2009年01月22日
■降格だけは避けたい…■
バレーボールのVリーグ女子は来季から、1部にあたるプレミアリーグのチーム数が10から8へと減ることが決定している。例年は下位2チームが2部上位チームとの入れ替え戦に回り、たいていはそこで勝利を収め1部に残留するのだが、今季終了後には少なくとも2チームが降格の憂き目に遭う。
なんとしても降格は避けたいとの思いから、オフの各チームの補強は例年以上に力の入ったものだった。北京五輪で銀メダルに輝いたアメリカ代表からは2枚看板のトム・ローガン(久光製薬)とハニーフ・タイーバ(パイオニア)が来日し、日本戦に活躍することで有名なコロンボ・レナタ(トヨタ車体)、2年前に久光製薬を王者へと導いたフォフィーニャ・アナパウラ(NEC)の両ブラジル人もやってきた。4年に一度の五輪が終了し選手が環境を変えやすいタイミングだったこともあるが、今季のVリーグのコートには世界トップクラスの選手が多く立っている。
■コンビは一日にして成らず■
とはいえ、コンビが肝のこの競技、優良助っ人の獲得がすぐにはチーム力のアップにつながらない。事実、11月にシーズンが開幕してみると、スタートダッシュをかけたのはメンバーに変動がなかったチームだった。外国人選手も代表戦士もおらず、夏場に日本人選手だけでじっくりと熟成をすすめた武富士と岡山が開幕3連勝を飾り、主力の顔ぶれにまったく変化がなかったデンソーが1レグを8勝1敗で駆け抜けた。
一方でレフトエースのレナタが加入したトヨタ車体はレフトの今西郁瑠をライトに、ライトの高橋翠をセンターにまわした玉突きコンバートが落ち着くのに時間を要し、1レグは2勝7敗に終わる。スーパーエース、ハニーフの加入で栗原恵の守備面での負担が増えたパイオニアも不安定な戦いに終始し、連勝と連敗を繰り返した。フォフィーニャの加入の他にもセッター2枚の引退、主力の出遅れ等を抱えたNECも1レグは5勝4敗と波にのれず、序盤戦ではオフに動かなかったチームが上位を占めた。
■2巡目の対戦、変わる風向き■
ところが、2レグに入ると風向きが変わる。首位をひた走っていたデンソーは先週末の2連戦をともにストレート負けで落とした。18日(日)の武富士戦はセッターの横山雅美が負傷により出場できず、セッター経験の浅い新人の鈴木裕子がトスを上げたため仕方ないとしても、17日(土)のパイオニア戦は栗原&ハニーフの強打の前になすすべなく完敗を喫した。1レグを勝ち越して終えた武富士と岡山も、2レグはここまでそれぞれ1勝3敗、2勝3敗と負けが込んでいる。固定メンバーで戦うということは、コンビの熟成がすすめやすい反面、相手チームにつかまりやすい危険性もはらんでいる。
■親会社の不況もなんのその■
対照的に、新布陣がフィットせずスタートでコケたチームは次々と調子を上げてきた。1レグで2勝しかできなかったトヨタ車体は年末の皇后杯制覇で自信をつかみ、2レグはここまで3試合で2勝。レナタ&都築有美子のレフト対角はリーグ屈指の破壊力を有し、不慣れなセンターに挑戦中の高橋も10日(土)のJT戦で5つのブロックを奪うなどパフォーマンスを上げている。
パイオニアは先週末の2連戦に2連勝、とりわけ18日(日)のJT戦では栗原がアタック決定率50%(17/34)、ハニーフが41.5%(27/65)と自慢の大砲が爆発しての勝利だった。職人・江口理代が引退した穴が懸念されたライトも、先発・細川麻美-救援・冨永こよみという若い2人の継投でカバー。日本代表の両センター(庄司夕起と多治見麻子)は健在で、どこからでも点が取れる魅力的な攻撃型チームができつつある。
そして、完全に波にのったのがNECである。2レグに入って4戦4勝、うち3戦はストレート勝ちと勢いが止まらない。新人(昨季は内定選手として出ていたため実質2年目)の内田暁子が大車輪の働きを見せ、国際大会で衰えを披露した高橋みゆきも国内ではまだまだトップクラス。大貫美奈子、内山みなみの引退で心配されたセッターも、青山学院大で内田の1年先輩にあたる秋山友美が落ち着いたトスワークを見せている。ここにきてエース格のサウスポー有田沙織が故障から復活してきており、この選手が万全になれば勢いはさらに加速するだろう。
■いざ、中盤戦の天王山■
今週末の24日(土)には東京体育館でデンソーとNECの首位決戦が行われる。Vリーグはレギュラーラウンドの上位4チームによるファイナルラウンドで1位を決めるため、レギュラーラウンド1位にそれほど意味はないのだが、中盤に差し掛かったリーグ戦のひとつの大一番であることは間違いない。京都・清水寺の森清範貫主は08年を象徴する漢字として“変”を揮毫したわけだが、混戦のリーグを抜け出すのは“不変”の代表格デンソーと“変”の代表格NECのどちらであろうか。
posted by Pooh |00:18 |
バレーボール |
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2009年01月10日
九州で最も地味な県であろう佐賀県に、佐賀県立森林公園野球場という立派な野球場がある。1999年に完成した同野球場は、名前の通り県立の森林公園の中にあり、県民の間では「みどりの森」の愛称で親しまれている。県内にプロ野球チームがないため専ら高校野球や少年野球に用いられるが、両翼99.1メートル・中堅122メートルとサイズは十分。芝は天然でスコアボードは磁気反転式、ナイター用照明も備えた国内屈指のスタジアムである。
その「みどりの森」が竣工されるまで、佐賀県のアマチュア野球のメッカだったのが佐賀球場だ。2008年夏に「がばい旋風」を巻き起こした佐賀北ナインは“みどりの森育ち”だが、1994年に主将・西原正勝の劇的満塁弾で全国を制した佐賀商ナインは“佐賀球場育ち”。98年に實松一成(現巨人)を擁して松坂世代の甲子園で2勝した佐賀学園ナインも、また然りである。
