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マイヤー先生は再び降りてくるのか 錦織の闘いは続く ゲリー・ウェバー・オープン2017QF

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ゲリー・ウェバー・オーブンはQFとなります。この大会の前優勝者は33歳、ランキング134位のマイヤーです。当時は192位で怪我によるプロテクトランキングを使用しての参戦でした。その後の活躍をも期待したのですが精彩を欠くものとなっています。今シーズンに入り7連敗、2勝11敗でこの大会を迎えて、2回戦は期待のプイユを撃破してのQF進出となっています。

昨年はQFはセッピを、SFはテイェムに勝利し、決勝は初優勝をかけたA・ズベレフとの対戦となりました。この試合は大変興味深い内容で、ジャックナイフからのドロップショットやネットプレー、緩やかな返球でズベレフのミスを誘発しました。その内容から先生と生徒のようだとの表現をされました。この500ポイントにより50位前後をキープしていましたが、失効により一気に134位とランクダウンしてしまいました。マイヤーとしてもここは踏ん張りどころではありますが、なんと言ってもQFの相手はフェデラーです。まともに戦っては勝ち目はありそうにありません。しかし、マイヤーには技術があります。その技術が誤魔化しにならずに機能するかがポイントです。対戦成績はフェデラーの7戦全勝ながら、直近の対戦は前季メルセデス・カップQFで2セットともタイブレークに持ち込まれています。フェデラーも相当に警戒しているようです。マイヤーの持てるところの全てを出し切って欲しいと思います。

さて、錦織ですが残念ながら2回戦カチャノフ戦、2ー3と第5ゲーム終了時にMTOをとり、第6ゲームに入ったところで棄権となりました。

さすがに、今回の錦織の左臀部の負傷は精神的ダメージを隠せません。大きな期待を寄せていた証だと思います。個人的には2014年マドリード決勝ナダル戦での負傷のときに似た感覚を抱きました。

錦織はハードコートでは全米、マイアミ、カナダと決勝進出、クレーコートではマドリード決勝進出と結果をのこし、両サーフェイスでの戦い方を見出しているのだと思います。しかし、グラスコートでは結果を出せていません。四大大会でも唯一QF以上の進出を果たせないでいますが、攻略のイメージはあるはずです。2016年のWBにおいては4回戦で棄権をしたものの、私自身は手応えを感じていました。そして今大会のベルダスコ戦でもミスは多くでていたものの、期待をもてるものでした。そして、200kmを超えるサービスを放つカチャノフ戦ではブロックリターンを深く返していたところに頷いていました。錦織は芝での戦い方を模索していて、ショット、リターン、戦略等に確信をもてる何かを追い求めていたのだと思います。そして、またしても左臀部の痛みを覚えました。

錦織の左脇腹や臀部の怪我は、昨シーズン全米以降から全豪まで引きずっていて、マイアミ以降右手首の怪我のため大会を欠場することで回復に至っていたと受け止めていました。錦織が2014年に覚醒した以降で最もフィジカル的に充実した状態で芝シーズンを迎えていたと受け止めていました。ところが、また臀部の負傷再発。

もっとも、覚悟はありました。これまで幾度ともなく怪我によるリタイアを繰り返してきたのですから当然と言えば当然です。過去のことは忘れがちなのですが、最近言われなくなったのが、リタイアの仕方です。2014年のマドリード決勝では、第2セットで負傷しましたが、第3セット第3ゲームまで試合を続行しました。無気力試合と言われた2015年カナダSFマレー戦では第1セットで負傷したのですが、最後まで棄権をしませんでした。今季のリタイアはマドリードQFジョコビッチ戦のWOに続き2回目です。早い段階での判断としていますが、批判の声は聞こえてきそうにもありません。以前は最後までプロである以上戦い抜くべきではないかとか、無気力感を感じると批判の声を受けていましたが、怪我が長引くこと自体を恐れて、早目の決断を許容されているコンセンサスのような空気を感じ取れます。

