2010年02月09日
チェルシーのスタメンは、チェフ、イバノビッチ、カウバーリョ、テリー、アシェリー・コール、バラック、ミケル、ランパード、アネルカ、マルダ、ドログバ。アフリカ祭り中のチェルシーをスルーしてしまった管理人です。日替わりでアンカーを変更していたそうで、勝ち点もそんなに落とさなかったのかなと。テリー問題にゆれているかと思いきや、サポーターからは支持されているようで。
アーセナルのスタメンは、アルムニア、サニャ、フェルメーレン、ギャラス、クリシー、ウォルコット、セスク、ソング、ディアビ、ナスリ、アルシャビン。ユナイテッドにぼこぼこにされてしまったアーセナル。守備を修正しないと厳しそうである。ディアビの復活が唯一の希望か。このように考えると、ディアビもえらくなったもんで。ロシツキー→ウォルコットは守備が狙いだろう。アシェリーとやりあうウォルコット。
■ドログバーーー
チェルシーのシステムは4-3-3。トップ下をおくシステムでなく、4-3-3を使っている。アンチェロッティの4-3-3はあんまりイメージがなかったので、ちょっと新鮮。ボールを保持することで、試合の主導権を握るよりは、守備やカウンターに対しての優先をしたいのだろう。デコよりはマルダのほうが守れるだろうし、ボールを運ぶスピードも速いだろうし。
アーセナルのシステムは4-4-1-1。セスクが高い位置にいて、ソングとディアビは順番に攻撃参加しているようだった。ウォルコットを右に固定して守備をやらせていることから、ロシツキーの自由人によるアタック<<<<サイドを固定して守備に穴を作らないことを優先している模様。アーセナルもポゼッションアタックってよりは、カウンターでセスクとアルシャビンの個人技を活かしたいのかなと。
そんなわけで、両者の思惑が妙に似ている。守備的に様子を見て、カウンターで相手を陥れたいみたいな。よって、序盤の攻防は中盤の潰しあいがメインとなった。デコがいないぶん、アーセナルのほうがボール繋ぎで巧さを見せていたかなと。ホームなので、最初から相手にボールを渡すような戦い方をするわけもないチェルシー。アーセナルのプレス前にミスがちょっと目立っていたかなと。
カウンターをくらいたくないアーセナルはボールを持ったら、縦に早いサッカーを志向。ただし、アルシャビンの個人技爆発でもしないと、得点が取れそうな雰囲気がなかったユナイテッド戦。だから、セスクを高い位置で使っているのだろうけど、アルシャビンにCFで個人技特攻は本人のためにもならなそうである。代表の相方でもあったパブリチャンコを獲得したらおもしろかったのに。
5分にクリシーが意味不明なファウルをアネルカにする。競り合いであんなに強く当たらなくても。このセットプレーをウォルコットがコーナーに逃げる。で、そのコーナーキック。フェルメーレンが見事にマークを外されて、テリーがそらす→ドログバが楽勝で押し込んで先制点となった。練習している形がずばり。テリーのマークを外す周りの動き&テリーのヘディング&ドログバのポジショニング。でも、ファーポストに誰かを配置しておけば、防げた可能性が高いゴールでした。なぜにニアに2人も配置したのだろう。
先制後のチェルシーは自陣に引いてカウンターを狙う作戦を遂行する。アネルカとマルダが相手のSBにつくことで、アーセナルのSBの攻撃参加を警戒。チェルシーの4-3-1-2では相手のSBへの守備があやふやになってしまうことが多い。4-3-3のほうがサイドの守備の役割が明確だもんねってことがこのシステムで試合に臨んだ理由がすっくりしてくるところで。
ボールを奪ってからも縦に速い攻撃で相手のカウンターを許さないことを優先的に攻撃を構築していた、非常に隙のないサッカーを展開。このあたりはスコラーリあたりとの違いが如実に出ている。スコラーリだったら、デコが先発だろうし、さらにアーセナルに波状攻撃を仕掛けているだろう。で、追加点が取れたかもしれないし、同点ゴールを決められたかもしれない。どちらの可能性も高い。今のチェルシーは失点のリスクを最小にし、自分たちのほうが得点を入れられる可能性を高くする、でもそれは本当に少ない可能性だけども、試合運びが巧いなと。
困ったアーセナルはセスクが動き回る。ひとまず相手から離れようと。ゾーンの隙間にいても誰がボールを届けてくれるのって話なので、プレーエリアを下げて前を向こうと試みていた。で、チェルシーはこのセスクの動きをスルー。守備の穴を作ることよりも、セスクを低い位置でフリーにすることを選んだ。
で、セスクが低い位置から躍動し始める。裏へ飛び出すナスリやアルシャビンにピンポイントであわせるパスを仕掛ける。チェフのスーパーセーブで事なきを得たが、ちょっと怪しい展開のチェルシー。得意な形に持ち込んだのだけど、セスクの個人技に手こずっている感じ。アーセナルからすると、この時間帯に同点ゴールが欲しかった。でも、チェフがそれを邪魔する格好に。
となると、徐々に攻撃の姿勢が強くなっていくアーセナル。無理やり仕掛けたり、中盤の選手がもっと攻撃参加したり。守備の準備よりも攻撃を優先しちゃいそうな時間帯。で、その隙を見逃さないチェルシー。アルシャビンの特攻を食い止めると、チェルシーはカウンターを発動。うまくランパードにオープンな状況でボールが渡る。で、アネルカのフリーランニングにアーセナルの選手が気を取られる。で、ボールはドログバに渡り、ドリブル&シュートで待望の追加点。カウンター姿勢を明確にしてからシュートが減っていたチェルシーからすると、嬉しすぎる23分のゴールであった。
その後の時間帯は、チェルシーがのらりくらりとアーセナルの攻撃を防いでいって終了。セスクに狙われる裏のスペースをケアすることで、アーセナルの攻撃はサイドに片寄ったものになっていく。で、クリシーやサニャがクロスを入れまくるのだけど、精度が低いしターゲットもいないよってことで、かなり可能性のない攻撃となっていた。しかも、チェフが妙に乗っているおまけつき。セスクも徐々に存在感を失っていき、前半が終了。さっさとベントナーを出すべきかなと。
■遅すぎた自由人の投入。
