2009年08月30日

スタジアム観戦記⑥(7回目未定)

 30日(日)、等々力で川崎vs清水の試合を観戦してきた(諸事情により後半開始直後まで)。

 スタメンはこんな感じ。
[川崎↓]
      川島
 森  菊地 伊藤 村上
    谷口 寺田
 田坂      憲剛
    矢島 ジュニ

 出場停止が明けた森が右SBに復帰した。前節は久木野がこのポジションに入り、なかなか活きのいいプレーを見せたが、守備面や連係の面では本職に及ばぬか。久木野と同じく前節にスタメン起用された田坂は、この日も右で先発。前節はボランチだった憲剛は2列目(この日は左)に戻り、寺田がアンカーに入った。トップにはテセ(鄭大世)ではなく矢島が起用された。リザーフはGK相澤、DF井川、MF横山、養父、山岸、FWレナチーニョ、テセ。


    ヨンセン 岡崎
 枝村      兵働
    本田 伊東
太田 岩下 青山 市川
      海人
                  [清水↑]

 このところの好調を支えるメンバーが並んだ。左SBにストッパーもできる太田、ボランチはともに守備力の高い本田拓也と伊東、2列目にはボランチ経験のある枝村と兵働、トップは守備も献身的なヨンセンと岡崎という、いかにも全員でしっかりと守備のできそうな顔ぶれである。リザーフはGK西部、DF児玉、高木純平、MF山本真希、マルコス・パウロ、藤本、FW長沢。レギュラークラスがベンチにも揃うが、一発で試合を決め得るのは藤本(と山本真)のFKくらいか。ドリブラーの永井、あるいは快足ルーキーの木島あたりがが本来は控えていてほしいところだ。


 試合を最後まで見ていないので戦評的なことは言えないが、気になった点をつれづれなるままにいくつか。

 川崎の2列目は右に田坂、左に憲剛という初期設定だったのだが、憲剛は絞り気味のポジションを取るため、対面の市川を放してしまう。15分すぎには攻め上がってきた市川にフリーで強烈なミドルを打たれ、これを受けて川崎ベンチは2列目の左右を入れ替えた。憲剛はサイドアタッカータイプではないから、絞り気味のポジションを取るのは構わないのだが、何タイプであろうとサイドハーフが対面のサイドバックをケアするのは当然のこと。代表でも4-4-2のときはここに入る可能性があり、強豪国にはスプリント力と攻撃センスのあるSBがいることが多いわけで、気をつけてほしいなと思う。もちろん、市川は村上がつかまえて兵働はボランチで見る、という決まり事だったなら話は別だが、おそらくそうではないと思われる。


 そうそう、川崎といえば、数年前まではいわゆる川崎山脈がゴール前にそびえていた。187cmの箕輪、189cmの寺田、183cmの伊藤が3バックのレギュラーで、ベンチには184cmの佐原と182cmの井川。このうち、箕輪と佐原はチームを去り、寺田はボランチ起用が多くなった。現在では伊藤もしくは井川が、ボランチからコンバートされたスピードのある菊地とコンビを組んでいる。


 ストッパーとボランチでは、“抜かれたら終わり”のストッパーによりスピードが必要だが、大柄な選手が少ない日本では、大きい選手がバックをやらされ俊敏な選手は中盤(から前)で育てられる傾向があるように感じる。岡田JAPANに呼ばれたセンターバックを見ても、中澤、(ブラジル出身だが)闘莉王、岩政、寺田、高木和道、槙野と“日本人=小柄で俊敏”とのイメージからは離れた選手が多い。もちろん、ゴール前で空中戦に負けることは失点を意味するのだから、身体は大きいほうがいい。ただ、スピード勝負に負けて裏を取られることも失点を意味するわけで、スピードもあったほうがいいわけだ。


 空中戦に負けることとスピード勝負に負けることの危険性は同じくらいだと思うが、Jで気をつけたいのはスピードだ。俊敏な選手は中盤から前で育てられる傾向があるから、どのチームにも1人や2人、ウイングもできそうな快足日本人FWを抱えている。鹿島は興梠、浦和は田中達也と原口、大宮は石原、千葉は深井、マリノスは坂田、新潟は矢野貴章、清水は岡崎、名古屋は玉田と杉本、京都は林、神戸は大久保と茂木、広島は佐藤寿人。FC東京とジュビロには平山、前田とファーストトップ系の日本人FWがいるが、代わりに外国人が速い(カボレとイ・グノ)。となると、○○山脈と名のつくようなCBではスピード勝負に負けてしまうことになる。デカくて速いストッパーがいれば一番いいのだが、そんな選手はそう多くない。4バックで話をするなら、片方のストッパーにはデカい選手を置くにしても、他方にはスピードのある選手を使いたい。


 そうなってくると、中盤で育ってきた俊敏な選手――で且つ、タッパや身体能力があって空中戦でもそんなに簡単に負けない選手――のストッパー起用がひとつの手になる。それが川崎では菊地であり、鹿島では伊野波であり、FC東京では今野であり、大宮では片岡、ややタイプは異なるが大分では森重だ。川崎、鹿島、東京といった決してDF不足ではないチームでボランチ出身の選手がストッパー起用されているのは、こういった理由ではないだろうか、と菊地を見ながら思ったのである。大そうに考えすぎている気がしないでもないのだが。


