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錦織よそろそろ気づけ 今のテニススタイルではビッグ4には勝てないことを 敵は己にあり 全米オープン2016

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あれから1年、錦織は今どこにいるのか。あの敗戦の二日後、錦織はブラントンのIMGアカデミーのジムで一人自分を追い込みながら、右肘手術をした19歳の辛い時の想いに重ねていたのでした。今シーズン、一歩一歩進化を遂げ近づいてきたよう思えていました。カナダMS、リオ五輪では2強による洗礼を浴びます。力の差を感じさせられます。しかし、錦織は背を向けず堂々と闘い抜いてきました。左脇腹を痛め「筋肉が切れてもいいから」と闘ったウインブルドン、出場さえ疑問視されたカナダMSの決勝進出、国を背負いポイントのないリオ五輪の銅メダル、3回戦敗退となったシンシナティMS。ジョコビッチはシンシナティMS、マレーはカナダMS、ナダルはリオ五輪からの再出発、ワウリンカ、ラオニッチはリオ五輪欠場。錦織は一人、目の前の利益を追い求めることなく、織り込み済みの覚悟を抱きここまで辿りついたのです。そしていよいよ始まります。錦織にとって26歳最後のグランドスラム。諦めない気持ち、決死の覚悟をもって、錦織はここからまた這い上がっていくのです。

まずは、2016年シーズンのこれまでの錦織の主要大会戦績を見てみます。( )は敗戦相手。

<グランドスラム> 全豪    :QF   (ジョコビッチ) 全仏 :4回戦  (ガスケ) WB :4回戦  (チリッチ)

<マスターズ> IW    :QF    (ナダル) マイアミ  :F    (ジョコビッチ) マドリード :SF   (ジョコビッチ) ローマ   :SF   (ジョコビッチ) カナダ   :F    (ジョコビッチ) シンシナティ:3回戦 (トミック)

全仏のガスケ戦敗退については天候の影響によるものとの声を多く耳にしましたが、両者とも条件は同じであり言い訳はできない確かな敗北であったと思います。WBは怪我によるものであり、シンシナティMSについては連戦による疲労は一つの要因にはなるものと思います。問題はそれ以外です。ジョコビッチとナダルに敗退、QF以上まで勝ち上がっているものの、ビッグ4にことごとく蹴落とされ、這い上がっては蹴落とされ状態が続いています。マレーとのツアーでの対戦はありませんが今シーズン2敗しています。このビッグ4の壁を打ち破らなければ先はないという、絶対的なテーマが錦織に突きつけられているのです。

今シーズンのビッグ4対戦のウイナー数とUE数を見てみます。( )は1セット平均UE数。

全豪    錦織:31ー54(18.0)  ジョコビッチ:22ー27( 9.0) デ杯    錦織:44ー93(18.6)  マレー   :35ー97(19.4) IW   錦織:17ー26(13.0) ナダル   :13ー16( 8.0) マイアミ  錦織:10ー29(14.5)  ジョコビッチ:14ー22(11.0) バルセロナ 錦織:29ー34(17.0)  ナダル   :21ー18( 9.0) マドリード 錦織:30ー27(13.5)  ジョコビッチ:22ー18( 9.0) ローマ   錦織:39ー34(11.3)  ジョコビッチ:32ー34(11.3) カナダ   錦織:14ー28(14.0) ジョコビッチ:13ー18( 9.0) リオ    錦織:13ー23(11.5)  マレー   :15ー15( 7.5)  リオ    錦織:44ー25( 8.3)  ナダル   :25ー28( 9.3)
今シーズンのビッグ4対決は1勝9敗です。錦織のUE数は徐々にではありますが減少傾向にあります。ジョコビッチ戦で言えばローマです。UE数が両者34と同数になっておりタイブレークの末1ポイント差で敗退しています。マレー戦で言えばデ杯ですUE数は錦織93に対してマレーは97と上回っています。この2戦は錦織が善戦した訳ですが、錦織のUE数が減少した訳ではなく、ジョコビッチ、マレーのUE数が通常より増加したことにあります。錦織が攻撃的テニスに引き込んだ結果でした。これを受けてのローマMSとリオ五輪ではジョコビッチとマレーは自分のテニスをしっかりと展開し、両者ともUE数は通常の10以下と抑え、錦織のミスを誘発しての完勝でした。この2トップは同じ轍は踏みません。この2強に勝利するには、1セット平均UE数10を叩くと勝ち目はないと考えるべきです。

