change-the-flow

課題おおき錦織の芝シーズン初戦 これではまだ勝てない ゲリー・ウエバー・オープン2017 1回戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

ゲリー・ウエバー・オープン1回戦、錦織はベルダスコに6ー7、6ー3、6ー4とフルセットのすえ逆転勝利をあげ2回戦に勝ち上がりました。

芝でのテニスはやはりサーブとリターンが重要であると再確認をさせられるような試合展開でした。今季初の芝での試合であり慣れないこともあったのかもしれません。第1セットは互いにサービスキープを続け、タイブレークに縺れてベルダスコが先取しました。ベルダスコの1st確率は82%で1stポイント獲得率は81%、2ndポイント獲得率も高く71%でした。錦織も1st確率は68%、1stポイント獲得率は88%、2ndポイント獲得率は58%と両者とも譲らない展開となりました。

第2セットに入ると一転してブレイク合戦となりました。要因は1st確率です。錦織は58%、ベルダスコは52%でした。DFなどのミスも絡み第4ゲームに錦織がこの日初めてのブレイクを奪ったと思えば、直ぐにベルダスコがブレイクバック、錦織の5つのUEがでました。しかし、錦織は直ぐにブレイクを奪い返してそのまま第2セットをとり1セットオールとします。1stポイント獲得率の錦織の70%に対しベルダスコの67%とリターンも合ってきていました。ベルダスコのサービスポイントは第1セット19(内エース5)でしたが第2セットは5(内エース2)第6ゲームまではエース2のみという状況でした。

第3セットは第3ゲームまで互いにブレイクポイントを許す展開、錦織の第2ゲームは0ー40からのキープでした。しかし、錦織は第4ゲーム、第6ゲームと1ポイントのみ許し、第8ゲーム、第10ゲームとラブゲームキープしました。トップ選手としてはサービスゲームでペースを取り戻すことは重要なことです。一方のベルダスコのミスが目立つようになり第7ゲームに錦織がブレイクを奪い、そのまま錦織が勝利しました。

錦織にとって芝での初戦でありどのようなテニスを見せてくれるのかが気になりましたし、内容を確認したいところでした。まずよい点からですが、振られた際のフォアハンドのクロスがサイドアウトしないこと、全仏ではこのミスが気になっていましたが、足が動いていることと軸がぶれていなかったことにより修正されているものと思いました。そして何より動けていること、体調面は問題ないと受け止めてておきます。悪い点はミスが多いことです。後半は力が抜けて素晴らしいDTLを見せていたバックハンドですが、立ち上がりからネットにかけるミスが目立ったこと、もう一つは相変わらずのフォアハンドのバックアウトのミスです。芝なので早い攻撃が要求されますのでサービスからの3打目攻撃は決めたいところで、落ち着いたウイナーも決めていましたが、重要な局面で力みがありネットにかけるミスなどが目立ちました。

いつも比較対象とする試合を参考にしたりしています。錦織の試合は昨シーズンは脇腹の怪我もあり対象とする試合はありません。よって、昨シーズンの最高試合の一つであるWBのQF、フェデラーとチリッチ戦を参考にしたいと思います。この試合については何度となく記事にさせて頂いていますが、トップ選手に勝つためにはこの位のレベルは必要だと思っています。 試合内容を簡単に振り返ります。第1セットは互いに譲らずサービスゲームをキープしチリッチがタイブレークのすえ先取、第2セットは第3ゲームにフェデラーの1stが入らずブレイクを献上しフェデラーの2セットダウン、2014年の全米SFを思い出すようなチリッチの出来にこの時点でフェデラー勝利をイメージすることは出来ませんでした。しかし、第7ゲームにフェデラーが0ー40から5ポイント連取し、第8ゲームにブレイクを奪いセットカウントフェデラーの1ー2。第4セットは互いにサービスキープし又してもタイブレーク、11ー9でフェデラーがとり2セットオール。第5セットは第8ゲームにフェデラーの凄まじいフォアハンドのDTL、クロスウイナー、バックハンドDTLでブレイクを奪い、なんとも緊張感のある感動的な2セットダウンからの神がかった大逆転勝利でした。 忘れてはならないのが、フェデラーは全豪後に左膝の内視鏡手術をし2月以上のブランク、WBSFのラオニッチ戦ではその左膝から転倒しその後の大会を欠場して今季に至っているということです。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

課題おおき錦織の芝シーズン初戦 これではまだ勝てない ゲリー・ウエバー・オープン2017 1回戦

tomyさん

自分の意見を肯定しようとは思ってはいませんが、前提としてはWBで勝ち上がるためにと考えていまして、高いクオリティをベースに考えています、サーフェイスが違うにしても全豪フェデラー戦でセットを取った者のUE数は7ー6ー7ー3ー5、記憶に新しいところの全仏ナダルは8−3ー1です。マレーやジョコビッチも同様であり、錦織が勝ち上がるためにはこのレベルのクオリティが要求されるのかなと考えています。違和感のある記事内容ですいません。

