの運ぶドリブルも何度も見られた。先制点はバルセロナのカウンターから決まっている。その後の試合はヘタフェが前プレをするんだけど、徹底的にバルサにプレス回避され、試合は途中から出場したメッシにとどめをさされて終わっている。
■3-4-3の賭け
グラナダ線のスタメン。この試合はCLの後に行われた、いわゆる中二日の法則に当たる日である。なお、CBに怪我人が多発したせいで、ソング、マスチェラーノがCBというプレミアサポからすれば、悪い夢を見ているようなスタメンになっている。
なお、イニエスタはまだ怪我である。なお、シャビはローテーションのためベンチ。スタメン固定の雰囲気などまったく感じさせないビラノバはようやくベンチに帰ってきた。
グラナダのバルセロナ対策は4-4-2で序盤は前から攻撃的な守備を見せてきた。序盤こそはグラナダのプレスに戸惑っていたが、徐々にバルセロナが相手を押し込んで試合を進める展開になった。
こんな形。特に苦労していなかったバルセロナ。ただし、中二日の法則によって、単純なミスが目立つバルセロナでもあった。また、メッシがあまり動かないので、相手を押し込んでいるのに相手のCBが空になる場面が多く、チアゴ・アルカンタラやセスクが懸命に飛び出していく形が目撃されている。
ただ、グラナダが4-4-2-0というくらいに自陣に撤退して、いわゆるバスを停車させる守備方法だったので、バルセロナはえぐいくらいに苦戦する。メッシがあまり動かないこともあって、メッシの仕掛ける機会も多くなく、ビジャとアレクシスがダイナゴルやカットインで飛び出すけどタイミングが合いそうで合わない場面が多かった。
途中からビラノバはシステムを変更する。
本当に序盤戦では苦しくなったら3-4-3を行なっていたようである。ただし、パリSG戦がそうだったように、4-4-2でしっかりと引いて守っている場合、CFがいるからメッシが自由になるというものでもないので、試合内容にそこまでの影響は与えなかった。ただし、クロスに対して飛び込んでいく枚数が増えた。これはシステムを変えなくても時間帯によっては出てくる現象なのでなんとも言えない。
ただ、3-4-3にしたことで、相手のSHのマッチアップがセスクになると、WGや攻撃参加してくるCBは相手を複数相手しなくなるので、サイド攻撃がより活性化したと考えれば、良い采配だったとも言える。なんいせよ、この采配によって、危機的なピンチも増えたが、決定機も増えたバルセロナが危険な賭けに勝利することにあった。バルデスのスーパーセーブがなければ、3-4-3最低!と言われていたかもしれない。
で、この試合からWOWOWの解説でビラノバのサッカーに疑問が呈されるようになった。主にサイドを使いすぎとバルデスがロングボールを蹴りすぎの2点である。
サイドを使うのはサイドが空いているからなので、まるで問題がない。クロスが多いと言われているが、この試合のグラナダのようにバスを止めている相手にアーリークロスはむしろ定石である。そして、バルデス。バルデスがボールを持っているときに多くの相手が近くのパスコースを潰しに来るので、長い距離を蹴るのはしょうがない。
それよりも気になったのがソングとマスチェラーノである。空中戦で苦戦するのは致し方ない。CBなのに、アーセナル時代を彷彿とさせるふらふらと前線に上がっていくソングはなかなか恐ろしかった。というのは冗談で、彼らの選択にロングボールが増えた。というよりも、早めに高い位置にボールを運ぼうとする判断が明らかに増えていた。
グラナダが撤退する前にという狙いだったのかもしれないが、低い位置からゆっくりと確実によりも多少のリスクがあっても前目にボールを入れてみて、速攻を意識する、つまり、相手の守備陣系が整う前に攻撃も仕掛けてみようぜというのがたくさん見られた試合となった。
■独り言
というわけで、まだまだ続きます。今のところ、なかなかおもしろいことしているなーという印象です。相手を押し込んだ状態ばかりで攻撃を仕掛けないために縦に速いボールを入れる。そこでのリスクはまあ許容しようみたいなバランス感覚はなかなか興味深い。