 それでは、このへんで。

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2009年08月28日

秋の準備①

 関東大学サッカー連盟オフィシャルサイトの「チームデータ」コーナーが、秋の準備に入っている。まだ春のままの大学が大半だが、流通経済大学、明治大学、慶應義塾の3大学は移行を終えたようだ。


 首位をひた走る流経大はルーマニアリーグに移籍するGK林彰洋(4年)に代わり、増田卓也(2年)が背番号1をつける模様。昨年、林が故障離脱した間にレギュラーを奪い、林の復帰後もゴールマウスを任された実力者だ。ただ、今春の林は非常に調子が良く、「あとはGKしかいない」というシーンを何度も止めている。多少失点が増えるくらいでグラつくチームではないが、まったく同じ働きを求めるのは酷かもしれない。また。春のリーグ戦でボランチのレギュラー格として起用された柳明基(4年)が32番から12番へと変更になっている。ベロカル・フランク(3年)、中里崇弘(2年)との激しいレギュラー争いが見ものだ。


 スタメンに4年生がほとんどいない若いメンバーで春を戦った明大は、1年目にしてスタメンを確保した松岡祐介、笛田祥平の両DFの背番号が若くなった。GK高木駿、MF鈴木涼翔(ともに2年)らの背番号も若くなっており、“ヤング明治色”がさらに強まった感じだ。昨年のレギュラーでありながら故障で春を棒に振ったDF楠木啓介(2年)は、30番までに登録されず。故障からの復帰は、まだしばらく先か。


 メンバーがかなり固定的な慶大は春とほとんど変わりがないが、春は追加登録で36番だったFW川久保理(1年)が30番になった。システムが4-5-1であるうえに甲斐悠佑(4年)という好FWがおり、出番はそう多くないはずだが、久我山のチームメイト田邉草民がJで頑張っているだけに燃えているだろう。春は41番だった大型GK辻柾次(1年)は12番に。フィードを武器とする小柄な中川翔太(2年)とはタイプが違うだけに、この2人でレギュラー争いが始まればおもしろい。その他の大学についても、移行が終わりしだいチョコチョコとコメントしていこうと思う。


※関東大学サッカーの情報は「ジャナスポ」で

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2009年08月24日

関東大学サッカー1部 後期展望

 管理人が編集部員を務めている日本ジャーナリスト専門学校WEBスポーツ紙「ジャナスポ」に、関東大学サッカー1部12大学の前期総括兼後期展望レポートがアップされております。


 管理人は筑波大学(風間八宏氏が監督を務めています)と専修大学(柏レイソル入りが内定したDF渡部博文選手が主将です)の担当をしており、春は低空飛行に終わった両大学をザックリと斬らせていただきました。


 その他の10大学(流通経済大学、国士舘大学、中央大学、明治大学、駒澤大学、法政大学、神奈川大学、早稲田大学、慶應義塾、東海大学)にもそれぞれ担当がおり、各担当者が担当大学のレポートを書いております。学校の事務がお盆休みだったり帰省する部員がいたりで、校正会議を開くことができなかったのですが、原稿をメールで編集長に送り、編集長がチェックをしたのちアップ職人がきれいにアップしてくれました。


 自分で言うのもナンですが、なかなかの力作だと思いますので、大学サッカーに興味のある方は是非ご覧ください。また、関東大学サッカーを観戦に行く際の貴重な資料となれば、嬉しい限りです。

posted by Pooh |13:21 | 大学サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月23日

スタジアム観戦記⑤(6回目未定)