スタッツについてですが、手集計の場合は手集計と記載するようにしています。最近記載しているサービスポイントは手集計でした、すいません。あまり参考にならないようなので最近は書かないようにしていましたが、ネット、バックアウト、サイドアウト等の数値は手集計となりますので以前は手集計のまま記載していました。今でも分析はしていますが。この記事のウイナー数とUE数は公式のものです。当然ですが公式のウイナー数にはサービスウイナーは含まれています。サービスポイントやフリーポイントの概念を明記したものがなく(以前にフリーポイントについての記事を書きました)私がカウントしている数には2ndのUEは含めていません。実はこの大会のUE判定は厳しいと思います。全仏では公式HPにウイナー数UE数を公表しているだけに判定にブレがないようですが、ATPツアーになると公表していないこともあるのか、ブレを感じます。全仏では2ndの判定は甘いですがブレはなく、ショットのUE判定も相違ありませんでした。全仏前のATP大会でのUE判定はほぼ合致していましたが、この試合は恥ずかしい話ですがマッチで二桁の違いが出てしまいました。全仏の感覚が残っているのか、この大会が厳しいのかです。尚ショットのウイナーもラケットに当たってもウイナーとなる場合があります。サービスウイナー同様にFEなのかの判断を要求されますが、慣れてきました。

課題おおき錦織の芝シーズン初戦 これではまだ勝てない ゲリー・ウエバー・オープン2017 1回戦

テニスファンさん

コメントありがとうございます。
ごもっともなご意見だと思います。
スタイルの異なる選手の内容を比較することには無理があると思います。しかし、私自身が比較しているのは事実です。芝でトップと思われる選手と錦織が対戦した場合のイメージです。特にUE数です。両者ともミスをせずにサービスポイントやウイナーを決めてくるところ、ミスをしているようだと勝負にならないという考え方です。錦織はビッグ4との試合ではミスを要因として敗退しているケースが大半です。もっとも、フェデラーの杉田戦ではウイナー数とUE数はセット毎に10ー10、15ー9です。1回戦と相手にもよりますので調整試合とも言えそうです。

「課題おおき錦織の芝シーズン初戦 これではまだ勝てない ゲリー・ウエバー・オープン2017 1回戦」へのコメント

滅多に見ることのないクオリティの試合だから最高の試合になるはずなんですが、錦織の試合ですらない試合を比較対象にあげるのはさすがに違うんじゃないかと思います。芝の皇帝フェデラーと強力なサーブを武器にしたチリッチの試合は錦織とはかけ離れ過ぎていて比較が分かりにくく感じます。上限近くのレベルのプレーよりスタイルの近い選手の試合や無理せず普通に出せるレベルの試合から良い悪いを比較した方がわかりやすいように感じます。

DTLや逆クロスの精度に比べてクロスが元気なかったですね。やはり振り上げ、擦り気味なショットが目立ちました。ベルダスコも前半のプレーが続けばtop10ですが続かないあたりが今のランクにいる所以なのでしょうね。

気になっていたので質問ですが、このいつも書かれてます手集計のスタッツのWにはサービスエースは含まれているのですか?

課題おおき錦織の芝シーズン初戦 これではまだ勝てない ゲリー・ウエバー・オープン2017 1回戦

サーブ力を武器としているフェデラーとチリッチの試合が錦織の正しい評価モデルになるのかちょっと疑問ですが、どのような試合内容だったのでしょうか。

こんな記事も読みたい

各種ランキング(2017/6/19)【いろいろな試算を少し本格的にやってみる。】

錦織がベルダスコ戦を逆転で制して芝・初勝利、敗者復活の杉田はフェデラーと対戦!(ゲリーウェバーオープン2017・1回戦)【0 to zeroのhorizon】

錦織 ヴェルダスコを2時間25分の末撃破!杉田LLで急遽フェデラーと対戦!【「KC」だよ!「カンザス」ではない!】

ブロガープロフィール

profile-iconjigyakuteki

  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:5028367

(07月20日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 錦織よそろそろ気づけ 今のテニススタイルではビッグ4には勝てないことを 敵は己にあり 全米オープン2016
  2. ジョコビッチのメンタルを打ち砕け。マイアミ・オープンF
  3. マスターズ初制覇を果たす日 今ここに 錦織の勝利確率51% 対ジョコビッチ第5戦 ロジャーズ・カップ2016決勝
  4. ナダル戦でのトイレットブレイクについて
  5. 答えは「 NO 」 錦織のローランギャロスが始まる 全仏オープン2017
  6. フォアハンドが導く「圭の時代」へ 錦織スタイルの再構築について
  7. 錦織の攻撃的テニスを封印 勝つためのテニスに徹しろ! ロジャーズカップ2016 
  8. リターンゲームに賭けろ 錦織の完成形とは 対マレー第3戦 全米オープン2016 QF
  9. 錦織の次なる課題 異次元の世界への挑戦 スイス・インドア2016
  10. 真向から戦い抜いた錦織。ぶれずにそのまま突き進め!マイアミ・オープンF

月別アーカイブ

2017
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
カテゴリー

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年07月20日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss