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夏の移籍市場だいたいのまとめ

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2012年夏の移籍市場におけるオランダのプロ・フットボールの移籍数は昨夏より34件増えて全543件。119選手が国外へ、117選手が国内へ移り、307選手が国内で移動、68選手がレンタル。

昨夏は509選手が移籍。134選手が国外へ、103選手が国内へ移り、272選手が国内で移動した。

ADO Denm Haag
苦しんだ昨シーズンからインマルス、クムと主力が去ったが、マイヤース、ヴォルムホール、ケヴィン・ヤンセン、ホラ、プポンと充実の補強。プポン、シェリー、ファン・ダイネンに続く攻撃陣の層が手薄な印象はあるが、残留争いを脱して12位周辺を抜け出せる戦力は確保できたし、ここまでもハイプレスで好印象のフットボールを見せている。

Ajax
テクニカル・ハートとオーフェルマルスのディレクター就任で打ちだしたポリシーを明確に実行し、奇妙に思えるほど金銭的投資を避けた夏。フェルトンゲン、アニータ、vdヴィールを高額で売却する一方で、狙っていたナルシン、アサイディを共に高額オファーを避けて取り逃し、数milかけた目立った投資はモイサンデルのみ。しかしクリスティアン・ポウルセンと共に売り払った主力の穴埋めとしては的確で、中盤ではシェーネが適応、左サイドでは若手の新加入サーナが早くもブレイク気味。1年契約という条件に応じてバベルを獲る意味があったのかが謎だが、依然として国内では何の不満もない陣用。1,2年後の「自分たちのユース選手」としてベルギー路線から北欧路線にシフトしたようにユース選手を買い漁り。

AZ
シモン・ポウルセン、ホルマン、ラスムス・エルムにキャプテン モイサンデルと今年も例年通り主力流出。ヴィクトール・エルム、ホルテルと補強し、モイサンデルの穴はライネンをコンバート、大黒柱ラスムス・エルムの後釜には移籍最終日にマルクス・ヘンリクセンを獲得。幸いにもアルティドールが良いスタートを見せたが、AZらしいフットボールを見せられるかどうかはヘンリクセンが早めにフィットできるかにかかっている。

Feyenoord
夢のようなシーズンからグイデッティ、バッカル、エル・アマーディ、フラールとセンターラインが抜けたが、ホーセンス、フォルメル、ヤンマートと早めに契約切れの選手をフリー移籍で獲得。ようやく財政危機を脱したおかげで久々の買い取りで10番に念願のインマルスも。あまりに若返ったCB陣の教師役とリーダー役に獲得したマタイセンがその期待に応えられるか多少疑問はあるが、それよりもプレシーズンからここまで大問題だったスピッツ問題の解決策として、最終日にペッレのレンタルを決定。ポストプレイヤーとしての役目を果たした上で、スハーケンやカブラルとトレードしたフェルフークのクロスからヘディングでゴール・・・と上手く行くかどうか。

FC Groningen
苦しんだシーズンからアンデルソン、ファン・デ・ラーク、ペデルソン、ホラ、エネフォルセンと人員整理。デ・レーウ、スヘット、ゼーファイク、ビゾット、マニャスコと獲得。タディッチのあまりに大きな穴はやはり埋まらず、やり繰りが続きそう。最終日にワルシャワから獲得したMF キルムがそれなりに活躍したとしても、サブトップに返り咲くにはあまりにも心もない。

sc Heerenveen
大躍進しつつ赤字を出したシーズンからドスト、アサイディ、ナルシンの自慢の3トップを売却。ヴィクトール・エルム、ブロイエル、ヤンマートと去り、その一方で悲しいほど補強ができず。多少は移籍金収入での再投資を期待していたであろうファン・バステンの怒りも理解できるが、見込みが甘かったとも言える。新加入組ではザイフェルローン、デ・ローン、そしてユース出のタナーネあたりがそれなりのプレーを見せているが、素晴らしいデビューだったEL予選初戦から、笑いものになった第1節NEC戦のように不安定な低空飛行シーズンになるのは濃厚。フィンボガソン、怪我で出遅れたアモアにゴール量産を期待するのも酷か。市場の終盤で獲得したMarecek、パパあたりが活躍したとしても、これでリンカーライヒェを狙えると言えるのはファン・バステンくらい。

Heracles Almelo
ブロイケルス、vdリンデン、ロームスが去ってDF陣はリーストラ以外総入れ替えになった一方で、流出が予想された攻撃陣はなぜか全員残留し、カスティリオン獲得で戦力プラスに。問題のDF陣はパルイッチ、フェルトマテ、クーンダースで組んだが、そもそもハイプレスで非常に難易度の高い守り方をするチーム頼めに適応に苦労している印象。今シーズンも素晴らしいフットボールを見せられるかはまずDF陣の攻守の安定にかかっている。

NAC Breda
スヒルデル、ホルテル、コルク、クーンダース、バイラムと放出し、相も変わらずの財政難で獲得できたのはロームス、ロイヘルス、ハドウィルに未知数のデ・ローフェル、リック・フェルベーク、Ciftciと今シーズンも苦しい戦いが予想される。もう数年じっと耐え続けるだけか。

N.E.C.
重要なポストプレイヤーだったゼーファイクが抜けた他、中盤はホーセンス、シェーネ、ヴァドチが去ってスノとロールダが入る大きな変わりよう。チームのプレースタイル自体に変化が必要なため、特にスノとロールダが守備意識の希薄さを改善できるかどうか。デンマークの攻撃的MF リークス、ドイツのStutterにも出番はあるだろう。DF陣はベテラン ブロイエルを獲得して右バックでプレーしているが、最終日にナイティンクが抜けたのは大きな痛手で、とりあえずの代役スモフスを含めてコンバートの可能性あり。ただアールベルスがCBよりも優先していたスピッツの補強が行えなかったのが痛い。プラッチェ、レンタルバックのテン・フォールデに大きなプレッシャーがかかる。

