2009年05月07日

リ・リ・リ、リ?

  ■リ・リ・リ■

 5月1日(金)から5月6日(水)にかけて「第58回 黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会」が大阪府立体育会館で行われ、男子はパナソニックが2年連続9度目、女子は東レが5年ぶり3度目の優勝を果たした。

 東レはこれでV・プレミアリーグとの2冠達成である。今季開幕前は荒木絵里香のセリエA挑戦や主将・向井久子の勇退などで戦力ダウンが懸念されたが、結果的には昨年(リーグ優勝&黒鷲8強)を上回る成績を残した。エースとして獅子奮迅の働きをした張越紅、新主将としてチームをまとめた芝田安希らの活躍もさることながら、木村沙織(サオリ)、宮田由佳里(ユカリ)、濱口華菜里(カナリ)のリ・トリオの活躍が光った。


  ■3=2+2!?■

 東レの強さの理由のひとつに、木村の存在が挙げられる。6人制バレーにおいてウイングスパイカー(以下WS)に割ける枠は基本的に3であり、多くのチームが「攻撃的WS2枚+守備的WS1枚」、もしくは「攻撃的WS1枚+守備的WS2枚」という形をとる。Vリーグのチームでは、「谷口雅美&アルベス・タチアーナ+位田愛」でWSを組むJTが前者であるし、「ロンドン・シンディ+岡野知子&細田絵理」のデンソーや「フォフィーニャ・アナパウラ+高橋みゆき&内田暁子」で組んだときのNECが後者である。

 木村は今季のリーグ戦で日本人選手1位(リーグ全体の7位)の475得点をマークした。これは谷口や栗原恵(パイオニア)ら他チームの攻撃的WSを上回る数字である。その一方で、サーブレシーブ受数は位田に次ぐリーグ2位、成功率も10位(WSでは4位)にランクインしており、岡野や細田ら守備的WSよりも高い数字をマークしている。

 つまり、他チームが「3=1+2」か「3=2+1」かのどちらかである中で、東レは木村の存在により「3=2+2」の状態だった。どちらかといえば攻撃的、どちらかといえば守備的といった選手が多い中で、サーブレシーブの要でありながら得点源としても活躍する姿は、文字通りの“攻守の要”であった。


  ■サーブ&ブロックのチームだが、ディグにも強さ■

 次に評価すべきは、新人センターの宮田とリベロの濱口である。宮田は開幕当初、高校時代からのチームメイトである同期の築地保奈美とのレギュラー争いでやや劣勢だったが、課題のブロックで7本のシャットアウトを見せた2月15日の久光製薬戦あたりからぐいぐいと調子を上げ、シーズン終盤には完全に一本立ちした。リーグ戦の中で進歩を遂げたブロックとアタックも高いレベルにあるが、特筆すべきはセンター選手でありながらレシーブがうまい点である。宮田が後衛にいるときは前衛にブロックが期待できない西脇万里子がいるためボールがよく抜けてくるのだが、その抜けたボールにいい反応を見せた。

  また濱口は、サーブレシーブ成功率では佐野優子(久光製薬)や成田郁久美(NEC)らに及ばなかったが、ブロックフォローでチームを支えた。東レというチームは、若さと高さを生かしたサーブ&ブロックを掲げる一方でレシーブに強さを見せるチームであり、それを地味に支えたのが宮田と濱口だった。


  ■トリオはカルテットへ?■

 ちなみに東レには今春、黄金時代の新たな担い手になりそうな選手が3名加入した。小平花織(東海大三)、峯村沙紀(九州文化学園)、田代佳奈美(古川学園高校)である。今年度の全日本候補に選出された峯村と172cmの大型セッター・田代に注目が集まるが、身長169㎝ながら最高到達点3m弱の小平のプレーも一見の価値あり。サオリ、ユカリ、カナリときて、次に飛び出すのはカオリかもしれない。

posted by Pooh |23:56 | バレーボール | コメント(4) | トラックバック(0)
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リ・リ・リ、リ?

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こんばんは。

上手いことまとめてますね。レンタル移籍中ですが、荒木絵“里”香もいますねぇ(ちょっと強引ですが)。

宮田は1月の3週目くらいまではさーっぱり中道と合ってなかったんですよね。2月くらいから、呼吸が合うようになってきてそこからの成長の速さはえらいものでした。プレミア決勝を終えてから黒鷲旗までの間に伸びたのは、スパイクへの入り方であったと思います。特にラリー中の動きはよくなってきました(アタック決定につながってきていないのは、時間が解決してくれるでしょう)。
ただねぇ・・・築地もいいんですよ。ブロックの名手となる素質があると思うんですよねぇ。二人とも会場ではいつもなかよく喋ってますよねぇ。ホント仲がいい。

木村の「3=2+2」理論ですが、位田や岡野(デンソー)も該当するのではないでしょうか。岡野は、ロンドンが不調であったために今年は特にそうだったと思います。この「サーブカット多+アタック打数多」の選手は、運動量が半端ないですよね。

posted by 古都の侍 | 2009-05-08 18:28

リ・リ・リ、リ?