 22日(土)と23日(日)の両日、Fリーグ2009-10シーズンの第1節を代々木第1体育館で観戦してきた。

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 フットサルにはあまり明るくないが、比較的ゆっくり見ることができた両日の第1試合の感想を書いてみようと思う。 【第1日第1試合】府中アスレティックFC 1―1名古屋オーシャンズ
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   新規参入チームの府中が、リーグ2連覇中の名古屋に引き分けた。  抜群の決定力を持つマルキーニョスを放出した名古屋は、キープ力のあるウイルソンをPIVOに据えていたが、ウイルソンと他の選手の連係がまだまだのような気がした。確かにキープ力はあるのだが、どのタイミングでボールを離すのか、どこにボールを落とすのかを味方選手がつかめておらず、ウイルソンにボールが入った瞬間に動きが止まる感じ。現時点では、ど迫力ストライカーの森岡薫をPIVOに置いた2ndセットの方が迫力はある。  あと、1stセットと2ndセットをわりときっちり分けていたが(1st=FIXO北原亘、ALA完山徹一&シジネイ、PIVOウイルソン/2nd=FIXOラファエル・サカイ、ALA畠山ブルノ・タカシ&木暮賢一郎、PIVO森岡。前田喜史はセットをまたいでいろんなポジションで)、交代がほぼワンパターンで相手としてはくみし易いか。強者のやり方といえばそうなのかもしれないが、守るべき時間帯なのか攻めるべき時間帯なのかを考え、もう少し変化をつけてもいいような気がした。    府中で良くも悪くも気になったのはGOLEIROの石井秀樹。「フィールドプレーヤー(FP)並の足元の技術を持つ」というのが枕詞で、実際に足元の技術はなかなかなのだが、本人もチームをそれを前面に出そうとしすぎている気がする。攻め手が少ないチーム事情もあってか、石井をボール回しに参加させて数的優位をつくろうと試みるのだが、相手のプレッシャーを受けてクリアかフィードか分からないボールを蹴ることが数度あった。FP並の技術を持っていても、FPのように360°のプレッシャーに慣れているわけではない。やみくもに前に出るのは避けたほうがいいだろう。  ただ、セービング能力は予想以上に高かった。シジネイ、完山らキャノン砲を装備する選手が多い名古屋を1点に抑えたのは、彼の踏ん張りによるところが大きい。  それにしても、フットサルはサッカーよりもアイスホッケーに近い気がする、ピッチとリンクの広さは同程度だと思われるし、人数も4人と5人。選手交代に制限がないのも、セット(ユニット)ごとに選手交代を行うことが多いのも一緒だ。試合終盤に負けているチームがキーパーを削って攻撃の人数を増やすあたりもそっくりだ。 【第2日第1試合】エスポラーダ北海道 4―4ペスカドーラ町田
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 つねに町田が先手を取って試合を進めたが、走力のある北海道が最終的に追いついた。町田の課題は2ndセットの質の向上である。得点をあげたのは金山友紀、横江怜、ジャッピーニャ、藤井健太といずれも1stセットの選手(横江は2ndセットでプレーすることもあったが)。逆に失点の大半は2ndセットを送り出していた時間に食らった。新加入のマルキーニョスと蒲原旭の故障が直れば選手層は厚くなるが、滝田学や狩野新の奮起も必要だ。  昇格組の北海道は水上玄太の決定力が光った。左足パスの菅原和紀、筋肉質の上貝修、スピードの佐々木洋文、堅実な嵯峨祐太、右足シュートの鈴木裕太郎、キレの仲村学と個性的な選手が多く、それでいて「走り勝つ」という認識は共有できているため、今後もリーグを盛り上げる存在になりそうだ。  
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 バスケットボールのbjリーグでも使用されているスポーツコートが、Fリーグでも使われている。硬いうえにスリッピーでケガの可能性は高くなる気がするが、コートが華やかになるのは間違いない。


posted by Pooh |23:59 | フットサル | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月21日

スタジアム観戦記④(5回目未定)

 「FIVBワールドグランプリ2009」決勝ラウンドの第2日を東京体育館で観戦してきた。


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【第1試合】○オランダ(世界ランク15位)3―2●ドイツ(世界ランク12位)  昨日に白星発進したチーム同士の対決は、フルセットの末、世界ランクでは下回るオランダが勝利した。レフトから、ライトから、バックからとフリールが打ちまくり、決めまくったのがオランダの勝因だと思うが、第1セット序盤のさりげないブロム投入が効いていた。  第1セット、つながりそうなボールがコートに落ちることが続き7-14と劣勢となったオランダは、レフトのスタエレンス・ハイーネをアウトしブロムを入れる。身長194cm、最高到達点316cmと大型のハイーネに比べ、ブロムは身長178cm、最高到達点305cmと小柄だが、俊敏性があり、守備力とキレではハイーネを上回る。強烈なジャンプサーブも装備しており、日本の選手でいうとトヨタ車体の都築有美子に近い。
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 投入された直後から、センターのフールマンの2段トスを器用に打ち切ってブロックアウトを取るなど技巧を発揮し、レシーブでも奮闘。序盤のビハインドが大きく、このセットを取ることはできなかったが、彼女の投入でバランスがよくなったチームは、第2、第3セットを連取した。終盤はややバテたが、彼女が入ったことで負担が軽減されたレフトのスタム、ライトのフリールがここぞとばかりに奮起した。  全日本女子の真鍋政義監督は岡野(弘子)のピンチサーバー、濱口(華里菜)のピンチレシーバーなど予め出すと決めていた感じの交代が多く、男子の植田辰也監督は「ダメだから代えちゃう」といった感じの交代が多いが、チーム(あるいは選手)が崩れる前に、そっとバランスのとれた選手を投入するような采配がもう少しあってもいいように思った。 【第2試合】●中国(世界ランク5位)0―3○ブラジル(世界ランク1位)  ブラジルが2セットを取って迎えた第3セットの終盤、敗色濃厚な中国が意地を見せ、ブラジルは25-26、26-27と二度にわたってセットポイントを握られた。この二度の場面でセッターのダニ・リンスはレフトエースのナタリアへシンプルなトスを上げ、ナタリアのパワフルなスパイクでブラジルはピンチを脱し勝利するわけだが、印象的だったのは二度ともレフトエースのスパイクに対し中国のブロックが1枚だったことだ。  セット終盤のデュースの場面となれば、ブラジルといえども難しいことはそうできない。サーレをしっかりセッターに返し、セッターはエースにシンプルなトスを上げ、あとはエースが決めることを祈りつつブロックフォローをするだけだ。にもかかわらず、中国はレフトへのスパイクにブロックが1枚しかつけなかった。シェイラのバックライトや、センターのクイック、ブロードが気になったのだろう。  デュースの末に負けたりすると、どうしてもエースで負けた感じがするが、クライマックスまでにどれだけエース以外を使って伏線を張ってきたかが勝負を分けていたりする。この日のブラジルがよかったとは思わないが、よくないなりにコート上のメンバーで試合をコーディネートできるのは強いと思う。 【第3試合】●日本(世界ランク6位)1―3○ロシア(世界ランク8位)
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 第1試合には上写真のような状態だったスタンドが、日本の試合になるとビッシリと埋まった(注:同じチケットで3試合観戦できる)。ジャニーズ人気というものはすごい。  スタンドは8割方ジャニオタ、これじゃバレーボール観戦にならんわ――と思わないこともないが、大ファンの濱口の全日本ユニ姿が見たくて生観戦した自分だってミーハーだと思う。沙織(木村)や舞子(狩野)じゃないぶん、マニアっぽいかもしれないけど。Vリーグの試合では埋まらない東京体育館が3階席の隅っこまで埋まっているのは事実であって、ジャニ目当てでもお金を払ってバレーボールを見に来ている人がいるのだから、その人たちがVの試合を見に来るような流れを作ることを考えなければいけないのだと思う。物分かりがいいフリをしているだけかもしれないが。  試合はといえば、日本の選手はえらくお疲れモードで、サーブレシーブはボロボロ、トスはめちゃくちゃ、おかげでアタックはチョン当てという惨状だった。これだけ世界を転戦しているのだから疲れるなというのも無理だが、柳本(晶一)政権下からお馴染みのメンバーがドヨーンとしているのを見ると、内田(暁子)とか石田(瑞穂)とか都築とか、イキのいい選手のハツラツとしたプレーを見たくなる。石田は今回のメンバーに登録されているだけに、なおさら。あ、山口舞が長いプレータイムを与えられたのはよかったと思う。
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 セット間に練習する濱口(奥⑲)と岡野(手前⑦)。濱口はピンチレシーバーで入ってレシーブをミスするなどまだ少し緊張しているようだし、岡野は竹下以上にベテランだが、経験のわりにリーダーシップに欠ける佐野と竹下に代えてこの2人を送り込めば、雰囲気は多少よくなると思う。できれば、セッターには河合(由貴)や冨永(こよみ)、リベロには井上琴絵を思い切って試してほしいが。
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 庄司(夕起、奥⑩)と井上香織(手前④)。年齢的には、大村(加奈子)と多治見(麻子)ではなく、この2人が北京のサブセンターでよかったと思う。そして今頃は、石川(友紀)あたりをガッツリ使う時期なのだと思う。2年ずつくらい遅れている気がする、たぶんだけど。