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この記事へのコメントコメント一覧

錦織よそろそろ気づけ 今のテニススタイルではビッグ4には勝てないことを 敵は己にあり 全米オープン2016

ukk_chu_renさん

励ましのコメントを頂き、ありがとうございます。
ご批判を受けている通り敬意を逸していることは改めるべきことです。その点は素直に受け入れます。ukk_chu_renさんもその点について否定されている訳ではないことは分かります。その先、それにより記事に向かう姿勢、スタイルを変えることに懸念されていることだと思います。正直なところ、私はスタイルを変えても何ら問題ないと考えています。大切なことは底辺にある熱い想いにあると思います。仮にスタイルを変えても、そのスタイルの中で徹すればよいと思います。重要なことは枠ではなくて中身にあると思います。しかし、私はそんなに器用ではありませんので変わらないと思います。ご心配をお掛けして申し訳ありません。引き続き宜しくお願いします。

「錦織よそろそろ気づけ 今のテニススタイルではビッグ4には勝てないことを 敵は己にあり 全米オープン2016」へのコメント

今回の大作も、頑張りましたね!
当日に読んで、参考にさせて頂きました。

タイトルの付け方等の事で、お詫び、というコメントを書かれたのですね。
私も、このブログは大勢の人が見るのだから、こういう事には配慮が必要じゃないですか。そんなコメントを何度か頂いています。

確かに沢山の方に見ていただける場所なのですが、甘えているのかもしれませんが、ここはアマチュアファンが自分の考えていることを自由に発信できる所、スポーツ好き仲間同士の談義では、「○○行け~」や「なにやってんだ!」等と声が出ます。

それをここではやってはいけないのでしょうか。私は、気分的にはその乗りで、やっています。
タイトルの付け方などは、change-the-flowさんのカラーだと思っていました。どちらかというとそのカラーを大事にして欲しいなと思い、コメントさせていただきました。

今回のブログのアクセス数は凄かったですね。多分13~14万位はあったのではないですか!かなり多くの方が読まれています。
change the flowさんの名前を見て読む方、新着順に読む、又は触りを読んで面白そうなものを読む等、人それぞれ読むパターンがあると思いますが、タイトル名に興味を抱いて読んでくださる方も多いと思います。
色んなタイプのブロガーがいるからバラエティーにとんで面白いのかな、と思います。

もし、スタイルを変えられるのであれば、例えば錦織選手の頑張りに感嘆し、参った!もうこんな口調の文章は 止める。とか、ご自分から思われる時でいいのでは?等とお節介なことを思ったもので、、何万の愛読者の中のたった1名ですが、私は、全く気になりません。そんな方は沢山いるのではないですかね。

でも、考え方の相違について話し合ったり、その意図を聞いたりというのは、今後もお願いします。間違えも優しく指摘してください。

次のブログも楽しみにしています!
前回、結構キツイと仰っていましたが、お互いマイペースでやりましょう。

錦織よそろそろ気づけ 今のテニススタイルではビッグ4には勝てないことを 敵は己にあり 全米オープン2016

トップ5まで来るスタイルとしては正解なんでしょうが、トップ1になるためのスタイルとしては、まだ不十分だと言っている記事だと思います。

錦織よそろそろ気づけ 今のテニススタイルではビッグ4には勝てないことを 敵は己にあり 全米オープン2016

言い換えればこのスタイルを貫いてきたからこそ、今の地位を築けたと思うのですが…。

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