2007年01月26日

まな板の上に載ったことに、意味がある。

ディープインパクト引退後も、競馬界の話題の中心はディープインパクトだった。「ディープ、北海道へ出発」、「JRA賞授賞式、ディープ関係者喜びの声」、「ディープの全弟、オンファイアが引退」・・・ディープが競馬という存在を世間に大きく知らしめ、2年に渡って国民の関心を惹き続けたスターホースであることに疑う余地は無い。それに関して異論はほとんどないだろう。

ただ、いつまでも競馬界がディープにおんぶにだっこという訳にはいかない。ファンサービスといってしまえばそれまでだが、2月に行なわれる予定のディープ撮影会などは生産者にとって最も神経を使う時期である種付け・出産を目前に控えている時期でもあり、そのイベントに対する疑問を禁じえない。それでなくても、夏になれば牧場見学が可能になるのに、である。ディープはもう2度とターフに帰ってこない。いつまでもディープ人気のおこぼれを頂戴していてはいけない。過去を振り返ってばかりでは、前へ進めないのだ。

そんな中にあって、画期的なニュースが飛び込んできた。東京競馬場の新スタンド完成イベントとして、JRAが引退したダービー優勝騎手による「レジェンドレース」を企画しているというのだ。すでにオーストラリアではこのレースが施行されており、過去日本からは佐々木竹見、河内洋が参戦している。

これは、競馬ファンからしてみれば「久しぶり」といっても良いぐらいの素晴らしい試みではないだろうか。過去、名馬を冠にした名馬メモリアルレースが行なわれた時はオールドファンをノスタルジックな気分へと誘った。もし今回の試みが実現されるとすれば河内調教師や岡部幸雄氏、大西直宏氏など若い競馬ファンにとっても馴染み深い名前が揃い踏みする可能性があるだけに、オールドファンのみならずともレジェンドレースに対する期待感、ワクワク感が否が応にも湧いてくる。

「案はまな板の上には載っているが、実際に乗れる人が何人いるのかなどクリアすべき問題は少なくない。ご協力が必要です」と住吉道紀東京競馬場長は語るが、岩元、加藤、河内、根本など各調教師は皆口を揃えて協力したいという旨の発言をしている。特に1987年、メリーナイスでダービーを制した根本調教師は当日の段取りについても意見を述べるなど、やる気を見せている。

過去のダービージョッキー騎手を集め、レースを行なうという案に賛同していることに、冒頭で述べた過去を振り返ってばかりはいられないという意見との矛盾を感じるかもしれない。だが、その試みに過去を振り返る要素は1つもない。なぜなら、長い日本競馬の歴史を振り返ってみても、ダービージョッキーが一同に会してレースを行なった例は過去に前例が無いからだ。JRAは今、新企画を打ち出し、実現への第一歩を踏み出したことでより前へと進もうとしている。今回のJRAの試み、是非とも実現させてもらいたいものだ。


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posted by 犬太 |20:48 | 競馬コラム | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007-01-29 18:28 | 続きを読む
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