posted by Pooh |00:44 | バレーボール | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月17日

スタジアム観戦記③(4回目未定)~中学生の甲子園

 中学生の全国大会「全日本少年軟式野球大会」を観戦すべく、横浜スタジアムに行ってきた。

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 ことしで26回目となるこの大会は、全国軟式野球連盟が主催の大会であり、夏の全中とはまったく別の大会である。出場校も、単独の中学校をそのまま出してくる地区もあれば、選抜チームを出してくるところもある。夏の甲子園と同時期に、こちらもプロ野球チームのホームグランドである浜スタで行われており、中学生の甲子園といった位置づけの大会だ。  大会初日の17日は、1回戦2試合と2回戦3試合の5試合が行われた。そのうちの開幕戦のもようをかいつまんでお伝えしようと思う。 【1回戦】HIKONE JBOY’s(滋賀県=近畿)―横浜クラブ(横浜市=開催地)  開会式に続いて行われた開幕戦は、延長戦に突入する熱戦となった。滋賀の広瀬亮太君(3年)、横浜の馬場正行君(3年)の両投手はともに、制球を乱す場面はあるが、威力のある直球と鋭い変化球を投げる右の本格派であり、試合は緊迫した投手戦となった。
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  滋賀の広瀬君。左足がかなり内側に入るため制球はいまひとつだが、打者はボールの出どころが分かりづらく、打ちにくいだろう。
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  横浜の馬場君。ダルビッシュ(有、日ハム)とマー君(田中将大、楽天)を足して2で割ったようなフォームだ。  好機を多く迎えたのは先攻の滋賀。だが、2回表1死3塁ではスクイズを2度ファウル、5回表無死2、3塁ではスクイズを2度空振りと得点を奪えない。後攻の横浜もたびたびランナーを得点圏に進めたが、走者が捕手からの牽制球で刺されるなど好機を生かせない。  ゲームが動いたのは6回裏だった。横浜は1死から3番の田邊翔一君(3年)が出塁し、盗塁と捕逸で三進する。4番・相原貴俊君(3年)のファウルグラウンドへの小フライは一塁手に好捕されたが、田邊君が抜け目なくタッチアップし、本塁を陥れた。しかし、滋賀も7回表に2死から投手の広瀬君に右前適時打が飛び出し、土壇場で同点に。試合は特別ルール(無死満塁からスタート)の延長戦に入る。  延長8回表、滋賀は投ゴロ(三走本塁フォースアウト)、一邪飛、左直で無得点。裏の横浜も一ゴロ(三走フォースアウト)、遊ゴロで簡単に2死となったが、2番の中野速人君(2年)がセンターにサヨナラタイムリーを放ち、熱戦に終止符を打った。
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  サヨナラのシーン。滋賀のセンター辻章汰君(3年)が必死に背走したが、届かなかった。ノックであれば捕れたかもしれないが、暑さで体力と集中力を奪われているうえに、センターにゴロがきたら二塁で一走を刺すべく前に意識を持っていたはずで、相当難しい打球だった。  ちなみに私も8年前にサードコーチャー兼伝令としてこの大会に出ているのだが、チームは初戦をボロ勝ちした後、2回戦で敗退した。1回戦で名門高校の附属中学をボッコボコにした打線は最後まで火が点かず、2回にノーヒットで奪われた1点(四球、捕逸or暴投、犠打、犠飛)を最後まで取り返せなかった。    プレッシャーのないときや自分の状態がいいときに力を出せるのは当たり前、本当に緊迫した場面で力を発揮できてこそ本物――ということを痛感した試合である。また、そういった場面で力を出すために、つまらない練習というものが必要なのだろう。なにも野球に限らず、なにもスポーツに限らず。  ちなみに優勝した二見中には江川智晃(宇治山田商高-ソフトバンク)、準優勝した明徳義塾中には鶴川将吾(明徳義塾高-亜大-パナソニック)がおり、たまたま出場できて2回戦で散った我がチームからも甲子園球児が2人出た。なにも甲子園に出ることが偉いとは思わないが、きょう浜スタでプレーした選手の中から、数年後の甲子園球児が出てくれればちょっと嬉しい。
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 地元・神奈川県の中学校のブラスバンド部による友情応援は、この大会の魅力のひとつ。先日、中学の頃のチームメイト10人ほどと飲んだが、皆「ブラスバンドの応援が嬉しかった」と口を揃えていた。学校名を控えてくるのを忘れましたが、暑い中ご苦労様です。日焼けと熱射病に気をつけて、最終日まで大会を盛り上げてください。  ※大会は20日(木)までの4日間、全試合が横浜スタジアムで行われ、入場料は無料。公式サイトはこちら


