2008年02月18日
話は今からニ年前、2006年ドイツW杯開催間近に遡る。
毎度の如く優勝候補の一角に挙げられていたブラジル代表。その中のある四人の選手の起用法を巡って、ブラジル国民を中心に、世界のフットボールジャーナリスト、フットボールファンの間で活発な議論が交わされていた。
「クァルテットマジコ」、(魔法の四人組)と呼ばれた四人の選手たち。
当時レアル・マドリーに在籍し、度重なる怪我の影響で全盛期の能力は失われたと云われつつも、抜群の決定力で世界トップクラスのFWに君臨していた、1996、1997、2002年FIFA最優秀選選手賞、1997、2002年バロンドール受賞者、元祖「フェノーメノ」、ロナウド。
圧倒的なパワーを生かした敵陣突破と、丸太のような左足から放たれるシュートの破壊力は対峙する多くの者を震え上がらせ、その愛称をイタリア五賢帝の一人の名にかけて「インペラトーレ」(皇帝)の異名を取っていた、アドリアーノ。
卓越したテクニックとエンターテイメント性溢れるプレースタイルで、文句なしに当時、世界最高のフットボーラーと評され、バルセロナを二年連続のリーグ優勝と、05~06シーズンUEFAチャンピオンズリーグ(以下、CL)制覇に導いた、2004、2005年FIFA最優秀選手賞、2005年バロンドール受賞者、ロナウジーニョ。
若くして、あのルイ・コスタからACミランの攻撃のタクトを奪い、チームの中軸を担う。縦へのドリブルのスピードは世界最高クラスで、そこから繰り出される妙技の数々はシンプルながら高い殺傷力を誇る。その自由奔放さが時にマイナスの作用を引き起こすブラジル人選手の中では、規律を遵守し、組織の中で自分の個性を最大限に生かす術を知る選手、カカ。
彼ら四人を同時にピッチに送り出すか、出さざるべきか。
議論は大いに盛り上がった。
攻撃的な選手である四人の守備での貢献度は低い。(一応、カカは三人の中では比較的守備時の貢献度は高い方ではある)前線を担う選手にも守備時の積極的な貢献が求められる時代において、それを望めない選手を同時に多数起用することは、監督にとって非常に勇気がいることだろう。
しかし、世界最高のタレントである四人が織りなすであろう、華麗で攻撃的なフットボールを見たい。そして、それを持ってしてW杯を制覇する。内容と結果、両方を重視するブラジル国民が四人の同時起用を望んだとしてもなんら不思議ではない。世界中のフットボールジャーナリスト、フットボールファンも彼ら四人がどんなフットボールを見せるのか、非常に注目していた。
だが、彼らが同時にピッチに立つことはほとんどなく、ブラジルは準々決勝のフランス戦、ティエリ・アンリの一撃に沈んだ。
悲嘆にくれる四人の魔術師。期待されていた優勝も、美しいフットボールも見せることは出来なかった。
ブラジル国民の夢は無残にも打ち砕かれ、世界中のフットボールファンの多くから溜息が漏れた。
しかし、この時、彼ら四人のフットボーラーとしてのキャリアは今後も順風満帆だと、誰もが思っていたに違いない。
翻って現在、彼らの内、三人がキャリアの重要な岐路に立たされている。
イタリア、ACミランで二年目のシーズンを迎えたものの、前半戦を怪我とコンディション不良で棒に振り、2月13日の対リボルノ戦で後半途中出場するも、僅か二分後に左ひざに重傷を負ったロナウド。リハビリには約9ヶ月を要すると云う。
メンタル面の問題と、コンディション不良で所属先のインテル・ミラノでのスタメン争いに敗れ、昨年末から故郷ブラジルのサンパウロにレンタル移籍したが、2月10日のサントス戦で試合中に相手選手に頭突きをするという暴挙に出て、最長で18ヶ月の出場停止を言い渡される可能性のあるアドリアーノ。
2006年、欧州のクラブとして初のクラブW杯制覇が期待されたがまさかの敗退。そのシーズンのリーガ、CLでも失意のシーズンを送った。
最近では、連日のようにナイトライフを満喫し、チームの合同練習をさぼり続けているという噂が絶えず。ライカールト監督との不仲説、遂にはリオネル・メッシーの台頭で不要論まで囁かれ始めたロナウジーニョ。
彼ら三人は、いずれもフットボーラーとして、素晴らしい才能と実績を持った選手である。だからこそ現状は本当に残念でならない。キャリアの晩年に差しかかったロナウドはともかく、ロナウジーニョ、アドリアーノには、まだまだ世界のフットボールシーンをリードしていく存在であって欲しいと、切に願わずにはいられない
一方で、カカは06~07シーズンCL制覇の立役者となり、2007年、FIFA最優秀選手賞、バロンドールをダブル受賞、年末には日本でボカ・ジュニオルスを一蹴し、世界王者に輝いた。
一概に彼らを比較することは出来ない。人にはそれぞれ願うものも、辿り着きたい場所も違う。
だが、フットボーラーとしてだけでなく素晴らしい仁徳者として知られるカカと、その真逆のことが多く囁かれる、ロナウド、ロナウジーニョ、アドリアーノ。
ここに、彼らの現在を分かつものの一つがあったのではないかと考えるのは私だけではないはずだ。
posted by jjc_shunyasutake |07:23 |
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2008年02月11日
さてさて、残りの4試合っす。
日本人としては、どうしても気になってしまうセルティック。中村俊輔も10日のスコットランド・プレミアリーグ、アバディーン戦で今季4点目になるゴールを挙げた(チームも5-1で快勝)。怪我の影響で若干出場が危ぶまれたが、どうやら、バルセロナ戦も出場してくれそう。
昨シーズン、ミランを苦しめた展開を見ているだけに、バルサとてそうそう簡単に勝てる相手とは思えない。しかも、今期、バルセロナはグループリーグで同じスコットランドのレンジャーズと対戦し、ホームでは2-0と勝利したものの、アウェーではあわやの場面も多く見られた(結果は0-0の引き分け)。
スコットランドのチームのホームゲームでの強さは脅威である。ホームでは地元サポーターの熱烈な後押しを受け、例え相手が誰であれ、自分たちが普段、リーグ戦で行っているサッカー、スコットランド仕込みのハードでタフなサッカーを貫くことが出来る。
だが、往々にしてアウェーでは内弁慶さが覗く。ひとたび地元を離れると、普段のサッカーは鳴りを潜め、ただただ相手のサッカーに飲み込まれてしまうからだ。相手が強ければ尚更である。
今回もこの例に漏れず、ホームでは引き分けに持ち込めるかも知れないが、カンプ・ノウではおそらく大敗が予想される。
それでも、俊輔の左足が何かを見せてくれるのではないかと期待してしまう。 例え勝利は収められずとも、得意のFKでカンプ・ノウのクレを、一瞬だけでも凍りつかせて欲しいものだ。
さて、バルセロナだがここを抜けたとしても今期の優勝はないと私は思う。今一つ、チームから覇気が感じられないからだ。そこに、ロナウジーニョの不振が関係しているのか、していないのか、真相は定かではないが、チーム状態がとても良いようには見えない。
CL制覇にはチームの強い結束と高いモチベーションが間違いなく必要になる。今の状態ではこの先の厳しいプレッシャーには耐えられないのではないだろうか。
好調、マンチェスターUの敗戦を予想するとは何事かとお叱りを受けるか、馬鹿扱いされそうだが、CLに番狂わせは付きものである。今シーズンのグループリーグでバレンシアが敗退するなど誰が予想しただろう。この決勝トーナメント1回戦でも何かが起きるのではないか。それが、このマンU対リヨンではないかと読んだのだ。(何を大げさな
さてリヨンが勝つとするならば、ベンゼマの活躍が不可欠だ。彼以外には同じ新星ベン・アルファ以外に強く期待を持つことの出来る者はいない。
苦しい状況ではあるが、未来のフランスを背負って立つであろうベンゼマのゴールが、リヨンを勝利に導く展開を期待したい(そのようなことにでもなれば、世界最高峰のストライカーの仲間入りも果たせるかも)。
ただ、実際にユナイテッドを破るのは至難の業だ。
ここのところ、プレミアシップではトッテナムに引き分け、10日のシティ戦では敗北を喫したものの、どのセクションを見ても現在のリヨンを上回っている。
ルーニー、C・ロナウドに加え今年はテベスも加わった。昨季、ウェスト・ハムを残留に導き、今季は開幕直後のルーニーの怪我、C・ロナウドの出場停止が重なった苦しい時には、何とか勝利を手繰り寄せようと、必死にピッチを駆け回った。その時から私はテベスのユナイテッドでの成功を確信していた。
このテベスとルーニー、C・ロナウドのスカッドならば、どんな堅守も突き破ることが出来るだろう。
そして、リヨンを一蹴するようなことがあれば、いよいよ98~99シーズン以来のCL制覇も見えてくるはずだ。(でも、予想はリヨンで…
フェネルバフチェVSセビージャはグループリーグのインパクト(インテル戦の勝利ね)からフェネルバフチェの勝利を予想した。
決勝トーナメントには初出場同士(セビージャは本大会も初出場)のこの対決。他のゲームに比べると、シャルケVSポルトに並び注目度が低そうだが、内容はかなり期待できるのではないだろうか。
セビージャは序盤の苦難を乗り越え、昨シーズン以上の飛躍を狙っている。そして、フェネルバフチェも高い技術を持つブラジル人選手を中心に、質の高いサッカーを展開している。
勝ち上がった方のチームが、ダークホースとして大会を盛り上げることを期待したい。
