2008年08月14日

ボールを扱うプロの手、普通の手(from 解剖生理)

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ボールを扱うプロの手、一般人の手(from 解剖生理)

バスケットにおいてボールの扱い方、そうハンドリングというのは選手としての
レベルを一番比較しやすい能力である。

サッカーであればボールを扱うのは歩くための足である。
そのため、どの角度でボールを蹴ればいいか?その時の指の握りは?
足首はどの程度曲がればいいのか?

普段歩く、走る以外に意識しない部分であるため、特に注目を浴び、特別な
トレーニング方法も知られている。

Jリーガーの足首は水平に伸ばし、その上曲がらないであろう角度まで曲がる
柔軟性を兼ね備えている。(数多くの捻挫のせいで靭帯がゆるゆるになっている
のかもしれないが...)

とあれ、サッカーにおいては足というのは大きな意味を持つ。


では、バスケットではどうだろうか?シュートの時は指のスナップなどが重要とされ
意識はされるが、トレーニングという点では腕や肩に集中しているといえる。

それはより遠くへ、より速く、より楽にシュートをするためである。またドリブルを
する上での基本スキルにインサイドアウトやクロスオーバー、ビハインドバックなど
腕力を必要とするためであり、肩はそれらを支えるために当然鍛える必要がある。

また、肩はショルダーフェイクとして意識しなくても使っている。

腕や肩が大きく意識される要因にフェイクやドライブをより有効にするにはボールを
身体のどのコースを通すかが重要になるためであろう。

もちろん肩や肘を匠に使えることは一流の条件だし、最新科学では肩甲骨の稼動域が
アスリートとしてのパフォーマンスに大きく繋がるという結果も出ている。
(肩甲骨の重要性は後日、どこかで述べようと思う)


では手はどうだろうか?

シュートという点で指は強く意識されていると思う。しかし、腕や肩、体幹や足に
ストレッチがあるのに、手にはメジャーなストレッチがない。(私が聞いたことが
ないだけか...)

それは人間の日常におけるすべての行動に手は必須であり、常時意識されているため、
改めて手を意識するという感覚が生まれないためである。意識しているものを意識しろと
いうことが難しいのである。


しかし、バスケの前は全身をストレッチするのに手だけをサボるのは可哀想である。
しかもバスケ中は一番活躍してくれる部分であるにも関わらず!

「常に意識して使っているから、ストレッチは必要ないんじゃない」と言われて
しまいそうなので、解剖学から人体を紐解いてみよう。


まずは以下の図を見てもらいたい。

(手の骨)
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次に自分の手を見てもらいたい。
まずどんな違いがあるか考えてもらいたい。指、手のひら、手の甲、、etc

注目してもらいたいのは指!バスケットボールを扱うのは指と手のひらですが、
「手の骨」を見ながらどの骨がボールをつかんでいるのかイメージしてみて
下さい。


もう気づいている方もいるかもしれませんが、実際に指と思っている部分と
「手の骨」の指の部分は長さが違います。
長さが違うというか、骨に肉が付くと、本当は分かれている骨の部分が肉に
埋もれているのです。

つまり現実に認識している指は手の半分位から先のユビですが、解剖学だと
肉には埋もれてはいますが、本当は手首あたりから指は存在しているのです。


この真実がバスケのパフォーマンスにどのような影響を与えるかというと
ボールを扱うユビをより長く、より巧みにボールを扱えます。

今まで手のひらだと思っていた部分をよりユビに近い感覚でボールを扱えると
したら、ボールコントロールは飛躍的にレベルアップします。

短い指より、長い指の方がボールも掴めるし、便利ですよね?


しかし、手のひらに埋もれている骨を掘り起こす訳ではありません。イメージと
しては河童の水かきのように考えてもらうとよいでしょう。


手のひらを一つのまとまりではなく、それぞれ5本の骨の稼動域を分割して
あげることで人間本来の機能性を取り戻します。
肉によって連結されてはいますが、柔軟性を与えることで末端の自由な指を
より自由に動かせるベースとします。


その柔軟性を与える方法を以下に述べます。

最初に紙の上に手を思いっきり開いて置き、ペンで手の淵をなぞって手形を
書いて下さい。


次に両手を組み揉み合うようにマッサージをします。次に親指から順に片手で
指を掴み、ゆっくりと気持ちいいくらいで引っ張ったり捻ったりします。
これは古武術でも鍛錬方法として存在し、古くから手の重要性は知られていた
ようです。

マッサージが十分終了しましたら、先ほどの手形の上に手を置いて、再度
ペンで手形を書いて下さい。

稼動域が大きく変化したことをハッキリ実感できるかと思います。


指が少し、巧みに使えたからどうだと思う人もいるかと思いますが、これは
総合的にみるととても大きな変化です。実際に試してみないとわからないかも
しれませんが、昨日までだったらファンブルしていたシュチエーションでも
小指が0.5cm長くボールに絡むことでターンオーバーから回避されます。

トップレベルを知っているガードなら、1ゲームでの一個のターンオーバーが
次年度の契約に繋がるか、解雇されるかに繋がることを知っています。

これからトライアウトを受ける選手にとっては、短い時間でのスクリメージで
1個ターンオーバーすればプロ候補から外れます。
能力があっても僅差の選手たちのなかではターンオーバー1の選手は対象外なのです。


NBAの最近のスキルの中でクロスオーバーは一般的になり、腕の振りは
ある程度予想されています。その中で、腕の振りをフェイクとして指で
ボールを弾くだけで逆方向にドライブする選手をたまに見かけます。

これもやはり手、指の能力を最大限に発揮しているからでしょう。ただでさえ
身体能力に劣る日本人は細部の肉体まで極大に利用して世界に通用する
ハンドリングを追求すべきと考えます。

プレイヤーの方はコートへ行く前の電車の中などで手のマッサージをして
プレイを試してみて下さい。
ちなみにNBAはプレイ前に手だけでなく、同様に足裏にも稼動域をもたせるよう
マッサージします。


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posted by jordan |02:38 | 体(たい) | コメント(0) | トラックバック(0)
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