2008年03月20日

「白熱のローマダービー セリエA第29節 ラツィオVSローマ」

 カンピオナートでは今回で130試合目を数えるカルチョの風物詩「ローマダービー」が、今日3月20日(現地時間19日)行われた。

 CL決勝トーナメント1回戦では強豪レアル・マドリーを粉砕し、前節のカンピオナートではミランに逆転勝利(2-1)を収め勢いに乗るローマ。
 対して、ラツィオは前節アウェーでのウディネーゼ戦は引き分け(2-2)、現在11位とCL(そういや、マドリーと同じグループでしたな…)との掛け持ちが響いたかカンピオナートでは中位に沈んでいる。

 スクデットも十分に狙える位置に付けながらも、「両方あっても悪くないが、スクデットよりCLを選びたい」と語るフランチェスコ・トッティの言葉からも感じられるように、欧州制覇にも並々ならぬ野心を燃やすローマに比べ、若干、現在のラツィオの立場は寂しいものがある。
 だが、ダービーとは現在の立場うんぬんとはまた違ったベクトルの力が働くものである。状況が苦しい方こそここぞとばかり力を発揮するものだ。

 そうしたことを踏まえて今回のダービーはどうなったかというと…

 まず、両チームのスタメンは
ラツィオGK バロッタ
     DF デ・シルベストリ
        シヴィーリア
        クリバーリ
        コラロフ
     MF ダボ
        レデスマ
        ベーラミ
     FW パンデフ
        ビアンキ
        ロッキ
(フォーメーション 4-3-2-1)

ローマ GK ドーニ
     DF カッセッティ
        メクセス
        ファン
        シシーニョ
     MF タッディ
        デ・ロッシ
        ペロッタ
                アクィラーニ
        ヴチニッチ
     FW トッティ
(フォーメーション 4-2-3-1)

前半0分 パンデフのこの試合オープニングシュート

前半3分 右サイドからカセッティのクロス→DFクリア

前半4分 ローマ右CK(コーナーキック)トッティ→クリバーリが外に出し、もう一度CK→バロッタ、キャッチ

前半5分 ダボ、ミドルシュート

前半6分 ラツィオ右サイドからFK(フリーキック)→ドーニの手を掠めてバーに直撃

前半7分 ラツィオ右FKコラロフ→DFクリア

前半11分 ラツィオ左CK→DFクリア

前半15分 ラツィオ右CK→ドーニ、キャッチ

前半18分 ヴチニッチ、ミドルシュート

前半19分 ヴチニッチ右サイドからクロス→DFクリア。ロッキを倒してメクセス、イエローカードを受ける

前半24分 ヴチニッチ、左サイドを駆け上がるも倒される→ローマFKシシーニョ→PE(ペナルティエリア)にボールを送るもDFクリア

前半27分 トッティ、PEでファウルを犯す

前半28分 シシーニョ、ミドルシュート

前半30分 ヴチニッチ、ペロッタとのワンツーでゴール前に侵入。これを防ごうとしたベーラミのクリアボールがタッディに当たりゴール!ローマがラッキーな先制点を奪う。
ラツィオ0-1ローマ

前半39分 左サイドでレデスマがカセッティに倒されラツィオFK→いいボールだがドーニ、キャッチ

前半43分 左サイドでベーラミ→ロッキ→コラロフとつないでクロス→ドーニ弾くが、パンデフが押し込み、ラツィオ同点に追いつく。ラツィオ1-1ローマ

前半46分 パンデフ、DFラインの裏を取るがゴール前には持ち込めず。ここで笛の音

ピッチサイドに引き上げる両チームの選手たち。そんな中、ペロッタとデリオ・ロッシ監督が口論している姿が…

後半46分 タッディ→トッティ→ペロッタとつないでシュート

後半48分 パンデフ、シュート

後半50分 シシーニョのミドルシュートの跳ね返りをトッティ押し込むがオフサイド

後半53分 アクィラーニ、パンデフを倒してイエローカードを受ける。ラツィオFKコラロフ、直接狙うがゴール右に外れる。

後半55分 コラロフ左サイドからクロス→PEでファンがビアンキを倒してラツィオにPKが与えられる。これをロッキ、豪快にゴール真ん中に叩き込み勝ち越し。ラツィオ2-1ローマ