後半がスタート。でも、前半と流れは変わらない。中央で起点になりまくっていたファンペルシーの離脱が本当に悔やまれる場面で。ウォルコットもアシェリーに完封され、クリシーやサニャは工夫のない攻撃を繰り返すばかり。チェルシーは3トップも懸命に守備に参加。ドログバが後ろから襲い掛かる場面が何度も見られた。どうやら、CLに備えて、チーム全体がコンディションを上げてきているようなチェルシー。
後半は基本的に守りまくり。どこかで色気が出るかなと思っていたが、まったく隙を見せないチェルシーであった。ポゼッションで時間を潰したり休憩したりすることも特になく。これにはかなりびっくりした。ここまで徹する必要があるのかって。そうか、バルサにやられた経験が選手にはしみこんでいるのかもしれない。2-0でも1-0のようなつもりで戦っている。インテルは苦労しそうである。でも、チェルシーを築いたモウリーニョがそれに挑むのだから楽しそうで。
63分にウォルコット→ベントナー。ベントナーが中央へ、アルシャビンがサイドへという変更。ベントナーが中央に入ったからというよりは、アルシャビンが適正のポジションで使われることで面白くなったかなって。そんなベントナーは強引な突破でFKを得ることに成功する。
73分にディアビ→ロシツキー。サニャ→エブエ。自由人が同時に登場。これで、アーセナルの攻撃がどんどん良くなる。特にドリブルで仕掛けられるエブエの存在によって、右サイドが活性化。自由に動き回るロシツキーが頻繁にボールに絡むことで、セスクたちが前線に絡めるようになる。ここから面白くなりそうな時間帯。
しかし、テリーの件で、なぜか一体感の強まっているDF陣。飛び出しにおいて抜群の存在感を出したチェフや、完璧な守りを見せるカウバーリョの前に、アーセナルはなかなか決定機を作れない。テリーがちょこちょこ怪しいプレーをする中で、相方のカウバーリョは最強であった。
セスクもナスリもアルシャビンも頑張っていたけど、残念ながら最後まで崩せませんでしたねと。CLに向けてチームを固めてきたチェルシーの前に、アーセナルは悲しい結果となりましたとさ。
■独り言
補強の時期は過ぎてしまったけども、アーセナルの補強について考えてみよう。まずはアルムニアがひどい。ドログバのFKにも無反応だったのが悲しい。バックパスも処理も非常に怪しくなっている。俗に言う、スランプっぽいねと。我慢して使うか、マンノーネに将来を託すか、どこから補強するか。補強するのだったら、アルメリアのジエゴがお勧めである。能力のわりに、絶対に安い。
両SB。クロス以外に選択肢はないのかって話。でも、中央にアデバとかジキッチがいたらそれでもいいのかもしれない。献身的に上下動はできるので、CFしだいなのかなと。ひとまず、サニャよりはエブエのほうが面白い。CBは問題ないだろうと。
中盤はソングとセスクが確定。ロシツキーやナスリ、ディアビとなかなかの逸材がそろっているので、中盤の補強はいらなそうである。むしろ、人数が多すぎて、中央適正の選手がサイドに進出しているのが怪しいとこなのかも。
SH。ここがまったくいない。でも、サイドからドリブルで崩しまくるサッカーを選択していないので、なんとも微妙なところ。アルシャビンがサイドに流れて勝負するくらいかなと。後は地味にベントナー。
CF。イグアインを欲しがっているようで。ボージャンとか言う噂もあったけれど、だれも来なかった。パブリチャンコが面白いと思うのだけど。シティあたりで腐っているCFを借りてくれれば面白かったのだけど、すべては後の祭りである。CLはどうなるのだろう。でも、相手がポルトか。うまくチームを立て直せるのか注目である。
posted by らいかーると |12:06 |
プレミアリーグ09/10 |
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2010年02月08日
レアルのスタメンは、カシージャス、アルベロア、セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、シャビ・アロンソ、グラネロ、グティ、カカ、ラウール、ベンゼマ。デポル戦のスタメンを継続である。ベンチに主力が戻ってきている。それでも継続ってのはなかなからしくない行動である。もちろん、歓迎すべき事態だけど。
エスパニョールのスタメンは、カメニ、ロンカリア、パレハ、ダビド・ガルシア、ビクトル・ルイス、バエナ、ハビ・マルケス、コロ、ルイス・ガルシア、ベルドゥ、オスバルト。ようやく調子を上げてきているエスパニョール。でも、好調レアルと対戦する時期も場所も悪すぎる感じ。いつのまにか、俊輔は消えている。
■セルヒオ・ラモスの英断
序盤のエスパニョールは積極的なプレスを見せた。ベルドゥをシャビ・アロンソに当てて、レアルのボール運びを阻害しようとするメカニズムをみせた。ボールへの積極的なアプローチは、グティからボールを奪うことにも成功した。ダビド・ガルシアが思い切りのいいミドルを放った時点で、エスパニョールが調子を上げている&それは継続性が伴っていることを証明していたと思う。
しかし、4分にセットプレー。グラネロのクロスをセルヒオ・ラモスが頭で合わせてあっさり先制。レアルは試合の主導権を握る前に、先制点を得ることに成功する。ラッキーって感じ。エスパニョールからすると、まじかよみたいな。怒るカメニ。でも、マークが外れていたというよりは、セルヒオ・ラモスのヘディングが巧すぎた感じ。
ここからレアルの怒涛の攻撃が始まる、、、、なんてことはまるでない。エスパニョールが全員サッカーで、レアルに反撃を試みる。エスパニョールの攻撃の狙いはSBの攻撃参加を積極的に行うこと。レアルは4-4の菱形で守っているので、相手のSBに対する守備が他の場所よりは甘くなっている。なので、積極的にSBを使う戦術はなかなか巧く機能していた。相手の穴に自分たちの選手を配置すること。エスパニョールの監督はなんだかんだ成長しているようで。
エスパニョールはボールを繋ぎたいサッカーをどうしてもやりたい!!みたいな感じで不調の道を突き進んでいた。レッツゴー、茨の道。ボールをもらいたがらない中盤や、繋げないCB、攻撃センスがまるでないSBや、前線は日替わりで交代する状況。この状況では、自分たちのサッカーを追及するのはなかなか難しいよってなわけで。
