2007年07月16日

勝てば全て良しとする

7月15日、国立競技場にナビスコ杯を見に行った。
相手はヴァンフォーレ甲府、今年の対戦成績は1勝1敗だ。

スタジアムに入り、
前回7月7日の準々決勝の様子をサポーター仲間に聞いた。
「内容、結果共に最悪だった」
という答えが返ってきた。
ディフェンスと中盤のコンビネーションが悪く、シュート数も少ない。
それは典型的なフロンターレの負けパターンだ。


試合前、突然雨が降ってきた。
台風がそれたとはいえ、波乱を予感させる天気となった。

試合前の選手紹介、ここまでは、いつもの応援風景だった。
しかし、ここからサポーターたちがスタンドからコンコースへと
移動を始めた。 *コンコース…スタジアムに入りスタンドに行くまでに通る、喫煙所、トイレ、売店がある場所
コンコースで応援を盛り上げ、そのままスタンドへなだれ込もうというのだ。

応援リーダーがサポーターを鼓舞し、コンコース内での応援がスタートした。
サポーターの叫びがスタジアムの壁に反響して、すごい重低音のうねり声に
なっていた。
サポーターの気合は、今年一番だった。


試合開始、フロンターレは序盤からアグレッシブにプレスをかけた。
特に前回ハット・トリックされた須藤に対しては、ボールが入る前にカットしようとする意識が感じられた。
中盤の選手も、いつになく遠目からシュートを狙っていた。


前半12分、森が不用意なドリブルから自陣内でボールを奪われ、
カウンターをうける。
味方からのパスを受けた須藤は、PAの外からDFの外側を巻いた
シュートを放った。
GK相澤は手ではじくも、シュートの勢いに押され入ってしまった。
これで勝つには2点必要になった。
敵ながら、須藤のシュートは素晴らしかった。


試合開始から20分以上たつのに、相澤は試合の流れに入っていなかった。
ゴールキックは味方に合わず、ショートパスでさえ味方との呼吸が
合っていなかった。
特に一番の問題は、味方と相手の距離が全く分かっていないことだ。
ゴールキックのとき、相手が近くにいるのに味方のDFにパスを出していた。
DFはクリアするしかなく、自陣内で相手にスローインの機会を与えていた。


前半29分、フロンターレ待望の1点が入る。
テセのスルーパスから谷口が右足を振りぬいた。
サポーターはもう1点取らなければいけないことを知っていたので、
点数に喜ぶ状態では無かった。
むしろ、前半に追いついたことを喜んだ。


1-1で前半終了。
相手のカウンターを受けながらも、何とか耐える展開だった。
久木野がいつも通り積極的にシュートを狙っていた。

甲府は、ダイレクトパスから数的優位を作り、何度かいい形を作っていた。
しかし、前回のような相手のパスミスを奪ってからのカウンターは、
得点シーン以外はあまり無かった。


後半開始、直後にジュニーニョが決定的なチャンスを得た。
右サイドからのクロスのこぼれ球が目の前にきたのだ。
今日の試合初めて、PA内でフリーでボールを受けたが右上に
ふかしてしまった。

今日のジュニーニョは、いつもより右サイドでボールを受けることが
多かった。中村憲剛がいないため、ポジションを下げてボールをもらいに
きてしまうのだ。
やはりジュニーニョは、前線でスルーパスを待ってくれたほうが魅力的だ。


後半19分、コーナーキックからのシュートのこぼれ球を、
谷口が気迫のヘッド。体ごとゴールネットを揺らした。
今週の練習で負った頭のケガをもろともしないヘッドが炸裂した。

谷口はボランチだが、守備力だけでなく攻撃力も魅力的な選手だ。
攻撃センスというのか、天性のポジショニングというのか、
ゴール前でいつも良い位置にいる。
今日は、いつもより前目のポジションで、攻撃に重点を置いていた。
点数を取りたいときのオプションとして、使えるめどがついたプレー
内容だった。


後半20分過ぎから、両チームともミスが多くなった。
甲府は急にスタミナが落ち、いつものダイレクトパスが影を
潜めるようになった。


そんな中、後半29分、甲府がショートコーナーからのクリアの
こぼれ球からまた、須藤が決めた。
ショートコーナーにフロンターレの選手が誰もチェックにいって
いなかったので嫌な予感はしていた。

1人に2試合で5点は取られすぎだ。
フロンターレは、ポストプレー・タイプのFWに弱い。

2-2。このままだと敗北。1点取っても延長戦という厳しい点差となった。


80分を過ぎると、カウンター合戦になった。
甲府は時間を使いながら、ボールをカットしたときにカウンターを
しかけていた。
フロンターレはDFからの早めのフィードキックを、FWが競った
セカンドボールにチャンスを見出していた。


後半88分、井川が右サイドをドリブル。それに甲府の選手が足を
からませて転んだことで、ポッカリとスペースが生まれた。
井川は中を良く見てグラウンダーのパス、テセがうまくすらして待望の
3点目が入った。

テセはTVKの番組の中で、点を決めたらパフォーマンスをしますと
言っていたので、何かやるのかなと思ったが、
スタンドの盛り上がりが最高潮に達していて、誰もテセのパフォーマンスを
見ていなかった。
(家に帰ってから、VTRで確認。何もしていなかった)


甲府の選手の足が止まっていることもあって、90分で試合を決めて欲しかったが、そのまま3-2のスコアで延長戦に入ることとなった。


延長前半、両チームに足をつる選手が出る。
延長前半12分、PA付近からのフリーキックを大橋が蹴ったのだが、
無常にもクロスバーをたたいた。
甲府の選手が比較的身長が小さいので、壁の上を狙ったがGK正面だった。


延長後半、両チームギリギリの状態。
延長後半8分、大橋から絶妙なスルーパス、それを受けた黒津が左足を鋭く
振りぬき勝利をたぐり寄せる4点目を取った。
甲府は攻めるしかなかったが、逆にそこから2,3本、フロンターレが
カウンターのチャンスで決定的な場面を作るがタイム・アップ。


今日の試合、内容は良くなかった。
全体の意思疎通が足りないことも問題だが、プレーに気迫を感じる選手が少なかった。
さらに全体が止まっているため、パスを回してもすぐに囲まれた。
相手の攻撃をDFがクリアするとき、全てタッチラインに出してしまうので、
攻撃の流れを作りにくかった。
フロンターレはJリーグで警告数がダントツの1位だ。
今日の試合も、6枚ももらっている。
試合に熱くなるのは分かるが、もっと冷静に自分のプレーを磨いて欲しい。
日本代表で憲剛と川島がいないが、やはりいない影響は感じてしまった。
DFとMFがパスの出し所を探せず、相手にパスを出す場面が多かった。
これは、憲剛への依存。彼に預ければ何とかしてくれるという甘い考えが、
個々のパス感覚を鈍らせた結果だ。
GK相澤は、何か焦ってプレーをしていた。
それが全てのプレーを狂わせていた。
川島になれとはいわないが、自分の個性をもっと出すべきだ。

この試合を見る限り、リーグ戦で勝っていくのは厳しい気がした。
中断期間に合宿に入るが、もう一度良かったときの動きを思い出して欲しい。



今日は勝ってよかった。それがサポーターとしての素直な気持ちだ。





posted by jjc_keitaohtaka |02:08 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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