さて最後にミランであるが、パトの負傷(1回戦までには戻ってきて欲しい)や、トヨタ杯での達成感からのモチベーションの低下、CL二連覇は相当難しい(CL二連覇を達成したチームはまだ存在していない)など、ネガティブな要素が挙げられ、突破は難しいとの意見も多く聞かれる。そして、若さ溢れるアーセナルが相手ゆえにクローズアップされる、主力の高齢化問題などなど。
今のアーセナルは私も非常に魅力的なチームであると思う。前々から期待していたアデバヨールが遂にブレイクし、セスクも更なる成長を遂げた。美しいパス回しと、質の高いオフ・ザ・ボールの動きから繰り出される魅惑の攻撃サッカーは、今一つピリッとしないバルサの存在もあって、攻撃的なサッカーを愛する人々の間では、一種の象徴のようになっている。
だが、それゆえにミランとしては勝利の方程式にはめ易い相手ではないか。アーセナルは積極的に前へ前へと出てくるに違いない。そうなれば、ミランが幾度となく見せてきた必殺のカウンターが火を噴く。
ただ、いい加減にこのスタイルも研究されているはず。知将ベンゲルがこれに対してなんの手も打って来ないとは思えない。
もし、なんの対策もせず、ただ己の信望するサッカーを押し通すだけでCLを制覇出来ると思っているとしたら、この試合の結果は知れている。
最後に、よく聞かれる高齢化問題に対して私見を述べさせて貰う。中長期的な視点に立てば主力の高齢化は由々しき問題ではある。クラブはただ1シーズンや1つのコンペティションで良い成果を出せば良いわけではない。先を見据え少しずつ、新陳代謝を促していくことは間違いなく重要だ。
だが、期間の短いコンペティションや、唯一絶対の一試合に限れば、高齢化はさほど問題にはならないのではないか。それどころか、コンディションさえ整っていれば、技術レベルが互角の若手と、ベテランでは経験に勝る後者が勝利を掴む可能性の方が高いはずだ。
ただ、CLはリーグ戦と並行して行なわれる。ベテランが十分なコンディション調整に時間を割くのは難しく、年齢が回復力の遅さに拍車をかける。
アーセナル有利と見る向きも当然肯ける。CLの決勝トーナメントに進出するチーム同士だ、方向性は違えど両者の力は拮抗している。過密日程はお互い様、ベテランの多いミランの方が、コンディション調整が難しく、不利と見るのもある意味当然かも知れない。
posted by jjc_shunyasutake |18:39 |
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2008年02月11日
いよいよCL決勝トーナメント一回戦が近付いてきた。各メディアも展望、勝者の予想に余念がない。私も今から楽しみで、楽しみでしょうがない。そこで今回、私も一回戦の勝者を予想してみた。
「対戦カード」 「勝ち抜け」
シャルケVSポルト→ポルト
ローマVSレアル・マドリー→ローマ
オリンピアコスVSチェルシー→チェルシー
リバプールVSインテル→インテル
セルティックVSバルセロナ→バルセロナ
リヨンVSマンチェスターU→リヨン
フェネルバフチェVSセビージャ→フェネルバフチェ
アーセナルVSミラン→ミラン
シャルケVSポルトに関しては、両チームのグループリーグでのパフォーマンスと、選手の能力、CLでの経験を考えてポルト勝利と予想した。
リバプール、マルセイユ、ベシクタシュを抑えてグループリーグを首位で抜けたポルト。私がTV中継で見たホームでのリバプール戦、この試合引き分けだったものの、組織力プラス、クァレスマの個人技は十分脅威に値すると感じた。
クラーニィ、パンダー、ノイアーなど一部注目の選手はいるものの、やはり、バレンシアの不振によって決勝へのカードを手に入れた感の強いシャルケ。
僅差ではあるが、チーム力でポルトが上回るのではないか。
ローマVSレアル・マドリー戦は、願望も含めてローマの勝ちを予想した。(今大会の一回戦、イタリア勢が絡む試合はすべて要注目で、予想が分かれるところだと思われる。)
現在のマドリーは、シュスター監督の攻撃サッカーがチームにフィットしつつあり、選手たちのコンディション、モチベーションともに高く、リーガで首位を走るなど結果も良好だ。
昨シーズン、凄まじい追い上げから、リーガでの逆転優勝を成し遂げたものの、チームには常に緊張が走っているように感じた。結果が出ているのだから構わないという考え方も出来るだろうが、カペッロがあのまま続投していたら、チームには今シーズンも様々な混乱が起きていたかも知れない。マドリディスタと選手たちの心を上手に掴んだシュスターの招聘は正解だったのではないだろうか。
対するローマは今シーズンも「セリエAで最も美しいサッカーをするチーム」として好調を維持している。キヴの退団もファンの加入と、イタリア代表にも復帰したパヌッチの活躍で乗り切った。トッティ不在時も、昨シーズンに比べチームの機能性は落ちていないように感じられる。これには、チーム全員の働きもあるだろうが、あえてデ・ロッシの成長を挙げたい。
トッティ不在時は自分がリーダーであり、彼の引退後、ローマを引っ張っていくのは自分であるという自覚の芽生えが、パフォーマンスの向上につながり、更にはチームの機能性も高めているのではないだろうか。
ともに攻撃を武器とするチームなだけに打ち合いの展開になることが予想される。個々のタレントの質と、攻撃力ではマドリーが上だろう。ローマが勝利するには、より多く走り、運動量では絶対に負けないことがまず必要だ。そして、アウェーでの重圧に耐え、流れが悪い時には、粘り強くチャンスを待つ姿勢も重要になる。昨年のマンUに大敗した経験が果たして生きていることを願うばかりである。
オリンピアコスVSチェルシーに関しては、チェルシーの順当勝ちを予想した。
ただ、オリンピアコスの、守備を度外視した攻撃サッカーは魅力的であり、若干の狂気すら感じさせる。もし、ホームでオリンピアコスが勝利するようなことでもがあれば、リーグ戦よりプレッシャーがかかるCLの舞台である。払拭しているように見えるモウリーニョ退団のダメージが、思わぬ形で露呈し、大番狂わせもあるやも知れない。
リバプールVSインテル戦は、インテルが真の意味で、ヨーロッパのサッカーをリードして行くにたる存在であるかの試金石にもなるだろう。
リバプールはコンパクトな布陣を取り、アグレッシブな守備から素早いカウンターを仕掛けてくるに違いない。彼らにそれを90分間集中して行なう力があることは、昨シーズンのバルサ戦やここ数年のCLでの戦いぶりを見れば分かる。
インテルの攻撃が機能するか否かは、如何にイブラヒモビッチを含めた2トップ(インテルが2トップ以外の布陣を引くことは現時点では考えにくい)に良いボールを供給するかにかかっている。
4-3-1-2の布陣を引くならばトップ下に入る選手、怪我明けのフィーゴ、スタンコビッチまたは、二人の不在時その穴を埋めたヒメネス。中盤フラットの4-4-2であるならば、センターに入るであろうカンビアッソの出来が勝敗の鍵を握ることになるだろう。
「中盤を制した者がサッカーを制す」とは良く云うが、まさにこの試合の中盤の主導権争いは非常に白熱したものになるに違いない。
難しいチームを引き当てたようにも見える。だが、こんなところで沈んでしまうようならば、インテルはヨーロッパのサッカーをリードする存在としてはまだまだ甘いと云わざるを得ない。
昨シーズン、バルセロナをも沈黙させた、アグレッシブな守備をかいくぐるのは容易ではないが、必ずや勝利をもぎ取ってくれると期待している。
posted by jjc_shunyasutake |10:04 |
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2007年12月27日
セリエAも第17節が終了し、つかの間の休息、ウィンターブレイクに突入しましたね。12月もいろいろとありましたので、この機会に軽く振りかえっておきましょうか。
「マルディーニ感激!欧州王者ミラン、世界王者へ」
まず、ミランのクラブワールドカップ制覇。決勝のボカ戦はバイトのため、生で見られなかったのですが、情報をシャットアウトして、じっくり録画したものを見させて頂きました。感想としては、両チームの地力の差が良くも悪くもでたなぁと、率直に思いました。
今回、ボカはがっぷりよつに戦い過ぎたんじゃないですかね。毎年、南米勢はタレント差を埋めるべく、かなり勝負にこだわった戦術(がっちり守ってカウンター。1-0で勝ちみたいな。PK戦も辞さないぜ、俺たちはみたいな)を取っていたのに比べ、今回のボカは積極的に前に出てきて、点の取り合いを望んでいるように見えました。(確かに、持ち味のサイド攻撃は機能していたように感じましたが)
だが、こうなるとミランとしてはかなりやり易い。チャンピオンズリーグの結果が証明している通り、積極的に前に出てくるチームをねじ伏せるのはお手のものですからね。
カカ、セードルフ、インザーギの持ち味が生かされ、局面、局面でのタレントの差も強く結果に反映された気がします。(ちなみに、1失点目の場面もミランらしいなと筆者は感じました。油断しすぎ+セットプレー時の守備のおそまつさなんかが…)
結果、4-2でミランの勝利となったわけですが、内容よりタイトルをしっかりと獲得したことにまず大きな意味がある思いますね。このタイトル獲得に標準を合わせて、前半戦かなり無理をしてきたことが、しっかりと報われたわけですから。
これで、年明けの後半戦、カンピオナート、CLを戦う上でのモチベーションも間違いなくいい方向に向かうと、筆者は確信しております。(って、ミラノダービーは…。)
一部では、クラブワールドカップ取ったから、今シーズンはもういいや的な気分に陥るとかいう論評もありますが、否、断じて否!前人未踏のCL2連覇と、カンピオナート4位以内フィニッシュじゃ!