それでも我慢を続けた結果、ここまでたどり着けたかというと、そんなことはない。単純に選手が入れ替わっただけ。ビクトル・ルイス、ハビ・マルケス、バエナがここまでできる選手だとは知らなかった。特に左利きのゲームメイカーのハビ・マルケスは代えの効かない選手に成長しそうである。潰し屋だらけのエスパニョールの選手層の中で、異彩を放っている。下部組織出身の選手に救われるってのが、泣けるところで。
エスパニョールのシステムは4-4-1-1。ベルドゥがシャビ・アロンソを警戒しながら中央のスペースを埋めることで、レアルのサイドチェンジを妨害していた。レアルからすると、先制後の試合の流れは好ましいものではなかった。サイドチェンジを封じられ、縦への攻撃を選択→後ろの選手の攻撃参加が間に合わずに単発な攻撃になってしまうみたいな。
また、ベンゼマやカカがサイドに流れて勝負を仕掛けても、相手がどんどん寄ってくる状況なので、勝負が成功する可能性が極めて低い。バックパスで攻撃をやり直せばいいのだけど、なぜか特攻を繰り返すレアルであった。ベンチに強力な選手がそろっているので、結果でも欲しかったのだろうか。グティまでバイタルに侵入してきたことで、レアルの攻撃は一転集中型になってしまう。それは中央だったり、サイドだったり。
20分過ぎから試合に変化が訪れ始める。この状況は好ましくないねと判断したセルヒオ・ラモスの攻撃参加がきっかけ。シャビ・アロンソが輝きにくい状況だったので、だったら俺がとゲームメイクを始める。ドリブルで駆け上がったり、ロングボールを相手の裏に放り込んだり、サイドチェンジしてみたり。2年前のセルヒオ・ラモスの中央は怪しさ満点だったが、昨年くらいから、攻守の抜群の存在感を発揮できるようになっているセルヒオ・ラモス。
このセルヒオ・ラモスの動きに焦ったエスパニョール。ベルドゥが持ち場を離れる判断を行う。で、シャビ・アロンソが復活するのだからたちが悪い。でも、オスバルドを守りに参加させたら、守備のバランスは壊れないけど、攻撃に備える選手がゼロになる。結局はセルヒオ・ラモスの攻撃参加によって、エスパニョールの守備は徐々に崩壊していく。つまり、CBの攻撃参加って大切ですねというお話。
中盤でボールを持てるようになったレアル。アルベロア、マルセロの攻撃参加もどんどん見られるようになり、攻撃をやり直す回数も増えてきた。というわけで、一気にレアルのペースで試合が進んでいく。で、躍動したのがグラネロとカカ。クリロナがいないと、カカは自分の役割を侵食されない感じである。色々なところに顔を出して、フィニッシュにも絡む場面が出てきた。
相手を押し込めるようになったことで、ベンゼマがバイタルよりもゴール前でのプレーを優先し始めたころ。グラネロがどんどんバイタルに侵入し始めたのが印象的で。みんながバイタルにいるときは遠慮して、いないときは一気にそこでプレーできるところに彼の特徴がつまっている気がする。周りの状況を観察して、最適なプレーを考えているのだろう。そういう選手ってボールを持っても怖くなかったりするけど、グラネロはちゃんと怖いから素晴らしい。セットプレーのキッカーとしても優秀だし。
で、追加点が決まる。29分にグラネロのクロス→ラウールのボレー→こぼれ球をカカがダイレクトで押し込んだ。ラウールのシュートを止めたカメニが恐ろしすぎた。で、ここから、今度こそレアルの猛攻が始まる。でも、カメニデイも始まる。グラネロのFKを止めたり、ラウールのヘディングを何度も止めたり。カメニでなかったら、前半でもっと差がついたかもしれない。
■見事な修正を見せるエスパニョール
後半の頭から、コロ→イバン・アロンソ。エスパニョールはシステムを4-4-2に変更。レアルのシステムと同じ形で守備組織の再形成に取り組んだ。前半は相手の自由なポジショニングやCBの攻撃参加に苦しんだエスパニョール。なので、中盤のマークの方法を相手をはっきりさせたことで解決を図る。セルヒオ・ラモスたちにはツートップが死ぬ気で頑張ることで対応。
このシステム変更が見事にはまった。レアルの選手たちはどこにいてもエスパニョールのプレスに苦しむこととなる。で、前線にボールが届かなくなる。ここでラウールが中盤に降りてくる。中盤で数的優位を作ろう作戦を実行。しかし、肝心のラウールにボールが届かないので、ほとんど意味がなかった。
よって、エスパニョールは守備を復活させることに成功する。61分にルイス・ガルシア→フェルナンド・マルケス。サイドアタッカーを投入することで、マルセロを狙い打ちにしたかったのだろう。フェルナンド・マルケスは小気味の良いボールタッチでレアルに仕掛けていった。実りはしなかったけども。
流れを変えたいレアル。3バックでポゼッションでもやればいいのに、そんな気配はまるでない。前半はたまにやっていたのだけど。67分にグティ→ラサナ。人に強い選手を投入することで、一対一で優位に立ちたかったのかなと。守備固めって意味合いもある交代である。ちなみに、グティは大歓声を浴びていた。やはり人気があるようで。ラサナが入っても、流れは変わらないレアル。
71分にパレハ→アマ17歳。どんどん若手を使ってくるエスパニョールであった。なんだか浦和レッズみたいである。エスパニョールBのサッカーのほうが、ポチェッティーノの目指すサッカーに似ていたのかもしれない。ちなみに、エスパニョールBの監督は日本でも有名でしたね。確か解任されたとか聞いたけども。
71分にベンゼマ→イグアイン。ラサナと一緒で、個人技でレッツゴーって感じかなと。2-0だし、無理することないし、CLに備えてリハビリもしたいしみたいな。イグアインは両サイドに流れてボールを受けてというプレーを繰り返していた。ラウールが相方だと、ボールを受ける回数が増えるのが面白い。
83分にラウール→ラファエル。これで、カカとイグアインのツートップとなった。今までだったら、一番最初に交代されちゃいそうなラウールだったけど、ここまで引っ張ってもらえたことを考えると、今後も出番はもらえるのかなと。ただ、トップ下に入ったラファエルはエンジン全開で、チームに活力をもたらす。
