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一歩前にさらに先へ 杉田のマスターズ大会ベスト8 ウエスタン&サザン・オープン2017 3回戦

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ウエスタン&サザン・オープン3回戦、杉田はカチャノフに6ー7、6ー3、6ー3と逆転勝利し初のマスターズ大会ベスト8に進出しました。
まずはマスターズ大会初のQF進出に祝福の言葉をかけたいところではありますが、おそらく今の杉田に浮かれている余裕は隙間はないと思います。WB前哨戦ハレでフェデラーと対戦し6ー3、6ー1のストレートで完敗した際、杉田にとって今後に有益な経験となるとの見解を聞きましたが、そのように受け止めることは出来ませんでした。完敗は完敗。杉田の今季ATPツアーはバルセロナからのスタートとなりました。ガスケに勝利、カレノブスタにストレート勝利、QFでティエムに6ー1、6ー2のストレートで完敗。エストリルOP初戦でデルポトロに6ー1、6ー3で完敗。全仏ではS・ジョンソンにフルセットの末惜敗。そして、ハレでフェデラーに完敗。ここからです。アンタルヤOPでツアー初制覇。WB2回戦では好調マナリノにリベンジを許す。カナダMS初戦ではゴファンにフルセットの末惜敗。そして今大会です。杉田はこの間トップ選手との対戦を重ねてきました。トップ選手のレベル感、サーブ、ショットの威力、戦略等を肌で感じることができると共に杉田自身のテニスが通用する手応えを感じ取れたのではないかと思います。WB以降約一月の間にトップ選手に対応できるサービス、ショット、戦略のイメージを叩き込み調整してきたのではないかと思います。一歩前にさらに先へ、杉田の見つめるものは制限無きところにあるように感じます。

課題の立ち上がりです。ソウザ戦の第3セットのような展開ができるかに注目していました。 21歳のカチャノフは198cmから放つ200km超のサービス、フォアハンドは威力があります。特にフォアハンドは威力とスピードに合わせてスピン量があり、ベースライン手前で落ちます。このサービスとフォアハンドに精度が加われば、好調な杉田と言えども厳しい展開となることを覚悟していました。杉田の戦略としてはまずサービスゲームをキープすることにありました。第1ゲームをハチャノフのミスなどでブレイクしましたが、直ぐにブレイクバックされました。その後の杉田のサービスは素晴らしく、一方のカチャノフのフォアハンドも冴えていました。杉田のテニスはソウザ戦の第3セットのレベルがありました。素晴らしい立ち上がりを見せました。流れは杉田にある様にも見えましたが、カチャノフも粘りがあります。杉田のサーブは精度があり2連続ラブゲームキープしましたが、第10・12ゲームと1stが入らなくなり、タイブレークをラブゲームで落としてしまいます。ポイントの内訳です。ウイナー数+相手のUE数+相手のUE数=ポイント計です。
杉田   : 8+12+22=42 カチャノフ:21+12+13=46 (カチャノフのウイナーの内訳:サービスエース8、ショット11)
第2セットはまたも第2ゲームにブレイク先取し、杉田のサービスゲームをしっかりとキープしワンセットオールとします。杉田の1stポイント獲得率は75%、2ndポイント獲得率は89%でした。
第3セットに入ると杉田ペースでした。第1ゲームをブレイクすると、杉田はサービスゲームをキープ。第9ゲームにブレイクし勝利しました。杉田の1st確率は71%、1stポイント獲得率は83%でした。ウイナー数とUE数のスタッツ表示がありませんでしたので手集計のもを参考下さい。厳しめの判定をされていますので甘い数値かもしれません。ポイントの内訳です。
杉田   :9+10+15=34 カチャノフ:5+ 9+ 9=23
カチャノフのUE数の内12はバックアウトであり、フォアハンドに粗さが目立ちショットによるウイナーは0でした。杉田がカチャノフのフォアハンドを封じた形です。

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この記事へのコメントコメント一覧

「一歩前にさらに先へ 杉田のマスターズ大会ベスト8 ウエスタン&サザン・オープン2017 3回戦」へのコメント

tomyさん

返信遅くなりすいません。
杉田残念でしたが、この敗戦も今後の肥やしとなると思います。繋ぎのショットをミスせずに如何にして攻撃的な展開へもつていくのかが今後の課題でしょうか。ウインストン・セーレムOPにも参戦するらしいですね。全米に向けて修正して欲しいです。

「一歩前にさらに先へ 杉田のマスターズ大会ベスト8 ウエスタン&サザン・オープン2017 3回戦」へのコメント

LLで入ったハレでのフェデラーとの対戦、結構大きな経験になったと思いますよ。杉田のプレーにはサーブの構えなど至る所にフェデラーを意識してそうな感じをうけるために"本物"との対戦がよりモチベーションを上げさせたと思います。敗戦後もまたすぐ試合になるかもしれない、その時はより勝ちにいきたい、と前向きにとらえていたようです。

ハチャノフも伸び盛りのNextGenの1人であるだけに厳しい戦いになると思ってましたが思いのほかプレーが噛み合ってました。パワーで押してくるストロークを冷静にカウンターで返したり、ボディにきたフラットサーブの対処だったりとここ数ヶ月で常に向上し続けています。確かにGSシード帯のようなトップとの対戦をかさねることで得た自信は大きいです。

次戦のディミトロフは昨年のカナダでフルセットにもつれる試合となり、ディミもその実力を認めているようなのでまた厳しいものになるでしょう。ただ、前半戦のような強さはイマイチ感じられずピリッとしていない印象です。奇しくもベビー・フェデラーといわれる相手との対戦です。本家との試合で得たものを生かせるのか、楽しみです。

この試合に勝てれば目標であったGSシードが目の前になるだけに勝ってほしいですね。USOでのシードも視界に入ってきてます。

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