posted by らいかーると |11:21 |
リーガエスパニューラ/1213 |
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2013年05月16日
Jリーグの20周年記念試合に選ばれた試合である。BSでの放送では、開始1時間前のセレモニーから放送をする力の入れようであった。このカードの記憶を探ると、Jリーグ元年に行われた、鹿島対浦和の福田のゴールから鹿島の逆襲をくらったイメージの強い試合である。常であることなど無い!とどこかの偉い人が言っていたが、あの頃に比べれば、両者の力は均衡するようになった。
浦和のスタメンはほぼベストメンバーである。永田が離脱しているが、那須が得点力も含めて見事に穴を埋めている。怪我から復活した梅崎だが、宇賀神と平川が好調なので、そのままベンチ入りしている。
鹿島のスタメンもほぼベストメンバーである。左SBを中田浩二か前野を使い分けているくらいだ。京都サンガから移籍してきた中村充孝がスタメンになれずに苦戦しているようだが、野沢、ジュニーニョ、本山から学べることは山ほど有るだろうで、一気に成長を遂げて欲しい。
■3バックか、4バックかそれが問題だ
広島のミシャ式サッカーは4バックに変化してビルドアップを行う。当然、変化することが常態化すれば、相手も対策を行って来る。よって、かつてはフリーな状態で攻撃参加できていた、槙野&森脇のポジションの選手は、今や相手のSHに当たるポジションの選手の厳しいマークに当たることが多い。相手からすれば、彼らをSBと認識することが定石となっている。
そうなれば、中央で形成されたトライアングルでビルドアップを円滑に進めたい浦和。鹿島は縦関係になったり、CBの運ぶドリブルのコースを消すことで、大迫とダヴィが懸命に最初の守備網として機能していた。時には中盤の選手が青山敏弘のポジション、つまり鈴木啓太の位置までマン・ツー・マンで抑えるに来ることも有る。
このような相手の対策に対して、今度は浦和が対策をする番である。世界で見られるのは、三角形の距離感を出来る限り広げることで、相手のFWを過労死させ、自分たちはスペースと時間を手に入れる作戦である。しかし、長い距離のパス交換はそれなりに技術がないとボールを奪われる可能性が高くなる。
浦和の行った対策は3バック→4バック→3バックに変化することであった。槙野、那須、森脇→槙野、阿部、那須、森脇→阿部、那須、啓太という変化である。3バックが横並びになることで、横幅を使うこと成功した浦和は鹿島の2トップのプレスをはがすことに成功し、CBがフリーでボールを運べる場面が多発した。
また、啓太が自陣に引っ込んだことで、小笠原、柴崎のコンビもさすがにそこまで啓太についていく判断はできない。そんな状況で発生したスペースを浦和はCBがドリブルで侵入することで、有効活用していた。つまり、全てはCBのパス能力に委ねられたわけである。
鹿島は無駄にCBに寄せずに、自陣でDFとMFの距離感をコンパクトに保ち、浦和の攻撃を迎撃した。浦和は第二のトライアングルである、原口、柏木、興梠のコンビネーションで状況打破を狙うわけだが、なかなか効果的に機能しなかった。これは鹿島の守備陣を褒めるべきだと思う。ただ、原口の強引さが何かをしでかしそうな雰囲気は間違い無くあった。
■大迫勇也と野沢拓也
浦和にボールを保持される時間が長い鹿島だったが、生み出した決定機の質ではほぼ互角な戦いとなった。我慢の時間の長い鹿島だったが、相手の守備の準備ができていない状態での攻撃、準備のできている時の攻撃でも質の高さを見せていた。両者の機会がバランスよくあったのが大きい。浦和は相手が守備の準備ができている時の攻撃機会がちょっと多すぎた。
浦和は高い位置からの守備も行うようになっていた。しかし、鹿島はボールを失うことなく、冷静にボールを繋いでいったので、浦和は得意の5-4-1で自陣に撤退する時間が増えていった。鹿島の攻撃で特徴を発揮していたのが大迫と野沢である。