老朽化が著しく進んでいた佐賀球場は、県民の反対むなしく2004年限りで閉鎖・撤去された。したがって1999年からの約6年間が「みどりの森」との併用期間だったわけだが、子どもたちに人気があったのは佐賀球場である。「みどりの森」と比べてボロくて、不便で、きたない佐賀球場だが、そのきたなさは歴戦の跡。「峯(謙介=佐賀商優勝時のエース)もこのベンチに座っとったとばい」「そこにおいどんも座りよっとばい」「がばいすごか」などと会話がベンチには飛び交った。どれほどボロくても、むしろボロいがゆえに、そこは佐賀県の野球少年の聖地だったのだ。
“コクリツ”というのも、そういうものではないか。
国立よりも新しいスタジアム、国立よりもきれいなスタジアム、国立よりもピッチとスタンドが近いスタジアムは関東圏内だけでも数多くある。それでも、最後は国立なのだ。
きのう10日(土)、国立で行われたのはラグビーの第45回全国大学選手権大会の決勝。FB船津光(3年)のPGで帝京大が先制するも、早大はNO.8豊田将万主将(4年)のトライとFB田邊秀樹(3年)のGで前半のうちに逆転する。早大は後半にも豊田のトライなどで得点を重ね、20-10で快勝。対抗戦での雪辱を果たし、聖地に『荒ぶる』が鳴り響いた。
そして、あす12日(祝)に行われるのが第87回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦。準決勝からが国立だった昨年度までとは異なり、今年からは決勝進出の2校のみが国立でプレーできる。国立から遠い学校のほうが国立への執念は上だったのだろうか、前橋育英[群馬]と鹿島学園[茨城]が消え、鹿児島城西[鹿児島]と広島皆実[広島]が残った。器用な大砲・大迫勇也(3年)を軸に据えた鹿児島城西の攻撃は破壊力抜群だが、広島皆実の中盤の構成力も一見の価値あり。埼玉スタジアム2002で満足できなかった2校の頂上決戦は14時05分キックオフである。
【注】3枚目の写真は10日(土)の埼玉スタジアム。当日券を買い求める観客の列はチケット売り場(左側にある円筒形のベージュ色の建物)から始まり、写真右側のあたりで曲がり、手前のあたりが最後尾。
田舎者の私は人の多さに耐えきれず、通ったばかりの道を引き返し、平和な国立競技場でラグビーを観ることとなりました。
posted by Pooh |21:50 |
ラグビー |
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2009年01月03日
2日遅れですが、あけましておめでとうございます。
昨年の5月にブログを始めて、約8か月で43本の記事をアップしました。学生という立場もあり、内容も文章力も更新頻度もさほど高くないなか、80000を超えるアクセスをいただきました(うち1割ほどは自分自身だと思います)。本当にありがとうございます。
少し私自身の話をさせていただきますと、兵庫県西宮市生まれということもあり、幼い頃より野球が大好きでした。この学校(日本ジャーナリスト専門学校)に入学したのも、野球雑誌の編集者やスポーツ紙の野球面の記者になりたいとの思いからです。
野球のなかでも、とりわけ学生野球の大ファンで、春から夏にかけては神宮球場に足繁く通っていました。東京六大学、東都1部、東都2部、全日本大学選手権……。おかげさまで野球の知識は増えましたが、同時に、野球を“相対化”できなくなっていました。
毎日のように野球を見ていれば、野球のルールや戦術には詳しくなります。一方で、野球がスポーツの中で(あるいは世間の中で)どういう位置づけなのかということを見失っていきます。当時の自分の頭の中では、野球がスポーツと同義語でした。
それに気づいて以来、野球に還元するために、意識的にいろんなスポーツを観るようになりました。サッカー、バレーボール、バスケットボール、陸上競技……。シンクロナイズドスイミングやチアリーディングもルールが分からないまま観にいき、専門用語が分からないままブログに書きました。
他のスポーツを観るようになって以来、野球を観る機会・書く機会が減りました。ゆえに、野球を相対化できるようになったのか、自分ではよく分かりません。ただ、いろんな競技を観に行ったことで、結果的に守備範囲が広がりました。野球のために観に行ったバスケットボールやバレーボールが、今では野球と同じくらい大好きです。
年末、実家のテレビの前で年賀状を書きながら、有馬記念とKEIRINグランプリとDynamite!!を観ました。いずれも、これまでは興味のなかった競技です。“絶対に野球がいい!”と思っていた半年前の自分の方が、ある意味で強かったのかもしれません。ただ、“何でもこい!”と思っている現在の自分の方が、しなやかさでは一枚上かと。22歳にもなると、自分で確認できる成長というものはなかなかないのですが、その点(スポーツ全般に関する好奇心)では、多少、成長したのかと思います。
2009年は忙しい年になると思います。学校の授業も大切ですし、就職活動もしなければなりません。学生生活最後の年になるので、長期休暇の間に旅にも出たいと思っています。私が崇拝するYUKIは「ハードルは 低くしておくものよ 覚えててネー」と歌いましたが、今年ばっかりは「高ければ高い壁の方が 登ったとき気持ちいいもんな 」スピリットで攻めていきたいと思います。
ジャーナリストを目指しているとは思えぬ、冗長な文章になりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ではでは、本年もよろしくお願いいたします。
2009年1月 管理人
posted by Pooh |10:08 |
ジャナ専 |
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