posted by Pooh |20:05 | 高校野球・少年野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月16日

TVorラジオ観戦記②(3回目未定)

 少し古い話になるが、女子バレーボールワールドグランプリ大阪大会最終日・日本vsロシア戦をバイト先のTVで見た。


 坂下(麻衣子、JT)に代わって出場した狩野舞子(久光製薬)が13得点の活躍を見せ、日本はロシアに勝利。若返りを図っているロシアに竹下(佳江、JT)や佐野(優子、久光製薬)を使って勝っても喜べないが、この大阪大会での2人のマイコの活躍は、明るい材料だったと思う。
 
 
 攻撃オンリーの坂下と、オールラウンドな狩野。タイプが違うだけに比べづらいが、3回以内に相手コートにボールを返す競技の性質を考えると、レシーブもつなぎもできる狩野が上か。マイコとマイコを対決させるなら、沙織(木村、東レ)に沙織(有田、NEC)、メグ(栗原恵、パイオニア)にレグ(都築有美子、トヨタ車体)を当てたいところだ。都築は、なぜ呼ばれないのか事情は分からないが、北京のチームに入れても高橋(みゆき、元NEC)からレギュラーを奪ったように思う。


 そういえば、都築と同い年で都築同様に攻守両面で活躍できる吉澤(智恵、元武富士)のスペインリーグ移籍が決まったもよう。その元武富士勢だが、リベロの今村(直美)はルーマニアリーグ、セッターの原(桂子)は久光、センターの内藤(香菜子)はNEC、石川(友紀)はJT、アウトサイドの澤畠(文子)と服部(安佑香)は上尾、砂田(遥)はPFU、石田(瑞穂)は久光とレギュラークラスはほぼ移籍先が決まった感じだ。チーム全体移籍は叶わなかったが、石川や石田のような若いタレントが、廃部により競技をやめることにならず、とりあえずホッとしている。うまい選手は受け皿があった、ワーイワーイ――で喜んでいては何も変わらないと分かってはいるのだが。


 ただ、内藤がNEC、石川がJTとなると、成長著しい竹内(沙耶歌、NEC)や西山由樹(JT)はベンチ暮らしになる。不況によるチーム数減で若手の成長の機会が少なくなってしまう(石川と西山由は石川のほうが年下だが、選手として成長途中にあるのは西山由だ)のは残念だ。その中で出番をつかんでこそ本物なのかもしれないが、使われているうちに一人前になる宮田(由佳里、東レ)のようなパターンもあると思うのだが。



 そんなこんなで、話が試合から完全に外れたところで第2回終了。夏休みはスタジアム巡りと写真の勉強に重点を置いているので、きちんとした記事が書けていません。もし楽しみにされている方がいたら、申し訳ありません。

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2009年08月10日

TVorラジオ観戦記①(2回目未定)

 8日(土)、起床すると時刻は昼近く、ラジオをつけるも楽しみにしていた高校野球の開幕戦は序盤の点の取り合いが終わっていた。この反省を踏まえ、この2日間はアラームを5段階に設定し8時に起床したが、すると2日連続で第1試合が雨天ノーゲームとなる。このあたりの間の悪さは、遺伝だけに私の努力ではどうしようもない面がある。


 さてさて、その2日連続でノーゲームとなった如水館(広島)vs 高知(高知)の一戦だが、如水館の幸野宜途(3年)、高知の公文克彦(3年)の両背番号1はともに5番打者であり、打者としても高い能力を持っている。初日に登場した明豊(大分)の今宮健太(3年)しかり、西条(愛媛)の秋山拓巳(3年)しかり、どうやら今大会は投打の両面でチームの軸となっている選手が多いようだ。


