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カナダの18歳新鋭シャポバロフ A・ズベレフに挑戦 ロジャーズ・カップ2017SF

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カナダより素晴らしい新鋭が現れました。身長183cm、18歳、左利き、片手バックハンド、ランキング143位のシャポバロフです。2回戦ではデルポトロにストレート勝利、3回戦ではナダルに逆転勝利し、ナダルのランキング1位返り咲きを阻止しました。QFでは杉田とアンタルヤOP決勝で破れWBでリベンジを果たした好調のマナリノに逆転勝利でMSベスト4を果たしました。

ここのところ観戦環境が好ましくなく録画も出来ていない状況で、デルポトロ戦、ナダル戦は観戦出来ていません。シャポバロフのテニスを観戦したことはなくデルポトロが敗戦したときはデルポトロのフィジカル面の問題かなと想像していました。しかし、ナダルに勝利するとなるとそのれなりの力量はあるのかと思いつつ、マナリノ戦を観戦しました。

まずサービスです。1stは210km出せます。フラットサービスは200km前後です。この試合の1st確率は51%であり入りはよくないです。特にデュースコートが良くないです。アドコートはワイドが決まります。185km前後のワイドです。レフティ特有の巻くように逃げていくサービスは有効です。デュースコートはもう少し入れにいけば良いのではないかと感じました。総じてサービス力はあります。まだまだ改善の余地があると思います。
シャポバロフの最大の武器はフォアハンドです。振り切ります。原則全てのショットは振り切ります。好調時の錦織の振り切るフォアハンドに似ているイメージです。スタンスはスクエアスタンスを基本にしているようです。セミオープンスタンスとする場合はクロスに打つ場合が多く、結局スクエアスタンスのようになります。高めの球や振られた場合は体を開きますが振り切ります。錦織のようにロングすることは多くないようです。
バックハンドはシングルハンドです。引きつけて打ちます。フェデラーやワウリンカのように前で球を捉えないため攻撃的なショットとはなりません。しかし、しっかりと引きつけて返球できます。
左右に振られた際の対応です。フォアハンド側に振られても手打ちとはしません。シャポバロフの強みはフットワークの良さにあります。振られるとスクエアには打てないため体を開いて放ちますが、これも振り切ります。よって浅く入ることが少ないため攻め込まれることが少ないようです。遠くに振られ振り切ることができない場合はスライスとします。バックハンド側に振られた際は、引きつけて放つため軸は保たれて対応できます。間に合います。遠く振られ引きつけて背面になりクロスのウイナーとなった場面がありました。更に遠くなるとスライスで返球するようです。
この試合のシャポバロフのウイナー数は34で、UE数は49です。ウイナー狙いのタイプではないようです。ミスが多いようですが、強打をせずに力を抜いたストロークは安定しています。相対的にバックハンドが弱く、回り込みのフォアハンドとしますが、間合いが取れない場合等で差し込まれた際にロングしたりネットに掛けたりしていました。スライスやドロップショットやネットプレーの使用は少ないようです。
メンタルは決して弱いとは感じられません。デルポトロ、ナダルを撃破してきただけのこともあり臆することのないテニスを可能としていると思われます。フィジカル面も問題ないようです。生命線と思われるフットワーク、スピードは見事です。何よりも若さがあります。

さて、SFの相手はA・ズベレフです。ナダルとズベレフ戦の実現を期待していましたが、この点は残念です。しかし、この若手対決も見応えがあります。ズベレフの実力は既に周知されてきています。シャポバロフはそこまでの相手なのかと言うと、未知数の部分はありますが、サービス、ショットの内容を見ている限り期待は大いにあるものと思います。シャポバロフはスライスやドロップショットは打てませんので、ズベレフに対して真っ向からの打ち合いに臨むはずです。ズベレフはリターンエースを合わせてきていますので、1st確率を上げたいところです。特にデュースはスライスをかけて入れていきたいtころです。ミスは減らさないと勝てないでしょう。繋ぐべき場面は無理な攻めは避けて欲しいところです。ズベレフにとっても初対戦ですが、シャポバロフのテニスを観て研究をしてくるはずです。基本はバックハンド側を狙ってくると思われます。回り込みフォアハンドができるギリギリのころに球を運べばミスの可能性が高まりそうです。ズベレフはバックハンドをストレートに放ち優位な展開としたいところでしょうか。展開力や試合運びはズベレフに一日の長があるでしょう。しかし、ズベレフも油断は出来ないと思います。

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カナダの18歳新鋭シャポバロフ A・ズベレフに挑戦 ロジャーズ・カップ2017SF

tomyさん

たかが一大会でベスト4に勝ち上がったくらいで評価するのは甘い等のご意見があってもおかしくないと思いつつ記事を書きましたが、シャポバロフの内容についてコメント頂いて嬉しいです。あのバックハンドは良いのか悪いのか分からないです。フェデラーやワウリンカとは異なった軸を持たない引き込んでの片手バックハンドのスタイルですね。たしかに自分のスタイルがあります、あれだけ振り切る選手はいないでしょう。ただ研究されてくると簡単ではないと思います。ズベレフがどのような戦略で臨むのか楽しみです。

「カナダの18歳新鋭シャポバロフ A・ズベレフに挑戦 ロジャーズ・カップ2017SF」へのコメント

デ杯での一件以来悪い意味で名前が知られることになりましたがポテンシャルの高さは昨年のカナダでキリオスを破ったりと感じさせる選手でした。

自国開催のトーナメントでカナダのスター、ラオニッチが大会を去ったために応援がすべてシャポバロフに向いたのも結構大きかったと思います。

両ハンドとも質が高くフォアはフォロースルーを大きくとったパワー溢れるショット、バックは切り返しのしやすそうなフォームの片手バックで非常に見ていて気持ちがいいです。ただボレーやスライスはまだ雑なのでその辺に伸びしろが大きそうです。

今大会通じてWもUEも相手より倍近く多い状態が続いていてポイントを取るのも落とすのも自分次第となっているのでかなりやりやすい、自分のプレーが貫けいるのでしょうね。BPを握られても自分の攻めのプレーを貫けているためにセーブ率が高いです。このあたりは今の錦織に足りないところですね。

自分のプレーを貫ければきっとズベレフ戦も可能性がある面白い試合をみれそうです。

今大会での躍進で多くの記録を更新し続けていて大会後には60位前後になることが決まっています。より多くのトーナメントにDAできるようになった時に自国以外であの活躍を見られるのか、非常に楽しみです。

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