2008年08月09日

歩行と走行のメカニズム(from 重心理論)

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歩行と走行のメカニズム(from 重心理論)

私たちは歩く、走るという行為をする時、足を強く意識します。
もちろん地面に接しているのは足なのですから、足を意識することは当然といえます。

一歩前に進むには足を前にだします。
前に1メートルすばやく移動するためには床を強くけって進みます。

これはだれでも理解できることです。
しかし、物理的な移動というシステムを考えてみると、

 床をける=移動

ではないのです。

結果のみをみるとイコールといってもいいのかもしれませんが、それでは進歩を得ることができないのです。

パフォーマンス改善のためにより良い動作を理解するためには移動を以下のシステムで考える。

 進む方向に重心を傾ける

 →結果、床をけるような動作になる

  →重心が傾いた分だけ一歩遠くへ足が出せる

   →結果、一歩移動できる

ただ単に移動するということを、床をけると考えていると、より速く移動しようとする時、ただより強く床をければ速く動けるという理解以上の発展がありません。

しかし、重心の移動が存在することによって次の一歩が可能になるという理解を得ることができれば、足を鍛えるだけではなく体幹の重心の保ち方や、身体の中で相当な重さをようする頭部の位置関係が課題とし浮き彫りとなる。

足を鍛えるしかスピードを上げる手段がなかった現状から、他の手段でもスピードを上げる可能性が得られるということは大きなチャンスである。
もちろん体幹や頭部だけではない。

重心を利用した移動を強化するためのトレーニング方法や理論はたくさんあるが、日本の現状では一般になっていないことが実情である。

しかし、古武術では練習方法がすでに確立されていたりもする。
近代スポーツ科学と伝統技術の差がここでもよくわかる。

バスケットにおいて、重心移動に注目されるようになったのはクロスオーバーでディフェンスがこけてしまう(アンクルブレイク)現象を分析・科学したことが大きい。

逆をつかれたディフェンスがドライブについていこうと床を逆方向にけるが、移動に必要な重心が逆に残っているため移動が不可能となり、結果こけてしまう。

これはクロスオーバーに限らず、すべてのプレイに応用できる理論である。

身体的な特徴がほぼ同じであるにも関わらず、一方はプロ選手として活躍し、もう一方はただのプレイヤーであるという現実がある。この大きな差は動作に対する意識が重心をみているかみていないかに大きく影響される場合が多い。

実際、ディフェンスの重心を見抜くようになるだけでプレイが爆発的に違ってくる。
大人が子供をあやすように逆をつけてしまう。

これから数年の間に重心を見抜くためのテクニックやスキル、練習方法が確立されると思うが、できることならば年内に体系化し、一般的なプレイヤーに理解しやすいような内容で出版したいと思う。

特に日本人は外国人に比べ、バスケットに最重要な伸張反射のエネルギーを作り出すことが身体的な特徴から難しい。(筋肉や靭帯、腱の長さと手足の長さ、腸腰筋の太さによるもの)

日本人がオリンピックに出場し、海外の選手相手に互角の戦いをするためには重心を見抜くスキルが必須であると思う。

ただ、プレイヤーとして確立してしまうと脱力する理論を理解するキャパシティが失われるため、なかなか浸透させることが難しい。(現実として国内では重心理論を使うより、床を強くけることで大きな結果を得ることができているため、しかしこれでは海外では通用しない)

今はミニバスをたまに教えているが、子供に重心理論を教えることも難しい。重心移動を積極的に理解しようとして取り入れるのはどうしても30代後半などの身体能力が低下してくるプレイヤーに限られてしまう。

できることならば、高校や大学の理解力もあり、これからの可能性にかけている若者に是非取り入れて欲しい理論である。

NBAのトニー・パーカーはこの重心移動をもっとも明確に体現しているプレイヤーである。サイズが小さくともNBAで大活躍できるという事実を彼が証明してくれているのだから、日本人も活躍できるのではないかと将来を想像してしまう今日である。



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posted by jordan |23:32 | 技(ぎ) | コメント(0) | トラックバック(0)
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