2007年02月28日
Jクラブ総括2006~浦和レッズ編~
12月2日、隙間なく埋め尽くされた埼玉スタジアム2002。そのバックスタンドに作られた人文字によるエンブレム。そのインパクトは2004年、初のステージ優勝がかかった駒場での対名古屋戦でのグラウンド一面を埋め尽くした紙吹雪のそれにも匹敵するものだった。 上記のエピソードに代表されるように、浦和に優勝をもたらした大きな要因の1つに、熱狂的なサポーターの声援があったことは言うまでもない。昨シーズンホームで無敗と圧倒的な強さを見せ、その声援はアウェーの地をも包み込んだ。「浦和と対戦するクラブはどこもアウェー」であるかのような状況を作り出した熱狂的なサポーターの功績は計り知れないものがあった。 思えば、昨シーズンの浦和に置かれた立場は非常に難しい立場だった。天皇杯を制し、ワシントン、小野、相馬、黒部といったタレントを補強。シーズン直前のゼロックス・スーパーカップではガンバに3-1と完勝し、ダントツの優勝候補に挙げられていた。 そういった周囲の期待やプレッシャーは、ギド・ブッフバルトに優勝という義務を与えた。優勝するためには、勝ち点をより多く積み上げる必要がある。そこで必要になってくるのが「点を取られないこと」だ。1試合平均0点台という鉄壁の守備の源は、リーグ最強の3バックだけでなく、個々の選手の高い守備意識に基づいたものだった。 その一方で、試合内容に対して「つまらない」という声もあったことも確かである。これに関しては戦術の1つであるので守備的=つまらない、攻撃的=面白いという価値観自体どうかと思うのだが、個々の能力への依存度が他チームに比べて高かったことは確実に言える。攻撃が手詰まりになった際に闘莉王を前線に上げ、ひたすらロングボールを入れることが多かったように、攻撃のバリエーションが豊富でなかったことも「つまらない」という声を後押ししてしまったのだろう。 だが、結果としてチームは優勝してしまった。攻撃での連動性という点では川崎やガンバに比べて劣っており、守備での連動性も清水の完成度と比較して決して高いとは言えなかったが、それでも頂点を極めてしまった。言い換えれば、チームとして完全に熟する前に優勝したということだ。今振り返ってみると、前評判通り頭1つ抜けていたのだろう。 そして闘莉王、ワシントンといった主力を欠いた天皇杯も返す刀で連覇を成し遂げた。ギド・ブッフバルトがチームに植えつけようとした「勝者のメンタリティー」は、ほぼ身に付いたと言ってもいいだろう。この天皇杯連覇を置き土産に、3年間チームの指揮を執ったブッフバルトはチームを去ることとなり、後任には浦和での監督経験を持つオジェックが任された。 2冠を達成したチームの指揮官を任されるプレッシャーは相当なものがあるはずだ。さらに今シーズンはクラブがプロジェクトチームを立ち上げるほど力を入れているACLが控えている。加えて代表選手を多く抱えるクラブであるだけに、代表に時間を取られることも予想され、例年以上に厳しいシーズンが待ち構えている。ゼロックス・スーパーカップでは仕上がり・連携の危うさを感じさせたが、開幕戦までにいかにしてそれを高めていくのだろうか。 さらに昨年世界のビッグクラブ「トップ10」入りを果たしたようにクラブ規模もどんどん大きくなっており、「ACLとの両立が出来ませんでした」という言い訳は絶対に許されない。「地域密着型」で大きくなっていった浦和が、今シーズンはJリーグでは王者として、ACLでは挑戦者としてどのような戦いぶりを見せてくれるのか。今シーズンも浦和が話題の中心となることは間違いないだろう。
posted by 犬太 |09:56 |
Jクラブ総括2006 |
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いよいよ2007シーズンのJリーグが3月3日に開幕する。今節は、J1昇格組の横浜FCに注目。昨季J2優勝の横浜FCは、J1王者・浦和に挑む。横浜FCは40歳でいまだ健在のキングカズに加え、久保、奥ら新戦力の加入で戦力アップ。一方の浦和はゼロックス・スーパーカップでG大阪に大敗するなど不安がささやかれる。しかし、熱狂的なサポーターの声援を背に受けたホームでは圧倒的な勝率を誇っており、横浜FCがどこまでその牙城を崩すことができるのかに注目が集まる。 <第1節の対戦カード> FC東京 - 広島 横浜FM -
この記事に対するコメント一覧
Re:Jクラブ総括2006~浦和レッズ編~
オジェックがどのような采配するかは興味ある。
posted by もーりー | 2007-02-28 17:09
Re:Jクラブ総括2006~浦和レッズ編~
犬太(ケンタ)さん、こんばんは。
浦和は怪我もあったからね。
いろいろ厳しい中、よくがんばったのでは。
でも今シーズンはどうだろう。
正直、ACLとJリーグ両方こなすだけの戦力は今の浦和にないと思う。
補強が阿部だけでは……ワシントン怪我したらどうするんだ。
田中達也の復活を願うしかないのか。
トップに置ける選手が一人いた方がいいと思うけど。
ACLかJリーグ、どっちかに狙いを絞らないと、下手すると降格ラインもありうる。
というのが俺の感想です。
posted by ぞろ | 2007-02-28 23:20
Re:Jクラブ総括2006~浦和レッズ編~
もーりーさん>
オジェック采配はどうなんでしょうね~。采配ではないんですけど1つ危惧しているのがオジェックが徹底した管理主義だと言う事ですかね。吉とでればいいんですけどね・・・
ぞろさん>
ACL獲れるかどうかは何とも言えないけど普通に戦えば降格するってことはないんじゃないかな?後はどれだけ良いコンディションを維持できるかどうかだね。それで故障者が相次ぐようだと「二兎を追うものは一兎も得ず」になる可能性もあるよね。
posted by 犬太 | 2007-03-01 00:00


