2008年08月10日
マーメイドになるために
8/6(水)から8/9(土)にかけて、日本シンクロチャレンジカップが東京辰巳国際水泳場で開催された。 神秘的な旋律が流れ始め、8人の選手がひらりとプールに飛び込む。激しさと美しさ、大胆と繊細。色彩の異なる糸を織り込んだプログラムを、8人の力で紡ぎあげる。豊富な練習量に裏打ちされた動きは一糸乱れず、スポーツというよりはひとつの芸術だ。 球技や武道と異なり、対戦相手はいない。演技の間は、自分たちの演技にすべての観客の目が集まる。ひざがほんの少し曲がっているのも、位置がわずかにずれているのも、一目瞭然。文字通り、頭のてっぺんから足のつま先まで神経を張り詰めなければならない。 審判は技術担当と芸術性担当が各5人ずつ、計10人。20の厳しい視線が、演技に対して注がれる。水は濁りなく透き通り、水中での動きも手に取るように分かる。また、水面に顔を出したとき、彼女たちは笑顔を見せるのだが、作り笑顔はいとも簡単に見抜かれてしまう。思い通りの演技ができていないときは、無理に口角を引き上げたような笑顔になり、目が笑っていないのだ。まったく、何から何まで、ごまかしが利かない。 演技を終えスタンドに現れた彼女たちは、揃いのジャージをきちんと着こなし、黒い髪をきれいに結びあげていた。身体は逆三角形に絞り込まれ、立ち姿さえも凛としている。「出るんです、普段の生活というか、プールの外での態度が。プールの中だけ、試合の日だけきちんとしようと思っても、絶対にできません」とは、ある高校生選手のコメント。マーメイドになるためには、毎日が修行だ。
- 共通ジャンル:
- 水泳
posted by Pooh |01:15 |
シンクロ |
コメント(0) |
トラックバック(0)