カカに比べると、低い位置から活動を始めるラファエルはボール運びを助けるのがうまい。それでいて、ゴール前にも飛び出せるので、カカとの共存は十分に可能そうである。グラネロやラサナの位置で、カカと共存するラファエルはもっと見てみたいなと。そんなラファエルがエスパニョールに止めを刺す。
89分にベルカンプを彷彿とさせるゴールをイグアインが決める。ラファエルからのロングボールを、神トラップ&ドリブルでカメニを外して無人のゴールに流し込んだと。まるでフランク・デブールのロングボールを決めたベルカンプのようだった。後半はずっとエスパニョールが試合の主導権を握っていたのだけど、個人能力で状況打開しちゃうのだからさすがである。
■独り言
組織でも個人でも崩せるってのが理想。で、レアルは着々とそこへ進んでいるんだなと。後半にシステム変更で追加点を狙わなかったのは、点差があったので試合を動かすのが怖かったのかもしれない。個人的には、動いて欲しかったけれど。このまま全勝でバルサにプレッシャーを与えられ続けるか。CLが再開されるあたりがポイントになりそうで。
エスパニョールはかなり良くなっている。一番良くなっているのが監督の采配。今まではめちゃくちゃだったが、どこかで開き直ったのかもしれない。で、この流れに乗り遅れた俊輔はまじでやばい。ワールドカップにも影響が出そうだねと。スバルの宣伝にもでちゃったので、マリノスには帰ってこれなそうだし。
posted by らいかーると |19:28 |
レアルマドリッド0910 |
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2010年02月08日
バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、ピケ、ミリート、マクスウェル、ヤヤ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、イブラヒモビッチ、メッシ。ミリートがスタメンである。ミリートはここから徐々に調子を取り戻していけるだろうか。プジョルが累積で出場停止。アンリが召集外になっている。アウベスが怪我のようで、マクスウェルが右SBにいる。
ヘタフェのスタメンは、コディーナ、マネ、ラファ、ディアス、ミゲル・トーレス、ボアテング、ミク、パレホ、アルビン、リオス、ソルダード。監督はレアル出身のミチェル。レアル出身の選手が多いので、いつもより気合が入っているだろう。ガビランは怪我。ペドロ・レオンは累積ってことで、両翼が心配される。コパで勝ち残っているので、疲労も心配される。そんなわけで、ヘタフェのほうが過密日程という珍しい状況。
■ヘタフェの幅
ヘタフェのシステムは4-4-1-1。ソルダードがピケにマンツーマン気味で守っていた。つまり、自由になるガブリエル・ミリート。しかし、どちらかというと繋げるミリートはバルサの攻撃を牽引していく。
フリーになったミリートはドリブルでボールを中盤まで運んでいき、相手を引きつけて中盤の選手にボールを渡していた。たまにはサイドチェンジでメッシにボールを供給。ドリブルで駆け上がっていくのがミリートの持ち味だと考えていたので、何となく懐かしさを覚えた場面だった。ミリートが帰ってきたねと。
ヘタフェの守りはきちんと統率はされていた。ただし、前線でボールを奪う気があったかは謎である。さっさと自陣に撤退する切り替えは見事だったが、なんとなく守りづらそうに見えた。頻繁にポジションを相手の隙間や間に移動していくバルサの選手を捕まえにくそうで。走り回るのでなく、相手の隙間に移動するって考えが大事なのだろう。相手がぎりぎりついてこない位置を見極めようみたいな。
チームカラーを考えても、本当はボールを追いかけたかったに違いない。でも、それを許さなかったのがバルサの実力なのかなと。ボールを追いかけてもボールを奪えないのなら相手の気持ちをおることができる。そういう意味で、ヘタフェ高い位置でボールを奪う気持ちを持たせなかったのは凄い。ちなみに、この後の退場劇でヘタフェの心が復活するのだから、より面白いのだけど。
そんなこんなで自陣で守備を固めるヘタフェ。ボールを保持して相手のゴールに迫るバルサという構図で試合が進んでいく。バルサはメッシのコンディションが上がっているらしい。妙にゴールへの意識が高いプレーであった。中央に進出せずに、右サイドから仕掛けていくほうがメッシはやっぱり怖い。ただし、マクスウェルがなかなか上がってこないので、シャビはいつもと違うなって感じでプレーしていたと思う。
先制点はメッシ。6分のコーナーキック。味方の落としをエリア外から、ボールに綺麗に回転をかけてメッシがゴールを決める。見事すぎるシュート精度でバルセロナがあっさりと先制点をあげる。ちなみに、今季のリーガにおいて、バルセロナはリードされたことがないらしい。めちゃくちゃなデータである。
ここでヘタフェの出番となる。ヘタフェは高い位置でボールを奪ったら相手のSBの背後を狙うお手本のようなサッカーを志向していた。また、低い位置で攻撃が始まった場合は、ショートパスを繋いで相手のゴールに迫るサッカーを志向。中堅チームらしくない戦術の幅である。だからこそ、国王杯で生き残ったり、7位につけていたりするのだろう。
キーパーも無闇にボールを蹴ることはない。目の前にボールがあるわけで、バルサの前線からのプレスをチェックするにはちょうど良かった。結論を言うと、連動性不足。目の前にボールがあるので、イブラヒモビッチもいつもよりは一生懸命にボールを追いかけていたと思う。しかし、肝心なときにサボる。だから、シャビがゾーンをこえて、ヤヤも連動してゾーンをこえてという感じ。なので、プレスがちょっと遅れる。
その遅れを見逃さないのが凄いぞヘタフェ。ボールをちょこちょこ繋いでバルサの陣地に侵入していくのだから凄い。特にパレホがなかなか面白い。グラネロとめちゃくちゃかぶりそうだが、ボール運びとバイタルへの侵入が非常に巧い選手だなと。周りを使うのもすこぶるうまい。ここにカスケロが絡んだらもっと楽しそうである。
