2008年05月02日

背番号「23」の背を追って

 東京ヤクルトスワローズ、背番号23。あんなにも距離があるのに、神宮球場の外野スタンドから見るその背中は、大きく、広く見える。センターというポジションを我がものにし、どっしりと立ち構えるその存在感は、まさに「偉大」だ。
 その背中を追い続ける、一人の男がいる。同東京ヤクルトスワローズ、背番号50。07年に入団した、現在19歳の上田剛史だ。50メートル5秒9の俊足。右投げ左打ち。守備位置はセンター。何から何まで、、青木によく似ている。よって彼自身、背番号23の偉大さを誰よりも強く感じているのだ。昨年12月のインタビューの中で、私は彼に、青木選手以外に目標とする選手はいるかという質問をした。すると彼は、考える間もなく、こう答えた。
 「いません。青木さんだけです」

 4月29日火曜日、スワローズのファームグラウンドである戸田球場にて、埼玉西部ライオンズとの試合が行われた。4月にしては暑すぎるほどの日差しの下、もちろんそこには彼の姿があった。以前と比べると、全体的に体がしっかりしたように見えた。
 この日のスワローズの先発は、高卒ルーキーの由規投手。上田は8番センターで先発出場した。1回表、由規はライオンズの1番大崎を空振り三振、2番黒瀬をファーストゴロに打ち取り、さらに3番高山を見逃し三振と、わずか10球でアウト3つとし、好調な立ち上がりを見せた。そしてその裏、ライオンズのエラー、フォアボールと、幸運が続き、初回にして8番上田に打席が回ってきた。1アウト満塁の場面で、上田は初球から狙っていったものの、あえなくレフトフライで得点にはつながらなかった。しかしスワローズはこの回で一気に3点をリード。好調な滑り出しを見せた。 
 3点リードのまま3回裏、2アウトランナー1累の場面で、再び上田に打席が回ってきた。しかしここで悲劇がおこった。カウント2ストライク1ボールからの5球目、ライオンズ先発岡本の投げたボールは上田の右ひじを直撃。その場でひじを押さえながら激しく痛がり、しばらく動けなかった。
 その後4回、5回の守りにはついたものの、しきりに右ひじを気にしているようだった。結局5回裏の攻撃時にはベンチに下がった。
 5回、6回でライオンズに3点を奪われたものの、スワローズも負けずに1点を追加し、そのまま逃げ切って4対3でゲームセット。スワローズが勝利した。
 試合終了後、片付けをする上田の表情は笑顔だった。しかしその右ひじにはテーピングが施されていた。場所が場所なだけに、怪我の具合が心配だ。
 荷物を背負って、球場をあとにする。外に停まっている戸田寮行きのバスに向かって、早足で歩く。その途中、何度もファンに写真やサインを求められる。上田はその度に足を止め、荷物をおろし、そのひとつひとつに応える。「ひじ大丈夫ですか」と聞かれると、「大丈夫っす」と答え、そしてまたすたすたと歩き出した。
 
 まだ19歳の、若きプロ野球選手。神宮球場という大舞台で、いつかあの場所を我がものにする。そんな大きな夢を背負った、背番号50。23を超えようとする、50。私にとってその背中は、すでに偉大である。

posted by jjc_n023r1sstar |01:36 | トラックバック(1)
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館山ナイスピッチ! 【スワローズ日記!!頑張れ2008ツバメ軍団!!】

好調タイガースはここまで負け越しカードが無しでしたがついにスワローズがタイガースを止めました! 5割付近で貯金が無いですがズルズルいかないでまだ粘るスワローズですが何と言っても、青木、川島、田中の123番が好調ですから! しかも3人とも走れる! 個人的に好きな野球スタイルなんですよ! ラミレスとグライシンガーの穴を感じさせないここまでの戦い! 館山も好調タイガース相手に7回1安打無失点! 最後は林が締めまして完封リレー! いいですね(^-^)/ 今年のスワローズの野球は面白いです!

2008-05-02 09:53 | 続きを読む