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全米オープン2017 決勝カードの行方は

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全米オープンQF、ランキング1位のナダルが、53位のロシアの19歳ルブレフに、6ー1、6ー2、6ー2と1時間26分でストレート勝利しSFへと駒を進めました。

ナダルは全仏勝利して以降、ウィンブルドンでは4回戦敗退、カナダMSでは3回戦で18歳のシャポバロフに敗退、シンシナティMSではQFでキリオスに敗退するなど前半戦での勢いは見られませんでした。この全米においてもナダルへの周囲の期待と評価は高くないように感じとられていました。今季はじめも同様でした。全豪決勝進出するなどの活躍をみせるも、ナダルへの復活への評価は大きくない声がありました。ナダルのハードコートでのテニスはスピンの効いたフォアハンドが浅くなるなど無効化してしまう傾向があります。それらの内容を見る限りにおいて期待を抱けなくなります。しかし、ナダルの中には勝利のイメージがあります。そこだけに向けて調整していくのです。完璧なナダルのテニスを目指すのです。

一方のルブレフは2回戦にシンシナティMS初制覇を果たしたばかりのディミトロフを威力のあるフォアハンドで追い込みストレート勝利、4回戦はゴファンを破っての勝ち上がりです。この勢いのあるルブレフに対して、クレーを得意とするナダルがどの様な戦略をもって臨むのか、ルブレフの何処を突いてくるのか楽しみにしていました。

ナダルにはここで敗退するなどという事はあり得ない、勝利に向けた突き入る隙のないような完璧なメンタルを感じられ攻撃的な展開をみせました。ナダルはベースラインから下りません。クレーを得意とするナダルですが、このテニスができます。ナダルのテニスは攻撃的と言ってもウイナー狙いではありません。勝つためのテニスを展開します。ポイントを相手に与えません。そのためにはミスを最低限に抑えます。ウイナーは取るべき場面は確実にとり、相手の攻撃的な展開に返し打ちのような逆転ウイナーをきめてきます。第1セット第6ゲームのバックハンドのクロスカウンターはルブレフを挫きました。後半は徐々にループ系の球をバックハンド側に放り込みミスを誘発します。ナダルは、ベースラインより前に踏み込みますが、下がることもします。そして前にでては威力のあるショットを放ちます。これこそが錦織に求めるものです。錦織はベースラインをキープするのですが、深い球に下がりながら返球するために威力のない球となり、浅くなります。ナダルはハードコートの戦略としてはベースラインより前に踏み込むことが大切と考えているのだと思いますが、それだけではなく勝つために必要な要素を融合していくように思います。新鋭が頭角を表してきつつありますが、緩急をつけるなど総合力の高さとテニスの深みを感じさせてくれる内容であったと思います。

ルブレフは完敗でした。しかし、ここまで強豪を破って勝ち上がってきた実績は評価されますし、今後が楽しみです。このNO1との対戦が最高の経験となったでしよう。ズベレフ、シャポバロフ、ルブレフと今後のテニス界を牽引してくれるだろう若きパワーに期待します。

フェデラーは残念ながらデルポトロの前に屈してしまいました。ナダルとの夢の対戦は実現しませんでした。フェデラーに疲れを感じました。第1セット、サーブ&ボレーにでましたがブレイクを許しました。第3セットタイブレーク、4度のセットポイントを取れなかった。ここもネットを取りにいきました。デルポトロによまれていると分かっていながらも、それでもネットにとりにいくことなのだろうかと感じました。この大会はフィジカル面においても、フェデラーにはなかったと思いました。ここまでよく頑張ったと思います。ゆっくり休んで欲しいと思います。これで全米後のランキング1位はナダルがキープすることとなりました。

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「全米オープン2017 決勝カードの行方は」へのコメント

今頃になって、失礼します。
移動時間に、見返していて、頂いたコメントの一部が気になってコメントさせて頂きました。
Chang-the-flowさんの記事内容、特にデータはいつも参考にさせていただいています。ウィナー、FE、UE数等、データを上げる事がどれだけ大変か、私などより手がかかっているのはよく分かります。
分析はファンそれぞれ違った考え方もありますが、なるほどと思う事で参考にさせて頂いています。
引き続きよろしくお願いします。
私はいつも、USが終わった時点で、トッププレーヤーのデータをまとめてアップしているのですが、まだデータを拾い切れていません。週が変わるとデータが変わってしまうので、焦っているところです。
追われている様な気持ちでやりたくないですが、続けたいですね。

全米オープン2017 決勝カードの行方は

こんにちわ。ご無沙汰です。
モチベーションは明らかにダウンしていますね。しかし、それにも慣れてきたような気がします。北米シリーズは観戦するには辛いですね。最近はブライベートも何かと忙しく合わせて眠くて仕方がないです。私の記事内容は貧弱で申し訳ないと思っていますが、観戦すると極力アップするように心がけています。暫くオフにしようなんて思ったことも度々ですが、それにより、観戦自体もオフになっていまい、流れが分からなくなるのではないかという恐怖感みたいなものを感じることもあります。多少無理して頑張って下さい。寂しくなるので・・・。

「全米オープン2017 決勝カードの行方は」へのコメント

お久しぶりです!
ナダルの、奥に差された時も踏み込んで打つという話、錦織選手は確かに下がりながら打つことがありますね。フェデラーも下がりません。
確かに、私も同感です。
でも、錦織選手は前からそうだったかな?とふと思いました。体調不良等、不調の為かなと、時間ができれば、また以前の試合を見返してみようかと、、

最近、モチベーションが上がりません。寝れなくても、どんなに疲れていても、観たい、書きたい衝動にかられ、疲れも忘れて体が勝手に動いていましたが、最近は疲れや眠気が先立ちます。錦織選手ファンの前に、テニスファンと自認していた筈ですが、体は正直です。
jigyakuteki氏には頭が下がります。
私も無理せず、これからも思い浮かぶ事が出てきた時に書かせて頂こうと思います。
お互い楽しく続けて行きたいものですね。

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