「CL決勝トーナメント組み合わせ決定!おいおいすげぇ組み合わせだぞこりゃ」
去る、12月21日。CL決勝トーナメント1回戦のドローが厳かな雰囲気の中、行われたわけですが、うーむ凄い組み合わせになりましたね。
シャルケ VS ポルト
ローマ VS レアル・マドリー
オリンピアコス VS チェルシー
リバプール VS インテル
セルティック VS バルセロナ
リヨン VS マンチェスターU
フェネルバフチェVS セビージャ
アーセナル VS ミラン
イタリア勢はどこも決勝で見たいような夢のカードですね。イタリア一美しいと云われるローマの攻撃サッカーが、白い巨人に通じるのかどうか(トッティさんもこの組み合わせには非常に満足しているそうです)。
カップ戦大好きのラファエル・ベニテス率いるリバプールに、現イタリア王者たるインテルがどう挑むのか。(ベニテスはインテルの持ち味を徹底的に封じる策を、今頃、思案しているんだろうなぁ。)
そして、ミランは目下、プレミアリーグ首位のアーセナルと激突するわけで、これも、プレミアとセリエAの頂上対決みたいで、本当に楽しみなカードですよね。(若手の勢いが勝るか、ベテランの老獪さが勝るのか…)
ミラン、インテル、ローマどのチームも、この初戦を突破することが出来ればビックイヤーに手が届くんじゃないかな。それだけ、この初戦には価値があると思います。(逆に全滅の危険性も十分ありますがね…ははは)
とにかく、2月19、20日が今から楽しみでしょうがありません。(絶対、生で見るぞ!)
「トッティさんありがとう。ドッピエッタでクリスマスプレゼントじゃ!」
ローマの年内、最終戦はホームでのサンプドリア戦。試合前、トッティは「ファンにとって、自分のプレーを見せることがクリスマスプレゼントになる」と語ったそうですが、本当、いいもん見せてくれましたね。
前半16分、センターサークル付近から、デ・ロッシのFK。PE内で合わせようとした、フェラーリが倒されPKを獲得。蹴るのはもちろん、トッティ。
強烈なシュートを見舞うのかと思いきや、ここで必殺の「クッキアイオ(ループシュート)」。横に飛び倒れ込んだ、GKカステラッツィの頭上をふんわりと通過して、ゴールに吸い込まれるボール。
ここ一番の度胸とファンへのサービス精神なくしては生まれない素晴らしいゴールに、筆者は大いに感激致しました。(トッティといえば、クッキアイオですよね。やっぱり)
その後、なかなか、追加点が奪えないローマ。これには、サンプドリアの頑張りが大きかった(序盤の積極的なプレスといい、攻撃面でもこの日のローマと大差ない決定機を創出していた)のと、ローマのサイドに若干いつもの元気が無かったのが原因かな。
試合は勝ち点1を奪うために、執拗に食い下がるサンプドリア(1人退場しやした)と、逃げ切りを狙うローマの間で、主導権の奪い合いになるも、最後はやはりこの男が決めてくれました。
後半44分、パヌッチがヘッドで流したボールを受けた、カッセッティがドリブルでPE左に侵入。その動きにつられたDFの隙を突いて、フリーになったトッティが、カッセッティのクロスをゴールに流し込み、ドッピエッタ。この試合に決着をつけました。(やったね!)
試合前に語っていたように、ファンにしっかりとクリスマスプレゼントをくれたトッティ(ありがとう)。ウィンターブレイクで英気を養い、後半戦も良いプレーを見せてくれることを期待しております。
「白熱のミラノダービー!その勝者は?」
今年もやって来ましたセリエAの風物詩、ミラノダービー。いつもクールなマンチーニ監督は、さほど重視してないよ的な発言をしていたそうですが、おいおい、順位に関係なく重要な試合っすよ、ミラノダービーは。
昨年のダービーなんて、筆者の印象に残る試合の十指に間違い入る、スペクタクル溢れる試合だったんすから。(マテラッツィ、ヘディングでゴール決めた後、退場しましたからね、ふはは)
さて、今回はどうだったかというと、前半はピルロのFKでのゴールや、クルスの3人のDFに囲まれつつも、カラーゼの股間を通してネットを揺する素晴らしいシュートなど見せ場がまずありました。そして、後半はミランの限界というか、苦しい台所事情や過密日程からの疲労が垣間見えるものとなりました。(結果はカンビアッソの後半のゴールで、2-1インテル勝利!)
後半頭にガットゥーゾとインザーギを、エメルソンとジラルディーノに変えたのは、勝ち越しを狙ったというより、前者の疲労具合を見てというのが大きかったように思えました。(彼ら二人がそれだけ疲労しているということは、他の選手も当然疲れていたはず)
今更ですが、ジラルディーノというカードを切ってしまうと、もうミランにはFWがいないわけで(ロニー、やーい)、中盤の選手に目を移しても局面を大幅に変化させられる選手はおらずと、主力メンバーのコンディションが整わない時は手詰まり状態になってしまうのは、控えに十全な戦力を持つインテルとは雲泥の差。
勝ちを狙い(カンピオナートでの勝ち点差を考えても、プライドにかけても)に行きつつも、その態勢が十分に整っていなかったミランにとっては、難しい試合になってしまったと思いました。
この結果を見るにつけ、カンピオナートでのインテルの三連覇はかたいかなぁと、気が早いのですが感じてしまいましたね。
posted by jjc_shunyasutake |07:44 |
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2007年12月14日
12月13日、午後7時半、クラブワールドカップ準決勝、欧州王者ACミラン対アジア王者浦和レッズの一戦が横浜国際競技場で行われた。この試合の1週間前に来日し、コンディション調整も万全のミラン。Jリーグ終盤戦の失速を振り払い、因縁すら生まれつつあるのかと思わせる、セパハンを3-1で破ってこの一戦に臨んだレッズ。
好ゲームが期待されたこの一戦だったが、スコア以上に超本気モードの欧州王者の恐ろしさを、レッズは思い知ることとなった。
注目のスタメンは
GKジダ
DFオッド、ネスタ、カラーゼ、ヤンクロフスキ
MFガットゥーゾ、ピルロ、アンブロジーニ、カカ、セードルフ
FWジラルディーノ
ロナウドは残念ながら、登録メンバーを外れる。
決勝期待してるよ
左エンドがレッズ、右エンドがミランで前半キックオフ!
前半3分、阿部がミドルシュートを放つ。
〃5分、オーバーラップしたネスタ、トゥーリオに対してファウル。イエローカードを受ける(え~、カードはないでしょ。今の!)