鹿島のシステムは4-2-2-2と評されるように、SHの位置の選手が中央に移動してきて、攻撃を仕掛けてくる。特に野沢のポジショニングに浦和の面々は苦戦していた。浦和からすれば、小笠原と柴崎を自由にしたくない。彼らに寄せるのは阿部、啓太、興梠のお仕事になる。しかし、野沢と大迫が阿部と啓太の間にポジショニングすれば、寄せるわけにはいかなくなる。
野沢がサイドでポジショニングすれば、大迫が降りてくる。自分たちのポジショニングによって、相手の守備の役割を固定化し、味方を自由にする。相手がその誘いにのってこなければ、自分たちがそのポジショニングで勝負する。
また、ボールを保持されている時の野沢はポジショニングを低めに設定することで、西を自由にした。西は何度も原口にアタックを繰り返すことで、浦和の左サイドアタックを封じる流れを作ることに成功し、カウンターの起点にもなっている。
前半を振り返れば、浦和もCBをフリーにすることで、相手が守備を固めていても後は自分たち次第だよねという状況作りには成功している。鹿島はちょっと浦和にボールを保持される時間が長いが守備の破綻もなく、自分たちがボールを保持することもできていたし、カウンターもはまっていたので、両者の持ち味が出せていた前半戦だったと言えそうである。
■怒涛の後半戦
後半も五分五分の展開が続く。浦和は怪我をした宇賀神の代わりに梅崎が左サイドで前半の終了間際から登場している。
試合を動かしたのはやはり野沢であった。サイドでボールを受けると、中央に侵入し、シュートフェイントで相手の足を止めながらシュートコースを自分で作って、ゴールを決めるスーパーなプレーが炸裂。
しかし、その直後にコーナーキックから那須のヘディングが炸裂し、すぐさまに同点という形となった。
浦和は平川→マルシオ・リシャルデスの交代で攻勢に出る。森脇をWB、阿部をCB、柏木をDHに移動させることでバランスを保ちながら。柏木が低い位置に下りることで、珍しく試合が落ち着いたのが印象的だった。マルシオ・リシャルデスに通したスルーパスはお手本通りのキックであった。
浦和は梅崎のカットインからのクロスが目立つようになる。その代わりに、槙野の攻撃参加が機能しなくなる。難しい関係性である。しかし、そんな梅崎のクロスを興梠が頭で合わせてスコアは2-1となる。この場面がオフサイドだったと言われている。印象に残っているのは、後半の10分くらいにも、この副審はオフサイドを見逃して岩政に怒られている。審判ってミスを重ねると不安定になっていくのよね。
なお、この試合の主審の判定にはブレがなく、その判定基準をまったく理解せずにファウルを繰り返していた槙野。もしも、鹿島のセットプレーが炸裂していたら、間違いなく説教されていただろう。その基準をすぐに見極めた鹿島が巧者だったのは言うまでもないが。
必死の抗議が実らない鹿島は本山、中村を投入し、日本人だよ全員集合で攻撃に出るが、珍しい浦和のカウンターが炸裂し、最後は梅崎にこぼれ球を決められて試合が終了した。
■独り言
相手の守備陣形が整っていない時の攻撃機会を増やせば、浦和は攻撃の幅が広がりそうだけど、絶対に今の監督はやらなそうである。この試合みたいに相手のコーナーキックの流れを利用してという形くらいかな。ただ、セットプレーの守備はほとんど相手にシュートで終わられているので、そこが改善されればカウンターの機会が増えるかもしれない。
鹿島からすると、ぐぬぬな試合だけど、セットプレーがあれだけあれば、どこかで決めたかったよなという反省で終わりそう。入らないときは入らないものなんだけどね。影のMVPである加藤順大のビックセーブがなければといったところだろうか。
posted by らいかーると |12:40 |
J2013 |
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2013年05月15日
4-4-2にシステムを変更し、守備を整理してから調子を上げている川崎。この試合も4-4-2で試合に臨む。主力の欠場を探すと、レナトがまだ完治していないようで、ベンチにいる。ただし、スタメンはかなり定まってきているようなので、レナトがスタメンに戻るとすれば、誰が外れるのだろう。
