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何か繋ぎ止めていたものが切れたような敗戦、それでも戦いは続く ~2017アルゼンチンOP決勝~

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今日は何を言っても愚痴になるので書かない方がいいかとも思ったのですが、抑えられない思いがあり、キーボードを叩いています。 (※読み返すと、少し言い過ぎかなとも思いましたが、そのまま掲載します。)

各紙、衝撃的な敗戦を伝えています。 ・錦織が50位以下に敗れたのは、2014年の上海MS以来(当時60位のソックに負けて以来) ・決勝に弱い、勝負弱い6連敗 ・体力負け・・ などなど

試合の内容的には、本人も語っていましたが、ボールが浅くなった、これが一番の敗戦の原因でしょう。ドルゴポロフは超攻撃的ともいえるような形で攻めてきましたが、これまでの対戦と同様に、攻めすぎてミスも多く見られました。それでも錦織のボールが浅い分、これまでよりはミスが少なく、またアングルも付けやすくウィナーにつながりやすかったように感じます。逆に、体に近いところに少しでも深いボールを打てば、ドルポはすぐに手打ちになってミスを連発していました。なのに、そこをうまくつけなかった。

今大会はボールがあっていなかったのか、コートが重かったからなのか、イレギュラー含めコートの状態が良くなかったからなのか、錦織はあまり攻撃的なプレーが見せられていなかったですね。シュワルツマンにも、ベルロクにも拾われまくっていたのは、そういった自身のボールの力が足りなかったこともあるでしょう。そして結果的に体力を消耗し、決勝戦に力が残っていなかったのが致命的でした。まったく覇気がなく、精彩を欠いていました。

さて、ここから本題に入りますが・・・ 僕は、2015年の夏頃、特にナダルを完膚なきまでに叩いたモントリオールのあの日、時代は変わって、錦織が世界NO.1になるプレーヤーだと思っていました。BIG4に肩を並べることはできなくても、BIG4の時代が終わるころには、BIG時代と新時代の挟間かもしれないけれども、錦織がNO.1になれるときが来るだろうと。 GSも30歳頃までの4~5年間で、あわよくば5回ぐらいは優勝するチャンスもあるだろうと思っていました。でも、いまだにこの状態です。

そして昨日の試合で感じてしまいました。こんなことは今までなかったんですが、感じてしまいました。将来の世界NO.1のプレーヤーに対して期待していた気持ちがプツっと切れてしまったような・・・今日の錦織のプレーはNO.1になる選手のプレーじゃない。

世界最高峰のプロ同士の戦いですし、勝った負けたはあるでしょう。ジョコビッチだって5セットマッチで100位台の選手に負けることがあるぐらいですから、錦織がドルゴポロフに負けることだってあるでしょう。そこは悔しいですけど、勝負事ですから仕方ないことでもあります。

でも、勝った負けた以前にプロとしてできること、やるべきことはあるはずです。昨日の錦織はあまりにも覇気がなかったです。疲労困憊という顔だけが浮かんでいて、勝ちたいという気持ちが感じられませんでした。元々、錦織は喜怒哀楽を表に出すことを良しとしない性格なんでしょう。錦織のそういった優しさというか、奥ゆかしさというか、そういった性格は僕もちゃんと知っていますし、普段はそれでもいいと思います。ただ、お金をもらうプロとしてコートに立った以上、お客さんを喜ばせる責務があります。観客のみんなを、遠い地球の裏側から有料チャンネルで応援を続けている僕らテニスファンを。 あんな苦しそうな顔で、覇気が感じられないプレーを、決勝戦で見せられて、現地で観戦していて喜ぶお客さんがどれだけいたでしょう。せめて苦しいときでも、前向きに1プレー1プレー声を出して自分を鼓舞する姿ぐらいは見せる必要があったのではないでしょうか。

僕が尊敬する人にプロ野球の松井秀喜選手がいます。彼は長嶋監督から『いいか、松井。この東京ドームに毎試合、応援に来てくれるファンもいる。しかし、一生のうちで今日しか来られないファンもいる。お前はそういうファンのためにも毎試合出場しろ!』と言われ、ケガの時も、不振で苦しいときも日も不動の4番バッターとして試合に出続けました。(松井の座右の銘は「不動心」だから喜怒哀楽を出すのはダメだろ!とか野球はテニスと違ってほとんど突っ立ってるだけだから楽だろう!という突っ込みはひとまず脇に置いておくとして) ここで言いたかったのは、一生のうちで昨日の決勝戦しか来られないファンもいただろうということです。そんな人たちに対して、もし世界NO.1になる錦織が、決勝戦であんなプレーを見せるとなるとテニス界もお先真っ暗だなと思ってしまったわけです。先日、妻が全豪のフェデラー対ベルディヒ戦を見ながら言いました。『初めてみる試合がこんな楽しそうな試合ならテニスファンになったかも』と。彼女の初めて見た試合は、先の2016全米、錦織対ワウリンカ戦でした。つまり錦織のプレーはつらい、苦しそう、というイメージなのです。

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この記事へのコメントコメント一覧

何か繋ぎ止めていたものが切れたような敗戦、それでも戦いは続く ~2017アルゼンチンOP決勝~

コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、3週間インターバルがあった後で、たった3試合で目に見えて動きが悪くなるのは少し残念ですよね。

そう思うと3試合ストレート勝利でなおかつ1試合棄権勝ちで準々決勝まで勝ち上がったのに、ツォンガに敗れた2015全仏はもったいなかったですねぇ。2014全米はもちろんですが。

何か繋ぎ止めていたものが切れたような敗戦、それでも戦いは続く ~2017アルゼンチンOP決勝~

コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、無気力感はなかったかもしれません。
ただ、漲るものも感じられなかったのがすごく残念でした。

>ベルロク戦もですが、相当にフォアハンドを打ちまくっていました。フィジカル的に心配していました
ベルロク戦、打って打って拾われてって試合でしたもんね。あれで3時間弱戦ってインターバルが24時間もないのは、つらい・・・でもドルポだって1週間で5試合目の4連戦だったんですけどね。


熱くなりすぎなのかもしれませんので、これからは適度に応援していきたいと思います!

ありがとうございました!

何か繋ぎ止めていたものが切れたような敗戦、それでも戦いは続く ~2017アルゼンチンOP決勝~

コメントありがとうございます。

確かに錦織がぶっちぎりで勝つ姿を期待しすぎていたのかもしれません。
世界NO.1になるということはBIG4のようにほとんどの試合を勝ち続けるだろうという期待感がありすぎたのかもしれませんね。

ドルゴポロフのことは馬鹿にしてませんよ。
昔ランキングが10位台だったことも知ってますし、錦織以上に攻撃的プレーヤーで、主導権が握りにくい選手(勝手に決めて、勝手にミスってくれる選手)でやりにくいなぁとは思っています。

あまり落胆せずに、明日の試合に期待しますね。


何か繋ぎ止めていたものが切れたような敗戦、それでも戦いは続く ~2017アルゼンチンOP決勝~

ズバッとしたコメントありがとうございます。

私がオブラートに包んでいた部分も含めて言ってくださってスッキリしました!
錦織は人間的に素晴らしく愛されキャラ過ぎるので、批判されにくい選手だと思いますが、私も通りすがりさんも愛があるからこそのコメントですよね。
また、それを受け止めるのもプロ選手としての宿命と思います。

>今回はガッカリでしたがこれからも応援していきます。
>切り替えてリオで素晴らしいプレーを披露して欲しいです。

全く同じ気持ちです。今週もしっかり応援します!

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