2007年12月09日
「ミラン来日!クラブワールドカップは頂きだ」
今月、12月6日、我らがACミランが遂に来日した。明くる7日には横浜市内で記者会見を開き、アンチェロッティ監督、マルディーニらがクラブワールドカップにかける意気込みを語った。 アンチェロッティ監督は、初戦の準決勝で対戦する可能性がある浦和について「自国開催なので時差がなく、有利。ブラジル人選手、ドイツ人監督がおり、警戒している」と話し、マルディーニは再三、サッカー雑誌のインタビューでも語っている通り、「思い出すのはつらいが(2003年、ボカ・ジュニオルスに敗れた事)、ここで到達すべき目標はタイトルを取ること。新たな気持ちで臨む」と、このタイトルへの強い執着を言葉の端に滲ませた。 一発勝負のトーナメント戦。地力では疑いなく、欧州王者たるミランが一歩抜きん出ているが、地の利を持つ、アジア王者、浦和は決して侮ることは出来ない。そして、最近、ようやく復帰に漕ぎ着けたリケルメは、登録メンバーに入っていないものの、ボカ・ジュニオルスが、タイトル獲得の最大の障壁として立ちはだかるであろうことは言うまでもない。 タイトル獲得ともなれば、今年引退が囁かれるマルディーニにとっては最大の贈り物になるだろうし、今後のカンピオナートにも、2月から再開されるCLにも、いい影響が出ることは間違いない。だが、もしタイトルを奪えず、日本を去るようなことになれば、今後のシーズンに間違いなく精神的にも、肉体的にもダメージを残す事になるだろう。(昨シーズンのバルサのように…) ミランにとって、来年の1月以降のシーズンに大きな影響を及ぼす事になるであろうクラブワールドカップ。この日本来日の成否がミランの2007~2008シーズンのターニングポイントになることは間違いない。 というわけで、楽しみなクラブワールドカップですが、今回はカンピオナートのユべントス戦に前後して行われたCL2試合にも触れさせて頂きますね。 「双方の素晴らしいミドルで勝負は引き分けに。ベンフィカ対ミラン」 引き分け以上で、決勝トーナメント出場が決まるミラン。シンボルの鷲が舞う、ベンフィカのホーム・エスタディオ・ダ・ルスに乗り込んでのグループステージ第5戦は、まるで、ルイ・コスタのミラノ凱旋を祝うムードだったホームゲーム(グループステージ第1戦)とは、一風変わった「ポルトガルの雄」ベンフィカの攻撃サッカーに苦戦を強いられるものとなった。 先制点を挙げたのは、ミラン。 前半14分、カカが得意のドリブルで左サイドを駆け上がり、ペナルティーエリア(以下PE)左に侵入。そこからのクロスはDFにクリアされるが、敵陣左サイドで得たスローインから、ガットゥーゾ→カカと繋いでピルロへ。ピルロPE手前、中央からミドルシュート。これが、糸を引いたようにゴール右隅に突き刺さり、ミランが先制する。 このゴール直後のスタジアムからは「へっ、入ったの?」みたいな、雰囲気が感じ取れて面白かったです。確かにベンフィカのホームなわけで、拍手喝采が巻き起こることはないと思うのですが、筆者自身なんか、ピルロが流れの中からゴール入れると「へっ、入ったの?」的な気分に襲われることが多く(そりゃ、FKの時とかはまた違いますよ)、今回もまた同様な気分を味わっていたため、スタジアムのベンフィカファンと気分がシンクロしたようで面白かったです。 ピルロの先制点から続くこと、前半20分。ホーム、ベンフィカも負けじと反撃に出る。マキシ・ペレイラが、ガットゥーゾをかわしてPE手前、右からミドルシュートを放つと、ボールは美しい軌道を描いて、ゴールポスト左に当たりゴール!若干よせが甘かったかミラン。リードは5分と持たずに、ベンフィカに追いつかれてしまう。 その後、ミランはカカが、ベンフィカはルイ・コスタがチャンスを作り出すも双方、得点を奪う事は出来ず後半へ。 前半のミランでちょい触れておきたいのは、左サイドのセルジーニョですかね。どうも怪我から戻ってきてまだ本調子でないのか、この試合に限らず、最近は持ち味の攻撃参加はほとんどないは、守備はしょぼいはと、なんか中途半端です。(まぁ守備はお世辞にも以前から得意ではないのですが…)年齢などの問題はあるかもしれませんが、早く彼本来のパフォーマンスを見せて欲しいものです。 迎えた後半。案の定、セルジーニョのパフォーマンスに不満を持ったかアンチェロッティ監督。あっさりと彼をベンチに下げ、偉大なカピターノ、パオロ・マルディーニを後半頭から投入する。 しかし、冒頭述べたように、ここから、美しい攻撃サッカーがもっとうのポルトガルの名門ベンフィカがミランに猛然と襲いかかる。 後半8分、左サイドでルイ・コスタが得意のヌルヌルした?ドリブル(あんまりスピードとか、派手なフェイントはないのですが止められないんすよ)で、ガットゥーゾをかわし、ボネーラと並走しながら、PE左からシュート。させじと、GKジダ。これは弾きます。 その後、ミランをゴール前に釘付けにし、再三に渡りシュートを放つベンフィカ。中でもヌーノ・ゴメスのシュートは、ゴールを割ったかに見えたが、残念ながらオフサイドの判定。(危ない、危ない) 試合は辛くも、ベンフィカの猛攻を耐え忍んだミランが引き分けに持ち込み、アウェーで貴重な勝ち点1を手にすることに成功。決勝トーナメントへの切符を手にしたのであった。(1-1) 「ミラン対セルティック!DFライン総入れ替え、ターンオーバーを用いたミラン。その顛末は?」 決勝トーナメント出場を第5戦ですでに決めていたミランは、クラブワールドカップに備え、主力の一部を温存。特にDFラインは総入れ替えとなった。その陣容はというと、 GKカラッチ DFカフー、シミッチ、ボネーラ、ファヴァッリ アウェーでは、凡庸なチームに成り下がってしまうセルティック相手に、このDFラインは十二分に機能し、途中、シミッチの負傷交代(カラーゼ、ご苦労様です)という、アクシデントはあったものの、見事無失点でこの試合を切り抜けることに成功。 攻撃面でも、後半24分。カカが右サイドからドリブルでPEに侵入。非常に狭いスペースながら、背後を絶妙なタイミングで駆け上がって来たカフーにパスを通す。受けたカフーが、マイナス気味のクロスをPE内中央のインザーギへ。インザーギがこれをゴールに叩き込み、ゲルト・ミュラーのUEFA主催の大会での記録62ゴールを抜く、63ゴール目を挙げた。試合はこのゴールによって、1-0でミランが勝利し、グループ1位も確定させた。(やったね!) 試合のレポートはこれで終わりですが、最後に、カカのバロンドール獲得にも触れておきたいです。ミラン加入以降の彼のプレーは本当に素晴らしいの一言。調子の悪いカンピオナートでも彼は常に全力を尽くし、勝利を手繰り寄せようとしているのが、強く見て取れます。引き抜きの噂は絶えませんが、出来れば末長くミランでプレーして貰って、ミランの歴史に深くその名を刻んで欲しいものです。(レアル・マドリーとか行かないでね、リッキー!)
posted by jjc_shunyasutake |15:28 |
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