対するは、いまいち勝ち切れない試合が続いているセレッソ。勝ち切れないというと、なんとなく追いつかれて引き分けみたいなニュアンスがあるが、浦和戦のように同点に追いついての引き分けもあるので、負けないけど勝てないと表現するほうが適切かもしれない。ブラジル人コンビがスタメンから外れ、日本人が多数スタメンに名を連ねている。
■山口螢
序盤はお互いが自分たちの持ち味を発揮しょうとプレーしていた。川崎はボールを保持して攻撃を仕掛けようとし、セレッソは早めに空いての裏にボールを繋げてサイドからの仕掛けを行おうとしていた。川崎のほうがゆっくりとした攻撃を、セレッソのほうが縦に早い攻撃を目指しているのは試合を通じて変化がなかった点である。
相手へのプレッシャー、圧力を考えると、川崎の4-4-2のほうがボールを保持している選手へのプレスの強度が高かった。単にセレッソのCBにも襲いかかっていただけかもしれないが、プレスの尖兵となるFWの動きに対して、周りの選手もしっかりとついていけていた。
セレッソは扇原をSBの位置に落とす得意の形で、システムのずれを生み出そうとしたが、システムの維持よりもボールを持っている選手へのプレスを優先させた川崎の守備の前に、ボールを落ち着けることはできなかった。ただし、セレッソ側からすればボールをゆったりと保持できないなら、裏に放り込む技があるので、この状況がセレッソを苦しめることに繋がるのはもうちょっと先のお話である。
裏に放り込むセレッソの攻撃よりも、川崎のボールを繋ぐ攻撃のほうが得点の気配は感じることが出来た。しかし、先制点はセレッソである。きっかけは山口螢である。
両者のシステムが4-4-2なので、自分が誰にプレスに行くかということは定まった状態といえる。しかし、セレッソの得点場面では山口螢がなぜか左サイドにいた。よって、局地的に数的優位になれたセレッソ&誰がボールに寄せるのか迷った川崎の状況から扇原に時間が与えられる。
ゾーン・ディフェンスの鉄則でもある逆サイドを捨てるを川崎は定石通りに行ったので、扇原は迷わずにサイドチェンジ。このボールを受けた酒本のクロスを最終的に枝村が押し込んでセレッソが先制に成功する。ただし、その後の山口螢は逆サイドまで流れることがなかったので、突発的なものだったのかもしれない。
ちなみに、相手の守備の役割を撹乱するために、かつてのセビージャがSHを逆サイドに移動させることで、サイドで数的有利を作る作戦を行なっていた。懐かしのペロッティとヘスス・ナバスである。
■田中裕介と枝村匠馬
失点をしてしまった川崎。しかし、自分たちの狙いは機能しているので、気にすることなく攻撃を組み立てていく。セレッソはどこの位置から守備を仕掛けていくのかが曖昧に見えた。柿谷が相手を深追いするわりには、味方がついてこない。FWからDFまでの距離も遠目に設定されていて、4-4-2の守備が機能していないように見えた。
川崎のポジショニングや仕掛けによって、4-4-2が機能しないというよりは、セレッソの意思統一が曖昧であったことがその原因として考えられる。シンプリシオ、扇原は川崎の中村憲剛たちを捕まえにいくことで、大島にバイタルを使われる場面もあったが、それはまれなことであった。
それよりも驚かされたのが田中裕介と枝村匠馬の攻防である。田中裕介が個人能力で何度も枝村の守備をはがしていた。全体的にその状況でボールが奪えないのか?という状況が頻発したセレッソの左サイドである。なので、システムがどうこうというよりは、個人の能力差によって生じた穴を防ぎきれなかった印象である。
また、川崎のFWに比べると、セレッソのFWはプレスに行くのか、パスコースをきるのかも曖昧であった。曖昧にさせられた部分はあるかもしれないし、ボールに行けばいいというものでもない。ただ、シンプリシオの無慈悲なボール奪取能力を見ていると、もうちょっと整備できるのではないかなと。中央に入ってくるSH、大久保の動きによって、シンプリシオたちも大忙しであった。シンプリシオたちがDFラインの前でプレーする時間が長くなれば、中村憲剛たちが自由になっていく。