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この記事へのコメントコメント一覧

マイヤー先生は再び降りてくるのか 錦織の闘いは続く ゲリー・ウェバー・オープン2017QF

tomyさん

今回はフィジカル的に問題なくプレーができることを期待したのですが、芝は合わないのでしょうか。錦織は横の動きで対応するタイプなので負担が大きいのかもしれません。
キリオスは西岡の怪我の際も暖かいコメントをしていました。案外「いいヤツ」ですね。
ところで、ズベレフのテニスに注目しています。SF始まりますね。

マイヤー先生は再び降りてくるのか 錦織の闘いは続く ゲリー・ウェバー・オープン2017QF

supergransmashさん

コメントありがとうございます。
カナダMSマレー戦ですね。この試合何かと物議を交わしましたね。この試合を録画していなくて記憶に従った試合後の正直な感想は、「錦織よくやった」でした。最も第1セット途中までですが、次に繋がるテニスをしていたと思いました。無気力等の件につては、関心なしというところです。いろんな方が様々な意見を飛びかわしますが、「言いたいことを言ってろ」という感じです。これはあくまでも一ファンの意見ですが、問題は錦織本人がどうなのかということです。あれだけ言われれば、気にならない訳はありません。よって、その都度対応に変化があったのかもしれません。しかし、怪我をしていまっている訳ですから、選手としてもプロとしても死活問題です。私は雑音を耳にせず、選手として最善の選択をして欲しいと願うのみです。よって、今回の対応には安心している面もあります。
キリオスのコメントですが、彼も様々な場面で批判を受け続けています。この様な場面での選手の気持ちが分かり過ぎるほど分かるのではないでしょうか。彼は正直なのだと推測します。良いものは良い、そうでないと感じた際はそれなりの行動にでてしまう。その表現のし方に問題があるだけではないかとか感じています。キリオスは錦織をリスペクトしているようです。選手からのコメントは説得力がありますね。おっしゃる通り分からない者が簡単に言い過ぎる側面は否定できません。
「錦織が大変な時こそ、応援して欲しい」とチャンコーチ発言したのですか、知りませんでした。総じてそんなものでしょう。錦織が好調な時は褒め称える、悪い時は暖かい声どころか批判を浴びせる。これも「言いたいことを言ってろ」です。しかし、熱いファンは一致団結しましょう。そんな時こそ「錦織頑張れ」です。

「マイヤー先生は再び降りてくるのか 錦織の闘いは続く ゲリー・ウェバー・オープン2017QF」へのコメント

どうやら昨年の楽天と同様の箇所の怪我みたいですね。発生もその時と同じく突発的に。予測出来たものではないとはいえさすがに3年も同大会で怪我となるとハレがあわないのか芝に絶望的に期待出来ないのかと思ってしまいますね。見切りが早かったので本番に間に合うかどうか。

上の方が書かれてますがリタイア数やハレでの結果等をツイートしたジャーナリストをキリオスが批判していました。彼もコート上での振る舞いで非難をあびるもののやはり「いいヤツ」ですね。

マイヤー先生は再び降りてくるのか 錦織の闘いは続く ゲリー・ウェバー・オープン2017QF

 いつも投稿されたものを楽しく拝見しています。
今日、たまらずコメントを入れることになった理由は、2015年カナダマスターズの対マレー戦の一般的には無気力試合と言われていることに対して、途中怪我をしたけど最後まで闘ったというのを記されていたからです。なかなかこの件に関して深く触れることが少なかったし、本人も公に口にすることがないので真相がわからずじまいだったのですが、絶対無気力試合ではないと思っていたので、同じような意見を持っている人がいてホッとしました。
 専門家が帯同しているから怪我を防げるようもっとなんとかならないのかと思ってしまうのも十分理解できますが、それでも防止できないと考えるのが自然でしょう。
 キリオスが錦織を擁護してコメントを発表したのは、テニスという競技がいかに過酷であるかをもっと理解してほしいからではないでしょうか?
 オフがこんなに短い競技って他にありますか?勝てば勝つほど休みがなくなり、体力が消耗する。マスターズはほぼ全試合出場義務がある。ツアーは選手第一というより興行第一とさえ思います。
 錦織が大変な時こそ、応援してほしい、というチャンコーチの言葉をもっとファンは重く受け止めてほしいと思います。
 

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