2008年07月14日
10番の輝き
後半開始を告げる笛が鳴った直後だった。岡山湯郷BelleのMF宮間あやが、センターサークル付近でボールを受ける。反時計まわりにターンして前を向くと、日テレベレーザのMF澤穂希、DF中地舞をひらりとかわし、右足を振りぬく。男子顔負けの弾丸ミドルがゴールに突き刺さり、試合は一瞬にして振り出しに戻った。 その直後、ベレーザが決定機を迎える。FW荒川恵理子がボンバーヘッドを振り乱しながら左サイドをドリブル突破。ゴール前には右サイドハーフのMF小林弥生が詰めているが、荒川はマイナス方向のクロスを選択する。ボランチの位置から走りこんできた澤がこれに合わせ、ベレーザが再びリードを奪った。 7/13(日)、西が丘サッカー場で行われた「プレナスなでしこリーグ」第11節、ベレーザ-湯郷Belleの一戦。両チームの背番号10が、強烈な輝きを放った。 湯郷Belleの10番は宮間。ダイヤモンド型の中盤の頂点に位置し、攻撃の全権を掌握する。常に2、3人のマークがつくが、まったくお構いなし。密集の頭をふわりと越すパスが味方選手にピンポイントで届く。左右両足ともに高い精度を誇り、わずかな時間とスペースで決定的な仕事をやってのける。彼女がボールを持った瞬間、危険な香りがピッチには漂う。 一方、ベレーザの10番は女子サッカー界の顔、澤。宮間に比べると、そのプレースタイルはいくぶん硬質だ。4-2-3-1システムのセンターハーフに入り、ピッチの中央に君臨。DFラインの前で守備に奔走し、最前線でフィニッシュに絡む。宮間がオランダ代表のウェズレイ・スナイデルなら、こちらはドイツ代表のミヒャエル・バラックか。 試合はこの後、両チームが1点ずつを重ね、3-2でベレーザが勝利を収める。宮間は2得点ともに絡み、それ以外の場面でも幾度となく決定機を演出した。澤は豊富な運動量でピッチのいたるところに登場。若手選手に声を掛け、監督の指示を伝えるなどリーダーとしての役割もまっとうした。 プレナスなでしこリーグは、この第11節をもって一時中断。2人はなでしこJAPANの一員として五輪に出場する。異なる音色を持つナンバー10の、アンサンブルに注目だ。
posted by jjc_skentaro |10:01 |
女子サッカー |
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