なので、クルピは柿谷に指示。相手に押し込まれた場合は4-4-1-1に変化することで、中村憲剛たちのプレーエリアに柿谷を配置することで、いざというときのカバーリングも彼に託した。攻撃はどうする?となるが、なんとカウンターから追加点に成功してしまうのだからびっくりである。こうして、前半は終了する。
■自陣に撤退してカウンター
前半にも見られた現象だが、2点差をつけたことで、セレッソは自陣に撤退して守備を固めてカウンターを目指すこととなった。また、ボールを保持して時間を試合の主導権を握ろうとするが、止まらない川崎のプレスの前にたじたじ。ショートカウンターを相手に発動させる場面も出てきてしまったので、これはやばい雰囲気である。
あとはひたすらに守るだけ。川崎は攻撃を仕掛けるだけ。攻撃のときに前線に飛び出すことで柿谷の下がる動きを補完する山口も攻撃を自重し守備を固めることで、相手に決定機をなかなか与えないものの、がんがん攻撃を許す嫌な展開となる。ただ守れているといえば守れている状況なので、前半よりはましとなる。
そして、レナトが登場する。泣く子も黙るレナト。左サイドから仕掛けまくるレナトに苦戦するセレッソ。そして、レナトの突破からPKを与え、これを大久保が決める。2-1の状態でセレッソがどうするか。カウンターを仕掛ける回数が増えていく。
こうして無秩序状態に試合は展開していくと、川崎が同点ゴールを決める。2-2になれば、もう川崎のペースになりそうだが、危機的状況を楠神がプロフェッショナルファウルで防ぐなどなどあり、試合はそのまま終了した。
■独り言
2-0から2-2になった試合だったのだけど、セレッソからすれば負けなくてよかった。川崎からすれば、勝てた試合だったと総括がされそうな試合である。川崎の執拗なプレスがセレッソにボールを保持させる時間を許さなかったのだけど、もう少し自分たちで試合のペースをコントロールできないと厳しそう。できそうなイメージはあるのだけどね。
ただ、試合内容がこのような状況になったのは、川崎がボールを保持している時間を削ることができなかったことにあるだろう。方法はボール狩りでも自分たちでボールを保持する時間を長くするでもどっちでも構わない。
最後に、小林と大久保、山口螢と柿谷の関係性が似ていて面白かった。
posted by らいかーると |12:55 |
J2013 |
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2013年05月14日
仙台は角田、富田が完全復活を遂げ、4-4-2に回帰している。ACLで敗退してしまったので、今後はJリーグに力を入れていくしか無い状況だが、近年の躍進の正しさを証明するために、これからが超大事な試合になっていくだろう。その最初の試合が首位の大宮を我が家で迎えるタイミングはなかなか訪れるものではない。
大宮は無敗記録を継続し、この試合でも不動のスタメンを並べてきている。昨年に大学サッカーで評判だった富山、今井もチームの中軸になり、大学サッカーのレベルの高さをこんなところで証明している。むろん、二人が特別だったんだよーと言えば、それまでかも知れないが。なお、前節の激突により、ジョーカーの富山はこの試合に欠場している。
なお、この試合をベルデニックダービーと認識している人はコメントください。
■ロングボール作戦
最初に仙台にロングボール作戦から見ていく。
大宮の守備の特徴を整理すると、4-4-2で守備をセットする。前線の選手は守備をサボらない。DHの選手の運動量も異常。全体がコンパクトに保たれているので、相手のポジション間にあまりスペースは無いとなる。なので、後方からビルドアップで攻撃を仕掛けてくるチームを大好物としていそうな大宮である。
仙台はCBやGKの選手が迷わずに相手にSB目掛けてハイボールを蹴る場面が多かった。空中戦の的は主に赤嶺、ときどきウィルソンである。左サイドで空中戦を仕掛ける場面も多かったが、ときどきは下平を狙う場面もあった。
仙台の狙いとしては、大宮の距離感、つまり、FW、MF、DFのコンパクトをイレギュラーな状態にしたかった。相手のDFラインを下げさせるには、相手のDFラインの裏に愚直に放り込んで徒競走が定石である。
