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真向から戦い抜いた錦織。ぶれずにそのまま突き進め!マイアミ・オープンF

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マスターズ2大会目にして頂上決戦の権利を得た錦織、ジョコビッチに3−6、3−6で敗退しました。 私はこの決勝、課題をもって観戦しました。

1.真向から打ち合う覚悟はあるのか。 2.有利に展開できた場面、ペースを奪われた場面での対応。 3.第1セットを取ること、立ち上がりの重要性。

ライブで観戦するとき、錦織の勝利を期待し展開の優劣を優先して追っているように感じます。私は一度観るだけではその内容を把握することはできません。全豪の対ジョコビッチ戦も4度観ましたし、この試合も同じく4度観ました。

ジョコビッチは19歳でトップ10入りを果たし、20歳でランキング3位となりますが、それから2011年7月4日に24歳で1位になるまで4年の月日を必要としました。その間フェデラーとナダルが交互に1位を譲りあっていました。2010年末にジョコビッチはグルテンアレルギー持ちであることを発覚し改善に取り組み2011年に飛躍しついに1位の座を奪い取りました。ここに至るまでにジョコビッチはマークされ相当な研究をされ対策を練られたことは想像に容易すいですが、この間フェデラーには8勝10敗、ナダルには10勝11敗と五分の実績を残しているのです。最も1位に上り詰めた訳ですから当然といえばそれ限りです。どの様なプロセスを経て現在のテニスを完成させたのかは追っかけせずには知るはずもありませんが、相手の弱点をつき、安定したストロークで相手を追い詰めていく憎いまでのテニスは一日にして成るものではありません。相手を追い込んでいき、いつの間にかジョコビッチの術中にはめにかかるのです。ジョコビッチは進化を好みます。錦織を見ています。錦織はその罠を避けて通れるか、徹した戦略で臨めるかが勝敗を分けるポイントとなるものと見ていました。

第2セット第7ゲーム、錦織のサービスゲーム30−40とブレイクポイントを握られたら場面です。ラリーからジョコビッチは錦織のバック側に浅いスライスを放ちます。それを錦織はクロスに返します。結果ジョコビッチはバックハンドをネットに掛けデュースとします。錦織が左足を痛めた場面でもありますが、ジョコビッチはおそらく誘ったのだと思います。この場面錦織はフォア側に深いスライスでネットを取りにいくパターンでもありました。しかしクロスに返したのです。単に足が痛くて前に出れなかっただけかもしれません。それでもその結果ジョコビッチのミスを引き出したのでした。

立ち上がりの互いのサービスゲームの場面です。 錦織は第1セット第1ゲーム、1ポイント目はバッククロスが右サイドに僅かにラインオーバーしますが、その後はストロークがフォア、バックハンドとも振り切れ、しっかりと打ち合い、大変よい形でブレイクを奪いました。一方のジョコビッチは前に出てネットに掛け、フォアをネットに掛け、最後は打ち合いから錦織が深くステイトメントされたフォアをバックアウトし、立て続けにミスをおかしブレイクを献上します。 ところが、錦織はブレイク後の重要な最初のサービスゲーム、2ndのリターンを深いフォアの逆クロスに対しジョコビッチの返しが浅くはいります。錦織はそれをバックのストレートから、いきなりネットを取りに行きパッシングウイナーを決められます。そしてDF。第1ゲームはジョコビッチにミスが重なりブレイクを奪った錦織は、この2つのポイントでジョコビッチを楽にさせます。果たしてこのネットを取りにいく選択が正しかったのか。浅い球をストレートに放ちネットをとるのはジョコビッチ織り込み済みの何時もの錦織の攻撃パターンでもあるのですが、ジョコビッチにミスが続いている場面としてはじっくりといっても良かったのではないか、たとえポイントを取られたとしてもです。ジョコビッチのミスを引き出す策はなかったのでしょうか。続いてラリーから再びジョコビッチはネットに掛け、渋い表情を見せます。ミスが続く悪い状況を感じとっているのです。そしてこんどはは錦織がネットに掛ける、最後はセンター付近から巻くようなフォアが左サイドに僅かにサイドアウト。ブレイクバックを許します。反転して錦織がミスを重ねたのです。 この場面、錦織はブレイクを先取し続く重要なサービスゲームをキープしなければならないという想いが強すぎて焦ったのだと見ます。リズムよくサービスキープをしてペースを取るという戦略も決して間違いではないのですが、私の考えはジョコビッチのショットに狂いを出させる戦略が第一義だと考えていました。ミスしているポイントをを更に攻め、ミスを誘発させ、メンタルを砕くのです。すっきりとサービスゲームキープをしたいのは分かりますが、この徹底したぶれない戦略を通じて繰り返して欲しかったのです。ウイナーを決めるなどし錦織の攻めのペースでいくことは、今のジョコビッチに対して最後まで通すのは困難なことであり、逆にジョコビッチのリズムを取り戻すきっかけにもなるのではないでしょうか。

