2009年06月14日

この強さ、本物かも。

 第58回全日本大学野球選手権の決勝戦が14日(日)、神宮球場で行われた。東京六大学の春の王者、法大が富士大(北東北大学代表)に5-1で逆転勝ちし、1995年以来14年ぶり8度目の大学日本一に輝いた。 


 12試合で65得点を記録した攻撃野球で、春の六大学を制した法大。この日のスタメンにも、リーグ戦で打率4割超の松本雅俊(4年・関西)や亀谷信吾(4年・中京大中京)、10打点を記録した佐々木陽(3年・作新学院)、2本塁打を放った今井諒(3年・履正社)らスラッガーが並んだ。


 ところが富士大の先発、守安玲緒(4年・菊華)の緩急自在の投球の前に、自慢の打線が沈黙する。ヒットは初回に多木裕史(1年・坂出)が放ったきり2本目が生まれず、スコアボードにも0が刻まれる。逆に5回裏には富士大に先制点を与え、劣勢に回った。


 ここで力を発揮したのが、ベンチを温めていたバイプレーヤーたちだった。8回表、先頭の亀田健人(3年・智弁和歌山)が出塁すると、金光興二監督は今井に代えて喜多薫(4年・伝習館)を打席に送り出す。喜多が初球で送りバントを決め、8番・石川修平(4年・小山西)の死球で1死1・2塁となると、今度は土井翔平(1年・智弁学園)を代打に告げる。土井は内野安打でしぶとくつなぎ、続く亀谷の犠飛で同点に追いついた。


 さらに9回表、無死から多木、松本が出塁しながら5番・佐々木が初球のバントをファウルすると、すかさず大八木誠也(3年・平安)に代える。富士大の極端なバントシフトを見た大八木はバスターで無人の二遊間を抜き、ついに1点を勝ち越す。その後も喜多の内野ゴロや途中出場の成田恭佑(3年・東北)のタイムリー二塁打などで畳みかけ、さらに3点を追加する。6回からマウンドに上がった二神一人(4年・高知)がその裏を締め、栄冠を手にした。


 主力打者のバットから快音が聞かれなくとも、途中出場の選手の渋い働きで、終わってみれば5得点を記録。投手陣も実力者の加賀美希昇(3年・桐蔭学園)、武内久士(4年・徳島城東)が故障等で登録を外れるなか、三上朋也(2年・県岐阜商)が5回1失点でしのぎ、二神へとつないだ。得意の展開に持ち込めなくとも、多少の故障者が出ても、最後までグラつくことがなかった法大。春のリーグ戦Vは早大の不振がアシストになった感もあったが、この強さは本物かもしれない。

posted by Pooh |22:06 | 大学野球2009 | コメント(0) | トラックバック(0)
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