また、大宮の守備の強いところ、つまり、後方からのビルドアップに対する強さを発揮させないために、ロングボールを選択した。大宮は自陣の深い位置でボールを回復することはできたが、高い位置で奪うことはなかなかできなかったので、守備の強みを発揮しにくい状況に追い込まれた。
最後に、SBを狙い撃ち。世界のどのチームを見ても、CBよりSBのほうが空中戦に強いという具体例はほぼない。なので、せっかくのロングボールもことごとく相手ボールになったでござるでは話にならないので、仙台のCFがサイドに流れ、大宮のCBより空中戦は弱いだろうCBとのマッチアップを狙った。
この仙台の狙いによって、大宮の守備の狙いがずらされたことがとても大きかった。なお、序盤の攻勢によって得たセットプレーにから、仙台は先制に成功する。
■積極的な前プレとトラジッション
ロングボール作戦によって、大宮の守備が上手くはまらない。でも、大宮がボールを回復してカウンターを仕掛けたり、ショートパスを繋ぎながら試合をコントロールすることに成功すれば、試合の流れは徐々に大宮に傾いていくものである。
なので、仙台は高い位置からの攻撃的な守備を敢行する。赤嶺、ウィルソンが北野まで積極的なプレスをかけることで、相手の判断時間を短縮することに成功する。走る走る仙台の選手の守備によって、異大宮は落ち着いてボールを保持して試合の流れを引き寄せることはどうにもできそうな雰囲気であった。
ならば、スロベニアコンビを活かしたカウンターしかあるまい。または彼らにボールをキープしてもらって時間を稼ぐしかあるまいとなる。よって、動き始めるノヴァコヴィッチであったが、そこには仙台のCBがしっかりと厳しく対応することで、イエローをもらうおまけつきであったが、試合の主導権を渡すことはなかった。
整理すると、仙台はロングボール作戦を敢行→大宮はボールを奪える位置がイレギュラーなものとなる→しかも、ボールを奪ってからの攻撃も相手の素早いトラジッションに襲われにっちもさっちもいかなくなる。だったら、自分たちがボールを保持した状態からの攻撃で対抗したかったが、今度は超攻撃的な前プレによって沈黙させられるという仙台からすればパーフェクトな試合展開となった。
なお、大宮のDHのポジショニングが怪しくなれば、仙台は自分たちがボールを保持する時間を増やすことによって、大宮をさらに苦しめにかかる。大宮がボールを奪い返しそうになれば、ミドルシュートで試合の流れをぶった切ることで、大宮のボールを奪い返した瞬間を与えない徹底ぶりであった。なお、前半の終了間際にウィルソンのカウンターが発動し、仙台は2-0というスコアで前半を終えることに成功する。
■ボールを保持することはできたけれど
地獄のような前半が終わりを告げ、後半の大宮は徐々にボールを保持するようになっていく。もちろん、大宮がボールを保持するためにどうする?ということを突き詰めた影響もあるだろうが、仙台がちょっと自陣に撤退して守備をセットしたという影響も大きい。
大宮はズラタンを2列目に落とし、2列目のポジショニングをフリーダムにすることで、仙台の守備の役割を曖昧なものにしようと攻撃を仕掛けていった。大宮の攻撃で面白かったのは、SHとCFの斜めの動きのポジションチェンジからの仕掛け。特にチョ・ヨンチョルとズラタンの交差する動きはなかなか興味深かった。
仙台は焦ることなく、といってもシュートを浴びる回数は増えていったが、カウンターを仕掛けていく。しかし、渡辺がコンタクトレンズを入れている間に失点をしてしまう。
これではまずいということで、仙台は前線の選手を入れ替えながら守備の強化とカウンターに備える。そして、チャンスを掴みまくるが、シュートはポストに嫌われる形となった。
前半に比べると、ボールを保持できる展開になった大宮。だが、試合を作れる選手がいないので、上田が登場。上田が入ったことで、ボールが多少は回るようになったので、もしかしたら出番が徐々に増えていくかもしれない。それでも、守備を固める仙台の前に沈黙が続き、試合はそのまま終了した。