 中京大中京(愛知)の堂林翔太(3年)は投手としても外野手としてもプロ注目の逸材であり、帝京(東東京)の平原庸多(3年)は140km/h超の本格右腕にして地方大会で4割2ホーマー。この他、安井亮輔(3年=山形・酒田南)、佐藤朔弥(3年=宮城・東北)、庄司隼人(3年=静岡・常葉橘)、岡大海(3年=岡山・倉敷商)、崎田聖羅(3年=島根・立正大淞南)、阪本寛典(3年=徳島・徳島北)らも文字通り投打の中心だ。


 思い返せば昨夏の好投手は、福島由登(大阪桐蔭、現青学大)、戸狩聡希(常葉菊川、現ヤマハ)、土屋健二(横浜、現日本ハム)、板木勇幸(駒大岩見沢、現駒大)、赤川克紀(宮崎商、現東京ヤクルト)、小熊凌祐(近江、現中日)、鍵谷陽平(北海、現中大)ら下位を打っていた選手が多かった。近田怜王(報徳学園、現ソフトバンク)、伊波翔悟(浦添商、現沖縄電力)、西勇輝(菰野、現オリックス)ら中軸を打つ選手もいたことはいたがが、さりとて野手としてドラフト候補に挙がるほどではなかった。智弁和歌山のような部員数を限定する学校や、選手層の薄い“普通の学校”に所謂4P(4番でピッチャー。名前を挙げた選手の中には3番や5番もいるが)がいることは珍しくないが、帝京、東北、酒田南といった強豪を筆頭に大会全体でここまで4Pが多いのは珍しい。


 たまたまといえばたまたまなのだろうが、少子化、不況による公立人気、野球で学校を盛り上げようとする高校の増加などで選手が分散し、強豪校とはいえ上手な子には両方をやらせないと戦力的に厳しいのかもしれない。


 というのはおそらく考えすぎで、プロでの成功者が多い松坂世代は、松坂大輔(横浜、現米レッドソックス)をはじめ、寺本四郎(明徳義塾、元ロッテ)、和田毅(浜田、現ソフトバンク)、村田修一(東福岡、現横浜)、東出輝裕(敦賀気比、現広島)、石堂克利(愛工大名電、元ヤクルト)ら投打の両方で注目される選手が多かった。3年時に甲子園不出場の藤川球児(高知商、現阪神)、捕手兼リリーフエースとして登場した久保田智之(滑川、現阪神)もなかなかのバッティングセンスの持ち主だ。当然、当時は今よりも子どもの数は多かったはずで、少子化だろうがベビーブームだろうが、プロで成功するには高校時代は両方やってナンボなのかもしれない。この世代には久保康友(関大一、現阪神)や多田野数人(八千代松陰、現日本ハム)もいるわけで、4Pであることが必要条件ということもないわけだが。

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2009年08月06日

第37回日米大学野球選手権大会レビュー

*以下の文章は、日本ジャーナリスト専門学校WEBスポーツ紙「ジャナスポ」に掲載された「座談会 第37回日米大学野球選手権大会レビュー」(企画・編集:管理人)です。宣伝ですが、ジャナスポの関東大学サッカーコーナーは、マッチレポートからジャナスポ選定ベスト11まで充実しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。



 7月12日(日)から16日(木)にかけて行われ、日本代表が米国代表を3勝2敗で下した第37回日米大学野球選手権大会。今回は、この大会の第2戦(東京ドーム)と第5戦(神宮球場)を生観戦したAMと大学野球フリークを自負するKの3人が、大会を振り返りつつ、今秋以降の大学野球界を展望する。



ハンカチ王子は伸び悩み
K:第2戦と第5戦を生で見て、日本チームの印象はどうだった?
A:バッテリーが来年の世界大学選手権を見据えて3年生以下の選手中心だった一方で、野手は4年生が多くて、少し中途半端な感じがした。
M:同感。今のベストメンバーでもなければ、完全に来年用のチームでもなくて、4年生ってことで選考から漏れたピッチャー、キャッチャーは少しかわいそうな気がする。
K:アメリカの選手と比べて、体つきは差があった?
A:アメリカのほうも1、2年生主体の若いチームで、体も想像していたほど大きくはなかったね。ピッチャーで1人、すごいデカい選手がいたけど、あとは日本選手と同じくらい。
K:試合運びのうまさはどちらが上に感じた?
M:日本もアメリカも試合運びは下手。ピッチャーの交代が多かったのもあるけど、とにかく試合が長くて。
A:長かった、長かった。2アウトから四死球でランナーが出て、そこから何点も入って、ピッチャーが代わって、と。
K:2人が見た2試合はどちらも斎藤(佑樹、早大3年)君が日本の先発だったけど。
M:率直に言うと、印象は良くない。完全に伸び悩んでいるな、と。
A:高校のときのほうがよかったのかなと。
K:具体的にはどのへんに物足りなさが?
A:特に5戦目はフォアボールが多かったね。アウトをリズムよくとっているときに、ポンと出しちゃって、そのランナーが帰ってきて。高校のときの落ち着いたピッチングからは程遠い姿だった。
M:三振をバタバタ取るわけでもないのに、打たせてとることもできない感じで。バックも守りづらいと思う。
A:もしアメリカが彼に注目していたなら、この大会で評価を下げたのは間違いないかな。