ミランのパス回しに対しては浦和サポーター、毎回凄まじいブーイング。
まるで、スタジアム全体から浴びせられているようだ。(実際、そうなんだろうけど)
〃8分、ペナルティーエリア(以下、PE)内、中央でワシントン、ボールを受けるがシュートは打てず。
〃8分、ヤンクロフスキ、左サイドからクロス。PE内、ジラルディーノには通らず。
〃10分、ピルロ、センターサークル付近から、PE内セードルフへ。セードルフ、ボレー狙うが打てず。
〃12分、ワクを捉えるピルロのフリーキック(以下、FK)。しかし、スピード緩く、GKに防がれる。
〃12分、ピルロのコーナーキック(以下、CK)から、アンブロジーニのヘッド。(完全に競り勝ってるぞ。いける、いける)惜しくもゴールはならず。
〃14分、長谷部のドリブルをガットゥーゾが止める。
〃15分、オッド、右サイドからクロス。PE内のカカ、シュートは打てず。
この辺りから、ミランが完全にペースを握る。
〃19分、レッズDFネネ、ジラルディーノと接触しピッチに倒れる。
〃20分、右サイドからオッド、フリーでクロスを上げるが大きく外れる。(おーい!頼むよ)
〃23分、カカ、ドリブルでの右サイド突破(ネネ、トゥーリオなすすべなし)から、セードルフへ。セードルフ惜しくもゴールは奪えず。
〃24分、オッドのクロスはまたも、大きく狙いを外す。
〃25分、PE右、手前でピルロ、倒されてフリーキック(以下、FK)。直接狙うがカベに当たる。
〃27分、PE近辺でセードルフがキープ。右サイド、ガラ空きながらオッドの上がりが遅くチャンスを逸す。(この辺がカフーと違うんだよ、カフーと)。長谷部、右足をひねって、タンカでピッチ外へ運ばれる。
〃28分、ピルロのFKはワクを捉えられず。
〃30分、阿部、ミドルシュートを放つもゴールは奪えず。
この時点での、ボールポゼッションはミラン63%、レッズ37%。
〃35分、PE近くからのカカのパスにジラルディーノ反応出来ず。
〃36分、左サイド、鈴木からのパスを受けた相馬。シュートを放つがゴールならず。
〃39分、オッド、今度は絶妙の浮き球パスをPE内、ジラルディーノへ。ジラルディーノ、ダイレクトでシュートを放つもGKキャッチ。ミラン、続けざまに左サイドからクロスを入れるも、レッズDFこれはクリア。
〃40分、ワシントン、ドリブルでゴール前に迫るも、シュートは打てず。直後に鈴木がシュートを放つがゴールならず。
〃42分、オッド、深い位置からクロス。アンブロジーニ、得意のヘディングでのゴールを狙うが合わせられず。
〃43分、ヤンクロフスキ、ミドルシュートを放つが、GKキャッチ。
〃46分、レッズ、相馬から長谷部へとつないで、長谷部ミドルシュートを放つもゴールならず。
前半終了。
ミランの怒涛攻めに対して、必死に踏み止まるレッズという構図だった前半。早い段階でネスタがイエロー貰ってまずいかなと思いましたが、杞憂に終わりました。
しかし、この展開。なんか、カンピオナートで引き分ける試合を思い出させました。ゲームは支配しているのだが、なかなかゴールを奪うことが出来ない歯がゆい展開。前半終了間際のアンチェロッティ監督の表情にもこの辺が窺いしれました。
でもって、オッド。調子が悪いのはこの試合だけじゃないよね、君は。最近、クロスの質良くないよ。(スランプか?)
エンド変わって後半キックオフ。
後半1分、ミラン、右サイドからFK。合わせようとするが、レッズDF、これはクリア。
〃2分、ヤンクロフスキ、左サイドからゴール右隅を狙ったシュートせいのクロス。あわやゴールかと思われたが外れる。
〃4分、ヤンクロフスキ→カカ→ジラルディーノとつないでゴールを狙うが、失敗。
〃6分、阿部、ピルロを倒してイエローカードを受ける。
〃9分、阿部のPE左からのシュート。ジダこれを前に弾く。(あぶない、あぶない)
〃10分、セードルフ、PE内でワントラップしてから、倒れ込みながらシュート。(セードルフのコンディションの良さと、高い技術を垣間見せる素晴らしいプレー。)
レッズの築く赤い防波堤は、もはや決壊寸前。
守りで精一杯で、とても攻撃に移る余裕はない。
〃12分、左サイド、アンブロジーニからのクロス。走り込みながらジラルディーノ、シュートを放つもワクを外す。
スーペル・ピッポ(インザーギ)がアップする姿が抜かれる。
投入は近いか。
〃14分、ミランのCK。これを、トゥーリオ必死のクリア
〃15分、ジラルディーノとセードルフ。コンビネーションを駆使して、中央突破からゴールを狙うが、レッズDF、CKへ逃れる。ミランのCKは、PE内でファウルがあり、レッズボール。
〃17分、ジラルディーノOUT→☆インザーギIN(時間も差し迫って来た、試合を決める1点頼みます)。センターサークル付近から、ピルロ。DFライン裏、インザーギを狙うパス。惜しくも通らなかったが、早速、らしいコンビネーションが炸裂。
しかし、ここからレッズ。一時、ペースを握る。
〃19分、右サイドをドリブルで駆け上がった永井がクロス。これを、ネスタ。間一髪ヘッドでCKへ逃れる。(こういうのって、TVで見てると入ったように見えますよね。たまに)
〃20分、レッズ、CKからネネが合わせるが惜しくもゴールならず。
〃21分、ワシントン、PE中央、手前からシュート。ゴール右上、コースを狙ったこのシュートに対して、ジダ、横に飛んで見事キャッチ。
〃22分、カカ、左サイドをドリブルで駆け上がり、PE左に侵入。ここで、坪井に倒されるがノーファウル!(PKちゃうんか!)
☆後半23分☆カカ、左サイドを突破し、マイナス気味のクロスをPE内、中央セードルフへ。セードルフこれを左足で直接叩いてゴール!遂に均衡を破る
ミラン1-0レッズ
〃25分、ピルロ、DFライン裏を狙うが惜しくも通らず。トゥーリオ、太ももの裏を痛めてピッチに倒れこむ。(スライディングで伸ばしたか)
〃30分、トゥーリオOUT→山田IN。左サイドから、永井、クロス。これはジダキャッチ。ピッチに入って早速、山田シュートを放つ。これをジダ、安易に弾いてレッズのCK。(このプレーにカチ切れたガットゥーゾ、猛然とジダに詰め寄る。気合十分です)
山田、続けざまにシュート。またも、レッズのCKとなるが、事なきを得るミラン。
〃34分、ヤンクロフスキOUT→マルディーニIN(決勝に備えウォーミングアップか。ヤンクロフスキも怪我明けだしね)
〃35分、相馬OUT→平川IN
〃38分、ネネ、スパイクの裏を見せる危険なスライディング。これには、当然、イエローカードが。このプレーで得たFKをピルロ、直接狙うもゴール左に外れる。
〃39分、カカ、左サイドからドリブルで迂回して、PE手前、中央付近へ。そして、走り込んで来たセードルフへ。ダイレクトで強烈なシュートを放つが、ゴールならず。
〃45分、PE手前、中央付近から永井シュートを放つが、DFに当たる。
〃46分、セードルフOUT→ブロッキIN
ここで、後半終了
今回は試合終了後、なるべく早くアップしようと試みてみましたが、いやはや、疲れました。冒頭述べましたが、超本気モードのミランはやはり凄かったですな。セパハン戦から十分な休養期間を得られなかったレッズイレブン、この試合、相当疲弊したのではないでしょうか。試合終了後インタビューに答えていた鈴木啓太の表情には、相当な疲労の色が窺えました。
守備を固めてカウンターとはいかず、どちらと云えば、防戦一方となってしまったレッズですが、精一杯のプレーは見せたと云っていいのではないでしょうか。ポンテがいればまた違った展開があったのかもしれませんが、局面、局面での技術の差は如何ともしがたいと感じました。
日本のクラブとしては前人未到の領域に踏み込んだ浦和レッズ。ミランとの本気の公式戦を糧に、今後もアジアを代表するクラブの一翼を担って欲しいものです(偉そうな云い様ですが、レッズは日本のサッカーシーンを引っ張って行くに足る、素晴らしいクラブだと本気で思っております)
さて、ミランですが、コンディションといい、この試合で見せたプレーの質といい、このタイトルにかける意気込みを、今更ながら再確認させて頂きました。この状態を維持して決勝に臨めれば、タイトル獲得は間違いなしと、云っていいのではないでしょうか。(特にコンディションの面での調整の良さを、近年、来日したリバプール、バルサとは如実に違いを感じました)。
ロニーがいなくてもいけそうですがって、いやいや、サッカーは何が起こるか分かりません。出来うる限りの最善の準備をして、決勝に挑んで欲しいものです。南米は甘くないからねぇ…。
posted by jjc_shunyasutake |00:08 |
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2007年12月13日
いやはや、早いものでチャンピオンズリーグ(以下CL)のグループステージも終了ですな。グループBのバレンシアがまさかの敗退を喫したり、本命かと思われたグループAのリバプールが最終節にようやく勝ち抜けを決めたりと波乱含み。そして、グループCも最後までもつれましたね。(今回はとりあえず、下記2試合をTV観戦しやした)