後半61分 DFラインからのロングボールをゴール前でヴチニッチ落してトッティ→ペロッタとつないでシュート。これが決まり再び同点となる。ラツィオ2-2ローマ

後半62分 シシーニョ、クロス→ファン、ヘッド→DFクリア

後半64分 ヴチニッチ左サイドからクロス→DFに当たりCK。ローマ右CKトッティ→バロッタ、キャッチ。

デ・シルベストリOUT→ムタレッリIN
タッディOUT→ジュリIN

後半69分 ベーラミ、右サイドを駆け上がりクロス→シシーニョに当たりCK。ラツィオCKレデスマ→DFクリア

ビアンキOUT→マウリIN

後半75分 オーバーヘッドでゴール前にボールを送ったアクィラーニ。着地をミスり首と背中を強打(とりあえず大事には至らず)

後半79分 ベーラミのシュート

後半80分 トッティ、中央を駆け上がり一人かわしてゴールを目指すも二人目に止められる。

ダボOUT→ムディンガイIN
ヴチニッチOUT→マンシーニIN

後半86分 ロッキとパンデフがコンビネーションで中央を崩そうとするも止められる

カセッティOUT→パヌッチIN

後半89分 マンシーニ→シシーニョとつないでシュート→バロッタ、キャッチ

ロスタイムは6分

後半91分 パンデフのクロスの折り返しをベーラミがシュート。これが決まりラツィオ再び勝ち越す。スタンドに走るベーラミ。大盛り上がりのラツィアーレ。ラツィオ3-2ローマ

後半93分 ローマCK→トッティPEで倒されるもノーファウル
~ここで試合終了~ ラツィオ3-2ローマ

 奇しくも第10節とは逆のスコアで決着がついた今回のローマダービー。内容はスコアからも予想できる通り、一進一退のほぼ互角。勝敗を分けた後半ロスタイムのベーラミのゴールはラツィオの勝利への執念が表れたように感じられた。
 
 印象に残った選手はローマではヴチニッチとシシーニョ。前者はここ最近の好調ぶりをこのゲームでも十分に見せてくれた。迫力あふれるサイド突破からのチャンスメイクに、いざPEに入れば柔軟なポストプレーと大活躍。トッティの穴を埋められる器ではないなどと一時は囁かれていたが、今やローマに欠かせない選手の一員と云っても大袈裟ではないだろう。
 シシーニョもいつもの右サイドバックではなく左サイドバックで出場したものの、幅広い動きで攻守に活躍した。(今更ながらマドリーを出たのは正解だったと思う)
 
 ラツィオで印象に残ったのはコラロフ。プレースキックやサイドからのクロスでチャンスを多く創出していた。

 さて今期のローマダービーは一勝一敗で終わったわけですが、ローマはスクデット争いを考える上で少々痛い結果になってしまいましたなぁ。(インテルの結果によっては勝ち点差が9になってしまう)そういった意味でもラツィアーレは大喜びなのでしょうがね…

posted by jjc_shunyasutake |08:53 | セリエA | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月12日

「グランデ・インテルはお預け。CL決勝トーナメント一回戦インテルVSリバプール!」

 前半の出来は悪くなかったと思う。だが、強いて云えば得点が欲しかった。いや、必要だったのだろう。

 チャンスは少なく見積もってもニ、三度あった。(前半29分、ズラタンの絶妙なタメからのスルーパスに反応したクルスがゴール左隅を狙って放ったシュートと、終了間際の42分、左サイド深い位置でのスローインから、ヴィエラ→マイコンとつないでクルスがヒールで合わせたものなど)
 そのうち一つでもものに出来てさえ入れば…。後半もまた違った展開があったのではないか。そう思えてならない(くそー)

 それにしても、また退場者とは。(ブルディッソよ、お前もか)
 
