2009年12月20日

いよいよ

 Xボウルだ。

 対戦カードは「鹿島vs富士通」。ファーストステージで対決した際は、残り2秒からのフィールドゴールで富士通が逆転勝ちを収めている。力量が拮抗しているだけに、今回も接戦だろう。

 注目したいのは富士通のランニングバック(RB)の走りだ。エースRBの#28進士祐介は、華麗なステップで相手ディフェンスをかわすロビーニョ・タイプ。ケガからの復帰まもないシーズン開幕直後はこわごわと走っている感があったが、セカンドステージあたりからはキレキレ。おそらく、現在の富士通が最も自信を持っている攻撃は「進士」だろう。

 その進士が「いい刺激になっている」と存在を認めるのが新人の#30金雄一。簡単に当たり負けしない肉体を武器に、ゴリゴリと直線的に進むカカ・タイプだ。ファイナルステージ1回戦のアサヒビール戦の第3Qには、77ヤードのビッグリターンを見せて会場を沸かせた。

 もう1人、忘れてはならないのが3度目の決勝に挑む「走る伝説」#20森本裕之だ。スピードやフィジカルにものを言わせる若い2人とは違い、間合いで相手を外していくフィーゴ・タイプ。アサヒビール戦では2TDを決め、「感覚的にだが、相手のいないコースが見える」と試合後に語っている。

 この3人の好RBをどう使い分けてくるのか、東京ドームでの藤田智監督の采配が楽しみだ。

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2009年12月07日

Xボウル

 12月21日(月)に行われるXボウルの対戦カードが「鹿島vs富士通」に決まった。鹿島は5日(土)、パナソニック電工に17点を先制されながらも徐々に追い上げ、34-26の逆転勝利。一方の富士通は6日(日)、落ち着いた戦いぶりでアサヒビールを31-21で退け、決勝進出を決めた。


 鹿島と富士通は1stステージ(レギュラーラウンド的なもの)でも一度戦っており、その際は富士通が22-20で接戦を制した。序盤は鹿島が試合を優位に進めていたが、富士通が第3Qに大量10点を奪い逆転、再び鹿島が勝ち越すも残り数秒で富士通が#35西村のフィールドゴールで再々逆転―という非常に劇的な試合だった。力の拮抗した両者だけに、今回も手に汗にぎる展開となるだろう。


 鹿島と富士通の戦いは、QBは1人体制と2人体制のどちらがいいか、というのが裏テーマになる。鹿島は#10尾崎が1人でオフェンスをコーディネートする。尾崎がコケればチームがコケる。事実、1stステージの富士通戦では、第3Qに尾崎の調子が狂い始めてから富士通に流れが傾き、結果的に逆転負けを喫している。


 対する富士通は、ランの#19吉田、パスの#18出原とタイプの違うQBを使い分ける。1人がコケても大丈夫という強みはあるが、吉田が出てくればラン、出原が出てくればパス―と攻撃が読まれやすい難点があり、1stステージ中盤以降、パスコースを消された出原がQBサックを受けることが目立っている。逆に、意表を突いて出原が走った場合はヤードを稼げているだけに、タイプの違いを逆手に取れれば面白い。


 ここまでの戦いぶりは富士通のほうが順調だが、いわゆる「絶対に負けられない戦い」をモノにする勝負強さは鹿島のほうが上。2試合を戦えば1勝ずつするのが妥当な両者の力関係を考えると、先に負けた鹿島が確率的には有利とも思える。充実のシーズンを送る富士通が押し切るか、鹿島が底力を見せるか。2週間後が楽しみだ。

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