左投手の台頭が待ち遠しい
K:同じ早大の大石(達也、3年)君はどう? 早大の応武(篤良)監督は、運動神経と野球センスを生かしてショートで育てたいみたいだけど。
M:良かったね。球も速くて、度胸もあって。
A:試合を見ていた感じでは、斎藤君よりよかったと思う。150km/hを超える球をバンバン投げてたし、三振が欲しい場面で三振を取れていたし。大石株は上がったんじゃないかな。
K:なるほど。ただ、来年の世界大学選手権を考えると、大石君みたいな選手がもう1枚必要かなと思うんだけど。先発が崩れ始める6~7回のピンチを1人目で止めて、左ピッチャーを挟んで、最後の9回をもう1人で締める感じ。
M:確かに。今回は大石君を中盤に出して、最後に菅野(智之、東海大2年)君を使っていたけど、3年生以下で他に候補っている?
K:ボールに勢いがあるのは明大の森田(貴之、2年)君、中大の山崎(雄飛、3年)君、国学大の村松(伸哉、3年)君。あと、連投が利く選手となると、鹿沼(圭佑、東洋大3年)君とかね。
A:今回選ばれたメンバーでは、野村(祐輔、明大2年)君もリリーフでいけそう。
M:斎藤君より野村君のほうがキレてるね、間違いなく。
K:ただ、右投手は駒が揃っているから、誰をどこに配置してもそこそこは通用する気はするね。心配なのは左投手。今回は乾(真大、東洋大3年)君と中後(悠平、近大2年)君がメンバーに入っていたけど、もう少し人数がほしい。
A:今の4年生にわりといいピッチャーが多いんだよね。慶大の中林(伸陽、慶大)君とか。
K:そうそう、古川(秀一、日本文理大)君とか藤原(正典、立命大) 君とかね。
M:来年までに誰が伸びてくるかな。
K:地方の大学はちょっと分からないけど、垣ヶ原(達也、青学大2年)君は高校時代に比べてたくましくなったと思う。ただ、これだけ右のいいピッチャーがいるわけだから、今回は4年生でも左を選んで、左右を交互に投げさせる練習はしといてもよかったと個人的には思う。
A:あと、メンバー構成は来年を見据えた感じだったけど、投げる順番が決まっている感じで、次に誰が出てくるかだいたい分かった。だから、継投の練習にはなっていないかな。まぁ、ファンの二神(一人、法大4年)君を生で見れなかったのが悔しいだけだけど。


扇の要に誰を据える?
K:捕手に移ろうか。小池(翔太、青学大3年)君と佐藤(貴穂、東洋大3年)君はどうだった?
A:正直、キャッチャーは印象に残ってない。存在感がなかったといえばなかったし、無難にまとめていたといえばまとめていたのかもしれない。
K:5試合で計26失点したけど、ピッチャーが投げにくそうな感じは?
A:うーん。急造バッテリーだから、さすがに相性ピッタリというわけではなかったけど、相性が悪いというよりは純粋にピッチャーの調子が悪かったと思う。
M:佐藤君って、チームで正捕手になったのは今年からだよね?
K:そう。昨年までは大野(奨太、現日本ハム)君がいて、代打でときどき出てくるくらいだった。そういう意味では伸びシロがあるから、1年後にはもっとよくなっているかもしれない。肩やフットワークはもともといいし。
M:でもキャッチャーって経験が大事じゃない?
K:そう。経験が浅いから、鼻が利かない部分がある。その点は小池君が上で、常総学院でも青学大でも下級生のときからマスクをかぶっているから、「ここは2点までなら取られて大丈夫」とか「マウンドに行ってピッチャーに一息つかせたほうがいい」とか、感覚的に分かっている感じがする。ただ、その能力は、現時点では鮫島(哲新、中大3年)君が一番あると思う。
A:ああ、鮫島君もこの学年か。確かに、伏線を張りながら9回をコーディネートする力は鮫島君のほうがあるかもしれない。佐藤君のその能力はあと1年で伸びるのかな?
K:分からない。あと1年、東都でマスクをかぶれば、間違いなく経験値は増えるけど、東洋大ってあんまり細かい野球をしないから。
A:5連覇しているけど、試合巧者ではないと。
K:うん。相手に真正面からぶつかって、がっぷり四つに組んで、終盤に個人能力の高さと選手層の厚さで寄り切る感じ。結構簡単に失点するし、チャンスでダブルプレーとか三球三振になることも多い。だけど、空振りばかりしていたバッターが最後にホームランを打ったり、ランナーを出したピッチャーが決勝点だけは与えなかったりして、結果的に勝つのね。
A:じゃあ、日本がスモールな野球をしたいなら、東洋勢は中心に据えないほうがいいかもね。
K:かもね。ただ、逆に言うと、内容はどうあれ最後には勝ちきる癖がついているから、真剣勝負の試合では頼りになると思う。
M:なるほどね。あと、キャッチャーで来年までに伸びそうな子はいるの? 今回、1次候補には広陵で野村君の球を受けていた小林(誠司、同大2年)君が入っていたけど。
K早大の杉山(翔大、1年)君がおもしろい。1番を打つこともあるくらい走力や積極性があって、ガッツもある。早大は今年、細山田(武史、現横浜)君が抜けて、誰を正捕手にするか注目されていたけど、結局はルーキーの彼がほぼずっと出ていた。白川(英聖、3年)君、市丸(大介、2年)君と甲子園優勝キャッチャーがいる中で使われんだから、応武監督の期待も大きいと思うよ。