そんなヘタフェに危険を感じたのか。バルサも徐々にリスク管理を始める。ボールを保持しても強いなら、君たちにボールを与えませんみたいな。ゴールを奪うよりも、ボールを保持することに優先順位を上げていくバルセロナ。試合のペースをゆっくりに変えることで、ヘタフェの流れを阻害しようと試みる。この流れの中にマクスウェルがどんどん乗ってきたのがバルサの収穫になるかなと。
よって、バルサのボールを奪えたらカウンターで牙をむくヘタフェという構図になっていく。しかし、ここでバルサに誤算が起きる。それはイブラヒモビッチ。エトーよりもバルサのボール運びに馴染めるのではないかという予想は裏切られているのが現状で。確かにゴール前での相手に与える恐怖心はイブラのほうが上である。でも、ボール運びに馴染めているかというとエトーとさほど差はない。サビオラやボージャンのほうが良かったような。
そんなイブラの軽率なミスによって、バルサはボールを失う場面が非常に増えていった。イブラへのパスがミスになったり、イブラがパスミスしたり。アビダル&ケイタ&イニエスタの関係や、ヤヤのフィジカルを活かしたカバーリングと色々巧く機能していたバルサだったが、意外なところに落とし穴が。
で、事件がおきる。25分にピケが一発退場。混戦の中で、自分発信のルーズボールに遅れて両足スライディング。まあ、しょうがない。ピケの気持ちもわかるけど、審判の気持ちもわかる。地味にイブラヒモビッチもこの混戦を導いた判断ミスをしている。でも、イブラのせいで、ピケが退場したってのはどう考えても無理がある。
これで、バルサのシステム4-3-2に変更。ヤヤがCBに加入。一人減ってもポゼッションかと思ったが、ヘタフェがそれを許さなかった。11人では奪えなそうだったけど、10人だったら奪えるんじゃないかという仮定。それを証明するために、ボールホルダーへの熱心なプレスが始まる。このプレスの強化にバルサの選手はなれるのに時間がかかってしまった。
そしてバルデスが見事なキャッチを披露するなど、徐々に相手にゴール前まで迫られる回数が増えていく。しかし、バルサの選手も徐々にスイッチが入っていく。パスでプレスを交わせないのだったら、ドリブルしかないよねって話で。イニエスタとシャビが恐ろしいキープ力を見せ始めたのは35分くらいから。ゴールへの意識が急激に高まり、メッシとイブラもこれに連動。ゴールまでの迫力が増していくバルサ。
イブラのクロス→シャビのヘディングや、イブラの飛び出しはヘタフェに止めを刺してもおかしくはなった。ピケが退場したことで、いつもよりも負担が大きくなったバルサの選手たち。でもこれくらい負担がかかったほうが、個々のレベルアップには繋がりそうな10人になってからのバルサであった。ちなみに、ポゼッションもできるヘタフェがバルサの押し込む場面もあって、なかなか面白い状況になっている。
■正しい判断をするグアルディオラ
前半からSBを積極的に上げて攻撃を仕掛けるヘタフェ。その心はメッシとかあんまり下がってまで守備をしないだろうみたいな。一度だけメッシが恐ろしくポジションを下げて守備をする場面もあったが、基本的には下がってこない場面が多かった。ヘタフェの左SBはマネである。ブルーノとともにアルメリアを引っ張ってきたSBで、元気そうで何よりである。
後半も同じように攻め込むヘタフェ。後半はミゲル・トーレスも攻撃参加させるよってことで、サイドからのクロスでいきなり決定機を作られてしまう。この決定機がグアルディオラに早い決断を促すこととなった。4-3-2では守りきれなそうだなこりゃみたいな。よって、4-4-1への変更を決断する。で、50分にイブラ→ブスケツ。メッシでなくて、イブラを下げたのが素晴らしい。カウンターではメッシのほうが有利だと判断したのだろう。
4-4のラインを綺麗にそろえることで、サイドの守備を強化したバルセロナ。しっかり守ってカウンターのバルセロナはおののくほど強かった。ヘタフェは懸命に攻め込むものの、グアルディオラの采配の前に、かなり苦労が続いていきそうな雰囲気。
55分にマネ→マヌデルモラル。3バックで前線の枚数を増やしてきた。恐らく早めのクロスに対して的を増やそう作戦だろう。57分にヤヤ→マルケス。ヤヤは怪我っぽい。久々に動くマルケスである。守備の問題を改善したバルセロナは、どんどんカウンターでヘタフェを苦しめていく。イニエスタの何人交わしたんだというドリブル&シャビ→イニエスタ→ケイタの決定機などバルサが優勢に立った。
63分にパレホ→カスケロ。パレホは面白い選手だと思ったんだけどな。このあたりからヘタフェの攻撃は何がしたいのかわからなくなっていく。
そして、67分にバルサが追加点。セットプレーからのカウンター。シャビとメッシが2人で崩しちゃったよと。メッシがドリブルで切り裂いて最後はシャビ。10人で任務を完璧に遂行するバルセロナであった。会場もヒートアップ。そしてイラつくヘタフェの選手たち。意味のないイエローをもらう場面がちらほら。
自分たちの型をあっさりと捨てて、勝負に執着することができたバルセロナをヘタフェが崩すのは至難の業であった。しかし、ロスタイムにマルケスがエリア内で相手を倒し、PK&一発退場のおまけがついた。ファウル後のシュートまでとめていたバルデスだったが、さすがにPKを防ぐことはできず。2-1で試合は終了した。
いろいろあった前半に比べると、途中から4-4-1に変更したバルセロナの決断の早さが勝利を呼んだのかなと。ハーフタイムをはさんでの変更はよくあるけれども、直後なのにスムーズに変更が言ったのは、もしかしたらこうするかもよと伝えていてのかもね。
■独り言
ヘタフェも悪くなかったが、バルセロナが恐ろしすぎた。特に10人になってからのシャビとイニエスタのパフォーマンスは異常。疲れたろうけど、良い意味で気持ちよかったのではないかなと。ミリートの復活はうれしいニュース。チグリンスキがますます出番がなくなりそうで、どうなるのだろうね。
posted by らいかーると |00:51 |
バルセロナ0910 |
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2010年02月07日