 なんとも言葉にし難いが、これがフットボールなのだろう。ジャッジが有利に働くこともあれば、不利に働くこともある。受け入れるしかないのだろう。(セリエAでは助けられてる節あるしねぇ)

 インテルに止めを刺したフェルナンド・トーレスのシュートは文句の付けようのない素晴らしいものだった。
 ジェラードのパスを受け素早く反転し、狭いコースを射抜いたあのゴールはまさにワールドクラス。彼にとっても忘れられないゴールの一つになったのではないだろうか。

 さて、これでイタリア勢は早くも二チームが敗退してしまい私の優勝予想も外れてしまった。こうなった以上安直だが、勝ち残ったローマの躍進に期待したい。(トッティがビックイヤー掲げてくれることを期待しています。)

posted by jjc_shunyasutake |07:41 | コメント(9) | トラックバック(1)
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2008年03月05日

「連覇の悲願、露と消える。CL決勝トーナメント一回戦ミランVSアーセナル!」

 後半39分、アンドレア・ピルロのまさかのパスミスからチャンスを迎えたアーセナル。
 ボールを持つのは稀代のセンターハーフ、セスク・ファブレガス。リオネル・メッシー、ズラタン・イブラヒモビッチ、クリスティアーノ・ロナウドと並ぶ新時代のフットボール界を牽引する存在だ。
 この危機をいち早く察知したのは「リンギオ」ジェンナーロ・ガットゥーゾ。ミランの守備の布陣は不意を突かれ乱れている、ここは早い寄せで時間を稼ごうと試みる。

 しかし、これに対し若き天才は一切動じない。鋭くも力強いドリブルでガットゥーゾを寄せ付けずミランのバイタルエリアを突き、右足を振り抜く。

 「まさか(笑)、この位置から入らないだろ」

 スタジアムに詰め掛けた多くのミラニスタも同じことを思っただろう。だがその願いも空しく、低い弾道のシュートは力一杯横に飛んだ、GKカラッチの手を掠めることなくゴール左に吸い込まれた。一瞬の静寂の後、どよめきに包まれるスタジアム。1-0。ゲーム終盤、アーセナルが遂に均衡を破った。

 この瞬間、私は絶望的な気分に包まれた。「この時間にアウェーゴールとは…」。ミランがここから勝利するには2点が必要になった。残り時間はただでさえ少ない。そして何よりこの試合の展開を見ている者にとってそれは不可能なことに思われた。

 ヤングガンナーズはその名の通り、若々しく勇敢で強靭だった。全員が労を惜しまず、ピッチを縦横無尽に駆け回り、攻撃と守備に汗を流した。「労働者のための祭典」、プレミアリーグの精神を「カルチョのスカラ座」、サン・シーロで見事に体現した。

 「どんなに内容が悪くとも、最後には必ず結果を残してくれる」

 チームのカンピオナートでの不振に苦笑し、「来年のCL大丈夫なの?」と口には出しつつも、本気で4位以下に落ちるなど夢にも思っていない。同様に、CLの舞台ではどんなに危険な場面を作り出され、内容で圧倒されようとも最後は必ず勝ってくれる。昨シーズン辺りからあったそんな願望、いや信仰のようなもの(ちょい大袈裟か)が音を立てて崩れた。

 ミランはその後ロスタイムにも、伏兵・テオ・ウォルコットに右サイドを破られ、そこからのクロスをアデバヨールに決められ失点。ファーストレグの終盤、ポストに嫌われお預けになっていたCL初得点を奪われるかたちとなった。

 ゲーム終了後、私は一昨年のCL準決勝、バルセロナとのファーストレグを思い出した。あのゲームでのロナウジーニョとジュリの絶妙なコンビネーションから生まれた得点は、今でも脳裏に鮮明に焼き付いている。それによってもたらされたあの敗戦。その時抱いた感慨が

 「これは負けてもしょうがないだろ」だった。

 そして、今回も同様なことを感じてしまった。ということは…
(いよいよ、アーセナル優勝するかも知れないすよ。こりゃ)

posted by jjc_shunyasutake |22:35 | コメント(1) | トラックバック(2)
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