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New Nishikori Style ミスをしない錦織 ウインブルドンR32

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脇腹の不安を抱えながらもファーストウイークを勝ち上がったことは錦織にとっても一つの収穫であり、芝を不得意と言われながらも一定の手応えを感じているのではないでしょうか。これで4回戦に進出、WB初のQFを掛けて対戦する相手は宿敵チリッチとなりました。 チリッチと言えば2014年全米決勝を嫌でも思い出します。対戦成績は錦織の7勝3敗、全米後は錦織が2連勝、芝での対戦は初めてとなります。そのチリッチ、今大会は好調を維持しています。果たして全米のスーパーチリッチが登場するのでしょうか。これまでの内容です。

1回戦はベーカーを6ー3、7ー5、6ー3とストレート勝ち。2回戦はスタホフスキーを6ー2、6ー7、6ー4、6ー4。3回戦はラッコを6ー3、6ー3、6ー4のストレート勝ちとなっています。スタッツを見ます。(SPW:サービスポイント獲得率)

1回戦 1st確率:60%、1stSPW:89%、2ndSPW:54% 2回戦 1st確率:58%、1stSPW:88%、2ndSPW:60% 3回戦 1st確率:65%、1stSPW:98%、2ndSPW:50%

ウイナー数(エース数)とEU数(セット平均数)です。

1回戦:43(18)ー25(8.3) 2回戦:62(22)ー22(5.5) 3回戦:44(19)ー19(6.3)

観戦していないのでスタッツのみから見ます。1st確率は60%前後といったところ、そのポイント獲得率が高く3回戦では43/44と1ポイントしか落としていません。2ndも50%をキープしています。ミスも少ないです。これから推測できるのはサービス、ストロークが安定しているという事です。全米でのチリッチの強さはサービスだけではなく、ストロークの精度と威力が素晴らしさにありました。その時のスーパーチリッチを感じさせる芝の戦いをどのように攻略するのか。

一方の錦織は雨による度重なる中断にも気持を維持し、グズネツォフを7ー5、6ー3、7ー5とストレートで勝利しました。 この試合、錦織はミスを最小限に抑え、ミスを誘発するテニスを展開する事が出来ました。ウイナー数とUE数です。

第1セット 錦織: 8ー 6、グズネツォフ: 8ー 8 第2セット 錦織: 8ー 4、グズネツォフ: 6ー16 第3セット 錦織: 7ー 4、グズネツォフ:11ー13 マッチ   錦織:23ー14、グズネツォフ:25ー37

錦織の1セット平均UE数が遂に4.6と5を切りました。おそらく初めてではないでしょうか。

前後記事にも取り上げましたが、これまでのウイナー数とUE数の推移です。 IW、マイアミ、マドリード、ローマ、全仏、WBの大会別にみます。( )はセットの平均UE数です。

IW    : 78ー 92(10.2) マイアミ : 95ー133(10.2) マドリード:126ー126(12.6) ローマ  :123ー 97( 9.7)  全仏   :130ー126( 8.4) WB    :102ー 59( 5.9)

WB1回戦 :31ー23(7.6) WB2回戦 :48ー22(5.5) WB3回戦 :23ー14(4.6)

お気付きになったでしょうか、錦織の変化について。 ポジション取りです。ベースラインから下がっているのです。

今までの錦織はベースラインをキープし、更にベースラインに入っての攻撃的テニスを展開していました。 この為、深いショットに対して足を止めて、特にフォアはスタンスをベースラインに平行にして打っていました。右足に重心を寄せて、タメて打とうとしていましたが、時に手打となり巻いてしまいサイドアウト、抑えがきかずバックアウト、ネットに掛けるなどしていました。要は振り切れてないのです。錦織は動きの中でのショットは素晴らしいものがあります。しかし、ベースラインに拘るあまり足が止まってしまうのです。このベースラインをキープすることから解放したのです。よって、足が止まらず動きの中から展開していきます。深いショットにも対応できます。下がって振り切ります。足が揃っていません。そして、浅いショットには前に踏み込んで打ちます。バックハンドでさえ前にでて、踏み込んで打っていました。相手にもよるとは思いますが、錦織の次回以降の戦い方に注目したいと思います。

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