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この記事へのコメントコメント一覧

真向から戦い抜いた錦織。ぶれずにそのまま突き進め!マイアミ・オープンF

ravegood さん。

コメントありがとうございます。
戦略について、勝手に偉そうに言わせて頂いています。

攻撃的なプレイヤーは一定リスクをとる傾向があります。錦織のネットをとる攻撃的なプレーもリスクを伴います。そのリスクの取り方が問題であって、ポイント獲得確率、試合の流れのなかで効果があるかの判断が重要なのだと思います。
この試合、錦織はミスをしてはならないことは間違いなく意識しています。一方のジョコビッチについてもミスに対する恐怖心を抱いていると思います。シモン戦でミスを連発しましたが、この試合ドロップボールを使用していないのです。リスクを避けています。ジョコビッチがリスクを取りすぎてポイントを失った機会はあまりないようです。
ベースライン上での課題は、2015年のツアーファイナルで完敗を喫したことを機に、錦織は対応出来ているようです。ジョコビッチはそれより錦織のミス誘発のウイークポイントをついていると思います。バックの浅いスライスや、深いフォア側を狙ってるいるように思えます。
チャンコーチの戦略も攻撃的にフォアを打つ、サービス強化等だったと思いますが、その点は一定完成しつつあり、その先の課題に移行しているものと思います。私の前記事で述べさせて頂いているように相手のミス誘発型、リスクを抑えたテニスに変わってきています。リターンもエースを狙っわずにセンターへ返すことを基本としているようです。
この試合に関してはスタッツを取り上げていませんが、全豪第1セットが共に1st確率が50%以下という現象がありましたが、今回は共にエースがないという、これまた不思議な現象がありました。これも二人の戦略に要因があるものと思います。この試合錦織のUEが多くありましたが、この試合を何度も観ていると錦織はよく戦っていると思います。対戦毎にその日がくるのが近づいてるきているように思います。次に対戦するときは分からないかもしれません。

真向から戦い抜いた錦織。ぶれずにそのまま突き進め!マイアミ・オープンF

お初ながらコメントさせていただきます。

攻撃的な選手でウィナーガンガンとるプレイヤーにありがちなのは
相手をあんまり見ないところがありますよね。こればっかりはあと数試合
ジョコビッチとやらないとこなれてこないような気がします。

攻撃的な選手が状況によって守備的な戦術をとるのはなかなか大変だろうと
思います。基本そんなテニスあんまりやってないですからね。

ジョコビッチの錦織対策は錦織にベースライン上で打たせないことに集中してるので
錦織はベースラインで打てなくて追い詰められるように感じるのでしょうかね。

ここまでいくともうマイケル・チャンの戦略で対応できなくてジョコビッと試合
こなすしか正解をつかめないのかもしれません。ファイナルまでかかりそうかな。

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