■独り言
こうしてベルデニックダービーは仙台の勝利で終わった。仙台がしっかりと大宮対策をしたというのが大きい。そして、その大宮対策が自分たちの長所と噛み合ったのが何よりも大きい。ただ、大宮が前に負けた開いてが仙台だったと聞いて、どんな試合展開だったのか興味が出てきた。
posted by らいかーると |13:08 |
J2013 |
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2013年05月04日
さて、このブログの熱心な読者の方々ならお気づきかと思いますが、今季を振り返ると、9、10月はまったく更新されていません。更新をサボっていたのではなく、試合を見る暇すらなかったのであります。なので、その時期の試合がすっぽり抜けております。
そこでバルセロナです。今季は色々なところでああだこうだ言われています。自分もああだこうだ言いたい!、、というよりは、バルセロナのサッカーは勉強になるので、他人の意見をなんとなく受け入れるのではなく、自分の意見をしっかりと持ちたい。でも、試合を見てないと無理じゃん!適当じゃん!!というわけで、WOWOWメンバーズオンデマンドの力をかりて、バルセロナを、というか、ビラノバを振り返ることにしました。
なお、Jスポでも、CLの再放送を少しだけやってくれるそうなので、そちらも含めて、今季の総括をしていこうではないかと。最終的にどんなものに仕上がるのかは謎です。というか、最後までやり遂げる自信はどこかに忘れて来ました。では、始めます。最初は今季のリーグ戦の開幕戦であるレアル・ソシエダ戦、オサスナ戦、バレンシア戦です。スーペルコパは華麗にスルーします。
■グアルディオラからの宿題
この3試合で共通したバルセロナのポジショニングについて見ていく。グアルディオラ時代から続く、バルセロナはサイドを捨てて、中央を固めればいいんでしょ問題に対する解答として、バルセロナはジョルディ・アルバを獲得する。アビダルの代役がジョルディ・アルバでは、サッカーの質が変わってくるものである。
そして、ボールを保持している時のポジショニングは下記の形が多かった。
例えば、左SBのジョルディ・アルバがハーフライン付近でボールを保持している時も、逆サイドのペドロ、ダニエウ・アウベスは中央に絞る場面は極端に少なく、サイドにポジショニングしている場面がばかりであった。
バルセロナ対策として、中央を固めればいいんだろに対する解答である。常にサイドに選手を複数配置することで、サイドを捨てたらサイドから攻撃を仕掛けるよという対話を相手と行なっている。WGとSBの関係は縦に追い越すという単純な形よりも、以下の形が多かった。WGがサイドにはって、SBを中央に侵入させる。WGが中央に侵入し、SBにスペースを使わせるなど。
次に中央の3枚横並び現象について見ていく。
メッシが中盤に参加するので、中央の数的有利から攻撃を仕掛けていくバルセロナ。相手の対策として、CBを上げるか、SHを中央の絞らせるか、前線の2枚をプレスバックさせるか、中央に3枚を配置して枚数を揃えてしまうという考え方がある。
レアル・ソシエダは特に対策を行わず、図でキーマンとされている前線の選手の役割がぼやけていたので、バルサに大差で負けることになった。バレンシアはCBを上げることで対応を狙ったが、やっぱりジョナス、ソルダードの役割がぼやけていたことと、ソングの起点によって、試合を支配されることとなった。
話を戻すと、相手が中央を固めてくれば、ボールをサイドに展開することで、バルセロナはボールを前進させる場面が頻繁に目立った。ボールがSBやWGに渡れば、相手はサイドにスライドする。そのときに中央の選手はSHのカバーリングを行えるポジショニングを取る必要が有るため、中央の3枚にスペースができる仕組みになっている。
ただし、ちょっとした問題も発生していた。サイドにボールが出る。サイドの選手が単騎特攻&コンビネーションで突破に成功する→中央に誰もいない現象である。メッシが中盤に降りていくことで、相手のCBと勝負する選手がいない現象である。なお、セスクがこの現象を解決するために、メッシの空けたスペースを必死に埋めようとしている姿が目撃されている。