「序盤の失点が悔やまれる…。レアル・マドリー対ラツィオ」
グループステージ第6節、サンチャゴ・ベルナベウでのこのゲームは、開幕数分で決まってしまったといって過言ではないですな。ジュリオ・バプティスタのミドルはともかく、ラウールのヘッドはねぇ。なんとか出来たような気が…。でも、1点先制されただけでも、デリオ・ロッシ監督の思い描いていたシナリオは崩されたと云っていいんじゃないかな。(ラツィオの狙いは、ホームの歓声を背に受けたマドリーが、攻撃的にガンガン攻めてきたところに、お得意のカウンターで1-0勝利みたいな感じだったはず)
ラツィオ勝ち抜けて欲しかったのですがねぇ(結果は3-1でマドリーの勝ち)。第2節ホームでかなり酷いパフォーマンスだったマドリーを倒せなかったこと(2-2の引き分け)と、第5節これまたホームでオリンピアコスに敗れたことが大きかったかな。序盤戦に怪我人(DFライン中心に)が多く出た事もきつかった。
今シーズン開幕前から識者の多くに云われていた、カンピオナートとCLの二足の草鞋を履くには選手層が薄く、勝ち抜けは困難という通りにしまいましたね。(はぁーあ、ロッキとパンデフのコンビが、そして、デル・ネーロが決勝トーナメントで旋風を巻き起こすところが見たかったなぁ…)
「マルセイユ対リバプール!マルセイユの得意の攻撃サッカーが仇に…」
マルセイユといえば、攻撃サッカー。序盤からDFラインを上げ、アグレッシブにボール奪取を試み、ヴァルビュエナ、ナスリらを中心に、荒波のように攻めるのがこのチームの持ち味であり、ホーム、ヴェロドロームを訪れるサポーターが望むサッカーである。
しかし、それこそが知将ラファエル・ベニテスにとっては、与し易いサッカー。前半のボールポゼッションはマルセイユが7割近くを占めるも、2点を奪い試合を優位に進める。
これに対し、マルセイユ、エリック・ゲレツ監督は、早くも前半34分にナスリを投入し、2点のビハインドに対して、逆転を狙う姿勢を強く見せる。
だが、後半2分過ぎ、ここまで、リーグ戦、CLと素晴らしいパフォーマンスを見せていたGKマンダンダが痛恨のフィードミス。リバプール左サイド、キューウェルにボールを渡してしまう。これを、キューウェル素早く、ペナルティエリア手前、中央のカイトへ(素晴らしいパスでした)。カイトこれをきっちりゴールに沈め、3-0。
この後、前半のハードなプレーが響き、時間を経るごとに、覇気を失っていったマルセイユに対し、後半32分に投入されたバベルがロスタイムにとどめの一撃を突きさし、リバプールが4-0で勝利。
一時は、グループステージ敗退も現実味を持った、リバプール。グループステージ後半3試合を全勝、16得点、1失点という抜群の成績で乗り切り、決勝へと駒を進めた。(これで、ベニテスさんの首もつながったかな…)
ここで決勝トーナメント出場を決めクラブを確認しときますかね。
グループA ポルト、リバプール(左が1位で勝ちぬけたクラブです)
グループB チェルシー、シャルケ
グループC レアル・マドリー、オリンピアコス
グループD ☆ミラン、セルティック
グループE バルセロナ、リヨン
グループF マンチェスター・ユナイテッド、ローマ
グループG インテル、フェネルバフチェ
グループH セビージャ、アーセナル
まず注目したいのは、驚きのギリシャ勢、オリンピアコスですか。9季ぶりの決勝トーナメント出場らしいのですが、今季のチームはタキス・レモニス監督曰く「クラブ史上最強のチーム!」ということで、その言葉を裏付けるかのような、決勝トーナメント出場となりましたね。
第2節のブレーメン戦に勝つまで、CLのアウェーでは32試合未勝利やったらしいのですが(この辺りが、スコットランド勢に似てますな)、実際、自分がTV中継で見た第3節のアウェー、マドリー戦では、ホームでしか勝てない内弁慶なチームとはとても思えない、アグレッシブなスタイル(一人退場したのにね)でマドリーを大いに苦しめていました。ブレーメンに勝利したことで、選手たちに自信が芽生えたのかも知れませんね。決勝トーナメントでもアグレッシブに勝利を狙って頑張って欲しいものです。
次に、シャルケかな。グループBの試合はあまりチェック出来なかったのですが(モウリーニョ退任の直接の引き金となったといわれる第1節チェルシー対ローゼンボリ戦は見ました)、クラブ史上初の決勝トーナメント出場は誇れる結果ですよね。意外な伏兵ローゼンボリに、バレンシアとは違って、きっちりと勝利したことが大きかった。本当はCLにいなければならない、バイエルンに代わって、唯一のドイツ勢としてどこまでいけるのか、楽しみに見守らせて頂きましょう。
フェネル・バフチェも忘れちゃならない存在ですな。今回、グループG(インテルと同組)に入っていたので、2試合ほど見させて頂きましたが、要所にテクニシャンを揃えた陣容は非常に魅力的かつ、その攻撃力も十分。戦術的秩序を重んじるというよりは、テクニシャンによる即興のコンビネーションを大切にしている印象を受けました(ジーコ監督らしいですな…)。
トーナメント1回戦を抜けるのは厳しい印象は拭えませんが(決勝トーナメントを勝ち抜いていくには、秩序あるプレーが出来ないとね。厳しい時間帯の守備とかさ)、初の決勝トーナメント出場なんだから、せこい事云わずに自分のスタイルを貫いて思いっきりプレーして貰いたいですな。
ビッククラブに関してはまた改めて、CL優勝予想かなんかの企画で(決勝トーナメントの組み合わせが決まった頃に)触れたいのですが、各クラブのリーグ戦での出来なんかを合わせて考えると、今回はインテルの優勝は本当に有り得ると思っています。
「インテリスタの悲願、ビッグイヤー獲得の可能性は?」
攻守に隙らしい隙は見当たりませんし(特に攻撃力は抜群!)、懸念されている(つーか、持病みたいなもんか)選手同士のまとまりのなさみたいなものも、ピッチレベルでは微塵も感じられません。ベンチで出場を待つ選手たちの表情も良く、皆、チャンスを与えられれば最高のパフォーマンスを見せようとしている姿勢が窺え、クラブ全体に今、いい空気が流れているんだなと強く感じ取れます。
この決勝トーナメントを通じて、イブラヒモビッチが真のワールドクラスに成長し(でもって、来年のバロンドール獲得!)、ビッグイヤーを獲得(さらに、ユーベを抑えてリーグ戦も3連覇しちゃえば)することが出来れば、モラッティ会長が長らく待ち望んだ「グランデ・インテル」が遂に再現され、インテル、栄光の時代が幕を開けると、インテル好きの皆様は本当に期待してしまっていいのではないかと思います。
それを、止める力が同じミラノの赤黒の人たちにあるのかどうか。それを量る上でも、今月のミラノダービー、注目ですな。
posted by jjc_shunyasutake |18:52 |
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2007年12月09日
今月、12月6日、我らがACミランが遂に来日した。明くる7日には横浜市内で記者会見を開き、アンチェロッティ監督、マルディーニらがクラブワールドカップにかける意気込みを語った。
アンチェロッティ監督は、初戦の準決勝で対戦する可能性がある浦和について「自国開催なので時差がなく、有利。ブラジル人選手、ドイツ人監督がおり、警戒している」と話し、マルディーニは再三、サッカー雑誌のインタビューでも語っている通り、「思い出すのはつらいが(2003年、ボカ・ジュニオルスに敗れた事)、ここで到達すべき目標はタイトルを取ること。新たな気持ちで臨む」と、このタイトルへの強い執着を言葉の端に滲ませた。
一発勝負のトーナメント戦。地力では疑いなく、欧州王者たるミランが一歩抜きん出ているが、地の利を持つ、アジア王者、浦和は決して侮ることは出来ない。そして、最近、ようやく復帰に漕ぎ着けたリケルメは、登録メンバーに入っていないものの、ボカ・ジュニオルスが、タイトル獲得の最大の障壁として立ちはだかるであろうことは言うまでもない。
タイトル獲得ともなれば、今年引退が囁かれるマルディーニにとっては最大の贈り物になるだろうし、今後のカンピオナートにも、2月から再開されるCLにも、いい影響が出ることは間違いない。だが、もしタイトルを奪えず、日本を去るようなことになれば、今後のシーズンに間違いなく精神的にも、肉体的にもダメージを残す事になるだろう。(昨シーズンのバルサのように…)
ミランにとって、来年の1月以降のシーズンに大きな影響を及ぼす事になるであろうクラブワールドカップ。この日本来日の成否がミランの2007~2008シーズンのターニングポイントになることは間違いない。
というわけで、楽しみなクラブワールドカップですが、今回はカンピオナートのユべントス戦に前後して行われたCL2試合にも触れさせて頂きますね。
「双方の素晴らしいミドルで勝負は引き分けに。ベンフィカ対ミラン」
