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不思議な錦織 フェレールの執念を返り討ち BNLイタリア国際2017初戦

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BNLイタリア国際2回戦、錦織がフェレールに7ー5、6ー2のストレートで勝利しました。

この試合2015年アカプルコ決勝の試合と重ねて観戦していました。全豪4回戦で対戦し錦織が6ー3、6ー3、6ー3で完勝したあとの大会で、フェレールが見事なテニスでリベンジを果たした試合です。油断は出来ないと思っていました。フェレールの執念に凄みを感じました。立ち上がりはマドリード同様にフェレールのサイドアウトのミスが目立ちましたが、その後のフェレールの展開は集中力を感じました。2度の0ー40から錦織のトリプルのブレイクチャンスをデュースに持ち込んだのも見事でした。フェレールのテニスに対する純真なるプレースタイルには相変わらず好感を持てます。

錦織の状態を確認すべく、まずは1st速度を見ていましたが、初めのサービスエースが192km、2つ目が197kmと十分な速度を確認出きました。不思議に感じたのがバックハンドをストレートに打っていたことです。ストレートに打つとフォアハンド側に返される可能性が高くなるはずです。なぜバックハンドクロスとしないのか、フォアハンドに振られても大丈夫と言うことなのかとも受け止められました。錦織のバックハンドストレートは2016年の全米好調時に多用していたもので調子が上がっているとも感じていました。それとも駆け引きなのでしょうか。フェレールのテニスも精度が上がっているように思えました。ラリー戦では単純な打ち合いではポイントを取れない状況であり興味深かったです。錦織のバックハンドクロスの展開にフェレールは錦織に回り込ませないように厳しく深く返していました。錦織の展開はトップ選手であると感じました。バックハンドクロスの展開からのフォアハンド逆クロスは前半は封印しており、重要な場面で使用していました。錦織のテニスに余裕を感じました。この錦織の攻撃パターンは錦織の完全なる武器ですね。3本目は逆をとった形にもなったり、溜めてクロスに展開したりも出来ます。

もう一つ不思議に感じていることがあります。アルゼンチンOP、リオOPのクレー2大会での不安定な錦織のテニスは一体何だったのかという事です。これはあくまでも推測でしかないのですが、遡ること2016年の全米マレー戦にあるのではないかと思います。あの見事なまでのマレー戦は錦織のテニスの転換点と言えるまでの一戦ではないかと思うのです。それは軸となる戦法にあります。前半戦は錦織は苦戦しました。ところが後半から戦法を変えました。バックハンドのラリーからフォハンドを軸としたのラリーへと変えたのです。武器は振り切るフォハンドでした。その後錦織のテニスはフォハンドを軸とする戦法をとってきたように思えました。それにより左脇腹や左臀部を痛めました。また、フォハンド側に振らてた課題となる球を手首を返して返球もすることが出来るようになりました。これらが手首への負担をかけてきた要因ではないかと思うのです。2つのクレー大会へ話を戻しますが、この大会では振り切るフォハンドをクレーでも試したのだと思います。ところが浅く入り打ちごろの球となり、得意と言われていたクレーでの戦略に疑問符がついたのです。

偶然かもしれませんがマイアミMSで錦織は手首を痛めました。バルセロナをスキップしました。この1月半のオフの間に2014年のマドリードナダル戦や2015年のジョコビッチ戦など好調時のクレーの戦い方を確認したのではないでしょうか。錦織がクレーでの強みはバックハンドを軸とした展開から、バックハンドクロスより回り込みのフォアハンド逆クロス、バックハンドのDTL、時間を奪うなどの展開でした。クレー2大会ではフォアハンドを軸とした展開ではないことを、クレーでの戦い方とはを再確認できたのではないでしょうか。マドリード、ローマと錦織のクレーでのテニスに違和感を感じられなくなり十分に戦えるテニスを感じ取れています。

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不思議な錦織 フェレールの執念を返り討ち BNLイタリア国際2017初戦

テニス経験者さん

ご指摘ありがとうございます。
誤字脱字変換ミス等が多くて申し訳ございません。

念のため、テニス用語集で確認しました。
DTL(ダウンザライン):サイドラインに沿った、ストレートのパッシングショット。
ストレート:サイドラインと平行に打つ球。

以前より私の記事をご覧になられている方は、ご認識して頂いているものと願うところですが、両者を使い分けさせて頂いております。未熟者ですが今後とも宜しくお願い致します。

不思議な錦織 フェレールの執念を返り討ち BNLイタリア国際2017初戦

国債て(笑)
バックハンドストレートってせめてダウンザラインって書きましょうよ。テニス知らない人が書いてると思われますよ。フェレールはもはやお得意様だから格下にみてるんでしょう。本気で戦っていなかったように見えた。

「不思議な錦織 フェレールの執念を返り討ち BNLイタリア国際2017初戦」へのコメント

tomyさん

長々コメント、突っ込みコメント、大歓迎です。試合の内容を読み解くのは難しいと思います。戦略を見ているとスタンスを見逃したり、ポジション取りを見失ったり、相手の内容を把握出来なかったりと、相違する見解は勉強になります。どんどんお願いします。

UEとウイナーとのバランスですが、特にクレーでは攻撃力を要求されるようです。各項目を集計していますが、FEは少なくなる傾向です。芝やハードではFEやUEをとるミス誘発型へと転換することもあると思いますが、クレーではウイナー狙いで良いと思います。

最近はバックハンドのストレートを見かけなくなっていました。あのショットは錦織の武器です。バックハンドをネットにかける凡ミスをしてしまうのですが、強化しているのだと推測します。何が言いたいとかと言うと、おっしゃる通り「今の錦織は強い」と言うことです。こんな事をいうと叩かれてしまいますが、ローマ制覇も条件付で可能です。いたずらにオフを過ごしていない、錦織は上を目指しているという目を感じます。応援しがいのある素晴らしい選手ですね、錦織は。

「不思議な錦織 フェレールの執念を返り討ち BNLイタリア国際2017初戦」へのコメント

私は昨年のクレーでのガスケ3連戦を思いながら直接の比較は出来ないものの短期間に対戦する難しさをかんがえながら見ていました。いわゆる14年の覚醒以降5勝1敗、クレーで負け無しとフェレールに対する勝ち方を完全に理解しているような落ち着きのあるどっしりとしたテニスを見れました。全仏までの調整として次のデルポトロ戦は重要な試金石となりますね。マドリードからの勝った試合のレベルを発揮できれば問題ないでしょう。
南米2大会は欧州クレーとは全く別のサーフェスの様ですし(質が低くハードの様)今回のクレーとは単純に比較できないですね。コートが合わなかったともいえますし。ローマもコート状況はよくないようですが(特にNextGunArenaは)。
手首の怪我は記載のようにやはり安定感を求めたあのフォアによるものでしょうね。前に振るフォアと違い上に擦り上げるナダルのようなフォアは強靭な手首が必要になります。が、しかし、錦織はそれを持ち合わせていないためにどうしても負担が大きくなったのでしょう。個人的にはあのスピン過多で安定感を求めるフォアよりもフラット気味の速いフォアの方が怪我はすくなくて本人の速い攻めのプレーにも合ってると思うんですよね。安定させるためにUEを減らしてもWが減ったら本末転倒です。W量産で多少のUEは仕方ない方向の方がいいんじゃないですかね。

以前のコメントでコメントに対するお礼の言葉をいただいていたので
こちらこそいつも長々とコメントすいません。建設的な返信が頂けてこちらとしてもありがたく思ってます。

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