なお、ソシエダ戦ではサイドからのクロスに大外からWGやSBが侵入してくるという荒業で、バルセロナはクロスを上げても怖くないよねという風評に立ち向かっていた。
■オサスナのバルセロナ対策とビラノバの対応
この3試合の間に、バルセロナはレアル・マドリーとのスーペルコパを行なっている。なので、コンディション的にはきつい状況であった。なので、ローテーションを使いながら、ビラノバは試合を消化していった。其の中でもオサスナ戦はとっても苦労した試合である。先制され、後半に何とか同点に追いつき、相手が退場してから逆転に成功するという試合であった。
バルセロナは上記のポジショニングで試合を進めようと試みたが、座右の銘が正面衝突のメンディリバル×オサスナの作戦に面食らうこととなる。オサスナのバルセロナ対策は死なばもろともプレスであった。どこまでも追いかけてくる。そして、バルセロナがプレス回避に成功すると、今度は4-1-4-1で守備をセットする。上記の中央に3枚を配置して数合わせもばっちり。そして、前線のホセバ・ジョレンテがプレスバックで中央を圧縮してきたのである。
バルセロナはイニエスタが決定機を外しまくったこともあり、得点で相手のメンタルにダメージを与えることができなかったことが痛かった。また、中央にスペースも時間もなかったので、バルセロナの攻撃はサイドを経由する事が多かった。しかし、上記のようにサイドを突破しても中央に誰もいないやないかい!!という状況が続いたので、ビラノバが動く。
非常に論理的な采配である。しかも、バランスが壊れないように、メッシにシャビイニのポジションを行わせているのが肝である。最終的にはトップ下にメッシという荒業で前線に選手を配置することで、何とか逆転することに成功した。ミゲル・フラーニョの執拗な抗議による退場がなければ、どうなったかは定かではないけれども。こういう采配ができるんだなというのは非常に良い情報であった。
ちなみに、この試合のバルセロナで疑問だったのが、ブスケツがCBの間におりなかったことである。相手が激しいプレスをかけているときは、決まってブスケツが低い位置に降りてプレーしていたのだが、この試合ではかたくなにしなかった。
なお、バレンシア戦では迷わずにブスケツの代役のソングがDFの間に降りて、試合を組み立てていた。ただし、後半はかたくなにやらなかったので、もしかしたら監督から禁止令が出ているのかもしれない。その理由は、両SBの位置を高めに設定しているので、CBが運ぶドリブルでリスクを冒すのは得策ではないと考えた可能性が高い。
今季のバルセロナを総括する上で、CBが攻撃を組み立てることに参加しようとしているのか、する意志がないのか、禁止されているのか謎なので、引き続きおっていく。
■失点場面
レアル・ソシエダはシャビ・プリエトをジョルディ・アルバにぶつけることで、高さ勝負を何度も行なっていた。なお、失点場面もこの状況から発生している。オサスナ戦ではハイボールをブスケツを狙い撃ちすることで、そこからボールを拾われ、失点に繋がっている。
どちらもハイボールを蹴らせるな!というのはちょっと難しくないかなという場面だったので、これは延々と続いていきそうな問題である。こぼれ球をいかに回収するかで解決するしか無いんだろうけど。
それよりも、ビルドアップからボールを運ばれたときに相手のSBが攻撃参加すると、ほぼフリーになる現象をどうにかせんといかんのだが、メッシ以外の選手は前プレに参加しているので、そういうの無理なんだよねと。これは前プレの強度を復活させるしか解決しないんだろうけど、メッシをしかれる選手、または監督はいないのだろうか。
■独り言
こんな感じでやっていきます。最後までやり遂げたら、なんかください。
posted by らいかーると |22:06 |
リーガエスパニューラ/1213 |
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