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A・ズベレフの時代がやってくる ロジャーズ・カップ2017決勝

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ロジャーズ・カップ2017決勝、A・ズベレフがフェデラーに6ー3、6ー4とストレート勝利し、今季マスターズ大会2勝を含め5勝目をあげました。
ハレ決勝でフェデラーに完封されたズベレフはどのような戦略で臨むのかに注目しました。ズベレフがとった策は、フェデラーが仕掛ける前に自ら攻め込む、超攻撃的なテニスでした。
フェデラーがハレ同様にリターンゲームを選択しズベレフのサービスゲームで始まります。ズベレフは立ち上がりから強烈なサービスを放ち、サービスからの3打目攻撃を仕掛けます。ラリーでも同様に甘い球は叩きます。第4ゲームズベレフが先にブレイクを奪います。ズベレフはフェデラーのバックハンド側深く厳しいコースにリターンします。バックハンド側からフォアハンド側に振ります。フェデラーはネットに掛けるなど返すことができません。その後もズベレフは攻撃の手を緩めずに第1セットを先取します。フェデラーは縦の動きが優れている反面、左右に振られ軸を奪われると手打ちになるなどペースを譲ることになります。ズベレフは深く威力のある球をバックハンド側やボディ付近に運びフェデラーの攻撃を封じ、バックハンド側からフォアハンド側へ厳しく振りフェデラーを崩していました。

第1セットのスタッツです。1st確率ー1stポイント獲得率ー2ndポイント獲得率の順です。

フェデラー:48%ー82%ー50% ズベレフ :62%ー72%ー73%

ポイントの内訳です。ウイナー数+相手のFE数+相手のUE数=ポイント計

フェデラー: 3+11+9=23 ズベレフ :10+13+6=29
フェデラーのウイナーはサービスエース1つ、フォアハンド2、ショットによるFEは3しか奪えていなく攻撃を封じられています。一方のズベレフのショットによるウイナーは9、FEは8を奪っており、ズベレフは攻撃的なテニスでフェデラーのテニスを奪い崩していました。
第2セット、フェデラーは深さをつかいズベレフを下げさせます。そしてドロップショットを放ちます。ハレと同様の戦略とします。第2ゲームはブレイクチャンスを掴みますが、ズベレフはエースを2本連続するなどサービスで凌ぎます。第7ゲームフェデラーのミスが出てブレイクを奪われます。フェデラーの足が止まっていました。ズベレフはその後2つのサービスゲームをラブゲームキープし勝利します。

第2セットのスタッツです。(第1セット同様)

フェデラー:53%ー63%ー64% ズベレフ :77%ー87%ー43%

フェデラー: 5+11+10=26 ズベレフ :10+12+12=34
ズベレフはフェデラーに完全リベンジを果たしました。この大会が始まる際にズベレフはビッグ4に肉薄しているのかという命題をたてましたが、その実力は十分だと思います。サービス力は220kmだせ、そのプレイスメント力も精度を上げています。フォアハンドもバックハンドも威力があり精度もあります。最近はスライス、ネットプレーも取り入れており更に精度を上げてくるものと思われます。コートカバーリング力もありバランスがよく軸を崩すことなく返球します。展開力もあります。フィジカルもメンタルも十分です。フェデラーにガッツポーズを威嚇的に向ける選手のそんなにいないでしょう。そして試合毎に急速な進化を遂げているということです。

これでマスターズ大会をローマMSに続き2連勝です。ビッグ4が形成されて以来、年間2大会MSをとった選手はいません。(2014年にワウリンカが全豪、モンテカルロ勝利)今シーズンはフェデラーが2勝、ナダルが2勝、ズベレフが2勝です。レースランキングではナダル、フェデラーに次ぐ3位です。残す主要大会は、MS3大会と全米、そしてTFです。この20歳の若者がランキング1位をもぎ取る日はそんなに遠くないかもしれません。

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この記事へのコメントコメント一覧

「A・ズベレフの時代がやってくる ロジャーズ・カップ2017決勝」へのコメント

tomyさん

GSが課題ですね。テニスの内容からいくと、かなり期待をもてると思います。既に追われる立場となっているのかもしれません。
フェデラーのカナダ参戦が正確だったのか、当初はシンシナティからとしていましたが、NO1を睨んでいたのでしょうか。これでナダルが1位復帰となりましたが、今後は全米の結果次第となりそうです。

「A・ズベレフの時代がやってくる ロジャーズ・カップ2017決勝」へのコメント

aiさん

コメント、ありがとうごさいます。
ご指摘の通りフェデラーは負傷でしたね。無理をしての試合だったのか、途中での負傷なのか、どちらにしても今後が心配です。ズベレフはチャンスをものにしたこともありますが、テニスの内容がよいですね。

「A・ズベレフの時代がやってくる ロジャーズ・カップ2017決勝」へのコメント

MS2勝目、着実にビッグ4の辿った道を踏襲していってます。ただ1位になるまでにはまだ時間がかかるんじゃないですかね。時代の到来というにはまだ早計だと思います。今は上2人が飛び抜けているだけに対抗馬筆頭といったところですかね。来年以降もこの成績を維持できるのかどうか。

ビッグトーナメントでコンスタントに勝ち進めている印象もさほどありません。MS2勝目で多少変わったもののGSでの結果が出ない以上ランキングを支えるのはother6のポイントです。そこが優勝で埋め尽くされているためにポイントの伸びしろはGSになるのですがまずは全米でどうなるかですね。

フェデラーは背中かどこかに違和感があるようです。ズベレフとの決勝にケチをつけないためなのか試合はこなしました。悪いなりにまとめることのできる選手ですがなにもしなかった。棄権という選択肢もあったうえでです。全米に備えてあえてなにもしなかったのか本当に故障なのか果たしてどっちなのでしょう。

ローマのジョコビッチもカナダのフェデラーもどちらも乱調ではあったものの、上位陣の不調のなかで勝ち切る運の強さも王者の資質ですね。

A・ズベレフの時代がやってくる ロジャーズ・カップ2017決勝

ズベレフも良かったと思いますが、それ以上にフェデラーが悪すぎました。特に、第2セットは明らかに背中か腰(海外では背中と言われています)に痛みがあるような動きでしたし、背中にまっすぐな棒を入れた状態でプレイしてるみたいでした。。

しかしズベレフは、ローマのジョコビッチや今回のフェデラーが明らかに本調子ではなかったものの、きたチャンスをしっかりとモノにするのはさすが未来のNo.1ですね。

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