引き分け以上で、決勝トーナメント出場が決まるミラン。シンボルの鷲が舞う、ベンフィカのホーム・エスタディオ・ダ・ルスに乗り込んでのグループステージ第5戦は、まるで、ルイ・コスタのミラノ凱旋を祝うムードだったホームゲーム(グループステージ第1戦)とは、一風変わった「ポルトガルの雄」ベンフィカの攻撃サッカーに苦戦を強いられるものとなった。
先制点を挙げたのは、ミラン。
前半14分、カカが得意のドリブルで左サイドを駆け上がり、ペナルティーエリア(以下PE)左に侵入。そこからのクロスはDFにクリアされるが、敵陣左サイドで得たスローインから、ガットゥーゾ→カカと繋いでピルロへ。ピルロPE手前、中央からミドルシュート。これが、糸を引いたようにゴール右隅に突き刺さり、ミランが先制する。
このゴール直後のスタジアムからは「へっ、入ったの?」みたいな、雰囲気が感じ取れて面白かったです。確かにベンフィカのホームなわけで、拍手喝采が巻き起こることはないと思うのですが、筆者自身なんか、ピルロが流れの中からゴール入れると「へっ、入ったの?」的な気分に襲われることが多く(そりゃ、FKの時とかはまた違いますよ)、今回もまた同様な気分を味わっていたため、スタジアムのベンフィカファンと気分がシンクロしたようで面白かったです。
ピルロの先制点から続くこと、前半20分。ホーム、ベンフィカも負けじと反撃に出る。マキシ・ペレイラが、ガットゥーゾをかわしてPE手前、右からミドルシュートを放つと、ボールは美しい軌道を描いて、ゴールポスト左に当たりゴール!若干よせが甘かったかミラン。リードは5分と持たずに、ベンフィカに追いつかれてしまう。
その後、ミランはカカが、ベンフィカはルイ・コスタがチャンスを作り出すも双方、得点を奪う事は出来ず後半へ。
前半のミランでちょい触れておきたいのは、左サイドのセルジーニョですかね。どうも怪我から戻ってきてまだ本調子でないのか、この試合に限らず、最近は持ち味の攻撃参加はほとんどないは、守備はしょぼいはと、なんか中途半端です。(まぁ守備はお世辞にも以前から得意ではないのですが…)年齢などの問題はあるかもしれませんが、早く彼本来のパフォーマンスを見せて欲しいものです。
迎えた後半。案の定、セルジーニョのパフォーマンスに不満を持ったかアンチェロッティ監督。あっさりと彼をベンチに下げ、偉大なカピターノ、パオロ・マルディーニを後半頭から投入する。
しかし、冒頭述べたように、ここから、美しい攻撃サッカーがもっとうのポルトガルの名門ベンフィカがミランに猛然と襲いかかる。
後半8分、左サイドでルイ・コスタが得意のヌルヌルした?ドリブル(あんまりスピードとか、派手なフェイントはないのですが止められないんすよ)で、ガットゥーゾをかわし、ボネーラと並走しながら、PE左からシュート。させじと、GKジダ。これは弾きます。
その後、ミランをゴール前に釘付けにし、再三に渡りシュートを放つベンフィカ。中でもヌーノ・ゴメスのシュートは、ゴールを割ったかに見えたが、残念ながらオフサイドの判定。(危ない、危ない)
試合は辛くも、ベンフィカの猛攻を耐え忍んだミランが引き分けに持ち込み、アウェーで貴重な勝ち点1を手にすることに成功。決勝トーナメントへの切符を手にしたのであった。(1-1)
「ミラン対セルティック!DFライン総入れ替え、ターンオーバーを用いたミラン。その顛末は?」
決勝トーナメント出場を第5戦ですでに決めていたミランは、クラブワールドカップに備え、主力の一部を温存。特にDFラインは総入れ替えとなった。その陣容はというと、
GKカラッチ
DFカフー、シミッチ、ボネーラ、ファヴァッリ
アウェーでは、凡庸なチームに成り下がってしまうセルティック相手に、このDFラインは十二分に機能し、途中、シミッチの負傷交代(カラーゼ、ご苦労様です)という、アクシデントはあったものの、見事無失点でこの試合を切り抜けることに成功。
攻撃面でも、後半24分。カカが右サイドからドリブルでPEに侵入。非常に狭いスペースながら、背後を絶妙なタイミングで駆け上がって来たカフーにパスを通す。受けたカフーが、マイナス気味のクロスをPE内中央のインザーギへ。インザーギがこれをゴールに叩き込み、ゲルト・ミュラーのUEFA主催の大会での記録62ゴールを抜く、63ゴール目を挙げた。試合はこのゴールによって、1-0でミランが勝利し、グループ1位も確定させた。(やったね!)
試合のレポートはこれで終わりですが、最後に、カカのバロンドール獲得にも触れておきたいです。ミラン加入以降の彼のプレーは本当に素晴らしいの一言。調子の悪いカンピオナートでも彼は常に全力を尽くし、勝利を手繰り寄せようとしているのが、強く見て取れます。引き抜きの噂は絶えませんが、出来れば末長くミランでプレーして貰って、ミランの歴史に深くその名を刻んで欲しいものです。(レアル・マドリーとか行かないでね、リッキー!)
posted by jjc_shunyasutake |15:28 |
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2007年12月03日
セリエA第14節、ミランVSユベントスの一戦が12月1日、20時40分(現地時間)キックオフで行われた。CLグループステージ第5戦、ベンフィカ戦(1-1)を引き分けで乗り切り、決勝トーナメント出場を決めたミラン。12月の過密日程を考えてもこれは大きかったはず。
そして迎えたこの一戦、カンピオナートでは苦戦を強いられているだけに、さらに、ここで星を落とすようなことがあれば、スクデットどころか、CL出場圏内の4位を確保することすら危うい(勝ち点的にというより、モチベーション的に。ユーベを調子づかせることにもなるし)。必勝を祈願して観戦に臨む筆者。はてはて、どうなることやら。
試合前、会場入りするベルルスコーニ氏の映像が。現地記者のインタビューに答えているようですが、さて何をしゃべっているのかなぁ…。(ロナウドのこととかしゃべってそうだ)
ミランのスターティングメンバーは
GKジダ
DFオッド、ネスタ、カラーゼ、セルジーニョ
MFガットゥーゾ、セードルフ、ピルロ、カカ、アンブロジーニ
FWジラルディーノ
さて、前半キックオフ!
前半4分、モリナーロ、左サイドの深い位置から、ペナルティーエリア(以下、PE)前のトレゼゲを狙いロングフィード。トレゼゲ、シュートを放つもゴール左へ外れる。
〃11分、中盤でピルロ、ボールを奪われPE手前、左のトレゼゲにボールが通る。トレゼゲこれをダイレクトでシュート!ボールはゴールポスト左に直撃。(あぶない、あぶない)。ゴール前に詰めていたイアクィンタ、リフレクトしたボールが早過ぎて押し込めず。
〃22分、セードルフのCKのこぼれ球を拾ったガットゥーゾ、ヘッドでピルロへ送る。左サイドでこれを受けたピルロ、右足で右サイドのセードルフへ素晴らしいサイドチェンジ(らしさが出たいいプレイ☆)。セードルフ、クロスを上げるもこれは残念ながら、DFにクリアされる。
〃24分、モリナーロの浮き球のパスをヘッドでカットしたオッド。そのボールがセードルフへ渡る。セードルフはPE外、右のカカにパスを送ろうとするが、ボールはDFに当たり再び自身のもとに。セードルフ、PE内に自ら持ち込んで、右足アウトサイドでシュートを放つもボールは力なく、枠を外れる。
〃32分、ネドベドがミドルシュートを放つがゴール右側へ外れる。再び、ネドベド。今度は左サイドからクロスを送るが、これはジダにキャッチされる。
〃33分、センターサークル付近でこけるピルロ(芝に足を取られたか)。ボールはユーベに渡り、DFラインの裏を突くパスが送られるもここはネスタが止める。(流石です)
〃35分、カカを倒したレグロッターリエにイエローカードが提示される。(しめしめ…)
〃36分、ピルロ、ミドルシュートを放つもゴールはならず。中盤でアンブロジーニ、ガットゥーゾが二人掛かりで取り返したボールをピルロへ。ピルロ前線のカカへ浮き球のパス。カカ、ボールを受けようとするも2対1の状況作られキープ出来ず。
〃37分、右サイド突破を図るカカ、2対1の状況を作られ止められる。
~前半終了、後半へ~
後半1分、ミラン、ユーベのCKのこぼれ球を拾ってカカへボールを回すも、ゼビナ、ノチェリーノに挟まれボールを奪われる(こういう場面が目立ちます、カカ対策立ててますねユーベは)。
〃2分、キエッリーニから右サイドのサリハミジッチヘ。対峙するセルジーニョを軽くかわしてドリブルでPEに侵入するサリハミジッチ。トレゼゲの動きにつられたカラーゼが空けたゴール前のスペースを上手く使ってシュートを放つも、これをジダ、間一髪、横に飛び右手一本で止める。
〃4分、ジラルディーノ、カカが左サイドで起点を作り、PE外、中央セードルフを経由して、右サイド、オッドへ。オッド狙い澄ましたクロスをPE内、中央カカに送る。カカ、1トラップしてシュートを放つも、ブッフォンが弾く。こぼれ球をジラルディーノ押し込むも、これはオフサイド。(惜しい~)
〃8分、右サイドでボールを受けたカカ。PE内、ジラルディーノへ向けてクロス。惜しくも触れず、ブッフォンキャッチ!
