2008年03月05日

「連覇の悲願、露と消える。CL決勝トーナメント一回戦ミランVSアーセナル!」

 後半39分、アンドレア・ピルロのまさかのパスミスからチャンスを迎えたアーセナル。
 ボールを持つのは稀代のセンターハーフ、セスク・ファブレガス。リオネル・メッシー、ズラタン・イブラヒモビッチ、クリスティアーノ・ロナウドと並ぶ新時代のフットボール界を牽引する存在だ。
 この危機をいち早く察知したのは「リンギオ」ジェンナーロ・ガットゥーゾ。ミランの守備の布陣は不意を突かれ乱れている、ここは早い寄せで時間を稼ごうと試みる。

 しかし、これに対し若き天才は一切動じない。鋭くも力強いドリブルでガットゥーゾを寄せ付けずミランのバイタルエリアを突き、右足を振り抜く。

 「まさか(笑)、この位置から入らないだろ」

 スタジアムに詰め掛けた多くのミラニスタも同じことを思っただろう。だがその願いも空しく、低い弾道のシュートは力一杯横に飛んだ、GKカラッチの手を掠めることなくゴール左に吸い込まれた。一瞬の静寂の後、どよめきに包まれるスタジアム。1-0。ゲーム終盤、アーセナルが遂に均衡を破った。

 この瞬間、私は絶望的な気分に包まれた。「この時間にアウェーゴールとは…」。ミランがここから勝利するには2点が必要になった。残り時間はただでさえ少ない。そして何よりこの試合の展開を見ている者にとってそれは不可能なことに思われた。

 ヤングガンナーズはその名の通り、若々しく勇敢で強靭だった。全員が労を惜しまず、ピッチを縦横無尽に駆け回り、攻撃と守備に汗を流した。「労働者のための祭典」、プレミアリーグの精神を「カルチョのスカラ座」、サン・シーロで見事に体現した。

 「どんなに内容が悪くとも、最後には必ず結果を残してくれる」

 チームのカンピオナートでの不振に苦笑し、「来年のCL大丈夫なの?」と口には出しつつも、本気で4位以下に落ちるなど夢にも思っていない。同様に、CLの舞台ではどんなに危険な場面を作り出され、内容で圧倒されようとも最後は必ず勝ってくれる。昨シーズン辺りからあったそんな願望、いや信仰のようなもの(ちょい大袈裟か)が音を立てて崩れた。

 ミランはその後ロスタイムにも、伏兵・テオ・ウォルコットに右サイドを破られ、そこからのクロスをアデバヨールに決められ失点。ファーストレグの終盤、ポストに嫌われお預けになっていたCL初得点を奪われるかたちとなった。

 ゲーム終了後、私は一昨年のCL準決勝、バルセロナとのファーストレグを思い出した。あのゲームでのロナウジーニョとジュリの絶妙なコンビネーションから生まれた得点は、今でも脳裏に鮮明に焼き付いている。それによってもたらされたあの敗戦。その時抱いた感慨が

 「これは負けてもしょうがないだろ」だった。

 そして、今回も同様なことを感じてしまった。ということは…
(いよいよ、アーセナル優勝するかも知れないすよ。こりゃ)

posted by jjc_shunyasutake |22:35 | コメント(1) | トラックバック(2)
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「連覇の悲願、露と消える。CL決勝トーナメント一回戦ミランVSアーセナル!」

インテルじゃないんですよ。
ミランに勝ったってことは優勝ですね。
初載冠を願っています。
アーセナル最高。

posted by ファンベルシもいないんですよ。 | 2008-03-05 23:28

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