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111-112・・1ポイントの宿題の答えはローランギャロスで ~2016ローマSF ジョコビッチ戦~

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試合が始まる前、心配していました。試合前の事前練習ではほとんど足を使って動いていないというようなニュースも出ていました。普段の練習に比べてどうだったのかはわかりませんが、「本当に試合ができるのか?」が試合前に感じていたことです。

とにかく今日は1週間後に迫る全仏に影響を与えないよう、でも観客をがっかりさせないよう、「試合を戦って棄権なく終える」がこの日錦織に与えられたミッションだと思っていました。

ところが、試合は思わぬスタートを切ります。ジョコビッチが最初のゲームで足をラケットで強く打ち付けてしまい、メディカルタイムアウト(MTO)をとります。全仏を翌週に控えジョコビッチも無理はしたくないはず、これはあっけなく幕切れで連敗ストップか?と思ったものの、ジョコビッチは試合継続。

ジョコビッチの足の影響はかなりあったのでしょう。錦織が左右に振ると、特に左足が軸足となるバックサイド側の処理がうまくいかず、ジョコビッチらしからぬエラーを連発します。一方の錦織も試合は行えているものの、連戦の影響からか明らかに動きが重く、左右に振られると1歩目がなかなか出てきません。結果、苦しい体勢からのショットを強いられる場面が見られました。 ただ、この第1セットは悪いなりにもうまくまとめた錦織が2回あったBPを仕留め、ジョコビッチのBPを3度しのぎ、6-2というゲームスコアだけ見れば圧倒した形で奪います。

ウィナーとアンフォーストエラー(UE)の数は錦織が10-10、ジョコビッチが5-10。この二人の対戦はいつもラリーがおかしなぐらい続き、最終的にUEが増える傾向にあるため、この割合はいつもなら多すぎるというわけではないのでしょうが、今日の第1セットに限っていうと、ラリーもそんなに続いておらず、明らかにお互い肉体的なダメージが大きく本調子ではないという印象。

第2セットに入っても、お互い相変わらずの調子で先週のマドリードでの戦いと比べると、試合のレベルもそこまで高くなく凡戦の様相を呈してきたものの、考えを変えてみれば、ジョコビッチが錦織相手に凡戦で負けてくれるなんて、またとないチャンス!今日はなんとなくこのまま勝ってしまいたい。 しかし、錦織の調子も上がってきません。MTOを取っていないのが不思議なくらい。試合は徐々に錦織が押される戦いになり、6回のブレークポイントを迎えますが、ジョコビッチらしからぬミスもあり何とかしのいでいきます。ただ、ついにこの試合10度目のBPでブレークされ、同時にセットを落とします。 第10ゲーム、第12ゲームのブレークでセットを落とさなければ、最終セット錦織のサーブからスタートできただけに、まさに痛恨のブレークでした。

第3セットはこの嫌な流れを受けて、いきなり最初のサービスゲームをブレークされ0-2。万事休すか・・・

ただ、試合はここから予想外の方向に舵を切ります。 勝っても負けてもあと数ゲームという状況で体力が持つと判断し自らの意志でそうしたのか、前哨戦とは言え負けたくないという溢れ出る気持ち(テニスプレーヤーとしての本能)がそうさせたのかは本人のみぞ知るところだと思いますが、錦織のリミッターが解除されフットワーク、ストロークが明らかによくなります。

いわゆるゾーン状態に入った錦織はスーパーショットでウィナーを次々と奪い、ジョコビッチにプレッシャーをかけていきます。この時点ではジョコビッチも完全にいつもの王者ジョコビッチに戻っており、壮絶なラリーが展開。第2セットまでの展開が嘘だったかのように、突然、本当に突然大熱戦に変貌します。 ジョコビッチのど派手なガッツポーズ、観客をあおるパフォーマンス。先週のマドリードでもそうでしたが、BIG4との闘い限定だったものが今日も登場します。もう錦織もBIG4と同じと認めているのでしょう。

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