なんか、引き分けの香りが漂ってきましたね。
〃12分、カカに対してキエッリーニ、ファウルを犯す。ミランFKのチャンス。直接入れることの出来る距離、キッカーはピルロ(直接入れてしまえ~)。しかし、放たれたボールはブッフォンが上に弾いてキャッチ。
〃17分、★ジラルディーノOUT→インザーギIN(スーペルピッポ頼みます)、セルジーニョOUT(良くなかったね、今日は)→マルディーニIN
スタンドのガッリアーニさんの様子が抜かれるが、ベルルスコーニ氏の姿が見えないような…。(お帰りかな?)
〃24分、最終ラインのカラーゼから一気に前線のピッポへ。DF2人と並走しつつ、PE内でシュートを放つもブッフォンこれを弾く。(ピッポ早速、らしい動き)
〃25分、イアクィンタOUT→デルピエロIN、サリハミジッチOUT→マルキオンニIN
〃29分、センターサークル付近からセードルフ、DFライン裏インザーギへ。しかし、オフサイド。
〃34分、デルピエロ右サイドからドリブルでPE侵入をはかるもならず。
〃35分、左サイドでマルディーニ、マルキオンニとゼビナに囲まれ、2対1の状況ながら、マルキオンニの股を抜くパス(まさにいぶし銀!)をセードルフへ。パスを受けたセードルフ、PEに侵入しクロスをあげるも、キエッリーニがヘッドでクリア。
36分、ネドベドOUT→パッラディーノIN
44分、PE右からマルディーニ左足でシュート。バーを越える。
46分、最終ライン、マルディーニからのボールをカカ何とか、アンブロジーニへ。アンブロジーニDFライン裏を狙ってパスを出すも、インザーギオフサイド!
47分、ピルロ→アンブロジーニと繋いで、PE前、中央のカカへ。カカシュートを放つも。レグロッターリエが足を出して防ぐ。
49分、試合終了!
「相手の持ち味をある程度は発揮させてやるが、ゴールだけは絶対に割らせない」という、イタリア的メンタリティーを強く感じさせる非常に見応えある試合でした(筆者は02~03シーズンのチャンピオンズリーグ決勝を思い出しました)。
ミランでまず特筆したいのは、ネスタでしょうか。再三のピンチに対し持ち味の的確かつ、優雅さすら感じさせる見事なディフェンスを披露。代表を引退したことで、今シーズンはコンディションが凄く良さそうに感じますね。今後も怪我なくシーズンを乗り切って貰いたいものです。
次にジダ。正直、最近のパフォーマンスには若干不安、というか失望的なものを感じておりましたが、後半2分のサリハミジッチのシュートを止めた場面の彼の反応は見事だった。あれは、そうそう止められるものではないと思います。
そして、後半途中出場したマルディーニと、インザーギ。前者の後半35分の場面は本当に素晴らしかった。二人掛かりの激しいチェックに対し、巧みな足技でボールをキープし、マルキオンニの股を抜いてセードルフへのパスを通すことに成功したあの場面。まだまだ、来年以降も現役でいけるよとか、無責任なことをつい考えてしまいました。
ピッポに関しては、彼のやりたいこと(DFラインの裏を突く)を、ピッチの上のミランの選手は、中盤から、最終ラインの選手まで、本当にしっかりと熟知してるんだなと再確認させて頂きました(もちろん彼自身の動きも十分キレがあったと思います)。
ただ、それは、ユーベの選手たちも一緒だったようですね(ブッフォンとユーベDF陣はピッポ対策出来てましたね)。他のミランの選手たちのパフォーマンスもミッドウィークにベンフィカ戦があったことを忘れさせるような、好パフォーマンスといっていいものだったのではないでしょうか。(相手がユーベとなれば、モチベーションも自然と上がって、疲れてるなんて言えないかぁ)
それにしても、ユーベはやはり、ユーベですね。今シーズンは戦力的にはインテル、ミランに次いでローマ、フィオレンティーナ辺りと3、4位を争うかたちになっていると思うのですが、カカに対してのしっかりとしたダブルマーク、前述したインザーギに対する守備、その中心にいるブッフォンの存在感(後半4分のカカのシュートを止めたのも凄かった)、また、前半11分のトレゼゲのシュートがもし決まっていたらと考えると、ユーベの組織力の高さや、勝負強さを感じずにはいられません。(実際、スクデットを狙える位置に付けてますしね)
現在のイタリアサッカーの最高峰といって過言ではないこの試合、ミランの必勝を祈願して挑んだ筆者ではありましたが、引き分けは妥当なものであったと思います。
それにしてもやはりカルチョは最高すね
posted by jjc_shunyasutake |14:44 |
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2007年12月03日
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァにフェネルバフチェを迎えてのCLグループステージ第5戦。この一戦に勝利すれば、決勝トーナメント進出が決まるインテル。
フェネルバフチェには第1戦、アウェーでの敗北もあり、多少の緊張感を持って観戦に挑む筆者だが、試合前のインテルの選手たちの表情には余裕があり、リラックスしている雰囲気が窺える。
思えば、ここまで、カンピオナートは順風満帆、シーズン開幕直後だった前回に比べコンディションも良好、出場停止の選手たちも続々と復帰(バレンシアとのタイトルマッチ!違うか、殴り合いね、試合終了後の)と、良いことずくめ。確かに不安を感じる必要はなく、それどころか選手たちは自信を持ってこの一戦を迎えることが出来ているのだろう。
★インテル、スターティングメンバー
GKジュリオ・セーザル
DFマイコン、コルドバ、サムエル、マクスウェル
MFサネッティ、キヴ(今日はボランチ起用ですね)、カンビアッソ、スタンコビッチ
FWフリオ・クルス、イブラヒモビッチ
フォーメーションはフラット4-4-2。
さーて、前半キックオフ。
まず、フェネルバフチェが小気味よくパスを繋いで、本日のオープニングシュートを放つ。
前半3分、右サイド、マイコンが得意のドリブルで攻撃参加。見せ場やけど、逆サイド、スタンコビッチ、フリーです。
〃6分、フェネルバフチェ、ロングスローをペナルティーエリア(以下PE)へ。このボールに飛び込むアレックス。しかし、押し込む事は出来ず。
〃7分、左サイドからマクスウェルのクロス。PE内、ズラタン、シュートを放つも残念ながらDFに当たる。
〃12分、最終ラインのコルドバから、前線のクルスへ。クルス落してズラタンへ。ズラタン右サイドへドリブルでゆっくりと流れ、タメを作り、走り込んで来たサネッティへ。サネッティのクロスにスタンコビッチ合わせるも、ボールはバーの上へ。
〃27分、フェネルバフチェ、FKからヘディングでゴールを狙うも、これはインテルDFクリア。
〃34分、右サイドを突破したズラタン、鋭いグラウンダークロスをゴール前に供給する。フェネルバフチェDF、これをなんとかクリア。
〃35分、PE手前、中央でカンビアッソ。ヘディングで左に走り込んで来たスタンコビッチへパス。デキ、右足でゴール右を狙うも、大きく枠を外す。(直後、若干キレ気味のズラタンの表情がアップに、こえ~)
〃38分、スタンコビッチ、懲りずにPE手前、左からミドルを放つも枠を外す。
〃39分、右サイド浅い位置からマイコンがクロスを上げる。それを、PE内、中央でズラタン、ヘッドでクルスへ送る。クルス、ヘディングでゴールを狙うがふんわりしたボールは枠の外へ。(ユニフォームを引っ張られたと主張するクルス)
〃41分、左サイドでズラタン。ドリブルでつっかけ、グラウンダーのクロス。マクスウェル合わせようするも、クリアされる。
〃43分、フェネルバフチェ、ロベルト・カルロスのFK☆。だが、直接狙うにはちょっと遠いかな。案の定、壁に当たる。
0-0のまま、試合は後半へ
この試合の解説は川勝良一氏だったのですが、いやぁ的確ですね。
確かにフェネルバフチェの選手たちは南米出身者が多く、個人能力ではインテルの選手たちにひけをとらない。そのため、局面、局面での一対一で、アドバンテージを取りづらいインテルはペースを握れないと、いうようなことをおっしゃられていたのですが。本当その通りですね。
インテルの強みはやはり、組織力より個人の力。傑出した個々の能力が局面、局面での一対一、または多対一を制することで、数的優位を作り出しゴールを奪う。もちろん組織プレーも見られますが、そういった部分は同じミラノのライバル、ミランに比べれば劣ると云っていいはず。
(でも最近は守備に関してはともかく、攻撃面ではそうも云えなくなってきたような…)。
ゆえに、地力の差、クラブの規模は違うものの、同じようなチームコンセプトのフェネルバフチェには若干のやり辛さを感じるのかもしれませんね。
インテルを率いるマンチーニ監督。かたやフェネルバフチェを率いるジーコ監督。2人はともにセリエAでプレーした所謂「ファンタジスタ」と云われるプレーヤーですが、現在、率いるチームのコンセプトも似ているといっていいのかも知れませんね。
さて、後半です。
後半1分、グラウンダーの強烈シュートがインテルゴールを襲う。ひぇぇ
〃7分、PE外、中央にボールを持ち込んだスタンコビッチ、ズラタンへボールを回す。ズラタン、キープしてPE内、左のクルスへ。クルス、右足でシュートを放つもバーの上を越える。
〃8分、アレックスのシュートは惜しくもゴール左へ外れる。
☆PE外、中央からカンビアッソ、走り込んだマクスウェルへ。マクスウェル、左サイドからグラウンダークロス。DFに当たるもクルス押し込んでゴール!
