2008年04月21日

青木宣親選手の魅力

 2007年のシーズン終了時には、通算本塁打数20本を記録した。今までの青木とどこかが違う。そう思った人は少なくなかっただろう。明らかに、飛距離がぐんと伸びた。

 その変化の裏には、努力の積み重ねがあった。開幕前のキャンプ中、1日1000スイングをノルマにバットを振り続けた。1日100ではなく、200でもない。1000スイングとは、どれほど気の遠くなる数字だろうか。やっと終わったと思えば、また次の日も1から振り始める。誰かに言われたからではない。自ら、黙々と振り続けたのだ。

 シーズン終了時には、「やっとホームランを打ちたいと思える段階に来たと思った」と語った青木選手。大学時代、花形と言われた同期の鳥谷選手(阪神タイガース)に対して、「羨ましい」と感じていた部分もあったと明かした。ホームランを打ったときのスタンドの歓声は、野球選手にとっては特別なものだ。ダイヤモンドを回りながら、湧き上がる熱気を独り占めできる。同じ神宮球場という舞台で、いつか自分もあの歓声を自分だけのものにしたい。そんな執念が、ホームランに対する特別な追及へと変わっていった。そしてプロ入り4年目にしてようやく、彼はそれを実現した。

 青木宣親は貪欲だ。05年にイチロー以来球界史上2人目という、200安打の快挙を成し遂げ、「1番センター青木」を定着させた。確実にバッドに当てて出塁し、俊足を活かすという、まずは自分の持ち味をいかしたプレーでその名を球界に轟かせた。それはほんの第一段階にすぎなかったということを、我々は07年の彼のシーズン成績を見て初めて思い知らされた。本塁打数20本に加え、打率.335、05年以来2回目の首位打者にも輝いている。ただホームランを打つだけではなく、率も残す。青木宣親の進化を証明する結果となった。そんな彼の貪欲さに、ファンはさらに魅了された。

 段階を踏んで成長していく。そのためには、努力を惜しまない。それが青木宣親という野球選手の魅力だ。2008年の彼はどんな進化を遂げるのか。それは、彼自身にしか分からない。背番号23から、目が離せない。

posted by jjc_n023r1sstar |15:18 | コメント(6) | トラックバック(1)
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