中軸の勝負強さに物足りなさ
K:野手で目立ったのは?
A中田(亮二、亜大4年)君の不振が目立った。4番にチャンスが回ってくることが多かったんだけど、そこで三振することが多くて。
K:彼は普段、亜大では3番を打っていて、1死2塁で“最悪、セカンドゴロでランナーを進めますよ”というスタンスで打席に入ることが多いから、ポイントゲッター役は難しかったのかもしれない。体型に似合わず3番タイプのアベレージヒッターだし。
A:高校時代のいいイメージが強いぶん、ちょっとガッカリしたというか。ただ、人気はすごかった。“おかわりー”とか“中村ノリ”とか、みんな思い思いに有名選手に重ねていて、最終戦になるとみんな“ブーちゃん”って呼んでいた。そうそう、私の後ろの席にアメリカ人の男性がいて、場内アナウンスで中田君が紹介されているときに「ヒー イズ ベーブ・ルース」って言ってた。でも、ルースのようには打てなかったね。
M:中田君に限らず、三振が多すぎるよ。毎試合10個前後してるもん。
K:そんなに長打を打てるチームじゃないのに、こんなに三振してたらダメだと思うんだけど、アメリカのピッチャーがバットにも当たらない球を投げてた?
M:いや、そうとは思わないけど。加藤(政義、九州国際大4年)君とか、しっかりスイングができている選手はバットに当たってたし。加藤君はきちんと自分のプレーができていた感じがする。
A:あと、トップバッターの亀谷(信吾、法大4年)君がよかったかな。
K:確かに、大会を通じてよくヒットを打ってるね。春のリーグ戦の好調をそのまま持ち込んだ感じ。ただ、法大もビッグな野球をするチームだから、亀谷君も四死球でコンスタントに塁に出るタイプの1番打者じゃないね。打線に勢いをつけるタイプ。
A:確かに。でも今回は、亀谷君、伊志嶺(翔大、東海大3年)君の1、2番は及第点だと思う。中軸がチャンスに打てなかった。中原(恵司、亜大4年)君はまずまずだったけど、中田君が良くなかったし……
M:キャプテンの荒木(貴裕、近大4年)君も良くなかった。最後は3番から下位に打順を落とされてたし。
K:荒木君は職人タイプだから、3番でショートは少し荷が重かったかもしれない。内野は宇高(幸治、早大3年)君、原(寛信、早大3年)君、林(裕也、駒大4年)君と昨年に結果を残したメンバーがこの春にいまひとつで、メンバーに入らなかったんだよね。そのぶん荒木君に負担がかかった気がする。


秋はみんなで神宮に
K:こうやってポジション別に振り返ると、どのポジションもやや中途半端な感じがするね。
A:そう。来年を見据えているようで、完全には割り切れていなくて。選考基準も能力で選んだのか現在の調子で選んだのかちょっと分からないし。
K:「秋季リーグはこの選手を見に行きたい」と思った選手はいた?
A:うーん。プレーを見た選手はだいたい分かったから、むしろ観戦した日に出なかった選手を見たいかな。個人的には、二神君。法大の試合に行きたい。秋も強いよね?
K:たぶん強いと思うよ。打撃は水ものってよく言うけど、あのチームの打撃、水ものじゃないもん。春のリーグ戦、12試合で65得点でしょ。4割打者も2人いたし。ピッチャーも春はケガで満足に働けなかった加賀美(希昇、3年)君と武内(久士、4年)君が戻ってくるから。
A:早大や明大が法大に春秋連覇をさせまいと必死になるだろうし。斎藤君、大石君、福井(優也、3年)君、松下(建太、4年)君と揃う早大の投手陣に、法大打線がどこまで通用するのかも見たい。
M:私も生で見れなかった東浜(巨、亜大1年)君を見たいな。昨年の春の選抜から応援してるし。
A:Kは応援している大学とか選手とかいるの?
K:昨年からずっと見ている中大かな。今回のメンバーにも選ばれた沢村(拓一、3年)君、リリーフ候補のところで名前をあげた山崎君の2枚看板は強烈だし、キャッチャーが鮫島君でしょ。どんどん強くなっているから、常総学院の島田(隼斗)君とか鹿児島工業の内村(尚弘)君とか、常葉菊川の上嶋(健司)君とか1年生もいい選手が入ってきたし。沖縄商学で東浜君とチームメイトだった西銘(生悟)君はもうレギュラーに定着したし。
M:そうなんだ。二遊間は3年生以下が林崎(遼、東洋大3年)君だけだったから、若い選手が出てくるといいね。
A:法大は六大学で亜大と中大は東都だけど、どちらも神宮だから、秋はみんなで通おう。
M:そうね。世界大学選手権への秘密兵器を探しながら。

posted by Pooh |03:11 | 大学野球2009 | コメント(0) | トラックバック(0)
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