ヴォルフスブルグのスタメンは、レンツ、シェーファー、バルザーリ、マトルンク、リーター、ジョズエ、ゲントナー、長谷部、ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチ。前節とスタメンは一緒である。ひたすら守り通してロスタイムに同点ゴールを決められたヴォルフスブルグ。精神的なダメージが心配されるところで。多少は選手を入れ替えると思ったが、ベンチにろくな選手がいないのかなと。
バイエルンのスタメンは、ブット、バトシュトゥバー、デミチェリス、ファン・ブイテン、ラーム、シュバインシュタイガー、ファン・ボメル、ミュラー、ロッベン、オリッチ、ゴメス。バイエルンもスタメンはほぼ固定。ミュラーとバトシュトゥバーは試合に出場する機会に恵まれて非常に運がいい。もちろん、実力もあるのだろうけど、めぐり合わせもあるんだろうなって。
■めちゃくちゃなヴォルフスブルグ
ヴォルフスブルグのシステムは4-3-3。前線の3人が守備をしない問題は今日も健在であった。試合前からこんなことは予想されることである。労働のできるファンタジスタが求められる時代に、このようなことを許容しているのも問題外だが、まあ仕方ない。守備をしないならば、守備をしないなりにチーム設計を行えばよいだけである。
となると、自動的に4-3で守ることになる。広大なピッチを4-3で埋めることは不可能なので、高い位置からの守備をするのは自殺行為に近い。少人数でも、密集して守備を固めることで、カウンターに望みを託すことはできる。なので、守備をサボる選手がいるならば、後ろで引きこもって組織を形成しないと、ちょっとわけのわからないサッカーになってしまう。
ちなみに、前線の選手の守備のしなさを具体的な場面でお伝えしよう。前線の3人はセンターサークル付近をうろちょろしている。ボールホルダーにプレスをかけないならば、せめて中央のスペースを埋めてくれと懇願されたのだろう。この約束事は守っていたといってよい。
ただし、本当にスペースを埋めているだけであった。31分くらいにDFラインからボールを引き出すファン・ボメル。ジェコとグラフィッチの間でボールを受けると前を向いて前線へボールを繋げていった。
ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチは三角形の形でスペースを埋めている。ファン・ボメルはその三角形の中央でボールを受けて、あっさりとボールを繋いでいった。ファン・ボメルのポジショニングが良かったよりは、だれもボールを奪いに行かないことに笑ってしまった。早々に見切りをつけないと、やばいことになりそうである。
話を戻してヴォルフスブルグ。彼らの選択した守備方法はなるべく前で守ろうである。そんなバカな。でも、現実だから仕方ない。長谷部やゲントナーが相手のSBにまでプレスをかける場面が非常に多かった。どのように考えても、ジェコやグラフィッチの仕事場である。ポジションの役割以上の仕事をこなさせられている長谷部とゲントナーはぼろぼろになるに違いない。
違うんですよ管理人さんと。ヴォルフスブルグのシステムは4-1-3-2なんです。このように考えると、長谷部やゲントナーが相手のSBの担当になってもおかしくはないでしょうと。確かにそのとおりである。でも、中央の3人がサボりにサボるので、そんなシステムが機能するわけもなく。バイタルを埋めるのが役割のジョズエが、ミシモビッチを追い越して、シュバインシュタイガーを潰しにいった場面も非常に印象に残っている。
つまり、ヴォルフスブルグは前線の3人が守備をサボるので、ボールホルダーにプレスがかからない。なので、中盤の選手が役割を越えて動き始める。しかし、役割を越えた動きにはどこかのバランスを崩しているのは間違いないわけで。例えば、ジョズエが相手の最終ラインまでプレスに行けば、中央にスペースができるでしょうと。役割をこえなきゃいけないイレギュラーな状況がレギュラーな状況になっているヴォルフスブルグであった。
このイレギュラーな状態を監督はレギュラーにするのが仕事である。でも、レギュラーな状態をイメージできない監督さんが多いようで。ヴォルフスブルグのケースを考えてみると、そもそも監督がいないので、どうしようもない状態であった。暫定の監督もあんまり賢くはないようで、このチャンスをものにしてやるって野心はないようである。
そんなわけで、めちゃくちゃなヴォルフスブルグ。それに対戦するのが好調のバイエルン。結果は火を見るよりも明らかだねってことで。2分にあっさりとサイドを攻略されてしまう。ミュラーのクロスをロッベンが合わせてあっさりと先制。バイエルンの崩しも見事だったが、ヴォルフスブルグの構造上の問題が原因と考えられる。
早すぎる先制点によって、バイエルンはちょっと試合の流れをつかめなくなってしまう。あれ、こんなに簡単に点が入ってしまうのみたいな。特に攻守の切り替えが遅くなり、ヴォルフスブルグに復活の機会を与えてしまうことになる。ヴォルフスブルグは前線の3人に攻撃を任せる。ジェコあたりが恐ろしい仕掛けを見せるのだからやっぱり凄い。でも、攻撃はみんなでやるものよと徐々に攻撃の枚数を増やし始める。
ゲントナー、両SB、ジョズエの攻撃参加によって、ヴォルフスブルグは攻撃に厚みを加えていく。ゲントナー+誰かが攻撃参加したときのヴォルフスブルグの攻撃はなかなかの迫力であった。シャーファーのクロスも後一歩のところまで迫っていく。この猛攻で得点を奪えれば、試合は面白い方向に転がって言ったに違いない。しかし、現実はそこまで甘くなかったと。
相手に付け入る隙を与えたことで、徐々に目がさめるバイエルン。相手がプレスにこられないのだから、落ち着いてボールを保持して攻撃を仕掛けようと。狙いはやっぱり長谷部サイドなのかなと。ミュラー、バトシュトゥバーのユースコンビを中心にバイエルンが徐々にゴールへの意識を高めていく。
バイエルンの攻撃の怖いところはシュート意識である。オリッチもマリオ・ゴメスもミュラーのシュート意識がとっても高い。ゴールまでの道が見えたら迷わずにシュートを狙ってくる。ボールを持っているときの優先順位がはっきりしているのだろう。ゴールを狙えるなら打て。それが駄目なら、パスをすればいいし、それも駄目ならドリブルだろうみたいな。
