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怪物 井上尚弥の472秒を徹底解説 リカルド・ロドリゲスに完勝し V5

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具志堅用高氏は愛弟子である比嘉大吾の世界王者獲得に涙で祝福しました。当時、別格の存在であった具志堅用高氏は井上尚弥の5度目の防衛戦のテレビ解説者として、井上尚弥の強さを「バランスがよく、ストレートを真っ直ぐに放つこと」と語りました。具志堅用高氏のボクシング哲学は一貫としているようにも思えます。13度の防衛を果たしたサウスポーの天才ボクサーである具志堅用高氏のバランスの取れたフットワークから真っ直ぐに伸びる左ストレートは見事なタイミングで相手に突き刺し一撃でダメージを与えていました。この左ストレートは井上尚弥にとっては右ストレートなのですが、 なかなか真っ直ぐに顔面にヒットすることはできません。初防衛戦で魅せたガードの上からのパンチで倒したようにオーソドックススタイルでは相手の左があり、なかなか真っ直ぐに打てないのです。ここにサウスポーとの闘い方に違いがあります。サウスポーにとって左は真っ直ぐのラインが空くのです。モンスターレフトとよばれたサウスポーの西岡利晃の左は相手をなぎ倒していました。サウスポーの右足とオーソドックススタイルの左足は相対します。外回りするのが定石であり、間合いを図り西岡は大きく相手の右足の外側に踏み込み、モンスターレフトをねじ込んでいました。あの様なパンチは決して受けたくもありません。正に必殺パンチです。このパンチに合わせたのがドネアでした。踏み込むタイミングに右ストレートを合わせ倒したのです。

ボクサーは試合の相手が決まると徹底研究します。ロドリゲスもまた井上尚弥の過去の試合を当然に相当研究したはずです。そこから導き出した答えが「井上尚弥は接近戦に弱い」でした。これは河野公平との一戦、河野の得意とする右フックによる接近戦での内容によるものと思われます。

それでは井上尚弥とリカルド・ロドリゲスとの一戦を徹底解説します。

第1ラウンド、立ち上がりは互いにリードを突くなどし間合いを伺います。すると早速ロドリゲスは接近戦に持ち込みます。左フックをフェイントとし井上がガードを固めたところに身を寄せて左ボディ、左アッパー、右ボディと連打しますが、井上はガードを固めたまま凌ぎます。今度は井上がガードを固めて接近、思い切った左フックをテンプル目掛けて強打し、左の威力を意識付けます。次に左フックをフェイントとし右ボディ、左フックと連打します。右のストレートは打ちません。サイドからの攻撃です。その後は井上の距離を保ちながら、ロドリゲスが前にでてくるところに左のリードをガードの間に打ち込みます。

第2ラウンド、早々またしてもロドリゲスは今度は右フックをフェイントにタックルをするように接近戦に持ち込もうとしますが、井上は下がりながらかわします。井上はまたリードを使います。井上のリードは普通に構えた状態から打つのではなく、前に出るようにしながら身体を最大限に半身にし、身体に遠くガードの間を切り込む様に放ちます。これが当たります。ここで、ようやく井上はワンツーを放ちます。これまでリードをガードの間に打ち込んで意識付けでいましたが、違います。左をロドリゲスの右の外側に放ち、ロドリゲスの右側が空くところに右ストレートを放つのです。戦略通りの攻撃パターンでしょう。しかしここは、ロドリゲスはウィービングでどうにか避けます。井上のリードはよく当たります。今度は左をガードの間に打ち込み右ストレート、左ボディの3連打です。

井上は攻撃を加速します。井上は左に回りつつ左フックを放ち、そのまま左足を下げてスイッチします。ロドリゲスはそれに気づいていないかも知れません。井上はそのまま右のリードから左のストレートを叩き込みます。更にいきなりの左ストレートがカウンターとなりロドリゲスは膝を折ります。井上は手応えを感じているようです。

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