遂に、均衡を破る。 インテル1-0フェネルバフチェ
〃15分、ガーナのイケ面、アッピアーが投入される。さぁ、どんなプレーをみせてくれるのやら。
フェネルバフチェの選手が頭部を打ち、長いインターバルがとられる。
(選手は担架で運び出される)
〃20分、☆左サイドから、キヴ。切り返して右足でクロス。そのボールをPE内、中央で受けたズラタン。対峙するロベルト・カルロス、その後ろのGKをものともせず、一瞬の間を置いてズドン!両腕を広げ、どうだと云わんばかりに悠然と佇むズラタン。タレントが違いますなこの人は。 インテル2-0フェネルバフチェ
〃27分、マクスウェルOUT→ヒメネスIN(そういえば、この人が今季プレーするところ初めて見ますな)
インテルFKのチャンスにズラタン。ピッチ中央からちょいゴール寄り、直接狙うには距離があるか…。一度打とうとして走り込むも打たず、そのせいで遅延行為を取られイエローをくらい、苦笑いするズラタン(次節出場停止っすね)。しかし、その直後、強烈なシュートがGKを襲う。なんとか弾くGK。それにしても、あの距離からこれだけの威力のシュートを打てるとは…。今更ながらすごいパワーですな。
〃33分、ズラタンOUT(お疲れ様でした)→スアソIN
〃41分、サムエルもイエローくらい、次節出場停止であります。(たぶん「決勝トーナメント出場決まったからもういいぜ(笑)」とか思ってそうだよね。ズラタンもさ)
高い位置でカンビアッソ、奪ってヒメネスへ。ヒメネス、スアソへと送りGKと一対一の局面を迎えるが、残念ながらスアソゴールは奪えず。
〃44分、★マテラッツィ投入!攻撃参加、期待したいっすね。セットプレーないかなぁ。
ロスタイム突入!
〃46分、ライン裏を突くスアソ!これは残念ながらオフサイド!
☆PE外、中央でカンビアッソ→クルスとつないで、PE左に走り込んだヒメネスへ。ヒメネス、シュートを放ち見事ゴール!インテル3-0フェネルバフチェ
歓喜に沸くインテルイレブン!みんな嬉しそうだなぁ。
~そして試合終了~
終わってみればインテルの3-0の勝利でしたね。前半はともかく後半は完全にインテルがゲームを支配したと云って問題はなかろうと思います。それにしてもズラタン、インテルのユニフォームがこの試合、白地に赤の十字が入ったデザインだったもんで、ゴールを決めた後、両腕を広げて喜ぶシーンは何かしら神々しさを感じましたよ。(云い過ぎですかね。ははは)
これで、CLも決勝トーナメント出場が決まり、次のグループステージ第6節は主力休ませることが出来ますね。これはCLどころか、カンピオナートとの二冠も十分に有り得るかなとか、考えてしまいますが、これは気が早過ぎですな。さて次の試合はフィオレンティーナ戦ということになりますが、これもまた面白そうなゲームになりそうですね。ほいではまた!
posted by jjc_shunyasutake |03:10 |
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2007年12月02日
前日、バイト先で閉店後、朝まで熟睡という大失態をやらかしてしまい、体調を崩してしまったため(だって、休憩スペース、寒いんだもん…)、日産スタジアムにて観戦する予定だったこのゲーム、残念ながらTV観戦とあいなってしまいました。
横浜FCの今季J1ラストゲームであり、首位浦和の優勝の行方を左右するゲームであり、来期以降のチームの行方を占う上でも、重要なゲームだったわけで、是非、現地で観戦したかったのですが…。しかし、その迫力はTVでも十二分に伝わってきましたね。
さて、横浜FCのスタメンは
GK菅野
DF山田、岩倉、小村、中島
MF山口、根占、滝澤、カタタウ、三浦淳
FWカズ
中盤を厚くし、しっかりと守備を固めて、カウンターを狙っていこうという意思が感じられるこの布陣。鍵を握るのは1トップのカズと、2列目の三浦淳、カタタウの出来か。
「往年の輝き!キングカズ★」
前半頭はとにかく上記のことに尽きます。キングカズ、本当にキレキレでした。ゴール前にただ張るのではなく、前線を広範に渡って動き回り、サイドでは積極的にドリブルで1対1を仕掛け、得意のフェイントで相手を抜き去る場面が多く見られ、横浜FCの攻撃を牽引。
長きに渡るJリーグでのプロ生活において、一度も目の前で相手チームの優勝を拝んだことがないというカズ。
そんな彼のプレーが横浜FCに待望の先制点をもたらします。前半17分、左サイドで阿部勇樹をかわしたカズがグラウンダーのクロス。これを、2列目から走り込んだ根占が合わせてゴール!
アジア王者でもある浦和から、まさかこんな早い段階でゴールを奪えるとは。早々とJ2降格が決まってしまった今シーズンですが、最後に巡ってきたこの大一番で、何かしらJ1の舞台に足跡を残そうというチームの想いがこのゴールに結実したようでした。
「ホームゲームとはとても思えない、浦和サポーターの圧力!」
この日、日産スタジアムに訪れた観客は46697人だったそうですが、一体、横浜FC寄り(サポーター含めて)のお客さんはどれくらいいたのでしょうかね?
スタジアムの雰囲気はまさに、「浦和のホームゲーム」。横浜FCイレブンには容赦ないブーイングの嵐。ただ、選手たちは落ち着いてプレーしているように見えましたね、いつも以上に。なんか悟りの境地みたいな感じなのでしょうか。(失うものはないみたいな)
「カズ、決定期でシュート打てず。」
前半35分、素晴らしい繋ぎから、決定的場面を作りだした横浜FCだったのですが、一瞬、ドイツW杯での″柳沢″が乗り移ったかのように、カズは流し込むだけの簡単なボールをゴールに入れられず。
くそー、カズダンス見たかったぞ。(何か今日はゴール決めたら、やってくれると試合前に語っていたそうです)
「☆蘇るハマナチオの精神!」
先制点は奪ったが、ゲームは基本的に浦和ペース。中盤での主導権を奪われ、再三ゴール前に迫られる厳しい展開だったのですが、今日は何故かどんなにシュート打たれても入る気はしなかったですね。(そりゃ、ちっとはビビったけどさ…)
最終的に、20本のシュートを打たれたわけですが(菅野、本当にご苦労様!)、ゴール前での横浜FCイレブンの集中力は見事でした。筆者はドイツW杯の「イタリア対オーストラリア戦」を思い出しましたね。
あのゲーム、マテラッツィが退場し、オーストラリアに怒涛の攻めを展開されたわけですが、カンナバーロを中心に、まさに、ゴール前に″鍵を掛け″失点を防ぎました。(そして、トッティさんのカッコいいPKが決まり1-0で勝利するわけですが)
今シーズン、失われたかに見えた「ハマナチオの精神」は最終節に見事蘇り浦和の攻撃をシャットアウトしました。
そしてゲームは1-0で横浜FCの勝利!前半は「カズ」、後半は「ハマナチオ」と横浜FCの持ち味が十二分に発揮された素晴らしいゲームでした。筆者は今年の第15節から横浜FCの試合を見始めたのですが(5試合ほどスタジアム観戦しました)、今回初めて勝利したゲームを見させて頂きました。当たり前ですが、やっぱり勝利はいいもんですね。
来期の舞台はJ2ですが、今シーズン以上に多くの試合をスタジアムで見られたらいいなと思っております。そして、1年でJ1復帰を成し遂げて欲しいもんです。
posted by jjc_shunyasutake |12:42 |
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