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■古都の侍さん

コメントありがとうございます。
いつもブログを楽しく読ませていただいています。
コメントを残そうと思うのですが、先に書かれたコメントのレベルが高くて(笑)バレー勉強中の身にはハードルが高いです。

うまくまとまってますか?
サークル(ジャナスポといいます。よければ、リンクから飛んでください)の活動で関東大学サッカーやbjリーグに行くことが多く、それとは別にスポナビ用に観戦するのは難しく、でもブログは更新したく、そんなこんなで誰でも知ってることを変な切り口から切ってみました。楽しんでいただけたら幸いです。

由佳里ちゃんは、年末に見た時(たしか皇后杯)は“中道さんとも合ってないし、おそるおそるプレーしているな”程度の印象だったのですが、3月に大阪で見てびっくりしました。たった数か月で、あれだけ伸びるものですね。表情にも自信がみなぎっていましたし、スパイクへの入り方もスムーズに、鋭い角度で入っていました。あと、サーブが意外といいんですね。何の変哲もないようなサーブなのですが、妙に続く印象があります。

保奈美ちゃんは、生観戦した試合に限ってベンチだったので、またじっくり見ることができたときにコメントしようと思います。ただ、西脇さんのピンチブロッカーででてきたときは笑いました。トップバッターに代走、みたいな。

岡野さんも今年は大変でしたね。ロンドンも悪かったし、センターの打数も途中からグンと減りましたもんね。その一方で、守備も片下ちゃんが櫻井さんに比べると経験不足で、細田さんのカットも乱れていました。さらにはセッターが戦線離脱したわけで、落ち着くヒマがなかったと思います。

愛ちゃんのあの仕事量の多さは、本人の成長にはなったかもしれませんが、チームとしておかしいですね。センスはあるものの脆さもある琴絵ちゃんをリベロに固定した点、的として小さいうえにアタッカーと合わせる時間が少なかったであろう竹下さんを突貫工事で2レグから使った点、タチアーナが攻撃と守備のどちらも中途半端だった点、センターの打数が少ない点、変な交代をする割に崩れかけている選手への手当てが遅い采配…チームの抱えている問題の処理が、全部あの子のところに回ってきていました。愛ちゃんファンだから言うわけでなく、あの若さでよくやったと思います。

posted by Kentaro Suzuki | 2009-05-09 02:06

リ・リ・リ、リ?

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こんにちは。
黒鷲旗はヘトヘトになりつつ全日程観戦してきました。

おっしゃるとおり、東レは素晴らしいバレーができてますね。
とにかくディフェンスが良くてボールが落ちない。
それによく繋ぎます。
この辺はユニチカからの伝統をしっかりと踏襲しているなあと感じました。
決勝での濱口は佐野と互角でしたよ。
宮田もいつの間にかそれなりの選手になってます。
しばらく東レの時代になるかもしれませんね。

愛ちゃんにとっては準決勝敗退という結果ではなく、もっと別のところで悔しい思いをすることになってしまいました。
僕の目には、「元気がないな」というか、15V~チャレンジマッチの疲労がまだ抜けきっていないように映りました。
5月のオフはゆっくり三重で充電して、以降の大会に臨んでほしいです。
16Vは適正な補強をして、彼女の良さがもっと普通に発揮できるような状態でプレーさせてあげたいなと思いますよ。

posted by 余白 | 2009-05-09 11:00

リ・リ・リ、リ?

コメント投稿者ID :

■余白 さん

お疲れ様です。

僕はユニチカ時代を知らないんですが、
ホントにボールが落ちないですね。

個人的には、濱口さんはVのリベロの中で
今いちばん充実しているのではと思っています。
ブロックフォローや声かけなど、スタッツでわからない
部分の貢献も大きいですしね。

愛ちゃんはVの後半から、
ちょっといっぱいいっぱいかなと感じていました。

身体の疲労が抜けないまま、頭の整理ができないまま
次の試合が来てしまっている感じで。
で、試合が始まったらサーブの集中砲火ですし、
本来はあれだけサーブを受けたら攻撃はおまけの
はずなのに、とんでもない打数を打っていますし。

ただ、いい経験になったのは間違いないと思うので
来シーズンはまた一回りたくましくなった
愛ちゃんを見たいと思いますね。
チーム内にも同タイプの選手は多いので
またレギュラーをとるところからになるとは思いますが。

posted by Kentaro Suzuki | 2009-05-09 23:31

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