2007年02月27日
Jクラブ総括2006~川崎フロンターレ編~
「フロンターレ (Frontale)」はイタリア語で「正面の、前飾り」を意味し、常に最前線で挑戦し続けるフロンティアスピリッツ、正面から正々堂々と戦う姿勢を表現したものである(wikipedia参照)。 2006年のフロンターレは、この言葉にふさわしい快進撃を見せた。リーグ最多となるチーム総得点数84点を叩き出し、終わってみれば2位という素晴らしい成績でACLへの出場権を得ることとなった。 快進撃の要因として、前述の攻撃力があることはもはや言うまでもないだろう。ジュニーニョ&我那覇のツートップは計38点を叩き出し、ベストイレブンにも選出された中村&谷口の両ボランチは計23点を叩き出した。特に両ボランチの挙げたゴールは先制点や同点ゴール、決勝ゴールといった付加価値の高いゴールが多く、チームへの貢献度は計り知れないものがあった。 さらに大きな要因が、選手層に厚みが増したことで怪我人や出場停止者が出てもチームバランスが大きく崩れなかったことである。ジュニーニョが怪我で一時戦列を離れた際には黒津がその穴を埋め、不動の3バックの一角である寺田が戦列を離れた際には佐原が川崎が誇るハイタワーの一角を務め上げた。警告の多かった両ウイングバック・森、マルコンが累積警告により出場停止となった際には西山、飛騨、井川といった若手が水を得た魚のような働き振りを見せ、欠場の影響をほとんど感じさせなかった。それによりチーム全体の競争意識も強くなり、収穫の多かった昨シーズンの中でも特に大きな収穫だったと言える。 ただ、そういった大きな収穫を差し引いても、チーム総失点数55失点というのはやはり頂けないものがある。この数字は10位以内に入ったクラブの中でワースト2位の数字であり、優勝した浦和の約2倍にあたる。特に終盤に差し掛かるにつれ失点数が増え続け、1試合で3点以上を取りながらも勝ち点3を得ることが出来なかった試合が4試合もあり、1度守備が崩れると歯止めが効かなくなるという弱点を露呈してしまった。 その辺りを十分に考慮したのか、オフシーズンはディフェンスの選手を積極的に補強した。その中でも最大の目玉は名古屋から獲得した川島だろう。先に行なわれた日本代表候補合宿にも選出されるなど実力を早くから評価されており、昨シーズン川崎のウィークポイントになっていたGKのレベルアップが期待できる選手である。さらに磐田時代に優勝の味を知っている経験豊富な河村や、複数のポジションをこなせる村上、落合、大橋を獲得。ACLや北京五輪予選との兼ね合いで主力の離脱や怪我人の恐れがあるだけに、早い段階で手を打ったことは評価出来る。 昨シーズンはチャレンジャーの立場であったがためにプレッシャーも少なかったが、今シーズンからはその立場に変化が生じ、プレッシャーも昨年の比ではないだろう。それに打ち勝つためにも昨年以上にチーム、そして個人のさらなるレベルアップが求められるところだ。チームのスタメンの顔ぶれがここ数年ほとんど替わっていないが、この牙城を崩す選手が現れるようにならないことには昨年以上の成績を残すことは困難になるだろう。特にキャンプから絶好調の黒津はジュニーニョ、我那覇の強力ツートップからスタメンを奪い取るぐらいの気概でいってもらいたい。さらに、個人的には昨年「オレンジデイズ」「修羅場3」といったインパクトの強い企画を打ち出したフロントの今シーズンの企画にも期待してみたいところだ。
posted by 犬太 |20:53 |
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