2008年12月16日
少年よ、大地で遊べ。
12月12日付の読売新聞に“園児の3割 視力「1.0未満」”と見出しのついた記事が載った。文部科学省が今春に健康診断を受けた全国の幼稚園児と小中高校生から約330万人のデータを抽出したところ、「視力1.0未満」は園児の28.9%、小学生の29.9%、中学生の52.6%に上ったという。いずれも前年と比べて増加しており、過去最高(最悪)の結果となった。
視力低下の原因として、記事ではテレビやゲーム機器の影響が挙げられ、文科省も「外で遊ばず、家にいる時間が長いのが要因」と分析している。私が小学生の頃、ゲームといえばスーパーファミコンが相場だったが、十年ひと昔とはよくいったもの。プレイステーション、Xboxなどスーパーファミコン以上にボタン操作が複雑で(それだけに面白く)、映像が“リアル”なハードが現代には溢れている。
現代っ子の視力が低下する要因はまだある。大学進学が当たり前になった今、多くの親はわが子を“大学”ではなく“いい大学”に通わそうと幼い時期から塾に通わせる。夜のコンビニやスーパーの菓子パンコーナーには、揃いのバックやファイルを持った小学生の姿が珍しくない。頭の柔らかい時期に勉学に励むことは非常にいいことだ。だが、こと視力という点に関しては、あまりよろしくない。
”室内にとじこもっていないで、たまには外で遊べ”と親が注意したらどうなんだ、とは言えない。高層ビルが林立し、無差別殺人が多発し、イジメが社会問題化しているこのご時世、子どもが“外で遊ぶのは怖い”“ゲームを持っていないとイジメられる”と言おうものなら、親がそれを笑い飛ばすのは無理な話だ。そもそも、現在の幼稚園児の親となれば、若い人は20代前半。当たり前のようにテレビがあり、あるいは自身もゲームで育った世代である。子どもがゲームをすることに違和感を抱かないのではないか。
それでも、である。子どもたちには外で遊んでほしい。団体競技を楽しんでほしい。
団体競技は“自分の活かし方”を教えてくれる。質で貢献できないなら、量で貢献する。パワーで勝負できないなら、スピードで勝負する。スペシャリストになれないなら、マルチロールを目指す。試合に出場できないなら、いっそ参謀的な役割に居場所と喜びを見いだす、エトセトラ・エトセトラ。集団の中でどうすれば埋もれずにすむか、他人と自分を比較しながら考えることになるのだ。
そのようにして身につけた“自分の活かし方を考える能力”は、スポーツ以外の場面でも、いくつになっても役に立つ。子どもが平和に遊ぶには現代はちょっぴり危なくて、狭くて、忙しすぎるが、集団の中で自分を相対化する感覚をスポーツを通して養ってほしい。
外で遊ぶよりWiiが楽しいって!?。そりゃまいったな。
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posted by Pooh |00:14 |
子どもとスポーツ |
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