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ティエムのフルスイングがナダルを遂に止める BNLイタリア国際2017QF

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ローマMS、ティエムがナダルを6ー4、6ー3のストレート勝利し、対戦成績を2勝4敗とし、マドリードMSに続き2大会連続のSF進出を果たしました。一方のナダルは今季クレー大会16試合連続勝利と大会4連続優勝が途絶えることになりました。

ナダルと今季3試合対戦したのはフェデラーに続きティエムが2人目です。バルセロナ決勝ではティエムの4ー6、1−6で、マドリード決勝では6ー7、4ー6でストレート負けを喫していました。2016年シーズンに錦織はジョコビッチと6回対戦しましたが、ローマMSが4試合目でした。マイアミ、マドリードでストレート負けでしたが、ローマではファイナルセットタイブレークまで持ち込みましたが今一歩のところで勝利出来ずにいました。ティエムはと言うと、バルセロナで完敗、マドリードではナダルに苦戦させ、ローマで遂にその壁を遂に超えました。

この対戦に大きな関心を寄せていました。ティエムがどのような戦略でくるのか、ナダルがどの様に対応するのかです。 まずは3戦のティエムのウイナー数とUE数をみます。

バルセロナ : 17ー36 マドリード : 25ー29 ローマ   : 24ー22

ご覧の通りにバルセロナではティエムはバックアウトとサイドアウトを多発しました。ティエムの武器は160kmを超えるフォハンドにあり、その強打でウイナー狙いにきます。バックハンドも強烈でウイナーを取れます。しかしロングするのです。これがティエムのテニスでありトップ5の壁を超えることは出来ないであろうと考えるところでした。

ところが、マドリードでは戦略を変えてきました。ラリーの中での強打はロングのミスがでるところ、サービスゲームでは1stからキックサービスを放ってきました。それによりナダルのリターンが浅くなったり、高く弾む返球となりティエムの3打目強打をミスのない決めのショットとすることが出来たのです。

それでは、このローマQFでナダルはこのキックサービスにどの様に対応するのかに注目しようとしていたのですが異なりました。ティエムは真正面から臨んできたのです。伏線はマドリードの第2セットにあったのかもしれません。これまでウイナー狙いできたティエムは、このセットのウイナー数は9、UE数によるポイントは6、FE数によるポイントは18でした。要はナダルはミスをするのです。ティエムは超越しているように感じました。ミスを恐れない、但しウイナーを取ることに傾注するわけではなくサイドアウトしないコースにフルスイングしてくるのです。この強打の嵐にナダルはFEを出してしまうのでした。しかし、第1セット2つのブレイクを奪ったティエムに荒さが見えはじめミスが増えますが最後は集中し第1セットを取りました。第2セットに入るとナダルも積極的な攻撃を見せますが、今度はティエムはミスが減り第7・第8ゲームにブレイクを奪い勝利しました。

バルセロナで敗れたティエムはおそらくミスをすると勝てないことを再認識したのだと推測します。そして、マドリードではミスをしない展開、すなわちキックサービスにより浅い球や弾む球を強打することによりミスをを減らしウイナーを奪いにいったのです。そもそもティエムはネットに掛けるミスはさほど多くなくロングするのです。そこでローマではフルスイングすることによりロングするリスクを排除したのだと思います。しかし、それによりウイナーは奪りにくくなるわけですが、それで良いのです。変わってFEを取ればよいのです。こうしてティエムはミス誘発という戦略を身につけたのではないかと思います。

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