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ディミトロフがマスターズ大会初制覇 キリオスとどかず ウエスタン&サザン・オープン2017決勝

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ウエスタン&サザン・オープン決勝、ディミトロフがキリオスに6ー3、7ー5のストレートで勝利しマスターズ大会初制覇を果たしました。
勝敗を分けたのは、ディミトロフの多彩なショットによりキリオスのミスを誘発したこと、キリオスからみると積極性にかけディミトロフを崩せなかったことです。
第1セット第5ゲーム、ディミトロフが2連続のDFでキリオスがブレイクチャンスを握りますが、ここで積極的な攻撃を出せずにキープを許します。続く第6ゲーム、キリオスの1stははいるのですがミスがでます。ラリーからバックハンドのバックアウト、ディミトロフのフォアハンドDTLウイナー、ラリーよりディミトロフの浅いスライスをキリオスはフォアハンドをネットにかける、ディミトロフの深いリターンをネットにかける。キリオスはブレイクを奪われます。そのまま第1セットはディミトロフが先取します。
第2セットは互いにサービスゲームをキープし合います。第11ゲーム、ここまでキリオスのサービスポイントは15本、内エースは10本と好調でした。ところが重要な局面でデュースコートより3本のDFをだしブレイクを献上します。そしてディミトロフのサービングフォーザマッチ、ディミトロフはやや硬くなりDFとフォアハンドのバックアウトのミスを出しますが、最後はキリオスがフォアハンドをネットにかけ、ディミトロフのマスターズ大会初制覇を決めました。

ポイントの内訳です。ウイナー数+相手のFE数+相手のUE数です。

<第1セット> ディミトロフ:9+9+13=31 キリオス  :6+7+ 8=21

<第2セット> ディミトロフ:10+8+18=36 キリオス  :15+7+ 9=31
ディミトロフは軸がブレずにコートカバーリング力もありミスが少ないです。一方のキリオスはディミトロフが杉田戦にもみせた浅いスライスなどを駆使しミスがでます。ここでショット数による獲得ポイント数をみます。
5打未満 ディミトロフ:34、キリオス:38 5ー9  ディミトロフ:18、キリオス:13 9打超  ディミトロフ:15、キリオス: 1
解説でコメントがありましたが、9打超のロングラリーでキリオスはポイントを取れていません。バックアウトとネットにかけるミスが多いです。ディミトロフの浅いスライス等の誘発もあるのですが、スピンをかけてのフォアハンドはキリオスの強みではあるものの、低い球には対応しきれません。またラリーのなかでの決めのショット、武器がなくポイントをもぎ取ることができないようです。スタンスに角度を持たせて重心を落としテイクバック、フォロスルーを大きくとり振り抜くショットにすることは出来ないのかと思ったりします。前後の動きも必要ではないかと思います。ディミトロフは今季前半戦までのキレはないように思えるものの安定感と決める場面では決め、多彩なショットで相手の弱点に配給するなどの展開力は見事です。これはトップ選手の条件と見ています。
26歳のディミトロフはツアー7勝目、マスターズ大会初優勝を飾りました。ランキングは9位、レースランキングは6位です。ちなみにランキング10位は錦織、11位はラオニッチです。この3選手は錦織が覚醒した2014年にはビッグ4を脅かす次世代のトップ選手候補と言われていました。ラオニッチは全米後の2017.9.8付に6位に、錦織は8位に、ディミトロフは10位(8/25は8位)でした。その後、ラオニッチは3位に、錦織は4位まで達しました。ディミトロフはと言うと2016,7.18付けで40位まで落としてしまいます。錦織が全米準優勝した頃に、いずれこの3選手がトップ5に君臨するのではないかと思われていました。ところがラオニッチ、錦織は怪我等により伸び悩み、中でもディミトロフはランキングを落とし最も期待が薄いのではないかと感じていました。しかし、今季のディミトロフは見事な復活を遂げています。この3人の中で最も期待できる存在となっています。なんといっても錦織、ラオニッチを差し置いてマスターズ大会初制覇を果たしたのです。A・ズベレフやティエムやキリオスなどの若手が錦織世代を飛び越えてビッグ4に肉薄しようとする中、ディミトロフがどこまで存在感を見せてくれるのか見守っていきたいと思います。

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「ディミトロフがマスターズ大会初制覇 キリオスとどかず ウエスタン&サザン・オープン2017決勝」へのコメント

tomyさん

ディミトロフは多彩なショットや展開力など、なかなか力がありますね。時折安定感がなくなりますが、そのあたりの課題を克服すればかなり期待できると思います。キリオスはフィジカル的に十分ではないかもしれません。全米に向け調子をさらに上げれればよいと思います。それでも初のMS決勝進出なので立派です。

「ディミトロフがマスターズ大会初制覇 キリオスとどかず ウエスタン&サザン・オープン2017決勝」へのコメント

マスターズ初優勝の対戦相手が必ずしもBIG4とは限らない、という事のいい例になりましたね。フェデラーが頭角をあらわした時代からBIG4の支配が続いてきた今までにマスターズのタイトルを初めて獲得した選手は相手がBIG4でないことが実は多いんですよね。そんな意味でズベレフの2勝は今までの支配を崩す可能性を感じさせるものでした。

今回のディミトロフの勝利でまだまだ錦織らyoung guns世代にもマスターズ制覇の可能性を十分に感じることができました。大会を通じて1度もトップ10との対戦がないなどドローに恵まれた感もしますが元々北米シリーズを得意とする選手です、失セット0での優勝は文句もいえないでしょう。

コートにフィットしてうまくスライスを混ぜ込んだプレーで決める時は一発で決めきる、まさに理想的な展開でした。9本以上のラリーは試合全体でみたらたかが数本ですが、ロングラリーになればなるほど取った時の会場の盛り上がりやらなにやらで流れを自分に向けるという意味では重要だったかもしれません。

年初以来の好調さを取り戻した格好ですね。GSのSFに進みマスターズ制覇、まるで2014年の強さの水準に戻ったようです。それ以上かもしれません。

これでトップ10復帰、レースでは6位、全米も8シードと年内最後のGSに向けて最高の位置に付けました。この勢いが持続すればキャリアハイ更新や初のツアーファイナルなど更なる活躍も期待できますね。

キリオスも大舞台でBIG4などのトップとの試合では最大限のパフォーマンスができるが、そうでない試合は集中できなかったり雑になると自覚しているようです。そこのズレがなくなればトップ10に入れる選手ですね。

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