シュバとファン・ボメルが試合を落ち着かせ始めると、ペースは徐々にバイエルンへ。この2人に猛烈なプレスをかけたらどうなるのか非常に興味深い。バルサではちょっと厳しかったファン・ボメルだもんね。それにしても、シュバインシュタイガーは中央で存在感を発揮できるようになった。ファンハールのコンバートは成功したようで。
そして26分にコーナーのこぼれ球をつながれて、最後はファン・ブイテンに押し込まれてかなり残念な展開となってしまう。全員がボールを見てしまったゆえの悲しい結末。ジョズエがラインを押し上げるのを遅れてしまったのだけど、彼のせいにするのはこくかなと。2-0は危険なスコアだというけれど、1-0よりは危険でないわけで。それにこの試合の2-0では、絶望的な差を見せ付けてられているように感じた。
ちなみに、ヴォルフスブルグは途中から後ろで守備を固めていた。結局のところ、自分たちがどうしたら最適か!っていうのは、周りの状況が教えてくれているわけで。監督よりも、自分たちの目指すやり方よりも、いま、起こっていることに素直に従う、または耳を傾けるのが正解に近いと思うんだな。サイド攻撃を志向しても、相手が妙にサイドを固めてきたら他の方法を取るしかないわけでしょ。耳をすませば、答えはサッカーが教えてくれるみたいな。耳をすますのが難しいのだけど。
■戦って死んだともいえない。
余裕のバイエルンは、後半の頭からオリッチ→リベリ。ロッベリーの登場である。泣きっ面の蜂か、それともヴォルフスブルグに策は残っているのか。後半開始直後に、いきなりロッベンにポストにぶつけられるのを見ると、どうしようもなさそうである。
そして、どうしようもなかった。30分過ぎに開き直って後ろで守備を固めた正しさを捨てて、後半はリセットの前からの守備である。となると、中盤が役割をこえたポジショニング→バイタルが空く。前線の守備に連動性もないので、バイタルをリベリたちに使われる光景のリピートであった。
で、58分も簡単に相手にボールを運ばれてリベリに中央突破→ロッベン→2列目からの飛び出したミュラー→レンツがスーパーセーブ→こぼれ球をリベリが冷静に押し込んで3-0である。
60分に長谷部→ペカリク。今日の長谷部は11人のなかの1人って感じで、特に存在感が際立っていたわけでもなく、足を引っ張っていたわけでもない中途半端な感じで。ボールを持ったときのプレーは悪くないのだけど、バイエルンの選手に比べると怖くないみたいな。ちなみに、ペカリクは長谷部と同じ仕事を担っていた。流れを変えるような交代策ではない。
65分。楽勝モードのバイエルン。DFラインでボールを回しているときにファン・ブイテンが相手にボールをプレゼント。初めてのショートカウンターが発動したヴォルフスブルグ。なんとPKを奪う。でも、グラフィッチが外してしまう。もうこの場面がチームの今を象徴しているのかなと。
71分にミシモビッチ→カーレンベリ。とうとうミシモビッチが下がった。機動力で優れるカーレンベリのほうが良さそうである。守備の位置はミシモビッチよりは後ろであった。でも、ミシモビッチの守備の役割と遠からず近からずであんまり変わらない。前線の選手に守備に戻ってこいよとジェスチャー→シカトされていた。
このあたりからバイエルンの集中力も切れ始める。カウンターが中心になり、ロッベン、リバリ、ミュラーがどんどん仕掛けていった。点差があるので、相手に攻め込まれてもあんまり気にしていないような。でも、ロッベンはかなり守備をしていた気がする。
ゲントナーとシェーファーを中心に何とか一矢を報いたいヴォルフスブルグ。終了直後にジェコのシュート性のクロスのこぼれ球をグラフィッチが押し込んで3-1にすることはできた。でも、悲しい悲しいゴールであった。
■独り言
新監督が来るまでは、ヴォルフスブルグの観戦は控えようかなと。ただ、ここからの試合を調べると、レバークーゼン、シャルケと続く。アーセナル並みに強豪との連戦が続いていく。完全に罰ゲームである。こんな強豪と当たる時期だから、だれも監督を引き受けてくれないのだろうか。
バイエルンはだいぶ組織的になっていた。ゼロベルトに依存していたころが懐かしい。CLでも以前のようにあっさりと敗れ去ることはないだろうと。ただし、ファン・ブイテンが狙われると、ちょっと怖いことがおきそうである。
posted by らいかーると |13:27 |
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2010年02月04日
ハンブルガーのスタメンは、ロスト、アオゴ、マタイセン、ロゼフナル、ボアテンク、リンコン、ヤロリム、ヤンゼン、エリア、ペトリッチ、ベリ。久々のハンブルガーSV。ゼロベルトがいないのが非常に残念。ニステルもまだいない。でも、DFラインは魅力的だし、オランダの新鋭エリアもいるもんねと。ゼロベルトの代役が、ベネズエラ代表のリンコンってのがちょっと面白い。
ヴォルフスブルグのスタメンは、レンツ、シェーファー、バルザーリ、マトルンク、リーター、ジョズエ、ゲントナー、長谷部、ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチ。こちらは監督が解任されましたと。躊躇してないで、シュスターに監督をやってもらいたいものである。ひとまず、リザーブの監督でその場は凌ぐようで。ちなみに、天候は雪。さすがドイツ。
■ヴォルフスブルグの開き直り
監督が解任されたヴォルフスブルグ。結果を出すためならば、なりふりかまってられないか状態である。システムは4-3-3。基本戦術は前線の選手に攻撃を任せて、4-3でひたすら耐え忍ぶものである。マガト時代の戦術を知らないのが悲しいところで。この戦い方の狙いは、前線の選手の能力を最大限に活かそうってことだろう。原点回帰になるのかなって。
前線の選手の守備の役割は非常に少ない。攻守の切り替えでボールを奪うことは求められていない。ボールを追い掛け回すことも求められていない。求められていることは、中央のスペースを埋めることで、相手の攻撃をサイドに誘導することである。後ろに残ってゲームメイクをしようとしたリンコンの周りに、グラフィッチたちが潜んでいるが印象的だった。ただし、ハンブルガーからするとだったらSBから仕掛ければいいだけの話なんだけど。
