2008年09月05日

中大に注目

 東都大学野球の秋季リーグ戦が明日開幕する。この春に2部で優勝を飾り、入れ替え戦で駒大を破って1部に昇格した中大に注目したい。


 投手陣には本格派が揃う。1年時からエース格の山崎雄飛(2年・芝浦工大)と、入れ替え戦で無安打無得点を達成した渡邊洋平(1年・日大東北)が先発2本柱。直球にボリューム感のある澤村拓一(2年・佐野日大)、身長195cmの中村尚史(3年・武蔵工大付)がつなぎ、守護神の美馬学(4年・藤代)が最後を締める。この投手陣をリードするのは、鮫島哲新(2年・鹿児島工)。一昨年夏の甲子園を沸かせた、スケールの大きな司令塔である。


 打線に目を移す。アグレッシブなプレーを見せる美馬健太(3年・北海)、小技の利く土居慎司(2年・今治西)がチャンスメーカー。主将の堀大樹(4年・佐賀商)、1年生ながら春に本塁打3発を放った井上晴哉(1年・崇徳)、右方向に打球が伸びる鮫島が並ぶ中軸は強力だ。


 下位はやや流動的だが、本来は中軸の岡山真澄(3年・桐光学園)、打撃センスのある村山雄輝(3年・桐光学園)、俊足の杉沼慶(1年・秋田中央)、内外野をこなす久保田亮平(2年・静岡)、攻守に小回りが利く遠藤一星(2年・駒場学園)、シュアな志田卓也(2年・静岡市立)らが揃う。相手投手の左右や調子によって組み換えが可能であり、固定されていないことはむしろ強み。一発長打の奥貴之(3年・佐賀商)、外野守備に定評のある村山優也(2年・水戸商)ら質の高いメンバーがベンチに控え、選手層も厚い。


 弱点は、投手陣が“右傾化”していること。東洋大や亜大の左打者を抑えるためにも、継投にアクセントをつけるためにも、左が1枚は欲しいところだ。豊田克己(3年・清水東)、入江慶亮(1年・浜田)あたりが候補になる。打線では、井上、岡山ら一発長打型と、土居、杉沼ら小柄な俊足軽打タイプに大きく2分されてしまう点が気がかり。一発長打型の選手ところでは得意の機動力が使いづらく、俊足軽打型の選手には打席での怖さがない。美馬健に加え、バランスのとれた選手がもう1人スタメンに必要だ。


 少し数が多すぎるほど選手の名前を出したが、名前の後ろの括弧の中を見てほしい。4年生は主将の堀と美馬学のみ、非常に若いチームなのだ。とりわけ、先発2本柱の山崎と渡邊、捕手の鮫島、4番の井上といった幹の部分は2年生以下である。黄金時代を謳歌している東洋大と亜大は4年生への依存度が高く、来年は戦力ダウンが必至。それだけに、中大は今秋1部に残留すれば、来年以降は優勝争いに絡むことが十分可能になる。昨年に若いメンバーで優勝争いに絡んだ駒大が今春に2部落ちするなど、戦国東都の戦いは甘いものではない。甘いものではないが、期待はふくらむ。

posted by jjc_skentaro |18:24 | 大学野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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