PEC Zwolle
ジュピラーリーグを制してから主力流出はマーチのみだが、エールディヴィジ経験者の補強もベンソン、ブルーセ、フラーフェンベーク程度。ここまでアグレッシブなフットボールを見せているが、いかんせんゴール前の迫力に欠ける。

PSV
主力放出はイサクソンだけで噂のついて回ったマタフス、ほとんど噂のでなかったトイヴォネンと残留。ファン・ボメル、ナルシン、ザンカと補強し、誰がどう見ても国内一の陣用。覇権奪回へあとはやる気次第。

RKC Waalwijk
大旋風のシーズンからマイヤース、スノ、ニメト、スヘット、ファン・ハウト、テン・フォールデと主に攻撃陣が抜けて、ユングシュレーガー、スナイデル、ヨーゼフゾーン、Barroilhet、Chevalier、ブカーリが加入。特にシェヴァリエはスピードを得点力を備えたハードワークできるスピッツとしてここまでの3試合ですでに高評価。スノが抜けた分、攻撃の際の力強さにやや欠ける印象はあるが、エルヴィン・クーマンのもとで今シーズンも楽しみなチーム。ヨルご推薦のBarroilhetも活躍すれば再びPO枠も非現実的ではない・・・かもしれない。

Roda JC Kerkrade
チーム再建の時期でフォルメル、ユンケルという功労者が抜け、キシェク、ヴコヴィッチをレンタル元に返却。新GKに例のごとくポーランドからクルトを迎え、左バックにはPSVからタマタをレンタル、さらにイングランドからカダルをレンタル。中盤はフォルメルの穴にポルトガルのダニーロがまだ未知数段階で中盤の攻撃的選手もあまりにクオリティ不足。攻撃陣もマルキが何事も無く残留し、ニメトを獲得したが、ユンケルのようなポストプレーは望めないために、上手くコンビを作れるか。

FC Twente
オラ・ジョンとルーク・デ・ヨングの移籍ショックも、この夏の購入最高額でのタディッチとチャドリのコンビが機能、ペルーのタレント グチェーレスも噂通りの実力を見せており、ここまでは近年のクリエイティヴィティ不足ににお釣りが来るほど。スピッツにもブリキンと高額で買ったカスタイニョスという贅沢でプレットはベルギーへレンタルに出すくらいの余裕。最終日にフェルフークとカブラルをトレードしたが、カブラルが期待はずれに終わってもフェルフーク自体がスタメン外だったのでほとんど影響は無いだろう。DF陣もビエラントが早期からチームにフィット(現在離脱中)、ダグラスがなんだかんだの末に残留、さらに最終日にチェルシーからボヤタをレンタルし、懸案だった左バックに放蕩息子ブラーフハイトをレンタルと贅沢すぎるくらいの補強、フラムが今年も最後に手を伸ばしたチャドリを残留させることができてでこの夏の市場の勝者に。中盤ではフェルがようやくスタメンを獲得して真価を発揮、ブラーフハイトの獲得でスヒルデルを中盤で使う事もでき、PSVにも劣らずにカンピューンを狙える陣用。あとはチャンスをしっかり決めていくことだろう。

FC Utrecht
財政難のためにこの夏も主力流出の可能性はあったが、幸いにもデムージュとスフットのみ。フェルナンデスをレンタルバックしてフォレンダムから引き抜いたライテルが早くも高い評価を受け、どうやらようやくフォルムの穴が埋まったか。他に目新しい点はないが、ムレンガをベンチに回してまでゲルントのスピッツ起用に拘る結果がどちらに転ぶかは興味深いところ。

Vitesse
"ラインのFC ハリウッド"はこの夏も謎のサプライズを提供。ビュートネルがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍するなどフットボールの神様でも夢にも思わなかっただろう。主力流出は他に再レンタルに失敗したアナン程度。補強にはなんといってもテオ・ヤンセンの念願の復帰。彼が戻った程度では以前のフィテッセには戻れないだろうが・・・。最終日にチェルシーからトップタレントのFW カクタをレンタル、vdストライクの長期離脱でヤスダだけになった右バックにアクセンティエヴィッチを獲得。恨み節と共にボニーが残留したことで、今シーズンも6位くらいは狙えるセレクション。

VVV-Venlo
今シーズンこそ残留争いを避けるためにGK マエンパ、DF ヨッペン、マテウス、サイプと積極的に補強。中盤もファン・ハーレン、トゥルクと獲得し、噂の絶えなかったヴィルツフットが無事に残留。しかし3試合で1ptスタートとなったことで移籍市場最後の2日で懸案のスピッツにベルフカンプ、DF陣にアミとレースラー、コントローラーにサドサブリェヴィッチ、攻撃的MFにオオツと計算の立つ選手たちを5人獲得。ただ例のごとくチームが出来上がるまでに時間がかかって勝ち点を落とし続けるという悪循環の怖れも。

Willem II
クラブのイコンだったズウィンケルスと涙のお別れ。ここまで3試合で目立っている補強はヘラクレスからヤロとヘルモントからハーストルップくらいか。予算が限られているために駆け込み移籍も無く、終盤にルクセンブルクの長身スピッツ ヨアヒムをレンタルした程度。ただピッチ上では非常にフレッシュなフットボールを見せており、ズヴォレに劣らずすでに2pts獲得。チャンスシーンは少なめだが、ヨアヒムが機能すれば夢の残留も。



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98年ワールドカップでオランダ代表に魅せられ、エールディヴィジを見始めてデ・カイプのクラブ、フェイエノールトの虜に
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