このヴォルフスブルグの守り方が、おとといのベネズエラ代表に酷似していたのが面白かった。意図的にSBのスペースを空ける。ちなみに、ハンブルガーは渋滞している中央ではなく、空いているSBから攻撃を組み立てていった。ヴォルフスブルグは相手のSBへの対応を長谷部やゲントナーにやらせる&ジョズエをカバーリングにまわらせるのだけど、運動量過多である。昔のミランのように、中盤の選手に負担がかかりすぎている。これで、さらに攻撃参加を求められたら鬼。だから、マガトはフィジカルを徹底的に鍛えたのかもね。
そんなわけで、相手のボール運びを邪魔できないヴォルフスブルグは相手の攻撃を引きこもって跳ね返しまくる戦い方を余儀なくされる。そりゃ、前線の3人がボールを追いかけない状態で、高い位置で守備をするのは不可能に近い。ってか、不可能。なので、自陣で跳ね返すしかない状況である。このときに相手の攻撃に機能不全があったり、味方のキーパーに神が光臨したりすれば、何とかなるかもしれない。しかし、ハンブルガーは攻撃大好きチームである。空いているスペースを見つけては選手を送り込んだり、ペトリッチとヤロリムが流動的に動き回ったりして、ヴォルフスブルグのゴールを狙っていく。
よって、防戦一方のヴォルフスブルグ。でも、これは計算済みだもんねと何とかハンブルガーの攻撃を防いでいく。でも、かなり危うい計算であった。頼りなかったベリも徐々に計算できる選手になってきていて、さらに左サイドコンビのヤンゼン&アオゴは何度も長谷部サイドを攻略していた。そして、前線の3人にいい形でボールが届けられないので、カウンターも非常に単発である。
こんなんじゃ絶対に守りきれないだろうなと。ホームのハンブルガーサポも先制点は時間の問題と楽しく観戦していたに違いない。ゼロベルトがいなくてもこれだけ正しい攻撃を継続して行えるのだなと管理人も感心していた。特にヤロリムとペトリッチの存在感は異常であった。ただ、ボアテンクとエリアは妙に大人しかったね。
しかし、先制点はヴォルフスブルグ。自陣からのフリーキック。相手のゴール前に放り込むとジェコの個人技が爆発。競り合いの前に相手にぶつかって相手のバランスを崩すと、簡単にトラップ。振り向きざまのシュートは見事にコントロールされていて、サイドネットに吸い込まれましたよと。イブラヒモビッチかと思った。ネタは競り合う前に相手にぶつかること。DFがやったらファウルを取られちゃうことが多いんだよね。FWは倒れられるけど、DFは倒れられないから大変ですと。
そんなジェコの個人技で先制したヴォルフスブルグ。これで試合の流れに影響が出るかと思ったら、まったく変わらなかった。攻め続けるハンブルガー。守り続けるヴォルフスブルグ。この流れは後半になっても変わらなかった。それどころか、徐々に下がり続けるヴォルフスブルグのDFライン。
で、ヴォルフスブルグはセットプレーの守備が非常に怪しかった。たぶん、基本はゾーン。でも相手がびっくりするほどのピンポイントのクロスを上げてくるので、ほとんどが競り負けていた。バーに直撃したり、ゴールの中でジョズエがクリアしたり、レンツに神が舞い降りたり。ゾーンとマンツーをミックスさせればいいのにね。危険なスペースに選手を置いて、相手の危険な選手にはヘディングの強い選手をば。
後半のハンブルガーは目先を変えよう作戦。ヤロリムの位置を下げて、エリアをどんどん中央に侵入させた。エリアはドリブルで相手のファウルを誘発したり、コンビネーションでチャンスを作ったりとなかなかの機能を見せる。ヤロリムとリンコンがヴォルフスブルグのFWとMFの間で活動することで、相手のMFをひきつける作戦。これが機能してクロスやドリブルの雨あられを浴びせられるヴォルフスブルグ。この状況を見て、グラフィッチが守備に参加し始めたのが印象的だった。
それでも、神が舞い降りたレンツを崩せないハンブルガー。まさかの3枚交代でさらに攻撃の流れを加速させる。ヤロリム→トロホフスキ、ボアテング→ドゥメル、ベリ→ピトロイパ。エリアの位置にピトロイパを入れて、エリアを前線に配置する。この交代によって、ボアテンクサイドの活性化に成功。ラッパディア監督もこれ以上は打つ手がないよとピッチにすべてを託す。
これでも崩れないのがヴォルフスブルグ。本当はとっくに逆転されてもおかしくない決定機を相手に作られてしまっていた。でも、レンツを中心に凌ぐ凌ぐ。後半はほとんど攻撃をしていないのだけど、ひたすら守る。恐らく監督が解任された危機感とかチームの一体感が増しているのかもしれない。そしてレンツがとんでもなかった。試合はロスタイムに突入し、ハンブルガーサポは帰宅を始めてしまう。
しかし、最後は攻め続けたハンブルガーが報われる瞬間。エリアがファウルをゲット。このフリーキックをトロホフスキが無回転シュートで強襲。さすがのレンツも無回転のブレに反応できずに同点ゴールが炸裂する。このファウルをしたのが長谷部。
エリアを倒したので、ワルードカップの~~みたいなことがいわれているのかなと思った。でも、このファウルはサンドイッチした状況だったので、あんまり気にすることはないのかなと。エリアにドリブルで切り裂かれて遅れたスライディングとかならやばいけども。
■独り言
守備を免除するってことはそれなりのメリットが必要である。守備はしないけど、攻撃でめちゃくちゃ貢献するみたいな。今のヴォルフスブルグはそのメリットを享受できていない。1枚削るだけで、だいぶ変わると思うんだけどな。守備の時間が長いこの戦い方を続けていくと、体力的にも精神的にもきつそうである。
ハンブルガーのサッカーはなかなか良かった。相手の形に合わせて攻撃を構築。ベリ→ニステルになったら、かなり強力そうである。ゲレーロが道に迷っているそうなので、ニステルには頑張ってもらいたいぞと。ニステルとゼロベルト、ペトリッチ、ヤロリムがそろえば、CLでも面白いことをできそうである。でも、それは来年のお話。
posted by らいかーると |12:19 |
ブンデスリーガ09/10 |
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